田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

利尻・礼文の旅 回想 3

2017-06-26 16:50:37 | 道内の旅

 わずか5日間の旅をあれこれと綴ってきた。旅を終えて1週間が経過した。旅の回想編もこのあたりで終了としたい。最終回はアラカルトとして「ウニ漁の風景」、「日本海オロロンライン」、「村祭りの風景」についてレポしてみたい。 
 
ウニ漁の風景 

               

 6月17日(土)朝、私はフェリーターミナル6時30分発の路線バスで、礼文島の北端スコトン岬を目ざしていた。
 車窓には日本海の朝の風景が広がっていた。
 すると、海岸沿いに一人乗り用の小舟がたくさん浮かんでいた。よ~く見ると、その舟に乗っている人たちは皆が皆、箱メガネで海中を覗き、長い竿を操って、ウニを捕獲しているのだった。
 海岸沿いに延々と続くその光景は、少なくとも50隻以上は操業していたのではないかと思われた。
 考えてみると、食材として珍重されるウニは、漁師が一つ一つ竿に挟んで海中から引き上げるという根気のいる仕事である。ウニ漁の光景を見ていて、ウニが高価なのも仕方あるまいと思えた光景だった。

               
               ※ 朝焼けの中、たった一艘のウニ漁の小舟が…。いい絵ですねぇ~(自画自賛…)

 ちなみに礼文島名物と言われる「ウニ丼」は、前夜私が食事した居酒屋では5,000円という値札が掲げられていた。私にはとても手の出ない値段であり、注文しなかったのはいうまでもない。

                    


日本海オロロンライン 

               

 「日本海オロロンライン」とは、小樽市から稚内市に通ずる国道、道道を指すようであるが、名称そのものが愛称であることから、一般的には石狩市の石狩川河口付近から稚内市までを指すようである。
 しかし、今回このオロロンラインを走ってみて、北海道らしさを最も感ずることができる区間は、天塩~稚内間の道道106号線の約58kmの区間ではないかと思った。
 海沿いを行くこの区間はサロベツ原野の中を一直線に結ぶ道路である。人家や電柱はまったく見えない。まさに“ザ・ホッカイドウロード”といった感じなのである。行き交う車も少なく、ラッシュ、渋滞が当たり前の大都市から訪れた人はどう思うのだろうか?

               

 そうした中、唯一手塩町に近いところに、忽然と大風車群が現れる。“オトンルイ風力発電所”だという。資料によるとその数実に28基!直径50.5mもある羽が回っている様は壮観である。この風車群がおよそ3キロにわたって続くのである。これまた、北海道ならではの光景といえるだろう。

               

 日本海オロロンライン…、ドライブ好きのあなた、一度走行してみることをお勧めします。


村祭りの風景 

               

 稚内からの帰り道、増毛町を過ぎて「大別刈」という集落に入ったときだった。集落が何やら華やいでいる雰囲気だった。よ〜く見てみると、どうやら村(集落)のお祭りのようだった。華やいで見えたのは、神社の参道に幟が旗めいていたこともあったが、私の目に止まったのは、家々の玄関に飾られていた「祭り花」がことさら華やいで見えたのだ。

                     
                     ※ このような祭り花を憶えている方はどれくらいいるのだろう?

 若い方はご存じないかもしれないが、私たちが子どもの頃は、村の祭りどの家々でも戸口に「祭り花」を飾ったものである。
 私はオホーツク海側の小さな集落出身なのだが、家々の戸口がピンク色の「祭り花」で飾られると心が躍ったことを忘れることができない。ところが今では、そのような風習が消えてしまっていた、と思っていた。
 そんな消えたと思っていた光景が通りすがりで見ることができたのだ!。その光景に「あゝ、この集落には、あの風習が残っていたんだ…」と思うと無性に嬉しくなり、車を止め、その光景をカメラに収めたのだった。
 しかし、その大別刈の集落でも、子細に見てみると、全ての家々が「祭り花」で飾っていたのではなく、ある特定の家の玄関だけだったのが少し寂しくも思った。

                

 小さな集落でも、今は一つにまとまることが難しくなっているご時世なのだろうか…。

 
 非日常を経験する旅って、ふだん見えていないものが、旅先だから見えてくるものがある。旅って、いいなぁ~。さあ、また次の旅を計画しようか?



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