本日は改姓なり!

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旧朝香宮邸

2018-04-30 20:18:13 | 重要文化財
今回は前回からの続きで、皇居東御苑を出て向かった先は、同じく都内の港区にあり、本館や正門、茶室等、5棟の建造物が国の重要文化財に指定されていまして、現在は東京都庭園美術館となっています旧朝香宮邸です。
旧朝香宮邸というくらいですから、朝香宮という方が住んでいらっしゃったわけなんですが、皇族の朝香宮鳩彦王という朝香宮の初代当主が、昭和22年(1947年)の皇籍離脱の際まで暮らしておられた邸宅で、その後、吉田茂(詳しい事はインターネット等でお調べ下さい)が首相になった際に、外務大臣公邸兼総理大臣仮公邸として使用されましたが、昭和25年(1950年)には、民間企業に払い下げられ、迎賓館や、企業の本社として使用された後、昭和56年(1981年)に東京都へ売却され、昭和58年(1983年)に東京都庭園美術館として開館したそうです。
東京都庭園美術館の本館が、旧朝香宮邸にあたるわけなんですが、昭和8年(1933年)に建てられ、設計は当時の宮内省内匠寮が手がけ、内装等はフランスのデザイナー、アンリ・ラパンやルネ・ラリック(両名共、詳しい事はインターネット等でお調べ下さい)が担当し、アール・デコ様式の粋を尽くしたような感じになっており、外観は非常にシンプルなんですが、皇族の邸宅というだけあって、内観は、個人的にこれまで多くの文化財に指定されています建造物を見て来ましたが、これまで見たこともないような感じの驚くべき内装で、多数ある部屋や、階段等のデザインやもさることながら、シャンデリアや調度品、インテリアに至るまで、多彩すぎな上に目を奪われっぱなしで、展示物の関係で写真撮影が出来ない場所もありましたが、写真も撮りまくりでした。
東京都庭園美術館と命名されているだけあって、芝庭、日本庭園、西洋庭園の3つのエリアで構成されている庭園も見事なもので、しかも、美術館内には入らず庭園のみの入場も可能なので、前回、紹介した皇居東御苑と同様、日本人のみならず西洋人の観光客も多く見受けられました。
しかしながら、元は宮家の邸宅だけあり、当然と言えば当然なのかも知れませんが、これほど特徴的で、保存状態も良い建造物というのも日本国内で、なかなかないのではと思いましたね。

さて、この日の‘文化財巡り’はこれで終了で、翌日の‘文化財巡り’は、千葉県内であったため、宿泊先も千葉県内を予約したんですが、翌日、どこに向かったかは、明日以降のブログにて紹介したいと思います。

皇居東御苑

2018-04-28 02:29:23 | 観光スポット
今回は前回からの続きで、東京都千代田区にあります東京国立近代美術館を、後ろ髪をひかれる思いで出た後、向かった先は、同じく都内千代田区内にあります皇居東御苑です。
皇居東御苑とは、皇居の東側にある庭園で、原則、月曜日と金曜日以外は無料で公開されているんですが、私は桜田門や二重橋あたりを見学した事はあったんですが、皇居東御苑にはこれまで入った事がなくて、今回初めて訪れました。
皇居東御苑には、江戸時代には江戸城の本丸、二の丸、三の丸があり、現在も江戸城の天守跡である天守台が残っており、その他にも、番所や櫓等が残っていて、かの忠臣蔵で有名な松の廊下跡等もあり、私のような日本史好きにはたまらない場所にもなってます。
東京都都心にしては、非常に緑豊かな皇居東御苑(ま、東京都は皇居等がある分、大阪等と比べると格段に緑豊かだとは言われますが)なんですが、今回、初めて足を運んで驚かされたのが、外国人、特に西洋人観光客が多い事で、やはり、こういった庭園は、島根県安来市にあります足立美術館(実は、私は行った事がありません)に代表されるように、西洋人には好まれるんでしょうかね。
あと、私が個人的にいつか行ってみたいと思っているのが、皇居東御苑内にあります三の丸尚蔵館と呼ばれる皇室が所蔵している美術品等を収蔵している博物館で、1年を4期にわけてテーマを決めて皇室所蔵品を展示されているんですが、所蔵品の中には、教科書等で紹介されている作品等もあり、そういった作品が公開された時に、ぜひ訪れたいと思っています。

