足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1504  ~ ヤモリのつぶやき ~

2017年07月19日 | 野生動物

観 察 月 日   2017.7.9.晴 31℃

観 察 場 所   山北町 玄倉

 「キャー」と声も出さず、半歩後退りしたRさんが目に写った。

だがそれ以前、何があったのか見ていないので私には解らない。

 最近は、“シャッターを切る前の光景が再現できる“と言う時間

の神を恐れないカメラがあるが、私の目にはそれが無い。見ると

Rさんは既に2m程移動してしゃがみ込み、何かを見ていた。

 聞くと、「ケヤキの幹の樹名板を返して見たら、ヤモリが飛び出

し、地面に落ちて走り出した」のだと言う。

 「ヤモリがいたよ!」と叫ぶと、仲間が集まって来た。ヤモリは落

ち葉と玉石の隙間に身を寄せ、体色を変化させ周囲に融け込ん

で見ずらい。捕まえようと言う人もいたが、ヤモリの体は柔らかく

傷つきやすく、尾に触れると尾を自切する心配があった。

 暗い樹名板の中から急に明るい地上に飛び出し、ヤモリは戸惑

いながら、何と “つぶやいた” だろう。

 光が強い時には、カメラなら円形のレンズ絞りが働き、入射光の

量を調節する。人間にも光彩の中央に円形の瞳孔があり、光量を

調節しているので暮していられる。

 では、ヤモリの目は? それがすごいのだ!

 先ずは瞼が無く、目全体を透明な鱗でカバーし、光彩は、縦にシ

ンメトリーに波型で、そこに小さな穴が4つ出来、カメラで言うピン

ホールレンズの役目をしているのだ。

 何はともあれ、その時写した私の写真をお見せしよう!

Rさんは、この樹名板を覗いたのだ。

ヤモリが飛び出した。 何処にいるのか解るかな! 体色をまわりに合わせてカモフラージ。

ここですよ!

ヤモリの ”ささやき” 聞こえますか!

すごい ヤモリの目の秘密 ご覧あれ!

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

NO. 1503  ~ 7月 玄倉の自然 ~

2017年07月18日 | 野生動物

観 察 月 日   2017.7.9.晴 31℃

観 察 場 所   山北町 玄倉

玄倉川はいつもながらの水量で丹沢湖にそそいでいるが、支流

の小菅沢は水が止まっている。

 先月は、体調にアクシデントがあって、私は玄倉に来る事が出

来なかったが、元丹沢湖ビジターセンター玄関前の木には、何年

か前に急に現われたモリアオガエルが幾つかの卵塊を今年も産

んでいたと言う。その残骸が残っていた。

 先月来た人々の話を聞くと、枝に卵塊はあったものの、その下

にある人工池には水か無かった。皆さんは心配したが前庭の水

道は止まっているし、どうにもならなかったという。

 ところが、今日は池に水が溜まりモリアオガエルのオタマジャク

シが泳いでいた。その後降雨があったのであろう、カエルにとって

幸いであった。だが、現在は管理する人は無く、池の水質は悪く、

オタマジャクシは水面に頭を出して呼吸していた。はたしてこのま

ま成長し、変態し、カエルになれるかどうか皆で心配になった。

 こんな西丹沢の一隅のモリアオガエルの命が次代へ繋がるかど

うか心配する事等、利益を産み経済成長を追求する現代社会から

見れば、自然は利益を産まないどころか、無駄なものにさえ写るで

あろ。が、一つづつ県民の自然財産が消えて行くのはどうなのだろう。

 気分を変えて、ミドリが大好きという心が無色の仲間と西丹沢の

自然を見つめて歩いた。

支流の 小菅沢

先月の モリアオガエル卵塊の残骸

池の水は アオミドロ等でどろりとしていた

気分を変えて 無色の仲間と歩く。 オバボタルが

今年は 気温が高いのに 開花が遅い

Sファミリーが座ったデーブルのベンチに クロオオアリの集団が!

★クロオオアリの世界に いったい 何があったのか。

気を取り直して ミドリの中を!

