箕面三中 校長室からのメッセージ

おもに保護者のみなさまに向けたメッセージです。生徒の近況を伝えるとともに、教育と子育てについての情報をお伝えします。

自信をなくした子どもには

2015年11月30日 19時41分40秒 | 校長からのメッセージ

「どうせやってもムダ! ムリ!」
「やってもできへんし」
「どうせぼく(わたし)なんか・・・」

このように、子どもが自信をなくしている場合には、おとなはどのように接するのがいいでしょうか。

子どもが行き詰り、自己を認められないときには、まず子どもの気持ちを受けとめます。キーワードは、「聴く」、「受け入れる」、「認める」です。

「そうなのね。あなたはあなたで十分よ。お母さん(お父さん)は、いまのあなたが大好きよ。人と比べたりせず、自分の生き方をしていってほしい。それが私の願いだからね。」

このような親の思いが、子どもの自己肯定感(自分が好きという感情)を満たしていきます。

また、子どもが行き詰り、自分のことを認められない言葉を言ったときには、「あなたはどうして
そう思うの?」と、問いかけてください。

「大事な私の子どもだよ。お父さん(お母さん)もそう思っているよ。いつも応援しているし、力になりたいのだから」(これが教職員なら「あなたはわたしのクラスの〔三中の〕大事な生徒」となります。)

大人になれば、どうしても他者から評価される世界に入ります。中学はその入口になります。そのため、親は子どもに人に負けたくないという気持ちを育てておきたいと思うの人もいるでしょう。

たしかに成功体験は、子どもの自信を高めるでしょう。しかし、どこまでがんばっても、上には上がいます。

私たちにできるのは、人に負けたくないという気持ちをモチベーションにするのではなく、努力に努力を重ね、自分を高めていくよう、子どものサポーターになることです。
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聴くことで「しぶとさ」を引き出す

2015年11月29日 16時21分39秒 | 校長からのメッセージ

思春期の子どもの感情は起伏の激しいものです。さきほど、はしゃいでいたと思えば、急に落ち込んだりすることもあります。

そして感情の高ぶった子どもは、ときとして次のように、親に主張することがあります。
「みんなスマホを持っているのに」
「みんな遊んでいて、夜遅く家に帰っているのや」・・・。

「みんな」というのは「くせ者」ですが、親が真っ向から反論すると、子どもの感情はますます高ぶっていきます。そして親子の口げんかになる場合もあるでしょう。

そのようなとき、親のとるべき応対は、じっと「聴く」ことです。そして聴いたことを、そのまま繰り返します。

「そう、みんながスマホを持っているんや」、「みんなが夜遅く帰っているんやね」・・・。
このように子どものいったことを、繰り返します。

やがて子どもの高ぶった感情がトーンダウンするときがやってきます。この瞬間を逸することなく、親は「だけど、高校生になるまでスマホはあかんで」「それでも、9時には家に帰らなあかんよ」

このように、子どもに対して押さえなければならないポイントを伝えます。それも穏やかに、明瞭な声で、しっかりと伝えます。その後は、たとえ反論が返ってきても、親は同じメッセージを伝え続けます。

さて、学校で困ったことがあって、子どもが落ち込んでいるときはどうすればいいでしょうか。
これも親はよく話を聴きます。誠心誠意、心を尽くして子どもの話を繰り返しながら聴きます。
「つらいんや」「それはしんどいなあ」。

親による言葉の繰り返しで、子どもが「守ってくれる」という安心感をもつことが重要です。
思春期の子どもは、安心感をもつと、次に自分がどうするべきかを考えます。

このようにして、子どもの中にある心の弾(力)性を引き出すのです。この心の弾(力)性は、専門的には「レジリエンス」と呼ばれています。たとえば、バネを引っ張ると、もとの形に回復しようとします。

大阪弁ではこのことを従来から「しぶとさ」とも言ってきました。
子どもは、本来この回復する力を内面にもっています。子どもが精神的に弱っているときには、内面の「回復力」を引き出すことが親の役割です
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三中「いじめZERO」の取り組み

2015年11月28日 19時28分33秒 | 校長からのメッセージ


きょうは三中校区PTA教育懇談会が、南小学校体育館で開催されました。

体育館に用意した席をあとで加えるほど、保護者の参加がありました。

冒頭には、二小学校の児童会と三中生徒会の子どもたちが、それぞれ学校の特色ある取り組みを報告しました。

三中生徒会からは、役員の3名の生徒たちがきてくれ、「いじめZERO」を報告してくれました。

「いじめZERO」でどのような活動をしているかを紹介したあと。部活いじめをなくすをテーマに、生徒が出演したDVDを流しました。先輩が後輩をLINEを使いグループからはずした例をとりあげ、どのようにいじめにならない対応をすべきだったかを考えるという内容です。

生徒会3名のうちの二人[会長・副会長]は、11月14日にも、NHK大阪放送の番組の生放送に出演して、三中の「いじめZERO」を、司会者のインタビューに答えるというかたちで報告してくれました。
きょうはテスト前でしたが、この時間だけということで、教育懇談会に出席してくれました。

なお、すでに案内していますが、12月8日には三中で保護司、厚生保護女性会と学校が共催する学習会を行います。

三中生徒(1・2年生)に対する講演(6限)のあと、保護者対象の講演が視聴覚室であります。
講師は、学校のいじめ問題に詳しい松浦教授(龍谷大学)です。

今からでも申し込みは間に合います。出席希望の保護者のかたはお申し込みください。

さて、教育懇談会は三中校区の学校の特色ある取り組みの報告のあと、「思春期の子育てで大切なこと」を、常磐学園短期大学の佐谷力教授がお話されました。

この話の内容については、後日機会があればブログ等で紹介します。
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三中渡りローカ美術スポット

2015年11月27日 19時20分45秒 | 校長からのメッセージ



「不思議な帽子屋の不思議な植物」
2年生の美術家の作品です。1年生のときにつくったモダンテクニックの紙を使って、「不思議な帽子に生息する不思議な植物をコラージュでつくっています。立体的につくり、紙の特性を生かすという工夫があります。帽子は二人のペアで協力してつくっています。

「オキナワガイドマップ」
3年生が沖縄について調べたあと、タイトルを自分で考え、スケッチを入れたあと、デザインしています。写真は箕面市学校園作品展な出品したものです。
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ありふれた日常の中から

2015年11月25日 19時00分58秒 | 校長からのメッセージ

 
小さな靴が玄関においてある
 満二歳になる英子の靴だ
 忘れていったまま二ケ月が過ぎていて
 英子の足にもう合わない
 子供はそうして次々に
 新しい靴にはきかえてゆく

 おとなの 疲れた靴ばかりのならぶ玄関に
 小さな靴はおいてある
 花を飾るより ずっと明るい

(高田敏子「小さな靴」)

高田敏子さんは、孫の英子が忘れていった靴を詩の題材にしています。

日常のありふれた出来事で、わたしたちが見過ごしてしまいそうな事実を詩にされています。

ありふれたことを詩で表し、かつ「くたびれたおとなの靴」と、見事に対比させ、愛おしい孫への情をメッセージにしています。

また、孫という言葉を使用せず、「英子」としているのは、祖母にとって、ただただかわいい子ではなく、一人の独立した人格として認めているのかもしれません。

わたしたちがありふれたことを、当たり前のこととせず、当たり前のことの中にどのような本質を見るか。このことを考えさせられる詩であると、わたしは思います。

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読書は、「活読」で

2015年11月24日 19時34分02秒 | 校長からのメッセージ


11月21日(土曜日)に「箕面・世界こどもの本アカデミー」授賞式が、メイプルホール大ホールで開催されました。

授賞式には、
絵本賞「ちゃんとたべなさい」の訳者・よしがみきょうたさん
作品賞「おばけやさん」の作者・おかべりかさん
主演男優賞「怪盗ショコラ アイスミルクは永遠に」の画家・小林裕美子さん
主演女優賞「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」の作者・廣嶋玲子さん
ヤングアダルト賞「ディズニーそうじの神様が教えてくれたこと」の作者・鎌田洋さんが出席されました。

三中生も、「ヤングアダルト賞に投票しましたが、「ディズニーそうじの神様が教えてくれたこと」はいちばん多くの票を集めました。

授賞式後には、受賞作品をプレゼントする抽選会や、受賞者のみなさんのサイン会が行われました。


さて、読書に関して安岡正篤は、『安岡正篤一日一言』のなかで、次の言葉を残しています。

読書はただ読むだけでは駄目で、
読みながらもその本を自己内部で賦活(ふかつ)する必要がある。
これを活読という。
読みっぱなしならば、むしろ本に読まれていることになる。


「賦活」とは活力を与えることです。読書で読んだことを、自己の中に内面化して、知識を活性化する必要があるということでしょうか。

このような本の読み方を、私自身もしたいものですし、生徒たちも「活読」により内面を豊かにして、活用できる知識を身につけた人になってほしいと思います。
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子育ては人と人の関係を伝えること

2015年11月23日 18時44分48秒 | 校長からのメッセージ
私は校長ブログで、おもに思春期の中学生の子育てについてあれこれと書いています。

さらに、世の中には子育てのアドバイス情報が氾濫しています。

それらを真摯に受けとめる親御さんのなかには、子育てについて悩んでしまわれる方もおられるかもしれません。

私の子育てのやりかたはこれでいいの?

ただ一つ言えるのは、わたしたちの親も、そのまた親も、自分の受けてきた育てられ方を念頭に置き、試行錯誤しながら自分が正しいと思ったことをわが子にしてきています。

とはいえ、私もよく自分の娘に対してこれでいいのだろうか、悩みながら子育てを行っています。

そのときなにか指針なようなものがないと、これでいいのと、不安になる人もいるかもしれません。

子育ての土台にあるものは親子の親しい関係です。いかなるときでも問題とするのは、相手ではなく、親子の関係性です。

人と人との関係で、何がよくて何がよくないのかを子どもに伝えていく。

人に暴力をふるう人とふるわない人では、どちらが人に好かれるか。
困ったとき助けてくれる人と、助けてくれない人では、どちらが頼られるか。
人を裏切らない人とかんたんに裏切る人では、どちらが信頼されるか。

このように人との関係性を基準に置き、子どもに大事にしてほしいことを伝えていくことが子育てです。

世の中の不変の価値観を子どもに伝え、本人が学んでいく助けをすればいいのです。子どもは間違いから学習する力があります。

子どもを拒否せず、賛成できなくても受け入れてくれる親の態度から、子どもは間違いを正し、うまくいったときにはともに喜ぼうとします。


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豊かな感性

2015年11月22日 19時43分51秒 | 校長からのメッセージ


質問します。
「雪が溶けたら何になりますか?」

これには、ふつう「水になります」と答える人が多いと思います。



ところが、雪が溶ければ「春になります」という答えもあります。

このように生徒たちは、ときどき、ハッとする感性をみせてくれる時があります。

ユニークな発想、豊かな感性を大切にしたいものです。

また、一つの事象をさまざまな角度・面からみていくことが求められます。
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間(ま)をあけること

2015年11月21日 19時43分26秒 | 校長からのメッセージ


本日、大阪市の平野区民ホールで、大阪府中学生演劇祭があり、箕面三中演劇部が出演しました。

この演劇祭は、明日の出場校も含め、府下30校が劇を演じます。

三中の劇は、「空色の夢」というタイトルです。台本は部員が創りました。

私の夢は、画家になること。だから美術科のある高校へ行きたいんだけど。
「ふざけるな!」お父さんたちは全然わかってくれない。
そんなとき、「コンクールで賞をとってみたら」友だちの雪といっしょにがんばってみた。
でも、予想外のことが起こる・・・。

三中の演劇や他校の演劇を観ていて、私が感じたこと。それは間(ま)をとることの大切さでした。

舞台に立つと、どうしても緊張します。客席からのたくさんの視線がセリフを話す生徒に注がれます。

そこで、セリフのやりとりが速くなりがちです。黙っている時間がこわくなります。早口になりがちになります。

これをいかに間をあけて言葉のキャッチボールを交わすかが、たいへん重要なスキルであると感じた次第です。

先週の土曜日には、箕面市青少年弁論大会が開催されましたが、このときも間をとることの必要性を思いました。

弁論大会は基本的には、言葉だけで自分の主張を展開します。言葉を続けるなかで、何も話さない沈黙の間をとることは、ときとして話す以上の力をもつことがあります。

演劇もスピーチも、言葉を「武器」に行なうのですから、間をとることで、聴き手に再び注目を向けさせる、聴き手に考えさせる、聴き手にとって聴きやすいくなるなどの効果をうみます。

まさに、沈黙は雄弁ほどにものを言うのです。
生徒たちはさまざまなことを学びとり、成長していきます。
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やり方を教えるよりもあり方から学ぶ

2015年11月20日 18時41分15秒 | 校長からのメッセージ

中学校で学級担任をしていた頃から、私は子どもに言いきかせる、指摘する、注意するとき、心がけていたことがあります。それは自分自身への問いかけです。

たとえば「友だちとの約束は守りなさい」と指導しているときには、自分は約束を守っているかと問いかけていました。「掃除をしなさい」なら自分は家で掃除をしているか、です。

また、同じように心がけていたことが、中学生の自分の頃と比較することです。おとなが「子どもだから・・・」という見方をしていたら、いまの自分の視点で子どもの行動や考えを評価していることになります。

私は思うのですが、自分自身の中学時代や高校時代をふりかえっても、自分になかなか自信がもてないことがしょっちゅうであったのを思い出します。

とくに高校時代、能勢の田舎で育った私は、「街」から来ている都会の子に対して、強烈な劣等感をもっていたことを思い出します。このような思いを引きずりながら、失敗やトライアル・アンド・エラーを繰り返しておとなになってきたのです。

子どもは子どもなりに、一生懸命に考えて、ものごとを行っています。自分が中学生のころはどうであったかを考えると、一歩引いて子どもの行動を見直すことができます。

「子どもを認める」という言葉はよく使いますが、教師や親というおとな自身がいまの自分の行動を問い直したり、自分が中学生だった頃と比較することも、子どもを認めることの一つだと、私は思います。

これらはおとな(教師・保護者)の「あり方」についてであり、子どもに「やり方」を教えるものではありません。子どもは親の言うことよりも、親のしていることを見ています。

このことを教員は改めて考えるべきですし、親御さんにおいても同様だと思います。
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三中「ドリームスクール学習会」

2015年11月19日 17時09分39秒 | 校長からのメッセージ

「ICTドリームスクール実践モデル」の学習会について

本校2年生では、今回の2学期期末テストにむけ、「ICTドリームスクール実践モデル」の事業を活用した学習会を行います。

この事業は総務省の推進するもので、箕面市が民間の教育会社と提携し、放課後に教材コンテンツを活用して、生徒の学力の向上を図る研究として行われます。

そこで、三中は実践研究校として、このたび2年生の希望者を対象として、2学期末テスト前1週間の放課後学習会(数学)の一環としてこの事業を実施します。

生徒は、必要に応じて担当講師に質問をしながら、個々の学習習熟度にあわせて、タブレットの映像コンテンツ教材を使い、数学のテスト範囲に関係した学習を進めることができます。

これは新しい学習方法へのチャレンジです。紙やプリントを使い学習するのはもちろん基本ですが、映像画面を使い学習に取り組むという、新たな学習法の可能性をひろげます。

【「ドリームスクール」学習会(数学)】
1.日時   
11月24日(火)、25日(水)、26日(木)、27日(金)、30日(月) 16:00~17:00
12月1日(火)  12:00~13:00
12月2日(水)  11:00~12:00