さて、皇居東御苑を出た後は、この日の最後の目的地で、同じく都内の港区にあります文化財に向かったんですが、どこに向かったかは、明日以降のブログにて紹介したいと思います。

生々流転

2018-04-25 21:53:54 | 展覧会
今回は前回からの続きで、東京都台東区にあります東京国立博物館を出て向かった先は、同じく都内の千代田区にあり、東京国立博物館と同様に、本ブログでもお馴染みになりつつある東京国立近代美術館です。
現在、東京国立近代美術館では‘生誕150年 横山大観展’が開催されていまして、私は、この展覧会が発表されてから楽しみにしていました。
これまで、横山大観の作品は、展覧会でも何回も見た事はあったんですが、こういった回顧展は、個人的に初めてで、私の横山大観の絵画の印象と言うと、一言でいえば‘迫力’というイメージが強かったんですが、今回の展覧会で、それこそ文化勲章も受章し、日本画壇の重鎮とも言われた画家に、絵に関して全くの素人の私が、こんなことを書くのもおこがましいんですが‘巧い’というのが、率直な感想で、今回、展示されていた作品、一点一点に見入っていました。
中でも、今回の展覧会の目玉ともなっていて、私も個人的にぜひ見たかったのが、国の重要文化財に指定されていて、今回の表題にもしています‘生々流転’という作品で、この作品は全長が40m以上ある日本一長い画巻に描かれている水墨画なんですが、こんな長い画巻に描ける超一流の画家のバランス感覚というのは、どんなものなんだろうと感心してしまいました。
あと、横山大観というと、富士山のイメージも強いと思うんですが、確かに富士山の絵画も多く展示されていて、そのどれもが迫力ある感じだったんですが、意外と言うか、こんな絵画も描いているんだと思ったのが、横山大観が1904年(明治37年)にアメリカのシアトルに上陸後、ニューヨークへ向かう前に立ち寄ったアメリカとカナダの国境にあるナイアガラの滝を描いている事で、2015年5/29付けのブログでも紹介していますが、私もナイアガラの滝は見学しているので、その時の感動が蘇ってくる感じがしました。
ただ、今回の展覧会で、私が最も心打たれたというか、胸が締め付けられるような思いを感じたのが、東京美術学校の同窓生や、日本美術院の関係者と寄せ書きしている絵画で、私は、横山大観と東京美術学校の同期生で、無二の親友でもあり、本ブログでも何回か紹介した事がある菱田春草という画家が個人的に大好きで、この方は、後年、近代日本画壇の巨匠とも言われた横山大観が‘春草が生きていれば俺なんかよりずっと巧い’と事あるごとに口にしていたような方んですが、36歳という若さでこの世を去り、その通夜の席で描かれたのが、上記で紹介している寄せ書きだそうで、横山大観は、菱田春草の葬儀に向かう人のための道案内も描いていて、それも展示してあったんですが、いかに菱田春草との絆が深かったか、その早すぎる死を、いかに嘆き悲しんだかを考えると、感涙しそうになりました。
今回の展覧会は、前期、後期にわかれていまして、私は後期にも足を運ぶ予定にしているんですが、今年の6/8からは、京都市左京区にあります京都国立近代美術館でも同展覧会が開催され、その折には、今回と後期の会期でも見る事が出来なかった横山大観のもう1つの国の重要文化財に指定されています‘瀟湘八景’を鑑賞しに行く予定にしています。

また、今回、東京国立近代美術館では‘生誕150年 横山大観展’と共に、所蔵作品展の‘MOMATコレクション’も開催されていまして、その中に本年度、国の重要文化財に指定されました和田三造の‘南風’という作品も展示されていたので、これまで鑑賞した事は何度かあったんですが、国の重要文化財に指定された記念に、再度、鑑賞して参りました。

さて、東京国立近代美術館を後ろ髪をひかれる感じで出た後は、徒歩で同じく都内千代田区内にあります別の場所に向かったんですが、どこに向かったかは、明日以降のブログにて紹介したいと思います。

