野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

2012 鈴鹿8耐は面白かった

2012-08-01 06:30:19 | モータースポーツ
   「残り6分、3位表彰台をかけた、#94ヤマハと#01EVA RT TEST TYPE-01TRICK☆STARの大バトル」

2012年鈴鹿8耐、久し振りにエキサイトした良いレースで面白かった。
最後の最後までものすごいレースだったし、多分記憶に残るかな。大丈夫だろうと思っていた本命ホンダが転倒炎上し、ヨシムラとBMWも転倒後退後、残り30分の8耐はワクワクした展開となった。タイミングモニターに釘づけになって、傍らのツイッターとFBを眺めていた。

8耐残り30分、暗闇の鈴鹿で繰り広げられた3位争いの攻防はこうだ。
「#94ヤマハは他チームより給油回数が一回多かったのが災いし、給油中にその差を詰めた#01EVA RT TEST TYPE-01TRICK☆STARの出口選手。 ピットアウトしたヤマハのすぐ後方につけた出口選手は202周目にヤマハをかわして3位に浮上! これから、テールtoノーズの表彰台争いがレース残り30分で展開された。しかしその激しい3位争いは、レース残り6分、 トリックスター出口選手のカワサキZX10Rが突然のストップ!  これで3位争いの決着がついた。」

出口選手のブログによると、
「芹沢選手からマシンを受け取る際にマシンの不調を告げられ慎重にコースインする事になり、
 ピットからの指示をエンジンをいたわりながら周回し待ちました。
 しばらくすると、ピットから3位近し!プッシュ!(ペースアップ)のサイン!
 最後まで持つかの不安は有りましたが、無難な4位は要りません。
 3位を猛追しました。数周した所で目視出来る距離に現れた3位を走るゼッケン94!
 無我夢中で追い、オーバーテイク!
 暗闇の鈴鹿サーキットを2分11秒台の超ハイペースバトルで一進一退の展開になるも、徐々に症状が悪化し加速が鈍るエンジン。
 チェッカーまで残り8分。最後の勝負は最終シケインと決めていました
  ・・・・突然でした」


★今年の8耐、鶴田竜二代表が率いるトリックスターレーシングの「EVA RT TEST TYPE-01TRICK☆STAR」を応援してきた。
カワサキマシンを8耐に選んだチームで、個人的にも知っている鶴田さんだから良いレースをして欲しい程度に思っていた。ところが、鶴田代表の数度にわたるFB声明文を読んで、これこそ8耐を楽しむ「真髄」の一つだと思えてきた。つまり、「8耐、Let the goodtimes roll」。8耐を通じて、この輪(千人作戦)に参加する皆なと一緒に『グッドタイムなひととき』を過ごす提案を、鶴田代表は起案していたのだ。だから、8耐の今後の成功のためにも、是非応援しようと思った。

この活動に対し、NPOの古谷理事長の評価は高かった。
 「それが何故こうも一般のファンたちを惹きつけるのか?
  私も、ホントに久しぶりに、SUZUKAの夏に熱中したのである。
  ● まず、コンセプトが抜群にいい。
  ● それを、スマートに纏める『広報力』 それを知った人たちが、それでまた動く。
  ● 結果は、ホントに惜しかったが、『大成功』と言っていい。
  ● それらを『後押し』したネットの力
  ● 綜合して、お金ではなしに『アタマを使った』 企画力 」


「日本のワークスチーム参戦が無くなってから、観客動員数が減少している。
そんな中、鶴田竜二、すごい思考と行動力の持ち主が8耐に新風を持ちこんだ。 8耐で勝った負けたより、もっと楽しめることが8耐にはある。それを提供し、そして皆で楽しもうと言うのが「千人作戦」の主旨のようだ。 本来、二輪企業がこぞって企画立案し実行すべきを、一販売店が実行し、しかも支援する賛同者の多い事に驚嘆した。 8耐と言う媒体を通じて、二輪レースの面白さを通じて、心通わせようと言うコンセプト。 賛同する人が早い時期に全国から集まり、スタンド一面に緑のトリックスタータオルを持ってチームと一丸となり行動した。」と私もFBに投稿した。

       「千人作戦、8時間、心、重ねて・・・チーム代表 鶴田竜二」
 *「EVA RT TEST TYPE-01TRICK☆STAR」に見られるキャラクター商品とモータースポーツとの一体化についての面白い解説もある
  「世の中のヒットには、偶然が味方したものもいっぱいあるようだが、インターネットを通じたキャラクターと鈴鹿8耐との
   結びつき。二輪モータースポーツのスポンサー離れも著しい現状をみると、これらのイベントをカンフル剤的に使うことで、
   話題性を高め、常時クチコミされる状態にする。 モータースポーツの魅力を感じてもらい、35~49歳、
   所謂モータースポーツ全盛期世代が子供と一緒に来たくなるような施策が「エヴァンゲリオンレーシング」」



