足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1446 ~ 11月 の 雪 ~

2016年11月26日 | 自然現象

観 察 月 日   2016.11. 24.雪 1℃ 

観 察 場 所   横浜市

 部屋のシャッターを開けると、昨夜の予報通り庭は雪だ。

 菜園のダイコン、ホウレンソウ、ミズナ等、緑に育っている上に雪が

積もり始めている。昨日までツワブキの花にはハナアブが訪れ、ノコ

ンギクやシロヨメナも一面花で飾っていた上にも、雪が積もり始めて

いる。

 植物達も、昆虫達もこんなに早い季節に雪が来るなんて、思ってい

なかっただろう。急ぎシジュウカラの為に、ピーナツのネックレスをイ

チジクの枝に掛けてやった。午後2時、外の温度計は0℃を指し、積

雪も4cm、植物は雪に覆われてしまった。

 昨夜から、TVもラジオも、「今夜の雨は、明朝雪に変わるので注意

を」と呼び掛け、雪の予報は100%的中した。11月に54年振りの雪

をもたらしたのは、偏西風の蛇行が真冬の寒気をもたらしたのが原因

と言われる。気象情報を聞いていると“偏西風”の用語がよく出て来る

のだが・・・。

 それは第2次大戦も終わりの頃、大型爆撃機B29が日本本土に大

編隊で襲来し日本の都市は焼土となり、横浜空襲の時は空を覆う黒

煙を、中学生の私は動員された工場の監視哨で見つめていた。

 そのB29がサイパン島の基地を飛び立ち、日本の上空に差し掛か

ると、何故か飛行機が東に流される。時には“スロットを全開にしても

飛行機が後ろへ飛んだ”と言う不思議な現象に遭遇した。その後それ

がジェット気流、偏西風発見の元となったと言われている。

 日本付近ではっきりと現われる“ジェット気流”偏西風が、日本人の手

で発見出来ず、それも戦争が介在していた事実は、考えさせられてし

まう。

部屋の シャッターを開けたら庭は・・・・。

ツワブキもシロヨメナも雪が来るとは 思ってもみなかっただろう。

急いで シジュウカラに ピーナツのネックレスをイチジクの枝に。

温度計は、積雪は、・・・・。

庭の植物は 雪に覆われた。

★ これも、あれも、 偏西風がその原因とやら・・・。

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

No. 1450 ~ 消えたカラムシの群落 ~

2016年11月22日 | 植物

観 察 月 日   2016.11. 6.晴 16℃

観 察 場 所   秦野市 渋沢丘陵

 子供の頃の秋は、1時間も2時間もかけて野毛山公園へ行った。町中に

住む子供にとっては、森や林は公園にしかない。では、何故秋に。それは、

“おかめドングリ”がほしくて行ったのである。

“おかめドングリ”って、どんなドングリ。その頃の子供達は、コナラとか、シ

ラカシとか・・、樹木の名前など知らないし、必要もない。砲弾型のものは全

部只のドングリ、まるくて大きなクヌギのドングリだけを区別して、“おかめド

ングリ“と呼んだ。

今日は、その“おかめドングリ”を拾う為に渋沢駅へ、やって来た。その使用

目的は、又の機会にしましょう。

隧道まで来ると、すぐ手前の崖にリュウノウギクが咲いていた。車の騒音に

巻き込まれながら急ぎ抜けると、車道にまで被さる木々が枝を張り、道の端

に中味を食べられたアケビが、幾つも落ちていた。サルの出現なのだろう。

当たりに黒い艶のある種子がばら撒かれていた。

私の好きな、桃源郷と名付けた明るい畑地を巡りながら尾根道へ出る。つい

この前、(10月25日)カラムシの群落に、冬を前に急ぐアカタテハ、フクラス

ズメの幼虫達が、今日はどうしているだろうか訪ねてみるのも楽しみの一つ

であった。先日は、カラムシの緑の群落の向こうに、丹沢の山々の連なりを

見たのだが、今日は前景の緑は無く、直丹沢の山並みになっていた。刈り取

られていたのである。命の連続の難しさを痛感した一日であった。

思わぬところに リュウノウギクが。

隧道を抜けると 道端にアケビが ころり。

刈り取られたカラムシ 命の連続性の難しさ。

暗い気持ちで 丘陵を後にした。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

No. 1449 ~ みやがせ の 秋 ~

2016年11月15日 | 昆虫

観 察 月 日   2016.11.3.晴 19℃

観 察 場 所   清川村 宮が瀬

 「ねえ、ねえ、これ見て!この虫見ると今日1日良い事があるんで

すよ」Fさんから声を掛けられた。

握っている指を開くと、赤紫色に輝く、それはきらびやかな、オオセ

ンチコガネが現われた。先が三つに分かれたアンテナを張り出し、

何かを探りながら歩き出した。

「早く写真を写して下さい。すぐに飛び立ってしまいますよ」とFさん。

私はポケットから小形のカメラを取りだした。他の人はスマホや携

帯を取り出し、虫の方を見るのではなく、液晶画面を睨んでいる。

写真が終わると、オオセンチコガネは飛び立つと言うよりは、転げ

