井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

野幌森林公園2013の2

2013年05月21日 | 日記
エンレイソウはユリ科エンレイソウ属と教えられてきたが、最新の分類学では「シュロソウ科」なのだという。「エンレイソウ科」とする学者もある。遺伝子解析で分類学を補強するのはいいが、分類そのものを変えていくのは賛成できない。



ミヤマエンレイソウ。ユリ科エンレイソウ属。
「深山」の名をもつが特別高山性はない。標準和名を「シロバナエンレイソウ」とする図鑑もある。
日本全土に分布する。
花期はオオバナノエンレイソウとほぼ同じだが、「ミヤマ」の方が若干早い。



オオバナノエンレイソウ。ユリ科エンレイソウ属。
オオバナノエンレイソウはまだ蕾状態。岩手県以北に分布し、北海道ではしばしば大きな群落をつくる。
大群落があれば強力な「自家不和合性」があっても十分子孫を残せるが、群落が近年小型化してその辺のリスクが心配されるという。



ヒダカエンレイソウ。ユリ科エンレイソウ属。
エンレイソウとミヤマエンレイソウとの交雑種。外花披はエンレイソウのままで、内花披が両親から離れて赤紫色になる。コジマエンレイソウに似るが、「コジマ」と違って雌しべが雄しべより長くなる。
ただ、ここのヒダカエンレイソウは小川の方を向いていて、その辺の確認が容易に出来ない。

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