河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1702- ショパンpf協1、リシエツキ、ドヴォルザーク6、下野竜也、N響2014.10.29

2014-10-30 01:20:05 | コンサート・オペラ

2014年10月29日(水)7:00pm サントリー

ショパン ピアノ協奏曲第1番 21′10′9′
 ピアノ、ヤン・リシエツキ
(encore)
ショパン ノクターン ハ短調 op.20  4′

ドヴォルザーク 交響曲第6番 17′12′8′11′

下野竜也 指揮 NHK交響楽団


1995年生まれのリシエツキは前年(2013.6.26)、ショパンの2番を聴いているので自分としてはこの日の1番とあわせ協奏曲完全制覇となりました。
概ね前回と同じ印象で好感。その時も感じたのですが、こなれているというか弾きこんでいて自分のものとして消化してから表現を重ねているので独自さが説得力を生みます。
それと、ピアノの音の強弱、フレーズの中でのいわゆるダイナミズムとは少し違うような気がしますが、強弱の層が何層か感じられます。そのひとつの層でひとつのフレーズを弾いていくようなおもむきですね。
この曲のオーケストラパートは2番よりはマシかとは思います。聴くなら入れ込んで、良さの追求だけするしか手は無い。提示部5分かかりますがベートーヴェンの3番コンチェルトなどとは比べたらいけないんでしょう。
ショパンに天下無二の快晴のときはあったのか。

後半のドヴォルザークは激しくて力強い曲、この指揮者の表現力、主題のフレーム感覚がきっちりしているので交響曲形式としての巨大さがよくわかります。50分の大曲ですね。
6番以前のドヴォルザークはほとんど聴く機会がありませんけど、こうやってあらためて並べられると素晴らしい曲だと思ってします。終わって外に出て口ずさむふしがあればさらにいいと思うところはあります。
N響の男声比率はまだまだ高く、1vnは16人中12人、2vnは14人中10人といったところです。第3楽章のトリオのような秋模様なメロディーもぶ厚い表現で力強さとシンフォニックな構成感がお見事の一言に尽きます。揺れ動く弦の波動。
全楽章が巨大で間延びしないのは指揮者の功績でしょう。いい演奏会でした。
ありがとうございます。