経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

消費増税で3年連続マイナス成長か

2012年07月14日 | 経済
 昨日、ニッセイ研が「消費税率引き上げによる経済への影響試算」を公表したが、深刻な内容だったね。試算による下押しの幅からすると、2014年の消費増税以降は、3年連続のマイナス成長も覚悟しなければならない。増税法案の衆院可決の折に報道された日興の試算より深刻で、「2015年10月の税率再引き上げが困難となる事態も考えられる」という判断も当然だと言える。

 今回の試算は、消費増税の影響についてのものだから、「道しるべ」シリーズで指摘した、復興事業の剥落、復興増税の実施、年金給付の削減の三つの影響は別途あるので、成長の低下はもっと激しいものになるだろう。正直、本当にこんな経済運営をするのかと、思わず嘆息が漏れてしまう。各紙が賞賛する「決められる政治」とは、こういうものだ。どうして、加減が分からないのかね。

(今日の日経)
 発送電分離へ2方式、電力各社は影響力の維持狙う。復興投資は緩やかで息長く。安全転嫁でツアーバス値上げ。中国が7.6%成長に鈍化。独仏がマイナス利回り。福島県と企業補助金で溝。歳出削減・交付税。デジタル時代こそライブ。在庫が11品目で増。

※決定は年末に先送りだから、どうなるやら。※復興事業の執行に難があるのは分かっていたこと。※電力消費が伸びないにしては、政府目標をわずかに超えた。さすが中国。

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