2013-2014シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2013-2014シーズン
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2013年11月20日(水)7:00pm サントリー
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リャードフ 魔の湖
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ショスタコーヴィッチ ヴァイオリン協奏曲第2番
ヴァイオリン、諏訪内晶子
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チャイコフスキー 交響曲第5番
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トゥガン・ソヒエフ 指揮 NHK交響楽団
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先週末に続きソヒエフの棒。ソリストは先週のベレゾフスキーに続き同じく同年チャイコフスキーコンクールを制覇したヴァイオリンの諏訪内。豪華と言えば豪華だなぁとあらためて思う。
ソヒエフは先週も今週もオール・ロシアもの。
前半のコンチェルトは、交響曲で言うと13番と14番の間。だいたい雰囲気分かる。
冷徹さよりも済みきった暗さのほうに軸足が移りつつある。作為的なものを感じるところもある。作曲の為の曲みたいなところがあって、自然に作っていればそんな風にはならないだろうという感覚ですね。技巧の為の技巧。哲学のための哲学。
曲を味わうためには諏訪内の安定感が必要。彼女の安定した技巧と滑らかで骨太なサウンドが大きく寄与していると思う。帰ってCD探して聴いてみようかなと思わせてくれる。
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後半のチャイ5は、もういいというぐらい聴いている。
おわり
2013年11月19日(火)7:00pm 東京文化会館
ドヴォルザーク 弦楽のための夜想曲
マルティヌー オーボエと小オーケストラのための協奏曲
スーク 交響曲第2番 「アスラエル」 17′8′11′9′13′
ヤクブ・フルシャ 指揮 東京都交響楽団
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スークのアスラエル、あることすら知らない交響曲で、響き具合など想像もつかなかった。
アスラエルとは死を司る天使と言う意味らしく、周りに起きた不幸を引き金に作られたよう。非常にダークで、閃きの作とは言い難いものの説得力はある。
タイミングは上記に書いた通り。第3楽章までが第1部、以降第2部。2部構成の曲で、交響曲となっているが、交響曲で使用する素材を使ったオーケストラルピースととらえた方がわかりやすい。
ウェットで深刻な音楽だ。譜面のないフルシャの棒はこの曲に対する共感以外の何ものでもないし、見知らぬ曲に空中分解しない都響も素晴らしい。双方のコンセントレーションが心地よい。両者が真正面から立ち向かっていると聴衆サイドも自然と同じベクトルとなるものだ。
そうではあるのだが、覚えられる節(ふし)が無いというのはこの時代の音楽としてはかなり厳しい。シンフォニックな構成感で際立っているとは言い難いので、深刻さで押し通すのはかなり厳しいものがあるのも事実。塗り込められた悲しさを味わうべき作品なのだから、と言われればそれまでですが。
前半のコンチェルトは、ピアノやチェロの協奏曲に比べると魅力が一段落ちる、というのはこちらの勝手な言い分で、どうしてもマルティヌーにフィリップ・グラスのいわば原始風味のミニマル的なものを感じ、求めてしまう為、そのような聴き方になってしまっていて曲に対するイメージとか要求もそんな感じになってしまっているから。
その観点で言うと魅力が一つ落ちるということです。
シンプル作風なら初期のニッポナリのような曲が好みです。コンチェルトならチェロ協奏曲、1番だけでなく2番も好きです。
この日のようなプログラム構成の演奏会はなかなか無くて、崖っぷちではない右と左の山に囲まれた平野にいる感覚で聴くことが出来ました。
おわり