マムシグサ。サトイモ科テンナンショウ属。
マムシグサと呼ばれる種で北海道で見られるものには「コウライテンナンショウ」の別名がある。
この仲間。「○○テンナンシウ」と呼ばれるものと「○○マムシグサ」呼ばれるものとがあって10種ほど、かつてはそれぞれ別種とされてきた。これらは良く似ていて区別しにくいところがあって、「日本の野生植物(平凡社)」ではこれらをひとまとめにしてマムシグサとしている。
ただ、今でもコウライテンナンショウの名前に拘る人がいる。
マムシグサの芽出し1.
独特な形で直ぐそれと分かる。芽(葉)を包んでいるのは鱗片葉(芽鱗)である。
マムシグサの芽出し2.
伸び出した茎は「偽茎(ぎけい)」と呼ばれる。
マムシグサの葉は基部が鞘状になっていて「有鞘葉」という。
真の茎ではなく有鞘葉が茎状になるので偽茎という。その偽茎の模様が毒へびマムシに似ているというので「まむし草」と呼ばれる。
テンナンショウは「天南星」で、この仲間の根茎から得られる生薬、リュウマチ等に効くという。