食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

▽気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)シリーズ/リンク表紙

2024年04月22日 | 気になる言葉の辞書
Mcwpt
気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)シリーズ リンク表紙
世の中、まだまだ知らない言葉・気になる言葉で溢れています。
投稿者自身の勉強のつもりで「マイ辞書」を作成、載せる言葉多し!


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いつも、「気になる言葉の辞書シリーズ」にお越し頂き、誠にありがとうございます。
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「気になる言葉の辞書」の説明は、広辞苑第七版と明鏡国語辞典第三版・三省堂国語
辞典第八版の解釈を主体に、その他複数の辞書・ネット検索・過去の投稿ネタ、投稿者
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毎日新聞クロスワード600回台後半から、第822回(24年4月7日)までの
うちから、ピックアップした言葉を収納済です。

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■あ行 索引【あ(あ-た行) 索引【あ(な-わ行)
    索引【い(あ-さ行) 索引【い(た-わ行)
    索引【う(あ-さ行) 索引【う(た-わ行) 索引【
    索引【お(あ-さ行) 索引【お(た-わ行)
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■ら行-わ 索引【ら・り 索引【る-ろ 索引【
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更新2024.4.12

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索引【あ(あ-た行)】気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)シリーズP.1

2023年11月03日 | 気になる言葉の辞書
Mcwpt(毎日新聞クロスワードサポート)
あ(あ-た行)気になる言葉の辞書シリーズ P.1/54



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チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先生
の「ことば検定」、池上情報/池上彰氏のTV情報番組を参考にしたことを示す。
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あ(あ-た行)
(あい) = ①青は藍より出(い)でて藍より青し~青色の染料は藍の葉から取るが、元の色より美しくなる。②転じて、弟子が先生より優れること。
匕首(あいくち) = 鍔(つば)がなく、柄(つか)と鞘(さや)とがよく合うように造った短刀。九寸五分(くすんごぶ)。
愛想笑い(あいそ・-) = 相手によい感じを持たれようとしてする笑い。「-を浮かべる」。追従(ついしょう)笑い。投/愛想と愛嬌の混同が広まっている。文化庁の調査では、本来の「愛嬌を振りまく」43.9%、「愛想を振りまく」48.3%と逆転している。「愛想」に対し「愛嬌」は、にこやかでかわいらしいこと。また、こっけいでほほえましいこと。「愛想」は具体的な動作であり、「愛嬌」はその人の持つ印象や雰囲気ということ。昔は「男は度胸、女は愛嬌」と言ったが、ジェンダーのこのご時世なら、逆でもいいのかな?投稿者は男も女も、愛想が悪い人は苦手。
愛別離苦(あいべつりく) = 親・兄弟・妻子など愛する者と生別・死別する苦しみ。八苦の一つ。
隘路(あいろ) = 狭い通路、狭くて通りにくい路。転じて支障となるもの、障害、難点。
アウトロー = 日本では無法者、乱暴者と訳される。投/ロー(law)は法律なので、無法者は出題ヒントのように「法律なんてくそくらえ」になる。余談ですが「破天荒」はならず者のように使われるが、「今まで誰もなしえなかったことをする」ことで、本来は良い意味で使う。
阿吽(あうん) = ①最初と最後。密教では「阿」を万物の根源、「吽」を一切が帰着する智徳とする。「阿吽の呼吸」、共に一つの事をする時などの相互の微妙な調子や気持。特に、それが一致することにいう。②寺院山門の仁王や狛犬(こまいぬ)の相。一方は口を開き、他方は口を閉じる。
青息吐息(-・といき) = 嘆息する時や弱った時に出すため息。投/「青息」の青が付く理由が2つあり、①精神的や肉体的に苦しい状況に陥った時に、心身ともに青ざめた状態で出てくるため息の意味合い。②大きなため息をつく「大息(おおいき)」が転訛した説。「桃色吐息」の歌が流行ったせいで、「青色吐息」の間違いが増えたそうだ。青色申告の時は、”青色吐息”かも。上に立つ者、税金を払えよ!それと元国税庁長官の佐川さんはどうしているのでしょう?
