「私にとって大切なものは自分の名前です。
なぜなら、両親からもらった生まれてはじめてのプレゼントだからです。
一生残る自分のものとなるので、とても大切にしたいです。」
この文は、昨年度の中学1年生の女子生徒が書きました。
また、私は昨年度の入学式で、次のとおり式辞で1年生に話しました。
一部引用
私は次のように考えます。モノに名前をつけると、モノがモノでなくなるのです。
つまり、モノに名前をつけると命が吹き込まれるのです。
だから、名前をつけることを「命名」というのです。
そうだとするならば、みなさんは自分自身のことを考えてみてください。みなさん一人ひとりにも名前がついています。これはお家の人がつけてくれた場合が多いでしょう。
こんな大人になってほしいという願いを込めて、みなさんは命を吹き込まれ、今まで12年間、生きてきたのです。
みなさん一人ひとりがモノではなく、今を生きる大切な「人」なのです。
だから、みなさん、自分というかけがえのない存在を、どうか大切にしてください。自分を大切にする人は、友だちや周りの人を大切にできると、私は信じています。
入学おめでとう。そして、どうかクラスや学年の仲間も、人として大切にする三中生になってください。3年間の中学校生活が、豊かに、実りあるものになるよう、みなさんの成長を心から祈っています。
どうか自分の名前を大切にしてください。