J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

ラグビーの日本へ4

2015-09-21 00:14:00 | スポーツ文化・その他

 事例紹介コラムです。単独タイトルに昇格させました。過去の記事も随時調整します。
 ビックリしました。今朝のTVニュースを観ていたら、ラグビーW杯で日本が南アフリカに歴史的勝利とあり、何度も目をこすりました。2019年に日本でW杯が開催されますが、その4年前の大会という事でイングランド(イギリス)でW杯が開幕しましたが、ブラジルの男子サッカー代表と同じく日本が勝てる可能性が低かったのです。世界ランク(1位:ニュージーランド、2位:豪州、4位:イングランド、5位:ウェールズ)は日本の13位に対して、初戦の相手の南アフリカは3位。過去W杯に5下位出場して2回優勝しており、世界一の勝率と、極めて厳しい状況でした。
 正直、生もTVでも今までラグビーの試合を観た事がなかったです。今朝の吉報を聞き、TV欄を観ると何と!録画中継があるではないですか。早速留守録して帰宅後観戦しました。かなり新鮮な出会いです。そんな今日のラグビーを以下、抜粋して紹介。
   
 W杯1次リーグ初戦の9月19日、南アフリカ戦でした。南アフリカは過去W杯優勝2回、世界ランキングも3位の強豪。対する日本は24年間、W杯で白星なし、世界ランキングは13位。2012年に就任した世界的名将エディー・ジョーンズHCの下、エディージャパンはフィジカル、フィットネスを鍛え、攻撃的な戦術も磨き上げてきた。
 FB五郎丸歩副将のPGで先制すると前半20分までは3-7と接戦を演じ、世界の強豪に十分に通用し、むしろペースをキープ。前半30分、インゴールに押さえて10-7と逆転。その後、トライを許して、前半は10-12で終了。後半も日本が2分にFB五郎丸のPGで先制し、13-10と逆転。ただ、縦に走り込んで来るFWに対して劣勢になり、4分にトライを許して13-19と再び逆転を許す。しかし日本はFB五郎丸のPGで得点を重ね、20分を過ぎたところで22-22と同点。
 その後、29-22と突き放されるものの、後半28分、日本はラインアウトからのサインプレーでトライし、再び29-29の同点。32分、南アフリカがPGを決めて29-32と再びリードを許したが、試合終了間際、PGを狙うことができる場面で、勝ちに行ってスクラムを選択し、ロスタイムに38分に左隅に飛び込んで、34-32と逆転。試合はそのままノーサイドになり、日本が24年ぶりの白星(過去7大会予選プール敗退:通算:1勝21敗2分)を挙げて、歴史的勝利。MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)は日本人として初のスーパーラグビー選手となったSH田中選手。9月23日は予選プール2戦目のスコットランド戦。
スポナビ該当ページ:http://www.legendsrugby.jp/rugbyworldcup2015/news/24/
   
 早速留守録した試合を観ました。解説で3人のFW身長比較が出ました。南アフリカは205cm、200cm、200cmに対して日本は、196cm、196cm、192cmとハンデがあります。ジョーンズHCは、オーストラリア出身で就任4年目。オーストラリア代表を率いてW杯準優勝。南アフリカテクニカルアドバイザーとしてW杯優勝の実績がある世界的名将です。解説では南アフリカは世界一のフィジカルとパワーがある国と言われています。
 前半、経験豊富な有力選手を投入し万全の布陣で臨んだ南アフリカを相手に抜きつ抜かれつの大接戦を展開。後半も、日本は南アに何度もリードされても冷静さを失わず、何度も追いつき、逆に相手選手たちを精神的に圧迫。南アフリカにミスやペナルティーが多発し、イエローカードで南ア選手が一人減ったチャンスを物にしました。最後の15分は、「ジャパン」コールの嵐がやまず、競技場が共鳴。まるで日本のホーム試合のような雰囲気。
 スポナビに「エディージャパン、歴史的勝利の理由」として、元日本代表・藤井淳が解説したコラムがありました。そして「THE PAGE」にも「ラグビーW杯、史上最大の番狂わせはなぜ起こったか?」というコラムがありました。続けて紹介。

――世界3位の南アフリカに勝てた要因は?
 一番は最高のメンタルで臨めたことだと思う。W杯で24年間未勝利が負の歴史となっていましたが、エディー・ジョーンズHCがそれを選手にマインドを変えることを求めて、選手が応えた結果。
――南アフリカに勝てたプレー面での要因は?
 全て良かったが、まずはディフェンスが良かった。個々のタックルミスから2つトライを奪われましたが、全体的に良く止めていた。南アフリカの選手は大きいので、日本の低いタックルを嫌がっていました。それを80分間、徹底できたことが勝利につながったと思う。
スポナビ該当ページ:
http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201509200001-spnavi