仰げば尊し = 林修情報/作者不詳とされていたが、2011年、米国で原曲とみられる楽譜が見つかった。日本の詩は、1884(M17)年、当時の国語学者3人が話し合って決めた。現在では難しい詩で、意味は? ・仰げば = 〇正解「師(先生など)と仰ぐ」、今風に言えばリスペクト。 ・いととし  ×愛(いと)おしい  「いと/とし」2つに分けて、いと=とても  とし(疾=早いこと) = 〇正解「とても早かったな」の意。 ・今こそわかれめ  ×分かれ目(別れる時)。 「こそ~め」は係り結び、「め」は元々「む」で意思の助動詞。 = 〇正解「別れよう」。笑い言葉 < 投/♪わが師の恩~ 替え歌「和菓子の餡(あん)」 とんだ菓子(歌詞)違い。レミオロメンの「3月9日」は卒業ソングの定番だが、元々は幼馴染の結婚式の披露宴で歌うために作った曲。結婚式が、たまたま3月9日だった。
青条揚羽(あおすじ・あげは) = アゲハチョウ科、7~8cm。翅は黒色で、淡青緑色の広い帯が中央を貫く、南日本に生息。
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青田買い = 優秀な人材確保のために早期内定すること。投/「青田刈り」と勘違いされる。
青天井 = 青空は果てしなく高いことから、物の値段や数値が無制限に上がること。天井知らず。「このところ株価は-」。投/長年人生を費やしてきたが、「平家物語・驕る平家は久しからず」の例えのように、人物・企業・世の流れは長く保つことができないことを知った。青天井とは一時的なもので、奢る政治家・企業人・芸人は心することと、天井桟敷の投稿者はこの時とばかり吠える。
青菜に塩(あおな・-) = 塩をふりかけられた青菜のように、元気なくしおれる様。
アカウント = account。①勘定書、勘定口座。②取引先、得意先、広告主。③コンピューターやネットワーク上の利用するための権利、または利用に必要なID番号。投/アカウントがなかったり忘れたら、生きられない?時代になってしまった。元々は銀行口座のこと。人生、何が辛いかといえば、アカウントの失念や書いたメモを紛失すること。でもPCが覚えてくれていて、クリックすればいいものは助かる。
(あかつき) = ①夜明け、明け方。「春眠暁を覚えず」=春の夜は寝心地がよいので、夜明けになってもなかなか目が覚めない。②ある事柄が実現したその時。
アカデミック・ハラスメント = 研究・教育の場において優位な力関係のもとで教育・指導の適正な範囲を超えて精神的・身体的苦痛を与え教育環境を悪化させる行為と定義される。人格権侵害。パワーハラスメントの一類型。略称アカハラ。
赤銅鈴之介(あかどう・-) = 北辰(ほくしん)一刀流・千葉周作道場の少年剣士、金野鈴之助の活躍を描く。父親の形見である赤い胴(防具)を着けることから、「赤胴鈴之助」と言われる。雑誌・コミック・ラジオ・TVアニメに展開される。投/主題歌は、今でもまあまあ歌える。当時は、ヒーローものが多かった。投稿者は「正義」を持って生きてきたつもりだが、いつの間にか失してしまっていた。試しに自宅で介護中の90代の母親に聴かせたら、半世紀以上前の歌でも忘れておらず、驚いたことに突然歌い出した。鈴之助の”真空斬り”は、介護施設でも有効かもしれない。
あきすとぜねこ = 昭和時代の日本で流行した恋占い、小学生の女子の間で流行した。「あ」(愛してる)・「き」(嫌い)・「す」(好き)・「と」(友達)・「ぜ」(絶交)・「ね」(熱愛中)・「こ」(恋人)に当てはめ、互いが互いをどう想っているかを占うもの。投/出題ヒントが、「ワクチン製造会社名に似ている」だった<アストラゼネカ>。
空巣狙い(あきすねらい) = 留守をねらって入りこむどろぼう。
秋の日は釣瓶落し(-・つるべ・-) = ①釣瓶を井戸に落とすように、まっすぐに早く落ちること。②転じて、秋の日の暮れやすいこと。「釣瓶」は、縄や竿の先につけて井戸の水を汲み上げる桶(おけ)。その装置。投/気象研究家は、このまま地球温暖化が進めば、日本は四季から夏と冬の「二季」になると警鐘する。今年23年の“♪短い秋・短い秋・短い秋見つけた”が将来を示す。
諦めは心の養生 = 失敗や不運だったことをくよくよと考えるよりは、きっぱりと諦めたほうが精神の健康にはよいということ。
アクトレス = actress・女優。俳優は男性が先駆し、女性が珍しかったので女優の言葉が使われた。対の意味から、後に男優の言葉が生まれた。投/しかし現在はジェンダー問題により、メディアでは女優・男優は使わず、男性俳優・女性俳優に移行している。
明智光秀 = 秀吉・信長・家康は、どういうイントネーションで発しますか?三英傑も形無し?最近の大河ドラマや時代劇は、俳優が武将名を若者言葉の平板読みするので興覚め。
曙+つとめて(あけぼの) = 清少納言・「枕草子」。どちらも朝だが「あけぼの」は夜明け頃を指すのに対し、「つとめて」は夜明けからまもない早朝を意味する。投/朝起きるのが苦手な方が多い。努めて(つとめて=努力して、できるだか)頑張ろう、ただダジャレを言いたかっただけ。
