足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

   No.888   ~ タマガワホトトギス花のつくり ~

2010年08月26日 | 植物






    観察 月日   7、 28   晴   24℃
    観察 場所   群馬県 みなかみ町 (利根川源流)
 
 

   私の背丈を超えるオタカラコウが黄色の花をつけ、オオウバユリ、
   オニシモツケが次々と現れ、水辺には、ミズタビラコの小さな花が 
   和ませてくれる。

    中でも50cm程の茎を伸ばしたタマガワホトトギスが、上部葉液に
   花をつけ、花の黄色が暗い森を明るくする。

     花の造りが面白く、雌蕊の花柱は三裂し、裂片はさらに2裂して、
   腺毛状突起が並んでいる。雄蕊は
6本、内3本は花柱の間に、後の3
   は柱頭の下に、約は下向きで花弁と相対している。

    タイミングよくマルハナバチが飛来した。蜜は6枚ある花弁の付け
   根の膨らみの中にある。ハチは吸う口を伸ばし、雄蕊、雌蕊と花弁と
   の狭い間に潜りながら、吸蜜に余念がない。その時、咲いたばかりの 
   若い花は雄性で、ハチの背中に花粉が付き、他の雌性に転じた花へ花
   粉を運び、受粉を助けることになる。

    ホトトギスはマルハナバチと共に進化の道を歩んで来たのであろう。



  

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  No.887  ~ 源流で出会ったツマグロヒョウモン ~

2010年08月26日 | 昆虫




    観察月日   2010、 7、 28  晴  24℃
    観察場所   群馬県  みなかみ町  (利根川源流)


     Y
氏が車で牽引してきたボートで、再び八木沢ダムを渡る。

   前回は519日の事で、ダムを取り巻く木々は、まだ真冬の
  様相であった。ボートを降り、利根川源流に沿って森へ入ると、
  雪渓状の残雪又残雪で冬山が消えてはいなかった。

   今日は夏とはいえ湖面を渡る風は涼しく、森の色は新緑のみ
  どりに感じた。

   ボートを降りると前回とは違い、背丈より高いネマガリダケ
  の藪漕ぎが待っていた。やっとの思いで抜け、渓流釣りの人が
  歩いたのであろう踏み跡を辿る。湿地と水溜りの連続だが、
5
  に卵塊であったヤマアカガエルとクロサンショウウオはオタマ
  ジャクシにまで育ち、楽しみが満ちていた。

   突然、目の前をヒョウモンチョウの仲間が飛び、背丈を越す
  草の葉にとまった。それはツマグロヒョウモンの♀であった。

   丹沢山麓では、10年程前より目に付き始め今では普通種のよ
  うに飛び回っている。そのうえ、北関東を飛び越え日本海にま
  で勢力を広げている事は頭にあったが、豪雪地域の原始の森利
  根川源流で出会うとは思ってもみなかった。南方系の本種が此
  の地に定着出来るのであろうか

 
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    No.886  ~ 現れたオオムラサキ ~

2010年08月25日 | 昆虫





      観 察 月 日   2010、 7、 20  晴  35℃
      観 察 場 所    山梨県 大月市

     つゆが明けると気になるのは、オオムラサキの出現だ。
     今回はオオムラサキで名高い山梨県へ足を延ばしてみる事に
    したが、出来るだけ神奈川県に近い所と思い、大月駅で電車を降
    り
駅周辺は開発の最中、里山の雑木林はと眺めてみたが見当たら
    ない。そこで、近い所の丘に足を進め尾根筋を歩いてみた。
コナラ
   、クヌギの雑木林が続くが、どの木も見上げるような大木、樹液の匂
    いもしない。「オオムラサキはむずかしいな」と独り言を言いつつ歩く。
     突然、乾ききった林床を淡い影が横切った。小鳥大だが、羽ばたきも
    なく滑るように旋回して消えた。
     オオムラサキだったのである。
     しばらく待つと、再び旋回して現れすぐ脇のコナラの幹に止まった。
    が、すぐに飛び立てしまった。樹液が出ていた形跡はあるが、晴天続きで
    土地が乾ききっているためか、涸れている。
     双眼鏡で林の中を探すと、コナラの大木の梢近くに数匹のオオムラサキ
    が、吸汁しているのを捉える事ができた。

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   No.885  ~ アオダイショウの行動 ~

2010年08月25日 | 野生動物





     観察月日    2010、 7、 18  晴  30℃
     観察場所    厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)

    「アッ、ヘビが」

   と言われて振り返ると、ここのところの晴天続きで、水量がぐっ
   と少なくなった“たたら沢”の水面を進むアオダイショウが目に
   入った。

    沢といっても1m少々の幅で、またげる程である。

     「1m50cm位あるかしら。大きいね。」

   と一緒にいた人達が、水面を覗き込む。ヘビは“チロ、チロ”と
   時折舌を出しながら、行ったり来たりする。何か獲物を探してい
   るのか、
それとも、5~6人の者が覗き込んでいるので逃れよう
   としているのか。

    その時、「ヘビの体の下の水中に、大きなヒキガエルが潜んで
   いますよ。」

   アズマヒキガエルはヘビに驚いてか川底に張り付いている。ヘビ
   の体がその上を繰り返し通るが、カエルはびくとも動かない。

    アオダイショウが好む獲物はネズミだ。そこで、カエルには全
   く興味を示さないのだろうか。

    やがてヘビは土手に穴を見つけ、するすると入ってしまった。

 

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      No.883  ~スズメバチ♀の口器~

2010年08月25日 | 昆虫
                 
          
           観察月日  2010、7、8 晴 30℃
           観察場所  瀬谷区 瀬谷市民の森

           

        つゆの晴れ間を縫って、コナラとクヌギを主とした雑木林へ行っ
       てみた。もう
50年余も木を切っていない。どの木も樹高が高くなり、
       どこか元気もなく樹液の出ている木も見当たらない。だが、雑木林
       を人が利用していた頃はどの木にも勢いがあり、樹液が溢れ出て、
       醗酵した甘酸っぱい匂いが当たり一面に流れ、林の昆虫達が飛び廻
       っていた光景が目に浮かんだ。

        林の中を歩くと、辛くも僅かに樹液の浸み出しているクヌギがあ
       り、カナブン、ヨツボシケシキスイ、ヤセバエの仲間がいて、穏や
       かな夏らしい一駒がそこにあった。 

        ところが、羽音を立てて大型のスズメバチが飛来すると、その静
       けさは一瞬に破られた。ハチは樹液の近くに着陸するや、大きく頑
       丈そうな大顎を”カッ”と開き、カナブンに襲い掛かった。
3匹いた
       カナブンは退散、それでも15㎝程の距離を保って待機する。

        スズメバチは樹液へと口を持っていくと、次に大顎を開き、その
       間から刷毛状の口器を出し樹液を嘗め始めた。 

        スズメバチの口器は大顎だけでなく、他に強力な道具が隠されてい
       たのだ。

 
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