箕面三中 校長室からのメッセージ

おもに保護者のみなさまに向けたメッセージです。生徒の近況を伝えるとともに、教育と子育てについての情報をお伝えします。

夏の忘れ物

2016年08月31日 12時19分25秒 | 校長からのメッセージ


青空が広がり、初秋の風が爽やかに、かすかに吹いています。

初夏の風は「緑風」と呼ぶのに対して、秋の風は「金風」という別名があります。

三中渡りローカに掲示している「9月をイメージした作品群」に、「金風」に通じるようなものを見つけました。2年生の女子生徒のものです。

添えてあるメッセージに、夏の名残り、夏の忘れ物を懸命にさがす心情がつたわってきて、中学生の豊かな感性がかがやきます。

なお、秋の風は「色なき風」ともいいます。

物思えば 色なき風も なかりけり 身にしむ秋の 心ならひに (新古今和歌集)

和歌がいうように、爽やかに吹く秋の風に色はなさそうで、透明感を感じることもあります。

季節は、ゆっくりですが、たしかに秋に向かっています。
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量が質にかわるとき

2016年08月30日 17時47分55秒 | 校長からのメッセージ


経営コンサルタントの本田直之さんは言います。

「練習を積んでいる人は、量が質に変わる瞬間を経験しているので、ますますトレーニングという自己投資に時間を使うようになる」

どんなジャンル・分野においてもそうですが、毎日、練習を重ねていると、確実に成長をします。

野村元監督が言うように、「もうダメ」とあきらめずに、「まだダメ」と思って努力を続けることで、ある日突然、実力がついている自分に気づくのです。

例えば私は、1997年から所属校の教職員向けに、週1回程度パソコンで作成したB4サイズの通信を出しています。

教育委員会にいた2年間は指導主事通信、いまは校長通信を出しています。

今年度で19年目になります。通算すると800号以上作りました。とりあげる話題は教育全般です。
教職員が教育に関する見識を高めてほしいと願い発行しています。

ですから、文章を書くのは苦痛ではありません。最初はおっくうでしたが、ある頃からスラスラ書けるようになりました。

量を出すうちに、質に変わっていき、その内容は充実してきたと、自分では思っています。

学級通信を出す学級担任がいますが、私は「通信は水が流れるがごとく絶えることなく出すもの。火が燃えるように出すと、すぐ燃え尽きつてしまい、発行が続かないよ」と教職員に言っています。

いまは、通信に重ねてブログも更新していますが、ブログが続くのも、水が流れるがごとく通信を書き続けたから続けることができると感じています。

中学生も、学習や部活でたゆまね努力を続け、量が質になる瞬間を体験してほしいと思います。

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白紙が強みになる

2016年08月28日 09時42分58秒 | 校長からのメッセージ

AKB48グループの仕掛人である秋元康プロデューサーによると、AKB、SKE、NMB、HKT、NGTのグループのメンバーになるオーディションでの選考基準は、一見変わっています。

選考は、スタッフによる書類選考、2次審査、そして最終審査の計3回。最終審査には秋元さん自身も参加します。

最終審査にまで残れるのは、約50人。審査の内容は歌と面接。歌は審査というより、声質やキャラクターを知ることに重きが置かれます。面接では、「学校は楽しいですか?」や「将来の夢は?」などありきたりな質問で終了。

ただし、普通のアイドル選考オーディションと違うのは、その選考基準だそうです。普通のオーディションは、審査員たちがそれぞれ付けた合計点の高い人が合格です。

しかし、秋元さんの選考基準では、その方法はとらないそうです。

みんながそこそこにいいと思う子よりも、ほとんどの審査員の評価が低くても、誰か1人が満点をつけているような子の方を合格させます。

AKB48グループのメンバーが個性豊かで、いろいろなタイプがいるのは、この選考方法のおかげだそうです。

オーディションに合格する必勝法はない。あえて言うならば、自然体でいること。そして、自分の魅力はこれなんだと決めつけないのがいいそうです。

磨けば光るダイヤモンドの原石を見つけたいというのがその理由です。

既存の常識に染まっていない純粋さこそが素人の強みということです。

「自分は何も知らないから」と卑屈になることはない。何色にも染まっていない白紙には、白紙なりの強みがあるということです。

(『1分で心に効く50の名言とストーリー』西沢泰生著より)
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夏の思い出とともに

