J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

ラグビーの日本へ2

2014-11-30 00:03:54 | スポーツ文化・その他

 事例紹介コラムです。
 最近のニュースでちょっと気になっていたのが、ラグビー界のスーパーリーグへの参加です。サッカーでいうと、UEFAチャンピオンズリーグにJ1浦和かJリーグ選抜チームで参戦するような話で、ちょっと現実的には想像できなかった話なのですが、ラグビー界ではついに実現したようです。さて、どのようになっていくのか、全く想像できません。それについてのコラムがあるので、抜粋して紹介します。
   
【スーパーラグビーの概要】
 ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの3ケ国が期間限定で、地域代表クラブを作り争う。世界最強、最速といわれる国際リーグ戦で、アタッキングラグビーが特徴でダイナミックで見応えがある試合が多い。
 参加クラブチームは15で、3ケ国からそれぞれ5チームずつが参戦。毎年2月から7月までの21週間に渡り、期間限定のスーパークラブを編成。 各国ごとをカンファレンスとし、各カンファレンスではホーム&アウェーで各チームが8試合、異なるカンファレンスとは、4試合ずつの計8試合で合計16試合計120試合を実施。各国1位の3チームとその他上位3チームの計6チームによるプレーオフで優勝を争う。トップリーグで活躍する外国人選手が主戦場としている舞台でもある。
 元々はオーストラリアでのラグビーリーグ人気に対抗するため、ニューサウスウェールズラグビー協会の招待試合を始まりに、'86年から'91年まで開催された「サウスパシフィック・チャンピオンシップ」が起源。'93年から、南アフリカとパシフィック・トライネイションズの優勝国が新たに参戦する国際トーナメント「スーパー10」を開催。
 オーストラリアとニュージーランドでのラグビーリーグの人気への対抗と南アフリカラグビーチームの強化を目的にオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカの3ケ国ラグビー連合協会「SANZAR」を設立。'11年シーズンからは「スーパーラグビー」となったとか。
 また2013年シーズンから日本代表選手も続々と参戦。田中史朗(パナソニック)はハイランダーズ(ニュージーランド)、堀江翔太(パナソニック)もレベルズ(オーストラリア)に2シーズン在籍。日本代表主将リーチ マイケル、ツイ・ヘンドリック(サントリー)が強豪チームでプレーすることが決まっており、日本代表選手の活躍にも期待。

【コラム】
 11月21日に、南半球で開催されている「スーパーラグビー」に日本チームが参加することが決定。「スーパーラグビー」とは、南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリアの3ケ国のラグビー連合協会によって運営される国際リーグ戦。現在は各国5チームずつの計15チームによって行われているが、2016年から18チームに拡大されることになり、今回南アフリカの新チームとアルゼンチンに次いで日本チームの参加が正式に認定。
 ラグビーワールドカップがあり、過去7回の大会では南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリアが2回ずつ優勝。このスーパーラグビーは世界最高峰のユニオンラグビー(15人制)のリーグ戦であり、日本はそれらの強豪チームの胸を借りる機会を獲得。
 
 ただし、日本が参加契約を結んだのは'16年から5シーズン。限定的な参加ではあるが、異例の事。'16年から参戦する18チーム中17チームは南半球のチームで、日本は唯一北半球からの参加。
 南半球と北半球では季節が逆で、ラグビーの日本でのシーズンは8月下旬から翌年2月で、スーパーラグビーは2月から7月にリーグ戦が行われため、スーパーラグビーには日本代表クラスを集めた特別チームを編成して臨む予定。日本代表クラスの特別編成チームがスーパーラグビーに参加すること自体に問題はなく、現スーパーラグビーに参加している15チームも3ケ国の地域代表を集めてつくる期間限定のスーパークラブ。日本から参加するチームも日本という地域を代表するスーパークラブという認識。