2.場所   2年教室

3.対象生徒 2年生の希望者(日による、生徒の入れ替わりは可能)
定員40名  出席した生徒には、IDを付与します。

なお、このIDを使うと、家庭でもインターネットでテスト前学習ができます。また、来年3月までIDは有効なので、3学期も家庭学習に使えます。


4.内容   
・配信コンテンツ:数学(市進ホールディングス・ウイングネット提供)
       
・タブレットを学校が40台準備して、IDの認証により、学習コンテンツ(教材)を活用して学習します。

✳︎もちろん、従来から行っているテスト前学習会も、ドリームスクールと並行して行う予定です。

                                
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大事なことは子どもがさがします

2015年11月18日 19時59分01秒 | 校長からのメッセージ
「お母さんはね、あんたぐらいの歳にはもっと家のお手伝いをしてたよ。でもあんたは塾の送り迎えをクルマでしてもらい、恵まれてるんよ。」

こんな言葉をお子さんに投げかけたことはありませんか。
いまの状況がいかに恵まれているかをわからせたくて、ありがたいという気持をもたそうとしても、申し訳ないですが、「あ、そうなん。時代がちがうんや」で、会話が終わってしまいます。

同じ時代を生きた者どおしなら、共感がわくでしょう。しかし、子どもと親の間には、世代(1世代はおよそ30年)のズレがあります。

親の言うことが、たとえ本質的に大切なことでも、子どもがそれを理解し、実感するのはたやすくはありません。

「なぜなの」と言ったところで、「私の友だちにそんなお手伝いをしている子はいないもん」とそっけなく言われてしまいます。

人間は、自分の環境に応じた適応をしていきます。
どれほどそれが大事な価値観であっても、自分の体験が絶対よと、子どもに押しつければ反発されます。とくに思春期の中学生はそうです。

ありがたいという感謝は、本人が困ったり、危機的な状況で助けてもらったときに初めて起こります。

親が先回りして
「あんたにはこれがいいのや」
「ちがうやん。こうしたらいいの」

そのような言葉は、子どもの自立をさまたげます。
何を大事に思うかは、子どもに委ねることが自立に向けた子育ての秘訣であると、私は思うのです。
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夫婦で子育ての考えが違うとき

2015年11月17日 21時27分43秒 | 校長からのメッセージ
「そこまで怒らなくても。子どもも悪かったと言ってるんだし、許してやって」

「おまえが甘やかすからこうなんだ。もっと厳しくしつけろよ」

このように、夫婦の意見が合わないことはありませんか。

子育てについての考え方がちがうと、子どもにいい影響を与えないという懸念が起こります。

とはいえ、夫婦の間で子育てに対する考え方がまったく一致していることのほうが珍しいのではないでしょうか。

妻と夫は、それぞれ異なる環境、異なる親に育てられてきたのだから、自分たちの子どもの子育てについての考え方が異なるのは当然でしょう。
さらには、性格のちがいも重なってくることもあるでしょう。

だからといって、毎日相手への文句や批判がいきかう家庭では、お互いに不和になってしまいます。

そこで、つれあいとよく口論してきた私の夫婦観からいいますと、「主張型」でなく「提案型」がいいと思います。提案型で相手にお願いをするのです。命令でも指示でもなく、相手にお願いをして、実行するかどうかは相手にまかせます。

「お父さん、自分の着ていたものは自分で片づけくれるのをお願い。今日は私がしまっとくね。明日、新しいかごをお風呂場に置いておくから、みんなが洗濯物はそこへ入れるしましょう」

その上で、夫婦で子育てについて話し合い、平素からの自分たちのふるまいが子どもにどんな影響を与えているかをいっしょに考えあうのは、たいへん意味のあることだと思います。

相手をコントロールしないで、お互いが望む方向に、子どもを導こうとする親のスタンスを示すことで、子どもは安心して、人と交渉したり、人から信頼される生き方を知っていきます。
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「勇気」はきたえられる

