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ラグビーの日本へ10

2015-12-24 00:03:10 | スポーツ文化・その他

 事例紹介コラムです。
 昨日、来年2月から始まるラグビーの「スーパーラグビー」に参戦する日本代表に準じる「サンウルブス」の監督が発表されました。そのうちに日本代表HCも発表になると思いますが、web sportiveに「エディー・ジョンズHCの後任へ。ラグビー指揮官候補2人の経歴と評判」というコラムが先日出ていました。以下、抜粋して紹介。
   
 「サンウルブズ」の指揮官に元ハリケーンズ(NZ)ヘッドコーチ(HC)、マーク・ハメット氏(昨日正式発表)、 日本代表のHCにはオールブラックスと日本代表の両方でキャップを持ち、昨季ハイランダーズ(NZ)を初優勝に導いたジェイミー・ジョセフ氏が就任する見通し。
 エディージョーンズHCの退任後、平尾理事やラグビーW杯2019・薫田日本代表戦略室長、岩渕GMら6人からなるワーキングチームが後任探しに奔走。日本ラグビー協会の坂本専務理事は「(日本代表とサンウルブズの指揮官は)同じ人が望ましいが、そうならないかもしれない」とコメント。結局はサンウルブズはハメット氏に決まり、日本代表はジョセフという元オールブラックスの2人で決着する模様。

 ハメット氏は、現役時代はフッカー。’96~’03年までクルセイダーズでプレーし、3度のスーパーラグビー優勝を経験。オールブラックスこと、ニュージーランド代表としても29キャップを誇り、’99年、’03年のW杯に出場。現役引退後は、クルセイダーズのアシスタントコーチを経て、’11~’14年までハリケーンズのHCを務めたが、9位、8位、11位、7位という成績。
 ただ、ハメットをよく知るニュージーランド育ちの日本代表の小野選手(サントリー)は「友人の知り合いで高校時代から知っているが、紳士でストレートに話す人。スーパーラグビーで連覇も経験し、勝つ文化も知っている。接しやすい人」とコメント。まだ43歳と若く、「日本を知る」という条件を満たしているとは言えないが、日本人コーチも入閣させれば、その点はクリアできるのではないか。

 日本代表のHCは、現段階ではどうやらジョセフ氏が第一候補の様子。「優先順位を付けて交渉にあたっている。年内には決めたい」(坂本専務理事)と言うように、順調に進めば、年内または年明け早々に発表があるかもしれない(ジョセフ氏は2016年までハイランダーズの契約が残っているため、その部分をクリアする必要)。
 ジョセフ氏は、現役時代はフィジカルを武器にオールブラックスとしては20キャップを誇り、’95年のW杯で準優勝を経験。’96年に来日し、’02年までサニックス(現・宗像サニックス)でプレーし、日本代表としても’99年W杯に出場、9キャップを持つ(当時は今と違って、2カ国の代表選手になることが可能)。
 現役引退後、マオリ・オールブラックスのHC等を歴任し、’11年にハイランダーズの指揮官に就任。しかし、’11年は8位、’12年は9位、’13年は14位と低迷。それでも解任されなかったのは人間性が評価された模様。その後、’14年は6位、’15年は4位と順位は上昇。’15年はプレーオフを制して、ハイランダーズは初の優勝。
 ‘14年10月にジョセフ氏は、宮崎での日本代表合宿の視察にも来ており、関係者によると、細かいテクニックや戦術の指導に優れたというタイプではなく、チームを鼓舞し、まとめることに長けたコーチである様子。W杯を指揮した経験こそないが、選手としては2度出場しているし、指導者歴は豊富。また、日本語も堪能で知日家である点は有利。いずれにせよ、ジョーンズHC時代のオーストラリア路線から一転し、’07年、’11年W杯を率いたジョン・カーワン時代のように、サンウルブズと日本代表はのニュージーランドライン路線に。スーパーラグビーの初戦は来年2月27日、日本代表の初戦は来年6月となる見込み。ラグビーへの注目度は4年前と比較にならない。新指揮官は大きな期待がかけられると同時に、厳しい視線にさらされることになるだろうと締めくくっています。
web sportiva該当記事:http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/otherballgame/2015/12/20/hc/

 ここでジョン・カーワンという名前が出てきます。カーワン時代のニュージーランド路線に戻るという論調ですが、このカーワン氏はどうだったのか調べてみました。

 選手生活晩年の‘97年から3シーズンを日本のチーム(NEC)に所属し、そのまま現役引退。’84年から’94年までニュージーランド代表(オールブラックス)で活躍。NECチームアドバイザー、オークランド・ブルース(現在のブルース)アシスタントコーチを経て、2002年から2005年まで、ラグビーイタリア代表ヘッドコーチに就任。ラグビーワールドカップ2003で指揮を執りカナダとトンガを破りイタリアチームをヨーロッパ6強に育てた。指導者としては、NECのチームアドバイザー等を経て、’02年から’05年まで、イタリア代表HCに就任。2003W杯でヨーロッパ6強に導く。‘06年に日本代表アドバイザーに就任し、’07年に日本代表HCに就任。2007年、2011年W杯ではともに一次リーグ敗退。

 という感じでした。サンウルブズは代表チームとはちょっと違うので置いておいて、気になるのはやはり代表監督、いやHC。エディーHCのインパクトと実績がスゴ過ぎて、後任は誰がなっても大変だと思いますが、ジョセフ氏はどうなのでしょうか。経歴を見ても、今の時点はスーパーラグビーの実績はよくわかりましたが、代表選選とは違うでしょう。あと、気になるのがニュージーランド路線に戻す事。カーワン時代までの実績を超えられないのかもしれません。エディーHCは就任早々、次々と実績を残していきましたが、就任後どうなるかで決まってくるのかもしれません。
 いっその事、2年でダメなら、エディー氏に頭を下げて代表HCに戻ってもらってはいかがでしょうか。本人もその気があるようだし。選手も地獄の日々になってもあの栄光を再びと思う意識改革になればいいのでは。さて、正式発表を待ちましょう。

ラグビー関連⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151028
  〃     ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151013
  〃     ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151008
  〃     ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151004
  〃     ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150924
  〃     ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150921 
  〃     ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150829 
  〃     ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141130 
  〃     ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070623

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