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

No. 1492 ~ 玄倉の5月 (続)~ 

2017年05月25日 | 野生動物

観 察 月 日   2017.5.14.晴 25℃

観 察 場 所   山北町 玄倉

  朝、渓谷の方から「キョロロロ・・・」の囀りが2回聞えて途絶

えた。「アカショウビンが鳴きましたよ」と呟いたら、「毎年この時

期ですよね」とビジターにいたNさんから返って来た。

 林道を行くと、小菅沢の緑の斜面の中にヤブウツギの深赤の

花が浮き出している。又、山から下る斜面に生える大木には、カ

ヤランが今年も可憐な花を付けている。

 先を行く人達がしゃがみ込み、路面を観やっている。急ぎ追い

付き私も仲間に入ると、「忙しいんだよ」とばかり何時も速足で

歩き回ってるアオオサムシが、何故かじっと静止している。「お

かしい」と思ってよく見ると、団子状にしたミミズ?を大顎で加え

ている。“しばらく振りの餌なのか、余程美味しいのか”私達が

見ているのも視野に入らないらしい。

 今日の一番の目的は、先月卵塊であったタゴガエルの変化を

見る事だ。コンクリートの破片をWさんが持ち上げ、覗き込んだ

皆は驚きの声を上げてしまった。そこには、サワガニが3匹いて、

卵塊は消えていたからである。「食べられたか!」皆大きな落胆。

 「だが待てよ!側溝に流れ出たかもしれない」落ち葉で詰まった

側溝捜索作戦を始めた。水はあるが落葉が多く、何も見つからな

い。

 「いましたよー」のOさんの声に覗き込むと、落ち葉と落葉の間

に挟まる様に、小形で黒色素の少ないオタマジャクシが何匹もい

た。

 来月が、楽しみになった。

ヤブウツギの花がきれいだ。

見上げると カヤラン の花が。

アオオサムシは 食べるのに夢中。

3匹の サワガニに化けていた。

林道の 側溝を探索する。

他のアカガエルより 小形で 色は薄く 尾は長い。

「今日も 来てよかった」 満足顔の仲間達・・・・

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

No. 1483 ~ くずはの家の自然 ~

2017年04月19日 | 野生動物

観 察 月 日   2017.4. 13.晴後曇 17℃

観 察 場 所   秦野市 くずはの家

 「これから、イタチとイヌの足跡の石膏の型を外しに行くところ

・・・」道具を入れた籠を下げていた。

 今日の私は打ち合わせに寄ったのだが、幸運な時に出会っ

た様だ。くずはの家には何度も来ているのに、まだ私が入った

事が無いエリアに行くようなので、案内をお願いしたのである。

 つり橋を渡り、葛葉川の露頭が見える河原までは必ず寄って

いたが、飛び石を渡って対岸に行った事が無かった。一般には

人は入らないと見えて、緑が濃いかと思うと、住宅地が迫り、保

全された理由の重さが解る。

 足跡の石膏を外し、川で土を落とすのを見て先へと進む。「こ

こはヤマビルの多い所ですが・・・」と言われたが、ヒルには友達

付き合いをしているので、構わずシダの茂る竹林に降りる。アカ

ネズミの食べたオニグルミが転がっている。枯れた太い竹が倒

れている。「この竹の割れ目から中を覗いて見て下さい」と言わ

れ中を見ると、オニグルミの核果が詰まっている。「アカネズミよ、

上手く利用しているな」口から言葉が自然にこぼれた。

 今は静寂そのものだが、陽が落ちると、フクロウの目や耳を持

ち合わせれば、アカネズミの足音や、オニグルミをかじる音など

賑やかに聞こえそうだ

深い緑の道を のんびりと。

石膏を割れない様に 慎重に。

「ヤマビルが多い所なんですよ」

アカネズミが食べた オニグルミの実が。

枯れた竹が倒れて・・・・・

割れ目から 中を覗くと・・・・

★ 中には オニグルミの核果がつまって・・・

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

No. 1482  ~ 玄倉の春4月 ~

2017年04月19日 | 野生動物

観 察 月 日   2017.4. 9.霧雨 15℃

観 察 場 所   山北町 玄倉

  今年は小菅沢沿いに植えられている桜の開花は遅く、ヤ

エベニシダレがやっと花を開いた程度で、丹沢湖を囲む山の

側面を覆う若緑の中を、ヤマザクラやオオヤマザクラが染め

分ける桜色を見る事は出来なかった。

  つい先ほどまで降っていた雨が止み、冬芽をほころばせ

たイロハモミジは水玉を付け、それがレンズになって空間に

広げた枝を、対峙する山を写し出している。先月まち針の様

に蒴をつけていたタマゴケはどうかと林に入って見ると、蒴

に水玉が付き、その中にもう一つの自分の姿が写し込まれ

ていた。

 今にも泣き出しそうな空を気にしながら、秦野峠への道を

行くと、途中ヨゴレネコノメ、マルバコンロンソウ、ツルカノコの

花を見る。毎年の行事の様に、ヒナスミレを探しにガレた斜

面に入るが、最近富に土砂が流れ落ちて、今年も見付ける

事が出来なかった。誰かが「足元を・・」と言われて目を落と

すと、今年初のヤマビルが、体を収縮させながら私の足元

に急いでいた。

 今日の目的の一つは、先月コンクリートの破片の隙間に

潜んでいたタゴガエルのその後の変化を観察する事だ。こ

このところの雨で、山の斜面から染み出る水が流れ出して

いるのを見て先ずは安心する。先月カエルのいたコンクリ

ートの破片を持ち上げると、カエルの姿は無く、そこには

2卵塊が産み落とされていた。卵は初々しく、卵径は3㎜

程と大きく、蔵卵数は100個程と30個程と思われる。動

物極は淡い黒色だがその差があり、卵嚢の量が多いのが

この種の特徴だ。幼生(おたまじゃくし)は卵嚢の消費だけ

で変態するので、来月の変化が楽しみだ。「鳴き声がする」

とRさん、隣の破片の下には雄が控えていた。

 雨が落ちて来たので、軒先を借り、今年も恒例の花見団

子をみんなで楽しんだ。

ヤエベニシダレがやっと咲き出した。

イロハモミジの水玉レンズ仁春の景色が。

タマゴケの蒴にも水玉レンズが、自分の景色を。

今年初のヤマビルが・・・

コンクリートの破片の下を覗いて見たら。

タゴガエルの卵塊が・・・

隣には、雄のカエルが。

帰りに ヒナスミレが見つかった。

雨の日もまた良し 自然は素晴らしい。

雨の日も また楽し。

 ★ 毎月第2日曜日10時 玄倉バス停 (駐車場もあります)

コメント
この記事をはてなブックマークに追加