風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

表面的じゃね?

2007-04-18 | 風屋日記

今朝、通勤路から眺めた岩手山。
白く盛り上がった山が青空に映えてきれいだったよ。

    ◇      ◇      ◇

昨日の記事関連。
高校野球や岩手県関連のサイト、掲示板、mixiなどで
専大北上高野球部解散のニュースが驚きをもって語られてた。
ほとんどの意見が「現役部員がかわいそう」というもの。
まぁそういう意見はいいわな。
というより高校サイドでも、高野連サイドでも
そういう意見が多数派になることは予定通りだろう。
そうでないと再加盟した時にコンセンサスが得られないからね。

でも「かわいそう」の後に続く言葉は・・・
「高野連は謝れ」「規則がおかしい」「部員は学校の犠牲者」、
果ては「教員は労働組合に入ってるからダメなんだ」とか
「県の教育委員会は何やってんだ」とか・・・(^^;

昨日も書いたように、今回のシナリオは
「現役部員保護」を目的にすべて高野連が書いたものだろう。
ちょっと姑息だけどここしかないという落とし所だった。
そういう意味では高野連の対応はお見事(過ぎるけどね)。

学校は確かにちと情けない。
高野連の言いなりだったからね。
でも「現役部員救済」という意味ではよく演じきった。
目的が一緒だからね。

だからこの2組織を責めるのはお門違いだ。
「教員云々」に至っては、
先生方は(プロと関わった教員も含め)
ほぼ全員が部員・生徒達の側についていたはず。
まして(いちいち説明するのもバカらしいけど)、
私立高なので日教組も岩教組も高教組も関係ない。
県教委がどうしてここに出てくるのかも???だな。
この際だからどさくさにまぎれて
叩けるものはみんな叩いてしまおうというのだろうか。

色んな意見を見ていて、どうも表面的で考えが浅い。
物事の、表面に見える裏側にどんなことが行われているのか、
その本質はどこにあって目的は何なのか。
考える力が弱くなってきているような気がする。
そういう一般庶民が
「現憲法は占領軍の押し付けだから自主憲法を制定しよう」とか
「世界の中で孤立しないためには集団的自衛権を持たなきゃ」とか
「ゆとり教育が学力低下を招き、教員の力も落ちている」とか聞けば
・・・なるほどそうなんだ・・・と真に受けてしまう。
いつの間にか他人に吹き込まれた意見が自分の意見になっちゃってる。
その論理の裏側に何があるのか気づきもしないで。
今回の「教員云々」「教委云々」なんてそのいい例。
尻馬に乗っかってるだけだよね。

なんだか昨日以来、寒い世の中に思えてきたよ。
コメント (2)
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