河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1697- RVWノーフォーク1番、ブリテンpf協、オズボーン、ウォルトン2番、ブラビンズ2014.10.20

2014-10-21 02:16:38 | コンサート・オペラ

1697- RVWノーフォーク1番、ブリテンpf協、オズボーン、ウォルトン2番、ブラビンズ、都響2014.10.20

2014年10月20日(月)7:00pm サントリー

ヴォーン・ウィリアムズ ノーフォーク狂詩曲第1番 11′

ブリテン ピアノ協奏曲op.13(1945年改訂) 12′5′7′+8′
 ピアノ、スティーヴン・オズボーン
(encore)
ドビュッシー 前奏曲集第2巻、第10番「カノープ」 3′

ウォルトン 交響曲第2番 8′8′9′

マーティン・ブラビンズ 指揮 東京都交響楽団

ブラビンズは初めて観聴きします。名古屋フィルの常任をしているということですから馴染みの方もいると思います。
発掘系ではないと思いますが、イギリスの作品を潰していくとその先には普段あまり聴かない佳作もいろいろと顔を出してくるのだと思います。そうゆうあたり普段からしっかりこなしていないとなかなかいい演奏にはならないのだと思います。
ブラビンズは沢山イギリスの音楽を振っているように見受けられました。

ウォルトンの2番は知ってはいても実演はレア。自分でも初めて聴くのかそうでないのか覚えていません。プログラムの解説を無視して自分流に解釈すると、第1楽章が欠落したソナタ形式ですね。いきなりスケルツォ―トリオの世界から始まって、次の楽章は緩徐楽章、そしてフィナーレをソナタで締める。そう思えば理解は早い。なぜそのような構造様式なのかは不勉強なのでわかりませんけど、とりあえず一夜を楽しむにはこれでも可か。
響きがやにっこくてあまりなじめないところもありますが、聴くコツとしては、イギリス・ブラス演奏の雰囲気で向き合うと割と楽。形式は書いたとおりシンプルですので、あとは音の世界を楽しめばいい。
都響のサウンドは硬く美しく、磨かれた技術がこれ見よがしに前面に出ることなくルーチンレベルのハイクオリティを感じさせてくれて満足のいくものです。この日の演奏は奥行きよりも横幅の広さを感じさせてくれるもの。でもけっして浅くはならない。横の広がったサウンドでアンサンブルが整った演奏というのはスキルがハイでないと出来ないと思います。各人離れていますから合わせがより難しいと思います。隙間なく横広に響くサウンドは快感ですね。

前半2曲は作品的にかなり厳しい。とくにブリテンは派手にたたく曲だが空虚で中身の味わいがあまりないもの。駄作の部類でしょうか。若作りの曲なので偉大に成長する前のワン・ステップかと思います。
ピアニストは時折、弾き語り風になるところがあり、このセンスだと別の曲のほうが合っているように思います。
おわり