表慶館

2018-04-22 22:07:59 | 重要文化財
4月に入り本格的に‘文化財巡り’をスタートさせるという事を書いてきましたが、昨日、今日と、関東方面に1泊2日で‘文化財巡り’に行って参りました。

というわけで今回から5回ほどは、関東方面での‘文化財巡り’の話題を書いていこうと思います。

まず、最初に向かったのが、関東方面での‘文化財巡り’では、お馴染み過ぎる東京都台東区にあります東京国立博物館で、現在、開催されていて、私が東京国立博物館に着いた時も、開場前にも関わらず列が出来ていた特別展「名作誕生-つながる日本美術」には目もくれず、私が向かったのは本館の8室・11室で、特集展示されていた平成30年 新指定 国宝・重要文化財です。
その中でも、今回、新国宝に指定されました室町時代の絵画‘日月四季山水図’が私の目当てだったんですが、この絵画、実は大阪府河内長野市にあります金剛寺という寺院が所蔵していまして、金剛寺で公開されるのを待っても良かったんですが、今回、関東方面に‘文化財巡り’で行く事になったので足を運んだ次第です。
非常に特徴のある絵画で、私がこの絵画を見て最初に思ったのが‘山なんかは、日本昔話に出てくるような山だな’と・・・インターネット等で、この絵画を見て頂ければ、私の感想も納得してもらえるかも知れませんが、それほど特異な感じのする絵画で、この絵画に関する史料はほとんど残っておらず、作者もわからないそうです。
本館の特集展示、平成30年 新指定 国宝・重要文化財を鑑賞した後は、本館横にあり、国の重要文化財に指定されています表慶館に向かいまして、現在、表慶館では、アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝が開催されているんですが、2018年1/27付けのブログでも紹介した東京国立博物館で、ひと月に何回か開催されています‘たてもの散歩ツアー’というボランティアによるガイドに参加した時には、表慶館での展示がなく、中に入る事が出来なかったので、今回、表慶館での展示そっちのけで、建造物の内部をしっかり鑑賞してきました。
非常に特徴的な外観は言うまでもなく、内部も華麗というか見事な出来映えで、特に入り口直後のドームの、上は天井画、床には大理石による模様の素晴らしさには、感嘆の声をあげそうになりました。

さて、東京国立博物館を出た後は、同じく東京都内の別の場所に向かったんですが、どこに向かったかは、明日以降のブログにて紹介したいと思います。

山王美術館

2018-04-20 21:14:31 | 展覧会
先日、大阪市浪速区の山王美術館で開催されています‘没後50年 藤田嗣治展’に行って参りました。
山王美術館は、ホテルモントレ グラスミア大阪内にありまして、春夏と秋冬の年2回、コレクションによる企画展を開催しているんですが、近場にあるにも関わらず、これまで興味をひく展覧会がなくて、今回、初めて訪れました。
藤田嗣治という画家は、個人的に大変興味深い人物で、2015年11/2付けのブログでも紹介していますが、東京都千代田区にあります東京国立近代美術館で開催されていた所蔵作品展(MOMATコレクション)で、藤田嗣治の所蔵作品が全て展示されていた事があって、目が釘付けになったのを覚えているんですが、今回、山王美術館で鑑賞した作品も、独特な感じがしました。
また、藤田嗣治の作品は年を追うごとに作風がかなり変化していて、ただ、いつの時代の作品も目を見張るものがあるんですけどね。
上記の展覧会の表題でも紹介したように、今年は没後50年という節目の年で、それを機に東京都台東区にあります東京都美術館と、京都市左京区にあります京都国立近代美術館で、これまでで最も大規模と言われる回顧展が、夏から冬にかけて開催されるのも決定しています。
国内の美術館はもちろんの事、海外の美術館からも作品が集うとの事で、当然ながら私は行くつもりにしているんですが、展示作品によっては(東京のみの展示等もありそうなので)、京都だけでなく東京にも足を運ぶ事になるかも知れません。
東京では7月末から、京都では10月半ばからの開催になっているんですが、今から待ち遠しいところですね。