2016年08月26日 18時00分23秒 | 校長からのメッセージ


本日、2学期が始まりました。学校には多くの生徒たちの元気な声が響きました。

8:50より体育館で、始業式を行いました。
最近の生徒たちは、日焼けをいやがりますが、全校生徒を見ると、よく日焼けした表情が目立ちました。

まず、新しく着任したALTのタージ先生の自己紹介のあと、私からは2学期始業の講話をしました。
三中HPの「校長から」のページにアップしています。お読みください。

また、始業式では、夏休み中にもらった賞状を、全校生徒の前で伝達しました。



校舎の渡りローカには、秋のメッセージが貼られています。

その中から数点の写真をアップしています。画像を拡大すると生徒のメッセージを読むことができます。

子どもたちの心情では、夏はもう終わっています。

夏の思い出を胸に、生徒たちは今日からまた学校生活を送っていきます。




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努力するのは当たり前

2016年08月25日 16時06分23秒 | 校長からのメッセージ

ビートたけしさんは、海外でよく「あなたは映画監督でありないへんなのに、またタレントでもあり、よく努力していますね」と声をかけられるそうです。

このことについて、たけしさんはテレビ番組の中で次のように言っていたそうです。

「魚は努力して泳いでいるわけではない。オレも魚のように泳いでいるだけで、努力しているのではない。生き方なんだよ」

海で泳ぐ人に対して、「よく泳ぐね」「泳ぎが上手だね」と言う人はいても、海で泳いでいる魚に同じようには言いません。

魚にとっては、泳ぐことは努力とかでなく、泳いでいないと、海の中では生きていれないだけなのです。

たけしさんは続けます。

「魚じゃなくて人間が海で泳いでいるから努力しているように見えるだけなんだよね。だからオイラ『その道の魚になれ』って思うんだよね。プロとして当たり前にできるっていうことが、何にでも必要だと思うんだ」

「自分の仕事のプロ」として、努力を努力と感じず、また、努力していると周りに感じさせないレベルになれ、ということです。

同様に、教師なら教育のプロ。授業研究や学級づくりに努力するのが当たり前。「たいへんですわ」とまわりに吹聴する人は、プロの教師ではないのです。
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共感から始まる理解

2016年08月23日 23時10分24秒 | 校長からのメッセージ

教室に入った瞬間に感じるときがあります。

「ああ、この先生は、子どもが好きなんや。子どもたちを大切にしている!」

このような直感は、教室の雰囲気から、私に伝わってきます。

子どものつぶやきを大事にする先生。

授業で、一人ひとりの子どもの発言を大切に進める態度の先生。

できない子に優しい先生。

一人ひとりの子どもの言動の「うしろ」を理解しようとする先生。

このようなものが満ちている教室は、あたたかい。

教育用語にある「共感的理解」とは、子どものことをよく知っていないと、心のこもった理解にはならないのです。
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暴力が活動を嫌にする

2016年08月21日 19時57分44秒 | 校長からのメッセージ

甲子園での優勝7回、多くの選手をプロ野球界に出してきた名門・PL学園野球部が、事実上の廃部の危機におちいっていると聞きます。

野球部がこのような状況になっているのには、さまざまな要因が絡んでいると考えられます。

しかし、教育的にみると、廃部危機に影響が大きいのは、部内の暴力事件でないかと、私は思います。

2013年には、選手間の部内暴力が発覚して、6か月間の対外試合禁止措置。この暴力は長年伝統的に続いてきたと聞きます。

この件にしても、桜宮高校の事件にしても、体罰や暴力が指導の中で許されないということを、世の中に知らしめた時代の流れの象徴的な事案でないかと、私は考えます。

スポーツでも教育でも、暴力や恫喝が活動の中に入りこむ最大の弊害は、生徒がその活動自体が嫌になってしまうことにあると思います。

スポーツや教育は、生徒への暴力や体罰、恫喝ではなく、期待と励ましの言葉を通して、営まれるものです。

野球を例にとるなら、野球をやるのは本来、生涯にわたって野球を愛し、野球を楽しむようになるのを理想としています。

しかし、暴力・恫喝による指導のため、そのスポーツをやるのも、みるのも嫌になった人は少なくはないのではないでしょうか。

教育とは、暴力による指導でなく、生徒同士、生徒教師間の信頼関係をよりどころに行なわれる営みであることを、いま一度確認したいところです。
(写真は本文は関係ありません)
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陸上競技大会

2016年08月19日 16時27分24秒 | 校長からのメッセージ



本日は秋季豊能地区中学校陸上競技大会が、服部緑地陸上競技場でありました。

100m、200m、400m、800m、1500m、3000m、110mハードル、4×100m、走高跳、棒高跳、走幅跳、三段跳、砲丸投、円盤投などの種目に1.2.3年生の生徒が出場しました。

暑い中でしたが、約30校、全員で650名以上の生徒が出場し、日頃の練習の成果を発揮しました。

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ほかにもあります

2016年08月18日 07時00分12秒 | 校長からのメッセージ


「そのスープの外へ」

あわや まり

学校の先生や家族の前では笑わなきゃ

喉の奥がつまるようなこの苦しさは

知られちゃいけないって

がんばっているあなたへ


まず 今あなたがいる

そのスープの中から出ておいでよ

それから


まずいスープしか知らないで

終わりにしてしまうのは

もったい


テーブルは いくつもある

スープも たくさんある

あなたに合ったスープが

広い世界に 絶対ある


🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹

一つのことにこだわり、やり抜くことも大切ですが、世界や世の中、社会は広いものです。

さまざまな価値観、多様な考え方があります。

「これしかない」と思い込まない柔軟な態度も大切です。

人間関係にしても同様です。「この人だけ」と硬直した関係は、お互いを束縛しあい、窮屈にします。

また、ひと昔前の地域の地縁的人間関係のような濃すぎる人間関係も、ちょっと苦手という人もいます。

場面場面に応じて、あの活動であの人とは知り合い。でも、別の活動ではこの人と知り合い。

私はこれを「緩やかな人間関係」と呼んでいます。

人は他者とのかかわりの中で生きていきます。なので、人間関係はかならず必要です。

その人間関係を考えたとき、いまは上の詩のように、多様な価値観に触れる柔軟性を、中学生に学んでほしいと思います。
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SMAPの解散は一つの曲がり角

2016年08月16日 08時14分59秒 | 校長からのメッセージ


バブル崩壊後の20年間は、わが国にとって大きなターニングポイントであったと、私はいまつくづく感じます。

1980年代のバブル崩壊前、土地の価格は上昇し、日本の社会は高度消費社会となりました。世の中には大量かつ多種類の品物・製品が商店に並ぶようになりました。

テレビ番組では「男女7人夏物語」や「男女7人秋物語」などが、高視聴率をあげ、高度消費社会のありさまを象徴していました。

ちまたの女性は、ボディコンのドレスを身にまとい、ブランド品を身につけ退社後のオフタイムを謳歌していました。

そして、バブルが消えてしまった1990年代、ビジネス界では「自己実現」が一つのキーワードとなり、「やりたいこと探し」、自分の夢実現が教育の分野にも、影響を与える時代となったのでした。

時代を体現したようなアーティストDREAMS COME TRUE・ドリカムがリスナーから支持されたのも納得がいきます。

じつは、中学校の職場体験学習もある意味、生徒の自己実現の流れを受けて始まったという経過があります。箕面市の中学校では二中が初めて実施したのが、1994年の秋、2年の学年でした。私が学年主任をしていた学年で始めました。

その後、自分の中の可能性を引き出し、開花させる方向に「自己実現」は向かいました。人は成長してオンリーワン=かけがえのないわたしに近づくことに、人々は価値を見いだす時代となったのでした。

