箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

いらだたないこと

2019年04月22日 13時52分00秒 | 教育・子育てあれこれ
 
 
 
 
 
中学生になると、子どもは優劣をつけられることがふえてきます。
 
 
このことは、以前にもブログで触れました。
 
中学校は小学校と違い、生徒間の差が見えやすいしくみになっているからなのです。
 
このことに関して、わが子が「できない」ことが出てくると、本人も最初は驚き、次に自信をなくすことがあるのですが、本人以上にいらだつのは親御さんでもあるのです。
 
すると、親はとかく「ああしなさい、こうしなさいと子どもを「できる」ようになることを願い、わか子にせっつくようになります。
 
数学が苦手な子に、こうやって問題を解くのよ。
 
「こんなのが、わからないの!」とイライラします。
 
 
 
そうではなく、
 
少し易しい問題をさせると、「そんなのはわかってるよ」。
 
「最初からやっていけば、どこでつまづいたのかがわかるのよ」
 
そうすると、「あ、ここからわからなくなったのか」と自分で気づくことができます。
 
本人が気づくことができれば、自分から取り組めるようになります。
 
だから、親はああしなさい、こうしなさいではなくて、
 
「最近どうなの? お母さんが手伝えることはある?」と聞きます。
 
「なにもないよ」ならほっておけばいいでしょう。
 
「いつでも言ってね。手伝うから」
 
「ちからになるからね」
 
これだけで、子どもは自分のことを気にかけてくれている、と感じます。
 
こんな会話を続けていると、子どものほうから話しかけてくることもあるでしょう。