風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

ニュースより・書評より

2006-07-23 | 風屋日記
「『イマジン』歌っちゃ駄目 反宗教的と英の小学校」

 【ロンドン20日共同】
英国国教会系の小学校が故ジョン・レノンさんの代表曲「イマジン」を
「反宗教的」との理由で児童が歌うことを禁止し、
保護者らが反発している。20日付の英紙デーリー・エクスプレスが伝えた。
同紙などによると、英南西部エクセターのセント・レナーズ小学校の児童は
学期末のコンサートに向け練習を重ねていた。
しかし学校側は「イマジン」の「宗教がない世界を想像してごらん」という歌詞
について、
国教会にふさわしくないと判断、別の曲に急きょ差し替えた。
「イマジン」は平和を訴えた名曲とされ、トリノ五輪の開会式でも採用された。
児童の母親らは
「素晴らしい歌なのにナンセンス。
 歌詞は信教を否定しておらず、全体の文脈から判断すべきなのに」
と話している。
(共同通信) - 7月20日10時57分更新


こういう偏狭的なものの考え方が、
いらぬ争いや、いがみ合いや、果ては殺戮を招く。
「ばかばかしい」とも言ってはいられない。
我々の周りにも、
こういう「ばかばかしい」ことが全くないとは言い切れまい。

    ◇      ◇      ◇      ◇      ◇

今朝の朝日の書評欄に載っていた
「フューチャー・ポジティブ~開発援助の大転換~」に目がとまった。

現在行われている国際援助の実体を糾弾し
「何でも良く知っているから自分にまかせろと言い張って、
 その家の家事を取り上げる」ような危険を指摘する。
その上で「もっとよい仕事」を目指そうという内容らしい。

「『他者』は私たちの助けを必要とし、
 依存しているという固定観念」を捨て、
自分の立場で自分に何ができるか考えることが必要だと評者は語る。

うーむ、わかっちゃいるけど。
耳が痛い。


「フューチャー・ポジティブ~開発援助の大転換~」
マイケル・エドワーズ著 日本評論社刊 2,940円
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