 現地のBBCは「ラグビー史最大の大番狂わせ」と報道されたようです。ラグビーの試合形式は、40分ハーフで、交代は8人全員可能。得点付加内容が出ました。勉強になりますトライ:5点、コンバージョンゴール:2点、ペナルティゴール:3点、ドロップゴール:3点。これがわかったのは大きいですね。面白くなりました。
 レフェリングが困難なプレーは、「テレビジョンマッチオフィシャル」として、得点あるいは危険なプレーに関する判定が困難な場合、ビデオ判定を実施するとか。すべてが新しく新鮮ですね。続いて、THE PAGEにも「ラグビーW杯、史上最大の番狂わせはなぜ起こったか?」というタイトルの記事が出ていました。だいぶ今回の勝因がわかってきました。
   
 世界屈指のフィジカルを誇る相手に低いタックルを重ねては起き、またタックル。ボールを持っては、ジョーンズHCが唱えてきた「休ませない」というプランを遂行。空中戦のラインアウトでは、長身揃いの相手の後方へ球を飛ばすロングスローや、手前に短い球を飛ばすショートラインアウトなどの工夫。
 この試合は本来、世界ランクが他の対戦国と比べて不利なために予選プールのプロローグとして捉えていたが、ジョーンズHCは、戦前はとにかく「南アフリカ代表に勝つ」と断言。
 選手間でも、スーパーラグビーの日本人第1号だった田中選手は、7月に合流するや仲間の練習態度を「勝つ気はあるのか」と一喝。7月のパシフィック・ネーションズカップは負け越していたが、W杯で戦う下地作りの時期で、直前のハードな練習で疲弊していた側面もあったとしています。
 停滞は無く、じスーパーラグビープレーヤーのマイケル主将を軸に、ハードに戦う気質の重要性を再確認し合う。フッカー堀江副将は「やらされているのではなく、自分がどうなりたいのか、どううまくなりたいのかを個人、個人が考えてきた」と説明。現地入りし、4月から8月まで宮崎で2部練習、3部練習は当たり前の猛練習を重ねてきたチームは、全体練習の量を落として身体の鮮度を取り戻す。ジョーンズHCらスタッフ陣のピーキング作業。
 南アフリカのHCは「自分達は反則が多かった」とコメント。南アフリカ代表には、人種問題があった過去から選手選考への政治的圧力がかかる傾向があり、一般論としては好きに選手を選びづらい状況で、直前のゲームでもやや負けが込んでいて、この日は、大会全体を見据えてベストかどうかはわからないメンバー構成で臨んでいたとしています。
THE PAGE該当ページ:http://thepage.jp/detail/20150920-00000001-wordleafs?page=1

 朝5時から酸欠になるくらいに3部練習、4部練習をして、世界一の運動量と自信を手に入れたと解説されました。日本が予選プールを突破するには3勝が必要です。日本は低く来るタックルと早いアタックがいいので、南アフリカを戸惑わせていたようです。あと、南アフリカは60分くらいから疲れが出てきたのかな。
 素朴な疑問が出てきました。日本国籍の無い選手が日本代表に名前を連ねています。その真相は以下の通りです。
 ラグビーの場合、国際ルールにおいて、外国人選手の出場が認められているため、日本国籍を持たない選手でも日本代表になる事が可能。その条件は次の3点。「出生地が日本」「両親、祖父母のうち一人が日本出身」「日本で3年以上、継続して居住している」このいずれかの条件をクリアして、また他国の代表選手になっていない場合に代表選手になれるとか。スポーツによってこれほど違いがあるのですね。
 あと、Jリーグ的な話をすると、日本代表選手に目を向けると、J2磐田とつながりが強いヤマハ発動機ジュビロから2選手(マレ・サウ、五郎丸)が選出されています。こういう馴染みがあるチーム名が出てくるとうれしいですね。
 さて、新国立競技場は一つケチが付きましたが、日本のラグビーもこれで盛り上がりますね。水曜日のスコットランド戦観ねば。今度は生中継で。新しい感動をありがとう。面白いですねラグビー。読者の皆さんもぜひご覧ください。

【日本予選プール】
・ 9/23: スコットランド(10位)戦(22:30)  ・10/3: サモア(12位)戦(22:30)  ・10/12: アメリカ(15位)戦(4:00)

ラグビー関連③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150829 
  〃     ②:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141130 
  〃     ①:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070623 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする