ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

ケン太と母の思い出

2018-02-15 23:40:57 | 家庭生活
昨日は母の命日でした。

自宅で母を看取ってから7年が経ちます。

前の日に花とお菓子を買ってきてお供えしました。
昨日は、仕事から帰ってきた、主人とケン太に、焼香をお願いしました。

ケン太が「もう7年も経ったんだ~」と言いましたが、
私は「まだ7年しか経っていないんだ・・・」と思いました。

この違いはなんでしょうね。
単に生きてきた年数の差かもしれませんが。

なんだか、あれからたくさんの時が流れたように感じます。
とても密度が濃い年月だったなぁ。


今日は、母とケン太の関係を振り返ってみますね。

ケン太が1歳の時に、今の家で私の両親との同居が始まりました。
母に認知症の症状が出ていたので、不安になり、二人暮らししていた両親を呼んだのです。

主人も、独り暮らししていた主人の母も、二つ返事で快く了承してくれました。
本当にありがたかったです。

両親との同居と共に、母が愛してやまない、ケン太(柴犬)との同居が始まりました。

母が引っ越してきたことも忘れて(?)ふいっとケン太(柴犬)と一緒に家を出てしまい、
帰って来れなくなったことが何度も
警察の方には随分とお世話になりました

散歩に行く時は、私がベビーカーをひいて同行。
ケン太が歩くようになってからは、よく3人で散歩に行きました。

幼稚園の頃には、ケン太と母と二人で散歩に出かけることもありました。
母は子守りと思っていたかもしれませんが、
実際は、母が迷っても帰れるように、ケン太に付いて行ってもらったという。

ケン太は動くのが好き。散歩も好きだから、快く付き添ってくれました。

30分くらいの散歩の予定が、調子に乗って、
ゲーセンや、ショッピングセンターにおばあちゃんを連れて行き、
4~5時間帰ってこなかった時も

母が知らぬ間に家を出てしまい、帰ってこれなくなった時は、
一緒に探してくれたりもしました。


ケン太が不登校になり・・・

ケン太が学校に行っていないから家にいる・・・ということは把握できていないようで、
それについて母が何か言う事はありませんでした。

でも、昼と夜が逆転し、深夜、リビングでパソコンをしていたケン太です。
隣の和室に寝ている母がトイレに起きた時、

「まだ寝ないの?」「こんな時間まで何やっているの?」などと言い、
ケン太がキレて母と言い合いになったことも。

深夜3時に、母が怒って家を出てしまったこともありました。

その時は、ケン太が慌てて寝ている私を起こし、一緒に探しに出たのですが・・・

だからと言って、ケン太が早く寝るわけではありません。
私もうかうか寝ていられなくなりました。

夜だけでなく、母の何気ない一言にいちいち反応するケン太。

当時は親に対してもそうだったので仕方がありません。
親はもう刺激するようなことを言わないようにしていましたが、
母が理解することは難しかったです。

ケン太が母の言葉に反応して、殴りかかろうとした時もあります。
制止しようとすると私にかかってきます。

「親になにするんだ!」「なに?この子は!」「こんなことさせちゃダメだ!」と母も興奮状態。

その言葉でケン太も余計に興奮します。

普通だったら聞き流せる言葉でも、その時は難しかったケン太。
自分の言葉がケン太を刺激していることを全くわかっていない母。

何をどうしていいかわからなくなる・・・

何時までこんなことが続くんだ・・・悲しくてその場で泣き崩れた時もあります。


母が亡くなったのはケン太が13歳の時。
中学校1年の3学期でした。

その時は部活にも頑張っていて、学校で特に問題は起きていませんでした。

母の認知症はさらに進んでいましたが、それを理解していて
もう母の言葉に興奮するようなことはなくなっていました。

四十九日を済ませ、生活が落ち着いてきた頃・・・

部活の問題が発生し、登校が不安定になっていくんですけどね


ケン太が先日・・・

「あ~嫌だなぁ~みぃみが認知症になったら・・・」と言いました。

「ちゃんとお金残しておいてよ。施設に入れるように」とも


人の名前が出てこなかったり、言われたことを忘れたりすると

「ねぇ。ヤバくない?もう認知症になっちゃった?」と言われたりね

母が認知症だったので、娘の私もそうなるって決めつけてもいて
戦々恐々としているようです。

ケン太が覚悟しているのなら、私も安心して認知症になれます(笑)

認知症がどういうものか理解していると思うし。
対応もわかっているはず。

「忘れちゃったの?」「さっきも言ったよ」とか言わないと思うよ。


施設に入れるというのも、決して無責任な対応じゃない。
冷たいわけでもない。

かわいそう・・・とか個々の感情で決めていいものでもない。

認知症は家族だけで背負える問題ではないので。
特に症状が進むと目が離せなくなるので、常に人の目が必要なのです。
命の問題にも関わってくるので。

ケン太は十分に理解していると思います。

その経験は母が残してくれたものですね。



今、天国の母は我が家をどう見ているかな。
ちゃんと見守ってくれているかな。

母に心配かけないようにしないとね。

ケン太、頼むよ~







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