顎足付き(あごあし・-) = 元は旅公演をする芸人が使った語。賃金とともに、食費・交通費も支払われること。投/芸能人やTV界など業界用語化している。さらに「顎足枕」と言えば、枕=宿泊代も含む。ここまでは当然の報酬や契約でも、今や芸能界に留まらずドラマ業界に及ぶ悪弊が広がる。それはTVドラマの制作費が減らされていることから、ドラマ中の人物が宿泊する設定にして実在する有名老舗旅館や一流ホテルの全景・ロビーを映すシーンを挿入する。その代わりに出演者・スタッフの顎足枕を、旅館やホテル側に負担させるもの。
阿漕(あこぎ) = あつかましい様、ひどく扱う様。笑い言葉 < アコースティック・ギター(acoustic guitar)の略語はアコギ。エレキギターに対して、音を電気的に増幅しない普通のギター。
麻布十番 = 「麻布」は、昔この一帯で麻を多く植えて布を織っていたことに由来。江戸初期には、麻布の原と呼ばれた。NHK番組「日本人のおなまえ」情報/「十番」の由来は、17世紀後半の江戸時代、現在の麻布十番の東側の古川(首都高:都心環状線・芝公園ICなどの橋架下)の河川拡幅工事が進められた。工区を、現在の第一京浜辺りを1番とし西へ10番まで付けられた。工事終了とともに名称は失せたが、10番の辺りは船の荷揚場所として最後まで残り、そのまま受け継がれた。投/麻布十番の街はフランス語がお似合い?「アザブジュバン⤴ ナガジュバン(長襦袢)⤴」というギャグがあった。
朝ぼらけ = 朝がほんのりと明けてくる頃。あけぼの。
浅蜊(食品偽装事件)(あさり) = 投/熊本県産の浅蜊のほとんどが、中国や韓国産だった問題。投稿者はニセモノ食品の実態投稿を行っており、実際は「過去から」「全国的」な偽装が続いてきた。ひと昔前は、北朝鮮からも多数来ていた。浅蜊の他にも牛肉なども、飼育期間が長いほうを国名・産地名にできる法律が問題。元を質せば、消費者庁の姿勢やルール作りが、消費者ではなく業者寄りになっていることが元凶。潮干狩りには、仕入れた浅蜊を直前に海岸に撒く手法がある。
(あし) = 「よし」とも言うのは、悪し(あし)に通じることから反対の言葉を使う。烏賊(いか)を「アタリメ」と言うも、スルメの擦(す)るでは縁起が悪いから。
アジト = agitating point。①労働争議や政治的ストライキなどを、ひそかに指導する煽動指令部。②地下運動家などの隠れ家。投/半世紀あまりで、使う対象が徐々に変わった。昔は暴力団、次に学生運動から波及した過激派組織、そして現在はオレオレ詐欺集団の拠点。
明日(あす) = 「あした」は話し言葉・容易型で、「あす」は少し改まった言い方。常用漢字の「明日」は、「あす」と読むことになっている。投/坂本九の「明日があるさ」は、“あした”。他者・別詩の歌い出しは「♪あしたがあるさ、あすがある~」、TV番組のステージではこちらの歌詞が多い。サイモン&ガーファンクル「明日に架ける橋」、映画「明日に向かって撃て!」は、ともに“あす”。「浜辺の歌」♪あした浜辺をさまよえば~明日ではなく「朝」のこと。ついでに2番の「ゆうべ浜辺を~」ゆうべは前日の晩ではなく、夕方のこと。
アスベスト = 絹糸のように光り、綿のように柔らかで、しかも強靱。Asbesto・アスベスト。いしわた、せきめん。熱・電気の不良導体で、保温・耐火材料として用いられたが、石綿の吸入は中皮腫・肺癌の発生率と深く関連し、製造・使用などが禁止された。投/アスベストを吸い込んだ全国の建設労働者や遺族が提訴した「建設アスベスト訴訟」で最高裁は21年、国と建材メーカーの責任を認める判決をした。政治の責任として、補償基金制度が創設された。せっかくの制度も政府の腰が引けたPR不足で、対象者の1/5しか申請していない。
東夷(あずま・えびす) = 京都の人が、東国の人、特に東国の武士の無骨さをあざけっていう語。
汗知らず(天花粉) = 汗を吸収させ乾燥させるために用いる微粉末の散布薬。天花粉(てんかふん)、ベビーパウダー・シッカロールなど。投/何十年ぶりに聞いた言葉で、子供の頃に使っていた記憶が蘇えった。指先で袋を摘まむと、くすぐったい感触も思い出した。箱に「天花粉」と書いてあり、この名称は失念していた。小袋の形状は、今思えば投手がボールを投げる際に滑りを止める「ロジンバック」の感がする。
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アットマーク @ = 和製語・at mark、英字記号の「@」。国際的には「コマーシャルアット」が公式名称。英語では「アットサイン」や「アットシンボル」とも呼ばれる。由来は諸説あり、書写をしていた中世の修道士が手書きによる負担を軽減するため、英語で言う前置詞の「at」「to」にあたるラテン語の「ad」を略記した説が有力。1972年頃に米国プログラマーが、メールアドレスのユーザー名とドメインの区切りの記号として使用したことで、インターネットの世界に広まっていく。
後の祭り = (祭のすんだ後の山車(だし)の意から)時機に遅れてどうにも仕様のないこと、手遅れ。「今更言っても-だ」。美空ひばり「♪お祭りマンボ」では、家を焼かれたおじさんとヘソクリとられたおばさん・・・いくら泣いても「後の祭り」よ、で曲が終わる。

