足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1668 ~ 人間の頭の構造は? ~

2019年09月22日 | 昆虫

観察月日  2019 9.02.晴 29℃

観察場所  清川村 宮が瀬

 メタカラコウも9月に入ると花は終わり、残った花茎は只の棒に見え、

その花の盛りを偲べない形だ。

 メタカラコウからバトンを受けるのは、アズマヤマアザミだろう。伸び

あがった茎に、アザミ形の葉を付けただけの様に見えるが、葉腋には

玉の様な蕾を付けている。次に来る時には、赤紫の花を開き、昆虫達

を引きつけている事だろう。

 クサギの花は、既に盛りを過ぎているが、次々と開く花に、今日も口

吻の長いアゲハチョウの仲間が、羽の傷みを感じさせない勢いで、吸

蜜に訪れている。

 私はボデイに長いレンズを付け、チョウ達の行動をSDカードにメモ

リーしようと、懸命にシャッターを切った。

 もしも、チョウの世界に年間ごよみがあったとしたら、今クサギに飛来

しているチョウ達が、今年最後の産卵の大役を受け持っている者たちで、

孵化した幼虫は成長しても休眠蛹となり、冬を越す事になるのであろう。

 と、頭を回転していると、何か背に感じるものがあり振り向くと、濡れた

地上すれすれに飛び回る、ミヤマカラスアゲハが目に入った。吸水行動

かとカメラで追うと、予期せぬタヌキの糞と思われる上に降りた。そこには

ウラギンシジミが何匹か先客で、その後キタキチョウが乱舞した。

 今までに、夏の暑い日ミヤマカラスアゲハが集団での吸水行動や、他の

チョウ達が動物の糞等を好む事は見ていたが、今日のカメラの映像のギャ

ップ+暑さに、目まいを憶えた。人間の頭の構造は弱いものだ!

メタカラコウは花は終わり 花茎だけ。

アズマヤマアザミには 可愛い蕾。

クサギは盛は過ぎたが。

羽に傷みのあるチョウが!

振り返ると

タヌキの糞上に降りる、

カメラの映像の違いに、めまいがした。

林道に別れを告げた。

 

 


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