それを象徴したのが、SMAPの「世界で一つだけの花」だったのではないでしょうか。「ナンバーワンにならなくていい、もともと特別なオンリーワン ♬ ♪」

このCDが爆発的に売れ、大衆に支持されたのは、自己実現を求める人々がたくさんいたから、つまり時代の要請を反映した曲だったからというのが、私の見解です。

しかし、SMAPはまもなく解散します。
解散とともに、一つの時代が終わろうとしています。そして、私たちは自己実現の時代を振り返ろうとします。

私たちは、いまという時代をどう捉えればいいのでしょうか。

この20年間で、自己実現をバックボーンにして、一人ひとりのがんばりや努力が認められる社会になったのでしょうか。

残念ながら、そうはなっていません。いや、さらに努力を強いられる世の中になっていると思います。

社会は、個人の努力には目を向けず、その結果ばかりに目を向けるようになっているのではないでしょうか。

役に立たない人は排除していく社会になってきていると、私たちは感じます。

「一億総中流社会」と言われた時代にかわって、この20年間で進行したのは、老人の単身世帯と母子世帯の増加です。さらに子どもの貧困化です。箕面市では見えにくいですが、働いても食べれない世帯が増えてきました。

そして、「自己実現」に代わって、「自己責任」が幅をきかせるようになっています。

貧しいのは本人のせいだ。自分の責任だから国や周りは面倒をみる必要はない。このような考えや価値観がはびこってきているように感じるのは、私だけでしょうか。

もしこんな風潮で、学校も教育活動がまわっていくとするならば、私は強い違和感と危機感を覚えます。

貧困問題は、社会のしくみが生み出したものです。社会が生み出したのなら、社会で面倒をみていくべき、国がみていくべきなのです。

今の社会が求めているのは、強さと正しさ。
強いことはいいことで、弱くなるのは自分のせい。正しいのはこの道で、外れるのは誤りにされてしまいます。

すべてのものごとを勝ち負けのように、クロかシロかで色分けしているのではないでしょうか。

しかし、人間の人生は、もっと多様なものであり、さまざまな人がいて、それぞれの人生を一生懸命歩んで生きています。

勝っているか、負けているかは一つ基準かもしれませんが、それだけで人を判断するのはぜったいに違うと、私は思います。

このような時代背景を踏まえた上で、三中の生徒たちには、多様な人の中で生き、自らも自立した上で、人に優しく他者と共生していく人になってほしいと願っています。学校の存在意義は、他者との共生を学習することにあると考えています。




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「凡事徹底」

2016年08月14日 08時05分18秒 | 校長からのメッセージ

「結果よりも経過が大切だ。
そうは言っても、
結果が出ないうちは
その経過を評価されることはない。」

(荒井直樹 もと前橋育英高校野球部監督)


私たちはよく言います。
結果よりも、その目標に対してどう努力したかという経過(プロセス)が大切だと。

部活の大会で目標にたどり着かなかった生徒たちに、このように言ってなぐさめたことも、私にも実際あります。

しかし、努力を不十分に、いい加減にしてきた場合には、適切な言葉ではないと、この言葉を聞くと思い知らされます。

2013年に夏の甲子園大会で優勝した荒井もと監督は、帽子のつばに「凡事徹底」て書いていたそうです。

これは基礎基本を徹底的に練習しなさいという意味です。

結果は、そのときの運もあるだろうし、時期やめぐりあわせというのもあるだろう。それに影響され、結果は良くも悪くもなりうる。ときには失敗に終わりもするだろう。

しかし、そこにたどりつくまでの経過(=基礎基本)を積み重ねれば、おのずと評価はついてくるのだと、あらためて思います。

(参考:『仕事観が変わるビジネス名言550』[西東社発行 写真と本文の内容は関係ありません)
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聴いてもらえる学校

