第803夜 私の文学散歩道2

2009-01-30 23:24:32 | その他
2009.1.30(金)

今日は夕方から雨。

文学に絡めて、雨というと高橋洋子を想い出す。「雨が好き」という作品を半分読んで止めた。同名映画(作者が監督・主演だったと思う)も観ていない。

私は読み始めた本を途中で投げ出すことは稀なので、そういう意味で良く覚えている。つまらない内容の本でも忍耐強く読了するのが私の信条である。

私の読む本の領域は、第3の新人と呼ばれた、吉行淳之介、安岡章太郎、阿川弘之、遠藤周作などが多い。そして別枠としては三島由紀夫、坂口安吾、立原正秋、水上勉、北杜夫などなど。以上並べた小説家たちの作品の大半は読みつくした感があるが、こうして眺めて見ると純文学作家が多いことに気付く。何も純文学にこだわっているわけではないのだが、傾向としてはそうなっている。勿論、大衆文学も推理小説もエッセイ集も好きだし、女流作家も読んでいる。色川武大や横溝正史などは殆ど読破している。

吉行淳之介というと、私の親の年代ではすこぶる偏見の眼差しでみられる方が多い。私の母親でさえ顔をしかめていたものだ。それは娼婦を題材に選び、性を通して精神と肉体(細胞)について探求しているからに他ならない。また女性蔑視といった誤った解釈をしている方も多いはずだ。まあ、私がここで弁解がましいことを言っても仕方ないが・・・。

他方、三島由紀夫となると忌み嫌う方はそんなに多くはないはず。何と言ってもノーベル賞候補作家ですからね。私が高校生時代には夢中になって読んだものだ。今でも時折読み返してみることがあるが、当時のような感動や夢中さはない。

最近では、嘗て食べず嫌いだった感のある作家の作品を良く読む。但しそれは、吉行淳之介の対談相手が圧倒的に多いのは言わずもがなである。或いは、最近の作家をあまり知らないので、本屋さんに立ち寄った時に本のタイトルだけで買ってしまうものもある。ジャンルには殆ど拘らなくなった。

それに昔に比べて読書量が相当減ってきた。大学生時代は私が東京に住んでいて、友人の紺屋(保育園から高校まで一緒だった)が京都に在住していた。ある日、あれは手紙でだったかなあ、彼も吉行淳之介を読んでいるということが解り、何故だか嬉しくなったことがある。その彼と、大学の4年間で1,000冊の本を読破しようと決めたが、私は達成出来なかったように思う。しかし、かなり近いところまでは行っていたと思うが・・・。彼はどうだったか結果を忘れてしまった。何時か機会があれば聞いてみようと思う。

読書量が減った要因の一つは、このブログを書いていることもあるかな。

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