落ちる様に低く飛んで行った。都市公園だと犬の落としものだが、

宮が瀬当たりではシカの糞が目当てだろう。

今日宮が瀬に来ているのは、“みやがせフェスタ秋in鳥居原”でク

ラフト教室を開く為”自然関心人間“の人達と来ている。

クラフト教室は、森や林を歩いている中で、自然を知る手法として

用いたものだが、長い間テントでやっていると、それを忘れ、いつ

の間にかイベントの多数の店と同じ様になってしまった。

今日からは寄ってくれるお客さんには、自然の不思議さ、美しさ、

すばらしさ、私達にとって大切さ等々、体験してもらおうとミーティ

ングをした。受付も自然体験の第一歩と総てを変えた。

これからは“森の落し物博物館”でも展開しようか・・・・。

指を開くと ルビー色のオオセンチコガネが。

「早く写さないと とびますよ」

今は スマホや携帯。

作りながら 自然のはなしに花を咲かせる。

受付には いろいろな”森の落し物”を、絵本や資料も置いて 自然への入り口に。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

No. 1448 ~ 10月 雨の玄倉 ~

2016年11月09日 | クモ

観 察 月 日   2016.10.9.雨後曇 21℃

観 察 場 所   山北町 玄倉

 此処のところの玄倉は、雨降りか傘を手放せない天気が続いてい

る。今日も天気は雨。白い雲が山々を覆い、麓まで下がっている。

そんな天気でも、皆さん集まって来た。傘をさして小菅沢林道を行

く。初夏の林の上を鳴きながら飛んだホトトギス、その下を白い花

で飾った“うのはな”ニシキウツギは硬い粒状の実を付け、雨の雫

で飾っている。

昆虫はいないかと、ススキの茂みを覗くが、ヤガの仲間が葉の下

に隠れていただけで寂しい。咲き残ったタイアザミの花が辺りを明

るくし、ハエの仲間が雨粒を体に付けながらも、長靴の形をした口

器を伸ばし花粉を食べている。その生命力はすごい!。

小菅沢橋まで来ると、紅葉を前にやや疲れた緑の向こうに丹沢ダ

ムが見えた。これから、集落の上部に出て、ダムへと降る事にする。

「あ!これクモの卵塊」と誰かが叫んだ。ススキの葉をバネに利用し

て、空間に浮かぶ卵塊は、ゆりかごの様に優しく揺れる。トリノフン

ダマシのお母さんは優しい。山側から小さな谷川が、そこに想わぬ

ツリフネソウの群落があり、足が止まる。

小降りとなった雨も上がり薄日が差すと、ヤナギハナガサの花に

ウラナミシジミが現われ、ストローを伸ばす。

今日は集落のお祭りだ。ダムへ神輿が担ぎこまれて、神様も大

喜びだろう。

雨の中 いつもよりは大分少ないが それでも集まった。

ニシキウツギの実に 雨の滴が。

雨の中、ハエの一種が花粉を食べに。

トリノフンダマシの卵塊は 雨に揺れ・・・・。

思わぬところに ツリフネソウの群落が。

雨も止んで 明るくなった。

ヤナギハナガサにウラナミシジミが やって来た。

集落の祭りだ。大人も子供も 神様も嬉しそう。

  ★ ダムが呼んでいる

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

No.1447  ~ カラムシ が 食草 ~

2016年11月06日 | 昆虫

観 察 月 日   2016.10.25 曇後雨 14℃

観 察 場 所   秦野市 渋沢丘陵

隧道を抜け左折すると、太陽に向かいあう畑が広がった。「こんな所

に、家を建てたいなー」Uさんの口から言葉が漏れた。

年末に出荷するのか、ハクサイやダイコンが育っているが、ダイコン

の間隔が狭い。私が若い頃は、間隔をもっと開け「葉と葉が触れ会っ

たら、成長はそれで終わりだ」と教わった気がするが、今スーパーに

並ぶダイコンは小型なのでそれで良いのだろう。

急坂を登ると、尾根道に出た。カラムシの美しい群落があり、視界が

開けて秦野の街を見下ろし、その向こうに丹沢の山々が連なっている。

カラムシの葉を二つ折りにして会わせた、柏餅型のアカタテハの幼虫

の巣が幾つもあった。そっと開いて見ると、刺状の突起を付けた幼虫

が体を丸めている。しばらくすると、体を伸ばし葉を綴り始めた。思は

ず「ごめん、蛋白質を消耗させたね」と謝る。

「この柏餅、大きく立派だと思ったら蛹ですよ!」Rさんが指さした。

1枚の葉ではなく、もう1枚の葉を使っている。葉の隙間から中を覗くと、

茶色に光った蛹が下がっている。間もなく羽化するだろう。

カラムシを見渡すと、フクラスズメ(蛾)の若令幼虫から5令幼虫まで

が何匹もいる。アカタテハもフクラスズメも成虫での越冬を選んでい

る昆虫なのだ。冬が来る前に羽化し、越冬の用意をしなければ。

残された時間は少ない。頑張らなくては!

日を一杯受ける畑で ミカンも野菜もぬくぬく育つ。

美しいカラムシの群落 その向うに!

かしわ餅が いっぱい!

開いて ごめんね! アカタテハ幼虫君!

こちらは、蛹。

フクラスズメの幼虫が いっぱい!

     ★ 冬が来るぞ 急がなければ!

コメント
この記事をはてなブックマークに追加