2016年08月12日 10時50分17秒 | 校長からのメッセージ

一般的に言って、円滑な人間関係を築くうえで、「聴く」ことは大事だと思います。

とりわけ、学校の教員には、子どもの話を聴くことが求められます。

朝、生徒に会うと、服装の乱れた子に対して、開口一番、「なんや! その格好は!」というかわりに、「おはよう」と言います。

「朝ごはん食べてきた? 今日も元気そうやね」と、その子の健康状態や体調を聞きます。

このように先に聞くことから始める教員は、子どもから話を聴くのが上手です。

ただし、聴くためには我慢強さが必要です。相手をわかりたいという気持ちや愛情があり、誠実な態度が必要です。

ポンポンと指示を出し、注意したり、指導したり、指図、助言することは、「聴く」よりも簡単です。しかし、ジッと「聴く」ことは時間がかかります。

「生徒は、こうあるべき」と、生徒を、ただそうとする前に、あるがままの生徒の心や気持ち、感情を、一歩離れて客観的に感じとろうと努めることが、「聴く」ということです。

保健室などに来る生徒の中には、体調の優れない、ケガの手当を求めてやってくる以外に、「聴いてもらい」にやってくる子がいます。

先ず聴くのは、生徒を甘やかしているのではありません。生徒が話をよく聴いてもらえる学校は、落ち着いてきます。

なお、「聴く」ことは大事と感じ、「聴く」スキルを持っていたとしても、それだけでは足りません。

何よりも教員の側に「聴きたい」という気持ちがなければなりません。

この「聴きたい」という気持ちで生徒に接する教員が多いほど、生徒に安心とゆとりの心情を生み出します。
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本日、三中平和登校

2016年08月09日 16時16分46秒 | 校長からのメッセージ





本日は、三中の平和登校日でした。久しぶりに、全校生徒が一堂にグリーンホールに集いました。

3年生学級委員会からは、沖縄修学旅行で学んできたことを、メッセージにして、1年生・2年生に伝えてくれました。

また、修学旅行でうたった「HEIWAの鐘」を学年全体合唱で1・2年生に披露しました。

私からは、以下の内容で、ちょっとかわった切り口で、平和の大切さを全校生徒に話しました。

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平和登校日校長講話

「お礼に対しては、お礼で応える」

H28(2016).8.9


2013年3月、野球の世界一を決めるワールド・ベースボール・クラッシク、つまりWBCが日本で開催されました。

3月8日には、「日本対台湾」の試合が、東京ドームで行われました。じつは台湾の野球は、日本が台湾を植民地にしていた時代に伝えられました。そして、日本人が台湾野球の発展に協力してきたという歴史があります。

ですから、台湾の選手にとって、日本のプロ野球選手は目標であり、WBCで日本に勝つことは夢でした。約1世紀にわたり台湾チームは日本に「追いつき、追い越せ」を目標にしてきました。

その前に立ちはだかる日本。その名勝負は夜11時半を超えても決着がつかず、いつしか敵とか味方関係なしに、球場を一つにし、東京ドームにはウェーブが起こりました。

さて試合は台湾がリードしていました。台湾の勝利目前の9回2アウトで日本は同点に追いつきました。延長10回表、ついに逆転し、日本が勝ちました。

試合後、大喜びしている日本選手のそばで、ベンチを飛び出した台湾の選手たち。彼らは、負けてがっかりするどころか、マウンドに集まり360度円陣を組みました。そしてスタンドの全方向の日本人の観客に深々と頭を下げました。その謙虚な態度に、観客からは惜しみない拍手が送られました。

いったい何が起こったのでしょうか。じつは、この試合の2日目に、ある一人の日本人がツイッターにこのようにつぶやいていました。「3月8日の台湾戦を見に行かれるみなさんへ。2年前の東日本大震災で台湾は大きな支援をしてくれました。だからお礼のプラカードを書いて球場へ持っていこうよ!」

そうなのです。震災の時、台湾は世界で最も多い200億円を超える義捐金と400トンを超える支援物資を送ってくれました。さらに震災の翌日には世界のどこよりも早く救助隊を派遣してくれたのでした。