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「毎日新聞クロスワード」に出題されたワードから、ピックアップしたものです。
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索引【あ(な-わ行)】気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)シリーズP.2

2023年11月01日 | 気になる言葉の辞書
Mcwpt(毎日新聞クロスワードサポート)
あ(な-わ行)気になる言葉の辞書シリーズ P.2/54



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チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先生
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あ(な-わ行)
アナーキスト = anarchist。①無政府主義者。但し、誤解の多い訳語として忌避される傾向もある。②国家や宗教など一切の政治的権威と権力を否定し、自由な諸個人の合意のもとに個人の自由が重視される社会を運営していくことを理想とする思想。
アナグラム = anagram。言葉の綴りの順番を変えて、別の語や文を作る遊び。投/小学生レベル例 < 稲垣吾郎(イナガキゴロウ)→ 老後長生き(ロウゴナガイキ)、三浦知良(ミウラカズヨシ)→ 叱らず見よう(シカラズミヨウ)。他には、ご飯を前に「ただいまキス」ではなく、「いただきます」。ジャニーズ事務所の新社名「スマイルアップ」に、「ア・スマップ・イル」。
アナクロニズム = anachronism。時代錯誤、時代遅れ。投/出題者は、大阪・関西万博のことを指す。当初予算の1200億円から1850億円へ、さらには2300億円に増額。プラス、セキュリティー200億円は、別途、国が出す。それでも不足するのは、目に見えている。日本維新の会の政治利用として、強引に始めた万博。最初のネーミングは「大阪万博」、大阪の企業だけでは無理になったら「大阪・関西万博」。参加国出展・工期の遅れが目立つようになったら、今度はHPや至る所の看板は「日本万国博覧会」名に変わる。都合が悪くなり、国の責任になすりつけた。当初から時代錯誤、時代遅れだと言われても進める。カジノも始めようとしている。何でこれが<身を切る改革>の一環なのだろうか!どちらも、やめましょうよ。大阪の方→大阪・関西の方→全国の方、気が付いて!
兄貴(あにき) = 「アニキ」と呼ばれる飲食業の隠語。兄弟に例え、仕入れの順が古い食材をアニキ、新しいものをオトウトと呼ぶ。投/月曜や連休明けに海鮮料理店・寿司店に行くと、アニキを食べさせられるので注意を。
豈図らんや(あにはからんや) = ①どうしてそんなことを予測しようか。②意外にも思いがけず。
姐御肌(あねごはだ) = 女親分のような面倒見がよく、気風(きっぷ)のいい女の気性。投/男気(おとこぎ)・男泣き、姐御肌、年増(としま)など、ジェンダー問題に触れるような日本語がまだまだ数多く残っている。
アノニマス(anonymous) = ①名無しの権兵衛。「匿名」を意味する英語。②怪しい髭・怪しい仮面をつけた集団もアノニマスと言う。
荒屋(あばらや) = ①荒れはてた家。自分の家の謙称としても用いる。②休憩所として設けた四方の囲いのない小さな建物。四阿(あずまや)。
アバンギャルド = フランス語。20世紀初め以来ヨーロッパでの、既成の通念を否定し未知の表現領域を開拓しようとする芸術家・芸術運動を指す。前衛派。
