観察月日 2019 7.21.曇 25.5℃
観察場所 厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)
“ハート印カメムシ”先月の異常な産卵行動には、驚いた。今月はミズキ
の葉裏に産んだ卵を、大事に々に哺育している。
ニイニイゼミの透き通った、その上転調を繰り返す鳴き声が頭の上から降
りて来る。「セミたちの夏が、やっと来たのだ」と思わず口走った矢先に、クモ
の網にニイニイゼミの後羽が一枚揺れていた。空間に出たばかりなのに、セ
ミからクモへと命の移行があったとは、自然は厳しいものだ。
「ジャノメチョウをまだ写した事が無いんです!」立派なカメラを下げた (I)さん
が、私に話しかけて来た。その願いが聞えたかのように足元の草原から綺麗
な雌が飛び立ち、アザミの花に止まった。
以前に比べると、ジャノメチョウに出会う機会が少なくなった。それは、減り行
く自然の中でも目立つのが草原で、そこは、ジャノメチョウの棲息環境だからだ。
飛び立ったジャノメチョウは、アゲハチョウ等とは違い空へは飛ばず、草原の
上を着かず離れず波型に飛ぶ。そこは生活の総てが、行われている場所だか
らだ。
少し日差しの少ない草原では、ジャコウアゲハの飛翔が見られた。何故だろうか。
自然環境保全センターは、広い異環境の草原が用意され、生物観察には素晴ら
しい場所と言える。
今月の産卵は 正常だ
ニイニイゼミの 抜け殻が。
クモの網に 後ろ羽一枚が揺れて。
広い草原 いいね! ジャノメチョウが飛ぶ。
ジャノメチョウ ♀
少し日差しの弱い草原で ジャコウアゲハが飛んだ。 何故だろうか?
ハンゲショウの草原。
★広い草原は いいね!