そんな台湾にお礼をしようという呼びかけに多くの観客が応えました。ドームのスタンドには感謝のメッセージや台湾をたたえる国旗があふれていたのでした。

台湾の選手たちは、スタンドを見て驚きました。「これほどまでに、日本人は私たちに感謝してくれている」。試合を生中継する台湾のテレビカメラは、スタンドの映像を台湾全土に流しました。だから試合は日本と台湾の友好を深める名勝負となったのでした。

このようないきさつで、試合後、台湾の選手たちは日本人の観客に深々と頭を下げたのです。「お礼に対してはお礼で応える」。このようにお互いを尊重し合う関係が、日本と台湾の間で築くことができたのでした。

私たちは、平和を考えるとき、よく戦争がないことを思い浮かべます。また、いま、世界ではテロが起こったり、領海を侵犯したかどうかで問題化しています。けっして世界は平和だとは言えないように思えます。

しかし、みなさん、悲観してはなりません。WBCでの出来事のような国と国の友好関係でも、私たちは平和の尊さ、平和を守る行動にかかわることができるのです。(以上)

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「ほめてもらいたかった」

2016年08月07日 10時06分36秒 | 校長からのメッセージ


いまは亡き高倉健は、「鉄道員」(ぽっぽや)で映画賞をもらったとき、次のような印象的な言葉を述べられました。

「いただいた賞を真っ先に見せたかった父や母

は、もうこの世にいない。

『偉かったね』とほめてもらいたかった人はもう

いなくなっていた。でも、僕が、40数年辛抱して

走り続けられたのは、たとえ心の中だけになって

しまっても、母の顔とともに『辛抱ばい』という

言葉があったからだ」



「ほめてもらいたかった」と、実直に、素直に語る俳優、高倉健さんはやはりすごい人だと思います。

高倉健さんほどの大人でもそうなのだから、子どもの場合はなおさらでしょう。

たしかに、競争は必要です。ただし、それと切り離せないのは、勝敗にかかわらず、努力したことやがんばったことへのねぎらいが要ります。

ねぎらいとは「評価」です。評価とは、本来は序列をつけることではありません。

評価とは、励ますことです。負けても努力が認められれば、次へのやる気がわいてきます。

評価は学校の教師だけがするのではありません。まわりの友だち、とくに競争した相手からの温かい言葉や励ましは、もっと効果があります。

「協調」も、いっしょに苦労したり、競いあったりすることでより深まります。

たんなる仲良しグループでは、共生感は生まれてきません。

ともに苦労すること、ともに努力することで、お互いを尊重し、相手のことを思うことが、本来の「協調」です。
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意志の統一が勝機を導く

2016年08月05日 06時14分10秒 | 校長からのメッセージ


2日前の8月3日、三中吹奏楽部は吹田メイシアターでの大阪府吹奏楽コンクール地区大会に出場して、代表に選ばれました。(代表はグループ内18校から3校のみ)

代表になった学校は、今後、府の大会に出場→関西大会へと進みます。

三中吹奏楽部は、今回のコンクールに向け、練習に練習を重ねてきましたが、それは多かれ少なかれ、どこの中学校も同様です。

では、「代表」に選ばれたのは、どこが他校とちがっていたのでしょうか。

それは、部員全員の強い意志があればこそ成し遂げた結果だということです。

こんな言葉があります。

攻撃をシュートで必ず終えれば、
間違いなくチャンスはやってくる。


この言葉は、元プロサッカー選手・中田英寿のものです。

海外でしのぎを削っていたサッカー元日本代表選手は、一見、当たり前のことを言っているようです。

しかし、この言葉のポイントは「攻撃をシュートで終えるためには、チーム全員がゴールに向かう意志を常にもっている」ということです。

つまり、目的意識の統一があってこそ、勝機を引き寄せることができるのだ、と言っているのです。

翻って、今回、吹奏楽部はチーム全員が、一人残らず「代表=府大会」に向かう強い意志を常にもち、練習してきたから、と私は理由づけをしています。

今後、いっそうの躍進を期待します。
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