田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

セヴァン・スズキ Ⅱ

2006-12-13 20:53:12 | 環境 & 自然 & 観察会
 セヴァン・スズキのことに興味をもたれた方は、きっと彼女の「リオの伝説のスピーチ」をご覧いただいたことと思います。
 どのような感想をもたれたでしょうか?
 私は12才の少女がこれほど世界のことを、環境のことを考え、しかもその思いを世界の要人を前に堂々のスピーチしたという話に、率直に感動したのです。

 感動した私は、少々無理かな?と思いつつ、ある日、私の学校の全校朝会で全校児童・職員700名を前にして、このスピーチを紹介しました。
 読み上げるとおよそ10分にもなるスピーチを低学年の子もじっと聞いてくれました。たとえ内容は理解できずとも、「何か大切なお話をしているんだ」という思いだったのかもしれません。

 さて、まだスピーチを読まれていない方もいるのでは、と思いますので、その一節だけ紹介することにします。

 オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐのか、あなたは知らないでしょう。
 死んだ川にどうやってサケを呼びもどすのか、あなたは知らないでしょう。
 絶滅した動物をどうやって生き返らせるのか、あなたは知らないでしょう。
 そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるか、あなたは知らないでしょう。
 どうやって直すのかわからないものを、壊しつづけるのはもうやめてください。

 このように彼女は世界の環境問題の専門家に訴え続けたのです。
 彼女は現在27才、今も若者のリーダーとして世界を駆け回って、地球の環境問題を訴え続けているそうです。ということは、このスピーチは今から14年も前のことなのです。その後も地球環境はどんどん悪化し、その影響がさまざまな面で顕在化してきているのです。

 ところで環境問題を考えていったとき、彼女のようにグローバルな視点は欠かすことができないと教えられます。
 地球規模で広がる環境汚染や温暖化、砂漠化などの環境問題に国境など無意味であることに気づきます。環境問題は全地球規模で考えねばならない問題です。

 スポーツの世界で国という概念の溶解化現象が始まっているようだと先に記しましたが、環境問題こそが国などという概念を溶解した上で考えるべき問題なのだと思います
 さて、そのために私には、私たちには何ができるのでしょうか???