ネムノキの蕾。
ネムノキは枝先に複円錐花序をつける。開花すると花のつき方は分かり難くなるが、蕾だとそれがよく分かる。
ネムノキの蕾と花を「合歓花(ごうかんか」と呼び,鎮痛、強壮の生薬にする。
ネムノキの花。
花弁が合弁で緑色の小花で、花を彩るピンク色は雄しべの色、マメ科の花らしくない。ネムノキの花は蝶形花ではなく、ネムノキ亜科に属し、マメ科では異端者的存在。夕方に開花する。
ネムノキは夏の季語で、芭蕉の句に「象潟や 雨に西施(せいし)が ねぶの花」というのがある。
雨に濡れたネムノキの花に、中国古代の代表的な美女・西施の憂いの表情を写したと言われる。
ネムノキの果実。
ネムノキの葉や花はマメ科らしくないところもあるが、果実はまさしくマメ果である。