とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

うまい鮨勘 南原太助寿司 金太郎寿司

2017-11-23 17:57:10 | お題
 基本的に回転寿司は寿司屋ではないと思っています。回転寿司の鮨は普通の寿司屋に比べるとあきらかに劣っています。小さい子供を連れていくときは、楽しいし比較的安いのでいいのですが、さすがにこの年になると、あまり足が向きません。

 とは言え、「うまい鮨勘」は回転寿司にしてはいいネタを使っていると思います。ただしその分値段も高いので、高級回転寿司、もしくは大衆寿司屋と言った位置づけです。

 もうひとつ山形市の「南原太助寿司」もわりといいネタを使っています。しかしこの寿司屋はもはやすし皿が回転していません。注文して食べるという普通の寿司屋と言っていい寿司屋です。ここも大衆寿司屋ですね。

 鶴岡市に金太郎寿司という回転寿司屋があります。ここのネタも回転寿司屋としてはかなりいいもので、大人気の店です。ただし、鶴岡市の寿司屋は普通の寿司屋もそれほど高くありませんので、寿司屋で居酒屋感覚で飲み食いできます。できれば普通の寿司屋で飲みたいところです。鶴岡市は食に関して頑張っている町で、グルメツアーとして最適な場所だと思います。
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みんながんばれ!大相撲

2017-11-22 21:44:49 | 社会
 大相撲が大変なことになっている。でもなんだか、みんながよかれと思ってやっていることのように思われるので、みんな頑張ってるなと逆にいいことのような気がしている。

 一番いけないのはマスコミと、コメンテーターのような気がしてならない。

 騒ぎ過ぎだ。

 がんばれ、貴ノ岩。
 がんばれ、日馬富士
 がんばれ、白鵬。
 がんばれ、貴乃花
 がんばれ、八角
 がんばれ、鶴竜
 がんばれ、照ノ富士
 がんばれ、稀勢の里 ケガに負けるな
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「お嬢さん(静)」は先生をどう思っていたのか(『こころ』シリーズ⑦)

2017-11-21 18:04:02 | 『こころ』
 夏目漱石の『こころ』の授業をしています。昔からどうしても気になることがあります。それは次のセリフです。

「本人が不承知のところに、私があの子をやるはずがありませんから」

 これは「先生」が「奥さん」に「お嬢さん(静)」との結婚を申し込んだときの「奥さん」の言葉です。この言葉はお嬢さんは「先生」との結婚を願っていたことを示しているものと思われます。

 「先生」はKに対する疑心暗鬼からあせって、「奥さん」に「お嬢さん」との結婚を申し出たのです。しかし、このセリフを聞くと、あせる必要はなかったはずであり、一番喜ぶべきセリフであったはずです。同時にKに対する罪悪感を生み出す重大なセリフでもあるはずなのです。ところがそれがあっさりと紹介されているだけであり、その後の「先生」も感動も後悔もありません。しかもこのあと散歩に出た「先生」はKのことを考えていなかったと告白しています。これは一体どういうことなのでしょう。

 この部分の違和感はわたしをずっと苦しめています。授業をしながら今年も考えてみたいと思います。
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劇評『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』

2017-11-20 12:34:20 | 演劇
2017年11月19日(日)世田谷パブリックシアター
作:トム・ストッパード
翻訳・演出:小川絵梨子
出演:生田斗真、菅田将暉
林遣都、半海一晃、安西慎太郎、田川隼嗣、林田航平、本多遼、章平、長友郁真、
松澤一之、立石涼子、小野武彦

 トム・ストッパードの出世作『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』を見ました。難しい作品で、途中で気が遠くなってしまったのですが、後半は人間存在の不条理を描く深いテーマに引き込まれました。

 この作品の謎解き的なことはすぐにはできそうもありません。脚本を何度か読み、できれば何度か舞台をみることによって次第に見えてくることはあるとは思います。しかし、演劇は一期一会、見た感想をとにかく書いておくことも必要かと思い書き残しておきます。

 ローゼンクランツとギルデンスターンは『ハムレット』に登場する端役です。言動がおかしくなったハムレットを監視するために国王に呼ばれた学友で、最後はハムレットに騙されてイングランドで殺されるという役です。その二人がなぜここに存在するのか、なぜ死を受け入れなければいけないのかという問題に直面します。演劇の世界の話でありながら、実は人間存在そのものの問題となっています。普通の人間もなぜ生きているのかわからないまま生き、そしてそれなのに死の恐怖、苦しみを受け入れなけれななりません。なんという不条理でしょう。この舞台はその不条理を見るものに突き付けます。

 生田斗真は上手に情けない役を演じています。上手な人だと感じます。菅田将暉は個性的な役者です。しかしセリフはしっかりと伝わってきます。演出家が使ってみたくなる魅力があります。ふたりとも本格的な舞台役者ではないのですが、だからこそ演劇的な世界との差異が生まれ、構造がはっきりしているように感じます。他の役者はみな訓練されたすばらしい役者さんです。

 テレビでもやってくれるのではないかと思いますので、もう一度見て、もっと深く考えてみたいと思います。
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劇評『プライムたちの夜』

2017-11-19 10:33:07 | 演劇
 2017年11月18日午後5時30分開演。新国立劇場小劇場。
 作:ジョーダン・ハリソン
 翻訳:常田景子
 演出:宮田慶子
 出演:浅丘ルリ子 香寿たつき 佐川和正 相島一之

 丁寧に作られた素晴らしい舞台でした。

 囲碁や将棋のコンピュータ技術や、「東ロボくん」などが話題になり、AI技術が注目されています。AIが人間を超えてしまうのではないかと本気で考えられる状況になってきて、「人間とは何か」という古典的な問題があらためて迫ってきたのです。もうこの問題を先送りできない状況になっています。人間の心とは何か、「愛」とは何か、人間が人間であるということはどういうことか、さまざまな問題にわれわれは直面させられています。

 人間は一人では生きていけない動物であり、社会を作り協力して生きていくからこそ人間でありうるはずなのですが、アンドロイドはその人間に代わることができるのか、もしそれが可能ならば、人間は本来何なのかをもう一度考え直さなければなりません。

 この舞台は哲学的な問題を具体的な家族の物語として描いています。役者さんたちは丁寧に演じていて、じんわりと客席にせまってきます。間のとり方、セリフのしゃべり方、表情、すべてがすばらしく、演出家の力量が発揮された舞台でした。
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