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Jリーグへの道について46

2024-03-03 00:41:05 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 リスペクトコラムです。
 先日のFOOT×BRAINで南葛さんが取り上げられました。当ブログでも以前の記事でリスペクトしており、最近ではえとみほさんがフロント入りしたのが話題でしたね。南葛さんはニュースを知るたびに、どんどんパワーアップしている印象がありますが、「キャプテン翼」という付加価値がグローバルなので、想像を超えた進化をしていっていますね。
  
【FOOTBRAIN×”リアル”キャプテン翼×新たなる挑戦】
 (キャプテン翼)作者の高橋陽一がオーナーを務める東京葛飾をホームに戦う南葛SC。Jリーグ入りを目指すアマチュアクラブながら、稲本潤一など元代表のレジェンド達を次々に獲得。攻めの姿勢が話題となった。そんな南葛が更に攻めていく。今シーズンから指揮を執るのが川崎フロンターレや名古屋グランパスなどで監督を務めた名将・風間八宏。

〔風間八宏新監督〕
 関東1部リーグでなかなか順位を上げられず、JFL昇格の可能性が無くなった去年夏。岩本(GM)は高橋陽一オーナーと改めてクラブの方向性について話し合ったという。
岩:「アマチュアカテゴリ、J2・J3もそうだが、結果出すためには守備をしっかり固めて、ショートカウンターかセットプレーで少ないチャンスをものにしてという方がリスクが無いと。みんなそういうサッカーをする。高橋先生は『キャプテン翼のチームでそれは嫌だ。絶対に観ている人が楽しいサッカーをやりたい』という強い思いがずっとあった。」

 貫いたのは主人公であり、南葛のエース大空翼の名セリフ「ボールはともだち」。一人一人がボールを自在に操り、魅力的な攻撃的サッカーを目指した。
高:ボールとともだちになった方がサッカーは上手くなるんじゃないかという発想ですね、最初は。その中で自分たちが目指すのであれば、そういうサッカーの方がいいんじゃないか。」
岩:ボールはともだちのキャプテン翼のサッカーをやり続けるという方向性を改めて確認した後に、知っている限り日本でそれを一番最高にできるのは風間八宏さんしかいない。清水のお母さんのお店回線料理をつつきながら7時間くらいいたと思う。
風:こっそり会って話をして、本当に僕のチームのこれからやりたい事、これがすごい明確だったので。ボールはともだちもそうですし、『キャプテン翼』と一緒に色々なものを創っていこうと言われた。それはズルいよねと。
   
 ボールはともだちをピッチで体現する風間スタイルの神髄とは。かつて出演した際はこう話していた。「観る者を楽しませるサッカー」。
風:一番の目的は僕の中ではサポーターもみんな一緒に楽しめる、一番は客席を満員にしたい。そこから始まってもちろん勝つんですけど。どんなにいいサッカーといっても負けたら来ませんからね。どう勝つかはいつもセットで考えているのがプロだと思う。
 観る者を楽しませる。そのために風間が目指すのは「ボールを保持し攻め続ける超攻撃的サッカー」。
風:元からポゼッションという言葉を言った事が無い。最短・最速でゴールに迫る。そのためにはロングボールもいいかもしれないが、そのロングボールの質が問題。『ボールはともだち』のスタイルで相手にボールを触らせなければいい訳ですから、自分たちがずっとボールを持って一番速い、一番短い所を通っていけば一番確率が高いですし、ゴール前のシーンが無ければお客さんも面白くないんで。本当にボールはともだちで、ともだちとどれくらい仲良くなれるかで一番楽しい所。僕は家庭環境もあって本当にボールだけが友達の時もあった。これを蹴っている時は全部忘れられる。ボールがどうしたら自由に動けるのかをずっと考えてやってきたので、その所を徹底してやっていく。本当にボールをともだちにできるかどうか。『ボールはともだち』=どれだけ技術を持っているか、どれだけ本当にボールの性質を知っているかという所になると思う。そういう所を徹底してやっていきたいと思っている。」
「(選手とは)技術目線だけで話し、それを要求する。(風間が重視する3つの技術として)技術というのは自分の頭の中を変えれる、頭(①『頭を扱う』技術)、体を自分が自由に動かせる技術(②『体を扱う』技術)、ボールを扱う技(③『ボールを扱う技術』)の3つだが、そこに働きかける事で、1人に言っても全員に同じように響いていく集団をいつも作りたいと思っている。
岩:「何年かかってもいいから、圧倒的なチームにしてくれというお願いをしている。ここからはちゃんと地域密着をどんどんやっていくのも含めて、クラブ全体で強化の部分も事業の部分も丁寧にやるべき事を全部やりながら上げていきたいと思っている。」

 しかし、J1クラブの常勝監督が地域クラブにやってくるというのは前代未聞ですね。よく来られたなぁと。経歴的にも普通はプライドが許さないでしょうが、「何年かかってもいいから」という事で、長期的にクラブ作りをやっていかれるのですね。風間監督の重視する3つの技術というのは初めて知りました。
 これから圧倒的な強さで地域決勝を制し、JFLに駆け上がり、1年で通過してJ3まで行っちゃうのかな。でも新宿さんなどライバルは多く、そんなに簡単に事が運ばないのが「サッカー」なので、頑張って欲しいと思います。
     
〔攻めの経営〕
 6年前、岩本がGMに就任した(2018年)の年間予算は約1,800万円。それが昨シーズンは5億円を超えた。しかも大幅な収益アップの立役者は何と選手達。南葛では選手の大半がクラブに勤務し、選手社員という制度を導入。自ら営業を行い、スポンサーの獲得まで行っている。更にフロントにも実績のあるスペシャリストを続々と招聘。
   
