ニセアカシアの冬芽。マメ科ハリエンジュ属。
普通冬芽は葉腋につくられ、葉痕の上に冬芽が見られる。
ニセアカシアでは葉痕は見えているが冬芽は見られない。隆起した葉痕のことを「葉枕」といい、その下に冬芽が隠れていて「葉枕内隠芽(ようちんないいんが)」と呼ばれる。マタタビ科のサルナシなどにも見られる。
葉痕と冬芽の組み合わせは樹木によって特徴的な姿を見せ、いろんなものに擬えられる。ニセアカシアの場合は「蝙蝠」と言われる。葉痕の両側に托葉起源の刺が目立っている。
ニセアカシアの小枝。
一年生枝は太いが時期的に落葉した葉柄、葉軸が残っていたりする。また、果実(豆果)の一部が落ちずに残り、小枝をよく見ると独特な刺が見えて同定の材料となる。
ニセアカシアの芽吹き。
葉痕を打ち破って芽吹く。
先ず葉を展開し、新葉の稼ぎ(光合成)が充分拡大したところで開花する。
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