野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

何が問題なのか、わからん

2018-04-13 06:14:00 | その他
今日(12日)の神戸新聞を見ると、もう済んだ過去の事と思っていた加計学園問題が国会議論の俎上にあがっている。
加計学園の前に出て、とうの昔に済んだはずの話題である森友問題は取るに足らないものと思っていたら、財務省が公文書を改竄した事実がでてきた。公文書改竄はいくら何でもダメだろう。森友問題に関する国会の証人喚問でもそれ以前でも、安倍総理は何ら関係なしと判明しているのだから、財務省の公文書改竄だけを検察でしっかり調査すれば良いだけの話だ。それで森友の小台風が過ぎたと思ったら、今度は加計学園が再浮上してきた。本件も何が問題なのかさっぱりわからん。当初、獣医学部の新設が必要かどうかの議論が伯仲し、結果は、ものすごい応募があってかなりの競争率だったと報道されているので、獣医学部の新設は必要だったのにだ。

今日の新聞には、加計学園問題は早期の開学を巡り、「総理の意向」「官邸の最高レベルがあったしている」と書いている。学園理事長が総理と友人だとして選定過程を疑問視する声があるらしく、これが問題だと言う。だけど、「首相案件」だった事が何か問題あるんだろうか。それとも総理が少しでも口をきいたら、法律的に問題があるんだろうか。国会での議論やそれを取り上げるTV番組も法律違反の可能性があると一切言わず、ただ「総理の意向」があったと盛んに報道し、それがいかにも違法性があるようにも世論が受け止め易い報道をするのみで、合理的事実の報道がなく、なにが問題で何が正しいのかさっぱりわからん。別の報道では加計学園は公明正大に10年以上にわたり獣医学部新設を訴え続けて来た愛媛県今治市に新設を認めた事実があるのに、無益に誤解を招きやすい、あるいは誤解を与えやすい、くだらない国会論議は時間の無駄だ。一方、最近のネット記事を読むと、無策に揺れ動いている国会の情けなさに、このような実りの無い国会議論は無駄使いと言う声が出ていることはせめてもの救いだ。

例えば、11日の維新 松井代表 「政府は首相案件と認めればよい」と言っている。
「日本維新の会の代表を務める大阪府の松井知事は記者会見で、「大阪での民泊を特区で実現するために、自分は絶えず総理大臣官邸に要望していた。特区について官邸に要望してはいけないという話はない。加計学園の何が問題なのかわからない。規制緩和を目指す特区はアベノミクスの3本の矢の1つであり、むしろ、政府は『首相案件』だと認めればよいと思う」と述べました。また松井知事は、当時、総理大臣秘書官だった柳瀬経済産業審議官について、「疑惑だと言われているのであれば、国会に出て、忘れているならば、『忘れた』とはっきり言えばいい」と述べ、国会で説明すべきだという考えを示しました」と、報道されている。全くの正論だ。


また、11日の「ムネオ日記」にも、「昨年来、野党は「忖度」という表現をしてきたが、日本では忖度とは「気を遣う、気配り、思いやり」の意味で使われてきたのではないか。官僚は政治家を忖度するのは当たり前で、政治家も官僚を忖度していることも事実でないか。 忖度が何か悪い考え、判断のように使われていることは正しくない。言葉の意味、重みを正確に使ってほしいものである。発言メモが出てきたことに関し、立憲民主党の辻元国対委員長は「官邸は疑惑の館だ」とインタビューで述べているが、「またか」という思いである。 辻元氏は17年前、私の証人喚問で「あなたは疑惑の総合デパート、いや、総合商社です」と決め付けてきた。しかし辻元氏の指摘したことで私は事件になったものはない」


蓮舫や共産党等の野党が鬼の首を取ったかのように安倍首相追及で早朝から怪気炎をあげているTV報道をみるとうんざりする。
多分、普通の会社なら、ビジネスマンの多くが上司とソリが合わないと昇進できないと考えがちなので、昇進では直属の上司の意見が影響する傾向にあるから、仕事を巡る言動で損をしたくないと考えれば、上司に忖度した提案をするようになる。上司は責任を取りたくないとき程、独り言をぶつぶつ言う。これを聞いた部下は忖度して先行し活動する。これが出世の秘訣の一つだろうし、部下の実績や能力などは出世の条件ではないのも事実。こんな事は普通の会社ではよくあることだし、そうして出世したビジネスマンはたくさんいる。だから、忖度が一方的に間違いだとは言えないと思う。この点では、ムネオ日記と多分、同じだろう。

しかし、企業の上層部への過度な忖度が横行すれば、結果的に経営判断を誤って会社存続の危機に陥るリスクが高まるのも事実。組織内の風通しは良くするには、仲良しクラブではなく、経営と現場をつなぐ層にも、多様な意見に耳を傾ける度量を持つことが求められる、と本当はそうあるべきで、正論だが、現実はそうなっていないことの方が多い。なんか寂しいな~・・・。

コメント
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