〔江藤マーケティング部部長(えとみほさん)〕
江:「ゴールが世界に向いているクラブ。実際にキャプテン翼という世界に知られているIP(知的財産)があれば、夢物語ではなく、実現可能な夢だと思ったので、その夢の大きさに惹かれた。」
「南葛SCが関東1部リーグということもあって、余り私たちが思っている以上に知られていないと思う。まずは足元のホームタウン・葛飾の中で誰もが知っている存在にするのが、今一番大きなミッションだと思っている。」
 
 マーケティング部部長としてチケット販売やグッズ開発などサポーター向けのすべての業務を取り仕切る江藤。クラブの認知度を目指す江藤、今シーズンから新たな挑戦を仕掛ける。

江:「動画、YouTubeですね。試合の回数がリーグ戦のホームゲームは9試合、全部合わせても18試合しかないが、その中でファンを付けていくというのはなかなか大変。ピッチ外のところでファンを作っていくような取り組みをしていかないといけない。」
岩:「監督の指導やロッカールーム、スタッフも含めてNG無しで全部映像を撮って、毎週YouTubeにどんどんあげていく。これは嫌と言われるかもな、カメラを密着で入れ続けたら勝ち点落としますかね?と監督に言ったら、全部入れていいよと。」
風:「練習も観てもらって、みんなで楽しんでももらえたらいいなと。みんな出したらどうなるか、面白さの方が先になった。」

 えとみほさんが栃木さんを辞めて南葛さんに入るというニュースを聞いた時に、少し驚きました。Jクラブから地域クラブへの転身って。でも今回の番組を観て、いかにえとみほさんが夢を抱いておられるのかよくわかりました。新しい取り組みの動画もちょっと観ましたが、なかなかいいですね。南葛さんの取り組みは、JFLを含めてこれからJを目指すクラブ、J3など参考にするクラブが結構出てくるのではないでしょうか。また、以前のようにインスタライブか何かをやって欲しいですね。
   
〔天野春果プロモーション部部長〕
 更に南葛は認知度の起爆剤としてプロモーション部を新設。その部長として招かれたのが天野春果。27年在籍した川崎フロンターレでは計算ドリルの配布や、地元銭湯とのコラボなど斬新な企画で最強の地域密着クラブを作り上げた張本人。その実績が買われ、東京五輪では組織委員会でも活動した。
 活動初日、天野は早速街に出た。案内役は川崎時代に天野の企画を実践していた選手社員楠神順平(プロモーション部副部長)。

天:「自分たちの中で何か物足りないと思う事ないの?」
楠:「街のイベントにあまり出ていない。出ていきたいですね。どうしても葛飾って、南葛は結構SNSを頑張っている方ですけど、SNSでは届かない部分がある。現場に選手が顔を出さないと認知してもらえない。」
天:「街のイベントに出るためには、商店街だったら商店街の会合に出たり、会長と仲良くなる事。そこをつかまえておけると、向こうのイベントもそうだが、クラブが仕掛けるイベントにも協力してもらえる。やっぱり街の色、どういうカラーがあるのかを把握して、自分自身が実際に歩いて、実際に選(社員)から話を聞くだけでも全く違うんで、今日は体感できた。」
楠:「僕としても南葛を良くしていきたいとずっと思っていたので、天野さんが来てくれたのはスゴく大きいですね。」
岩:「(声をかけた時に)サッカーの事はしばらくやらないみたいな話だったが、それだったら今までの自分の経験ノウハウを活かせるかもしれないと言ってくれた。じゃあ部長でお願いしますと」
風:川崎の時から(付き合いが)長いので、期待もしているが、余り褒めるとどんどん前に出てくるタイプなので、余り褒めないでね(笑)。」

 これはビックリしましたね。まさかの展開です。番組では天野さんは「しばらくはサッカーに関わらない」事だったらしいですが、それでも関わる気にした南葛さんはすごい説得力だったと思います。そういえば、風間監督も元川崎
。これは何か化学反応が起こりそうだし、今後も川崎系の人材が来るのではないでしょうか。当ブログで「フロンターレ化」というキーワードを時々用いますが、今回の南葛さんはまさにリアル「フロンターレ」化。これからの伸びしろはハンパないと思います。
   
〔東京23区初の専用スタジアム建設!〕
 次々と刺激的な一手を打ち続ける南葛SC。今最大の挑戦がスタジアム建設。予定地はオーナー高橋陽一の地元葛飾区。サッカーのよる地域活性化を掲げ、今年度中に約350億円で土地を取得予定。J1参入基準を満たす専用スタジアムを造ろうとしている。しかもその場所はJR新小岩駅から徒歩10分という抜群の好立地。

岩:「土地の広さで言うと7㌶で、2万人でも造れるが、一応今は15,000人収容という発表になっている。スタジアム内にはキャプテン翼ミュージアムを設けて、試合が無い時も外国人も含めて来てもらうようにしたい。いろんな仕掛けは考えている。」

 東京都内の専用スタジアムについては、番組でMCも言っていましたが、構想が出ては頓挫ばかりで未だにはっきりした構想を目にする事はなかったですね。そんな中での墨田区のスタジアム。何と約350億円で土地を取得予定とありましたが、それもすごいですね。土地だけでなく、建物代もあるのですが、どうされるのか。とにかく南葛さんの話は見えない部分も多く、あとでサプライズな展開になる事が多い。
 今回関わる人材は、みんなキャプ翼で世界まで行く夢を抱いているのでしょう。とにかくキャプ翼という世界的なコンテンツがあるので、支援者はこれからもどんどん登場していくことでしょう。今後の南葛さんの展開を楽しみにしています。
南葛SC公式HP:https://www.nankatsu-sc.com/
南葛SC関連②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220501
  〃   ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220218
#がんばろう石川 #がんばろう能登

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