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善養寺影向のマツ

2019-06-01 23:59:59 | 重要文化財
今回は前回からの続きで、東京都台東区にあります東京国立博物館を出て向かった先は、同じく東京都内の江戸川区にあります善養寺です。
私が寺社を訪れると書くと、建造物が国宝に指定されていたりと思われがちですが、善養寺には、国の天然記念物に指定されています影向(‘ようごう’と読みます)のマツがありますので、足を運んだ次第です。
善養寺は‘小岩不動尊’の別名でも知られ、大相撲との縁が深い寺でもあり、仁王門の裏側には江戸川区出身で後に理事長まで務められた横綱、栃錦の像と綱が納められているんですが、何と言っても見所は、樹齢600年以上と言われる‘影向のマツ’でして、それこそ、このマツは、現在の香川県さぬき市にありました‘岡野マツ’と、日本一争いでも知られたそうです。
事の発端は‘岡野マツ’が生育する真覚寺と、善養寺が互いに日本一の座を譲らなかったからなんですが、上記に書いたように大相撲に縁の深い善養寺ならではの話で、立行司である当時の木村庄之助が仲裁に入り、双方引き分けとし、当時、理事長を務めていた春日野親方(上記で紹介した横綱、栃錦ですね)も双方を東西の横綱とするという事で、争いが解決したそうです。
その後、平成5年(1993年)に‘岡野マツ’は枯死してしまったため、実質、現在は‘影向のマツ’が日本一になってしまっているわけなんですが、その名に恥じない迫力の立派なマツでして、仁王門をくぐる前からマツが見えてくるんですが、私も思わず‘おお~’と声をあげてしまったほどでした。
しかも、これまで、こういった天然記念物を見学する際は、本ブログでも何度も書いてきたように、私しか見学者がいないという事が多々あるんですが、今回は、他にも見学者の方がいらっしゃって、やはり、それなりに名の知られた樹木なんだと感心させられました。

さて、善養寺にて‘影向のマツ’を見学した後は、東京都から千葉県に移動しまして、千葉市にあります文化財に向かったんですが、どこに向かったかは、明日以降のブログにて紹介したいと思います。

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