観察月日 2021.6.13.晴 21℃
観察場所 山北町 玄倉
元センター前の芝生を歩くとニワゼキショウの花が小さく
揺れる。北アメリカが故郷、明治の頃に日本に渡って来た。
日本の顔をして歩く人に笑顔で呼び掛ける、から、不思議だ。
頭の回転が収まり、ふと隣を見ると、同じく5mm程の小さ
な花が気になった。青紫色の細めの花弁は、“じゃんけん”の
“ぱー”の如く開いている。草丈や形は帰化植物の“キキョウ
ソウ”に似るが違う。
首を傾げていると、「キキョウソウではないですか」の声が掛
かったが、花の元が筒状ではなく、花弁は元から切れている。
後で調べて見たら、“ヒナキキョウソウ”とあった。北アメリカ
原産、1931年横浜市で帰化報告。その後、関東地方以西で
散発的に見られていると言う。
地上を速足で歩く昆虫を見ている人達、黒い体に朱色に模
様、“ヨツボシシデムシ“だ。森の中で、死んだ哺乳類や鳥類な
ど死体を食料とし、それを処理する環境にとっては重要な昆虫
だ。30年程前にはシデムシトラップを掛けると溢れる程に入っ
た物が、最近ではそれが少ない。何を物語っているのだろうか?
ムモンホソアシナガバチの女王蜂が一人で幼虫の世話をして
いる。もうひと頑張りだ!コナラの緑の葉影がきれいだ。
林道は花びらの絨毯。見上げたらテイカカズラの白いドレス。
6月は、美しい季節だ。
ヒナキキョウソウだ。
ヨツボシシデムシだ。
ムモンホソアシナガバチだ。
テイカカズラのドレス。
林道上の花弁。
6月の仲間達。