★鈴鹿8耐は今でも日本で最も観客動員数が多い2輪レースで、motoGPよりも観客数は多いのだが、全盛期に比べれば寂しくなったと言う。世界を代表する日本の二輪企業が、しのぎを削って惜しみ無く技術とお金をつぎ込んだマシンで戦った時期は確かに多くの観客を魅了していた。しかし、GPライダーの参加が敬遠されるようになると、観客動員数も次第に減少し、二輪企業はファクトリー参加を中止してきた。それでも、日本のモータースポーツ界の頂点に位置し続けているビッグイベントである。

ところで、私のブログの「昨年の鈴鹿8耐」には下記の様に記述しているが、今年は昨年以上に鈴鹿8耐に親しみを感じた。「当時の8耐は観客数に若干の陰りは見えても、日本の二輪メーカーにとって最大級のレースであり、 だからこそ、二輪モータースポーツの頂点に立つべく、1年前から必死に作戦を練り、チーム組織を鼓舞して戦った。 そこに世界最高レベルの二輪レースがあるから、そこの頂点に立つことを単純に目指した。・・・(以下略)
 
一方、勝負に掛けたい強い意志のある開発陣も当然いるはずだ。何の商品であれ、開発とは競争相手に如何にして勝つかであろう。
 ところが、その競争が最も如実に勝ち負けを具現化したレースとなると、拒絶したがる開発陣が二輪に多くなったようだが、気のせいか。鈴鹿8耐は、スプリントタイムで8時間を競争相手より如何に早くゴールさせるかの競争だ。その戦いは、考え方によっては非常に奥が深い。 勝ったから車が何台売れるかの単純な物ではないが、若い技術者が戦うには面白い素材だと思うのだがな。」


ホンダ、ヤマハ、スズキは程度の差こそあれ、8耐関連情報を自社のHPに掲載している。 
8耐の楽しみ方は色々で、日本の二輪モータースポーツの頂点で覇を争う事や、逆にもっと大衆化する楽しみ方もあって、夫々だと思うが、技術屋としてみると、日本の頂点レースで一番メダルを獲得する方が断然面白いと思う。・・・ロンドンオリンピックでの日本選手の活躍を観ながらつくづくそう思う。



★さて、話は変って、鈴鹿8耐をライダーはどう捉えているのか、世界スーパーバイクチャンピオンのカルロス・チェカが上手い表現をしている。カルロス・チェカと言えば、2008年には清成龍一と組んで鈴鹿8耐を優勝した経験をもつ優秀なライダーだ。

特殊なレース、特殊な興奮・・・・・『鈴鹿はチームが勝つ』
『鈴鹿8耐で勝ったのは大満足でしたね。」とチェカ選手が言う。
「あのレースではね、あらゆる事が起きるもんだから。その前の年、僕は2位になって、それから2008年に優勝…スペイン人としては初の快挙でしたね。 勝ったってことだけじゃなく…レース に対する特殊な感動って言うか…僕のキャリアの中では一、二を争うような興奮でしたね。」

 何がそんなに特殊なのですか?
「キツいんですよ…まるで4レース交替でやってるようなもんでね(1レース毎に交替)…うだるような暑さに、よく雨も降るし、参戦チームらを見てもリズムが最高潮に達していてね。 とにかく本当に特殊なレースなんですよ。」 

 スーパーバイクとの大きな違いは?
 「リズム面でも、ボックス内にいる人間についても、チーム内でもの凄く良く働くんですよ。 全員がレースに参加してるんだよね。チームメイトとは一心同体になって息を合わせ、理解していかなければならない。基本なんですよ。 勝っても負けても、前にもましてチーム一丸って感じでね。」』

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2 コメント

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2輪 愛好家 (小澤 尊)
2012-08-01 15:31:16
素晴らし記事です。
何だか 嬉しくなりました♪
又 来年も再来年も
熱い8耐が見れますように…

ありがとうございました。
返信する
来年も期待 (mohtsu)
2012-08-02 18:48:32
小澤さん。
コメント有難うございます。
2012年鈴鹿8耐は最高に面白かったですね。
面白さが共有出来た事も尚更楽しいこととなりました。
返信する

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