2015年11月16日 17時10分24秒 | 校長からのメッセージ


14日(土)には箕面市青少年弁論大会、15日には箕面市中学生英語スピーチコンテストが行われました。

三中からは、弁論大会に3年生1名(女子)が、英語スピーチには1年1名(女子)、2年1名(女子)、3年1名(女子)が出場しました。

市内中学生17名(弁論大会)、24名(英語スピーチ)がしのぎを削って日本語でのスピーチ、英語でのスピーチを行いました。

その結果、三中については、弁論大会で「優秀賞」、英語スピーチでも3年生が「優秀賞」を獲ることができました。

この二大会の共通する点は、「言葉」で自分の考えていることや思いを表現するという点です。生徒が自己を表現する機会と方法はほかにもあります。劇にする、うたう、演奏する、ダンスする、絵で描く、朗読する・・・など、たくさんあります。

しかし、この二大会はジェスチャーなどを交えるにしても、基本的には「言葉」で聴く人に訴えたり、共感を呼び起こしたり、同意を求めたりすることで、いかに説得力をもって話せるかが、問われてきます。

三中の出場生徒たちは、ほんとうによく努力しました。本番の直前までイメージトレーニングをしていた子、暗唱した原稿を何度も読み直している子、家で猛練習を重ねた子、録音したALTのモデルスピーチを使い何度も練習した子など、一生懸命に取り組む三中生の姿を見て、私は胸が熱くなりました。

そのなかで、一つ、2年生の生徒が英語のスピーチで話していたことを紹介します。彼女は過去に8年間チアリーディングをやっていて、その経験を話してくれました。チアは、観る人に元気と勇気と笑顔を与えると主張していました。
(Cheerleading sends “spirit”, “courage” and “a smile” to those watching it.)

私は、いまの中学生と接していて、常に望むことは、失敗をおそれずチャレンジするバイタリティをもつことです。このとき必要なのは「勇気」でないかと思うのです。彼女は、この「勇気」を、元気と笑顔とを交え、果敢にスピーチで示してくれました。

「ローズマリーの赤ちゃん」でアカデミー助演女優賞を受賞したルース・ゴードンは言っています。
「勇気は筋肉と同じで、使えば使うほどきたえられる」

勇気は使うことで、その生徒を大きく育ててくれます。ですから、どうしようかと悩んでいる生徒に対して、私は「やってみたら」と励ます場合が多くあります。

保護者のみなさんも、お子さんがやろうか、やるまいかと悩んでいるときには、ぜひ「やってみたら」と背中を押して、勇気を出させてください。
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叱ることと仲直り

2015年11月13日 17時58分52秒 | 校長からのメッセージ
子どもはときとして、叱らなければなりません。
でも叱られると子どもはいい気持ちはしないものです。

そして、叱った後も、その気持ちを引きずるなら、叱られた事実を自分に取り込んでいくことは、あまり期待できません。

つまり、親が子どもを叱ったあとの親子関係や雰囲気が気まずいままだと、子どもに変化を起こさせるのは難しいですが、叱ったあとの関係や雰囲気がよいならば、子どもは同じことを繰り返さなくなります。

ですから、叱った後に仲直りすることが大切になってきます。

仲直りは、親から働きかけるからいいのです。

「きつく言って悪かったね」
「あなたを大事に思っているから、あんなふうに言ったのよ」
「期待してるんだから」

叱られた子どもの方から、「さっきはごめんなさい。これで気がついたよ。これからはちゃんてやるから」
なんて言ってくるのを期待しないほうがいいのです。叱られて、へこんでいる子どもに気を遣わせることになるからです。

おとなの役割は、子どもが気持ちよく生活できるように、環境を整えることです。子どもの力を引き出すのが子育てです。

だったら、落ち込んでいる子どもに声をかけ、気持ちを「よいしょ」するのが親だと私は思います。

したがって子どもを叱ることは、あとに仲直りする作業が付いてくると、おとなは自覚して叱ることです。

自覚しないで相手を責めることは、感情的になっているからです。感情にまかせて相手の非をつくことを「怒る」といいます。
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