 問題は過密日程。日本のシーズンが終わった後、ほとんど休みも取らずに世界最高レベルでプレーすることになり、壊されてしまうのではないか、という心配が発生。その懸念を払拭するには、トップリーグの日程を前倒しにするといった方法を模索。 
 こうした異例ともいえる力技を行うのは、'19年にラグビーワールドカップが日本で行われるため。日本のラグビーはアジアではトップクラスだが、ラグビーワールドカップでは、第7回まですべての大会に出場しているが24戦して1勝21敗2分という惨状。'19年W杯開催国としては、強豪国とも対等の試合をし、少なくとも予選リーグを勝ち上がるくらいまで実力を上げる事が必要。

 '12年からオーストラリア出身の名指導者エディ・ジョーンズがヘッドコーチに就任してからの日本代表は世界の強豪とも対等の戦いができるようになった。'13年には強豪ウェールズ代表に23-8で初勝利。今年も11月にニュージーランド強豪チームと18-20という僅差の試合を実施。スーパーラグビーに参戦する日本チームが勝利することは難しいだろうが、ボロボロにされることはないはずだ。
 何よりファンとしてうれしいのは世界のトップクラスのスーパークラブと日本のチームとの対戦が見られる事。スーパーラグビーでは日本は南アフリカグループでホーム&アウェーで対戦するため、日本にも強豪がやってきて、間近で迫力あるプレーを観戦。18チームに拡大されたスーパーラグビーが開幕するのは1年以上先だが、それまでに参戦する日本チームがどのような陣容になり、どこまで実力を上げるのか、そしてどんな試合を見せてくれるのか、楽しみであると締めくくっています。
ダイアモンドオンライン該当ページ:http://diamond.jp/articles/-/62603

 日本人選手としては、'12年にはニュージーランドのハイランダーズに田中史朗、オーストラリアのレベルズに堀江翔太がそれぞれ加入し、国内での認知度も向上。実際にスーパーラグビーでプレー経験のある田中選手は「日本と比べてコンタクトが全然、違う」と、堀江選手も「コンタクトエリアでのプレーは成長した。相手が大きいなかでも、すぐに倒れないように」とコメント。国内とは段違いの激しい肉弾戦に身を投げることで、自らの向上心を促すことができたとか。
 「その期間の補償、報酬がどうなるかも聞かされていない。そもそも、3月から参戦するには国内の試合を2月に終わらせる必要がある。3月以降、主力が不在ではチーム作りも進まない」とトップリーグ(TL)関係者のコメント。サッカーの世界でも代表招集でけがを負うリスクを嫌い、選手の供出に難色を示す欧州クラブがあるように、TL側が拒むことも想定。「強化にはなるだろうし、日本チームで参戦するのはいい。ただ、田中や堀江が自身の努力で契約を勝ち取った価値はどうなるのか」とTL現役選手のコメント。
 資金面でも不安。協会関係者によると「運営費で2億円から3億円。移動費用も含めれば最低5億円は必要」。実は日本協会は3年連続で赤字を計上しており、'13年も約2億3千万円の赤字。代表強化費の増大が主な原因とみられているが、収入は伸び悩んでおり、内部留保を取り崩しているのが現状の様子。
 5年後のW杯に向けての日本代表の強化は必要で、SR参戦も理解はできるが総論は賛成でも、年間スケジュールや予算、各クラブとの折衝、選手の補償問題などクリアすべき問題は少なくないと締めくくっています。
産経デジタルIZA該当ページ:http://www.iza.ne.jp/kiji/sports/news/141102/spo14110208480004-n1.html

 サッカーもラグビーも実は同じような懸念要素があるのですね。サッカーでは代表そのものの強化と、育成世代の弱体化。かたやラグビーでは自国W杯で恥をかかないための代表強化ですか。そのラグビーの日本W杯は'19年と5年後。この5年を長く見るか、短く見るか。
 当ブログではラグビーは今までほとんど取り扱った事のないスポーツで、上のコラムにもあるようにアジアでは強くても世界と戦った時は、世界との差があると認識していましたが、2年前から新ヘッドコーチのもとで強くなっているんですね。やはり監督の力量ですか。それにしても、スーパーリーグがそのうち地上波でも放映されるようになったら、観るかもです。
ラグビースーパーリーグ公式HP:http://www.sanzarrugby.com/superrugby/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする