“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「文系にもわかる 一気読み! 化学入門」(平山令明著/エクスナレッジ)

2024-05-20 09:41:01 |    化学



<新刊情報>



書名:文系にもわかる 一気読み! 化学入門

著者:平山令明

発行:エクスナレッジ

 化学が苦手な人も、挫折した人も、これから化学を学びたい人も必読の一冊。同書は、多くの書籍で誰よりも化学をわかりやすく説明してきた著者だからこそ実現した、通読して理解できる化学の入門書。この世界のさまざまな物質は、どのように成立ち、どのように変化するのか-化学の要点を基礎から順序立てて説明し、複雑な化学式を覚えなくても、原子や分子、結合、エントロピー、エンタルピーなどについて正しく理解を深めることができる。一見、多様で複雑に見える物質世界の根底にあるルールとは何か?それにより生命活動を含めた多くの現象が一気に理解できるようになれば、化学がもっと面白くなる。【著者】平山令明 1948年、茨城県生まれ。1974年、東京工業大学大学院修了。ロンドン大学博士研究員、協和醗酵工業(株)東京研究所主任研究員、東海大学開発工学部教授、東海大学医学部教授、東海大学糖鎖科学研究所所長、東海大学先進生命科学研究所所長を経て、2022年から東海大学医学部客員教授。理学博士。現在のおもな研究課題は、コンピュータ科学を駆使した、より効果的で、より安全な医薬品の開発。さらに、人間のQOL向上につながる有用物質の探索・創製にも興味を持って研究活動を展開している。著書に『「香り」の科学』『暗記しないで化学入門』『熱力学で理解する化学反応のしくみ』『分子レベルで見た薬のはたらき 第2版』『はじめての量子化学』(いずれも講談社ブルーバックス)、『教養としてのエントロピーの法則』(講談社)などがある。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「株式会社の設立と運営が1冊でわかる本」(横須賀輝尚、佐藤良基著/技術評論社)

2024-05-20 09:40:00 |    企業経営



<新刊情報>



書名:株式会社の設立と運営が1冊でわかる本

著者:横須賀輝尚、佐藤良基

発行:技術評論社 

 株式会社の基本的な知識から具体的に登記するまでの手続きを、わかりやすく、読みやすく、丁寧にまとめた本。株式会社を設立するためのマニュアルは少なくないが,いざ設立の段階で書式が不足していたり、事例が載っていなかったりで、「結局1冊の本だけではうまいこと設立できない」ことが少なくない。そこで同書は,自分で株式会社をつくろうと一念発起した方がスムーズに設立手続きができることを最大の目的にしている。予備知識や専門知識がなくても大丈夫。株式会社を持ちたいけど何から手をつけていいのか見当もつかない、でも心配ご無用。司法書士、行政書士として会社設立や起業サポートを専門的に行ってきた2人のプロが伴走する。株式会社の設立はもちろん、これから3年、5年、10年……と株式会社運営を続けていくために覚えておいてもらいたい知識や手続きについてもしっかり解説。
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◆科学技術<テレビ番組情報>◆NHK「サイエンスZERO」/BSフジ「ガリレオX」他>

2024-05-20 09:39:39 |    ◆TV番組◆



<テレビ番組情報>




フロンティア NHK BS 毎週火曜日 午後9:00〜午後10:00

5月21日(火) 砂漠のクジラ 進化のミステリー

 2021年、エジプトの砂漠地帯でクジラの祖先の化石が発見された。体長は3メートル、するどい歯をもち、4本の脚があった。クジラの進化の謎を紐解く重要な発見だ。研究チームは、この化石を「陸にいたクジラが水中に住むようになる進化の過程にある生物」と結論づけた。約4300年前、水中と陸を行き来しながら魚や他のクジラの仲間を捕食していたという。もともと陸にいただクジラの祖先がなぜ海に住処を求めるようになったのか?番組では新発見の化石の分析や現代クジラの遺伝子解析などによって進化の秘密を探っていく。

いまからサイエンス BSテレ東 毎週水曜日 午後10時~10時55分

5月22日(水)  どうやって炎をコントロールする? 中村祐二(豊橋技術科学大学 教授)

 今回は料理などに使う私たちの生活に欠かせない炎から、大規模火災やロケットの燃焼に関わる炎まで、様々な炎の研究を行う豊橋技術科学大学・中村祐二教授。「燃焼学」という聞きなれない分野が中村先生の専門。火災時に発生する恐ろしい炎から宇宙空間の炎、さらには炎が起こす不思議な現象まで、身近ながら知らないことが多い炎についてとことん聞き込む。中村先生、2つの炎を互いに近づけたり遠ざけたりすることで、ゆらぐのが当たり前の炎の動きを止める「デス・モード」を世界で初めて作り出すことに成功。そんな炎に関する様々な研究を行う中村先生が「燃焼学」を始めたのは、小さな頃から思い描いていたある夢があったからだった。

出演:中村祐二(豊橋技術科学大学 教授)

司会:加藤浩次、須黒清華

地球ドラマチック  NHK‐Eテレ  毎週土曜日 午後7時~7時45分

5月25日(土) 名建築が生まれ変わるとき

 世界には数々の名建築がある。かつて一時代を象徴しながらも忘れ去られてしまった3つの名建築が、一流の技術者によって新しい用途へとよみがえる。その変身の秘密に迫る。イギリス・ロンドンでは、廃墟となった発電所が、世界的な美術館テート・モダンへと生まれ変わった。巨大なタービンが占拠していた空間を、どのようにして世界最大級の展示スペースへと改装したのか。当時の映像とともに、技術者たちが工夫や苦労を語る。他にもアメリカで空港ターミナルが、高級ホテルに変身した事例や、ドイツで巨大な飛行船の格納庫が、熱帯のリゾート施設へと生まれ変わった例などを紹介(イギリス:2022年)

新プロジェクトX〜挑戦者たち〜  NHKテレビ  毎週土曜日 午後7時30分~8時15分

5月25日(土) 隠岐 島に希望を取り戻せ〜破綻寸前からの総力戦〜

 町の人口が急激に減っていく。今から20年前、島根の離島・海士町は、深刻な過疎に直面した。返済のめどが立たない102億円の借金も抱え、町の財政は破綻寸前。そのとき、「島の未来を守ろう」と立ち上がったのは、元営業マンの町長。自ら給与をカットし、改革に乗り出した。その思いに役場職員と町民が続いた。地元の高校をよみがえらせ、新たな産業を生み出し、活気を取り戻した。島の存続を賭けた、総力戦での逆転劇。

MC:有馬嘉男、森 花子

語り:田口 トモロヲ

ガリレオX  BSフジ  毎週日曜日 午前8:28〜9:00(隔週新作)

5月26日(日) 世界三大珍味を日本でつくる~科学で実現をめざす新たな食~

 世の中には様々な高級食材が存在するが、その中でも世界最高峰の食材は「世界三大珍味」と呼ばれているキャビア、トリュフ、フォアグラではないだろうか。実は今、この世界三大珍味を日本でつくる研究が進められている。例えばキノコであるトリュフを人工的に栽培する研究が続けられており、日本初の人工的な発生に成功している。他方では、すでに国産のキャビアが登場しており、キャビアの生産効率を大きく向上させる画期的な技術も誕生しつつある。 世界が認める三大珍味を日本でつくる研究に迫る。

主な取材先:水谷和人(岐阜県森林研究所)
      山中高史(森林総合研究所東北支所)
      田口智也(宮崎県水産試験場内水面支場)
      稻野俊直(近畿大学水産研究所新宮実験場)
      木南竜平(近畿大学水産研究所新宮実験場)

サイエンスZERO NHK‐Eテレ  毎週日曜日 午後11時30分~0時00

5月26日(日) 最新研究から考える! ヒトとAIが“共生”する未来

 AIを悪用した犯罪やフェイクなど、AIの進化とともに見えてきた多くの課題。ヒトがAIとうまくつきあっていくために何が必要なのか?その答えを探るべく、いま科学者たちは様々な研究を進めている。攻撃に負けない安全なAIを作る研究や、命に関わる医療現場でAIの活用方法を模索する研究。さらに、AIを“解剖”し、中身に迫ろうという研究まで登場。番組では最新研究を紹介しながら、AIとヒトの共生について考える。

司会:井上咲楽、浅井 理
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