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経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

10/21の日経

2017年10月21日 | 今日の日経
 選挙もあって、各紙とも財政規律の論議が喧しいが、滝田洋一さんは、「債券市場に税収上振れという歯止め役」(電子版10/17)で最新の状況をきちんとを指摘してくれている。本当に財政赤字を心配して、状況の把握に努めている人が他にどれだけいるのかと思う。同時に、当初予算の税収57.7兆円を達成するたけで、かなりの財政再建、すなわち、緊縮財政になることを認識している人も、ほとんどいないだろうね。

 やたら財政再建を言い募るのは、社会福祉を圧縮して、「小さい政府」というイデオロギーを貫徹したいという意図なのかと疑ったりもする。現実には、この数年で、財政収支は大幅に改善した。あまりに「財源、財源」とうるさいから、明日は、財源なんかなくても、ここまでできるということを見せてやろう。社会的連帯の考え方は合理的でもある。だから、それで行きたいというのなら、制度設計の知恵を絞れば道は開けるのだ。

 さて、昨日は、8月毎勤が出て、実質賃金の前月比は-0.5となった。それでも、前月の高い伸びもあって、緩やかな上昇局面が続いている。常用雇用は相変わらず堅調で、賃金×雇用の7,8月平均は前期より1.0も高い。8月の消費は低調だったが、先行指標からは9月の反動増も予想される。また、10/19の9月貿易統計では、実質輸出は減だったものの、7,8月の貯金が効き、7-9月期の前期比は高い。今期のGDPは外需が牽引してくれそうだ。

(図)



(今日までの日経)
 子育て政策 五十歩百歩。人民元ショック 消えぬ不安。サービス業、採用計画未達。マイナス金利、海外中銀にプラス。ネット求人、時給千円では学生も集まらず。FT・ポピュリズムに克つには。

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (Unknown)
2017-10-23 19:51:08
いやいやそもそもメディアが小さな政府支持で、大企業がやりたい放題できるように推進してきたってのはここ2,30年見ればわかることでしたやん・・・
現状でもメディアは歳出圧力が~バラマキが~とかってアホなこと言ってるけど現実では全くそんなことないわけですし、あの連中がネオリベ路線なのは今更だと思うんですけどね・・・
こんなもん世界中見てもどこの国でもそういう路線なんだし、今気づかれてもねぇ・・・
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