泡銭(あぶくぜに) = 正当な労働によらずに、苦労しないで得た金銭。投/1990年頃、日本はバブル時代だった。随分、儲けた人が多いと聞く。そんなことから、バブルと「泡(あわ)」を掛けた例え。その後、巨額が「泡」と消えた人も多いのでは。
アブサン = absinthe・仏語。ニガヨモギを主な香味料としたリキュール。アルコール分約70パーセントの緑色の洋酒。アブサント。投/一方、22年1月10日に亡くなった水島新司による日本の野球漫画。酒豪の強打者・「あぶさん」こと景浦安武(かげうら・やすたけ=あぶとも読む)を主人公とする。
危絵(あぶなえ) = 浮世絵美人画のうち、突風で女性の裾が乱れ、臑(すね)や股があらわになっている図など、好色的な図柄の作品。春画とは区別される。投/広辞苑の第7版は、6版に引き換え、具体的な“いやらしい?”例えに変わった。
虻蜂取らず(あぶはちとらず) = ①あれもこれもとねらって一物も得られないこと。②欲を深くして失敗するのにいう。投/まさしく出題者が言う、「二兎を追う者は一兎をも得ず」の昆虫版。
アブラカダブラ = abracadabra・①まじないの呪文。2世紀頃から使われ出したが、語源は不明。②世界中で広く用いられている手品ショー等での呪文である。
油を売る = ①江戸時代、婦女に髪油を売る者が、ゆっくりと話し込んで商売をしたから。②無駄話に時を過ごす、怠ける。投/江戸時代の油は貴重で、粘着力が強く升などで移し替える際に時間が掛かった。当時は、忠実な仕事ぶりとサービス精神を示す。昨今は、怠けることの代名詞。
安倍川餅(あべかわもち) = 静岡・安倍川ほとりの名物。つきたての餅に黄粉(きなこ)や餡(あん)をまぶしたもの。また焼餅を湯・蜜などにつけ、黄粉と砂糖をまぶしたもの。安倍川近くの名物とする説の他に、徳川家康が茶屋に立ち寄った際、店主が安倍川上流で取れる砂金に見立て「砂金をまぶした金粉餅」と称したことから、家康に「安倍川餅」と命名されたとする説。投/しょっちゅう仕事で新幹線に乗っていた頃、妻が安倍川餅が好きなのでよく車内販売で買って帰った。私は、悪政で有名な日本で一番嫌な政治家の名といっしょだったので、安倍川餅は嫌いだった。でも食べると美味い。
安倍派 = 投/自民党や安倍派が悪質なことは散々書いた。ここでは、敢えて些細な点に突っ込む。安倍氏は存在しないのに、塩谷座長を置いて未だに安倍派を名乗る。まるで、虎の威を借りる狐のごとし。メディアも、塩谷氏ではなく安倍氏の画像や映像をアップで流し続ける。政治もメディアも、出鱈目と忖度がしのぎ合う世界。こうした遺物は、さっさと無くなれ。泉房穂・前明石市長が、年末の羽鳥慎一モーニングショーに出演。安倍派99人がいなくなっても問題ない。説明者の田崎史郎氏にも、一連の自民党の不祥事を事前に知っていながら伝えなかった氏にも責任があると言い放った。近年にない痛快コメントに、ネット上は大盛り上がり。投稿者は番組をリアルタイムで見ていて、涙が出るほど面白かった。
雨脚(あまあし) = 長く筋を引いて地に落ちる雨。雨が降りながら通り過ぎて行く様。また、その速さ。投/「雨模様」(あまもよう・あめもよう)、本来は、今にも雨が降り出しそうな空の様子。しかし最近は雨が降っている様を言うようになってしまった。
天(つ)少女(あまつおとめ) = 天上に住むという少女、天女(てんにょ)。
天の羽衣(あまのはごろも) = 天人の着る薄く軽い衣。投/三保の松原の「羽衣伝説」。その昔、漁師が釣りをしていたところ、松に羽衣が掛かっていた。羽衣の美しさに持ち帰ろうとしたところ、木陰で天女と出逢った。羽衣がないと天に帰れない天女は、返してほしいと願う。漁師は天上の舞を見せてもらう代わりに、天女に羽衣を返す。そして天女は再び空へと帰って行った~と言う話。なお羽衣伝説(羽衣天空ショー?)は各地に残っており、東南アジア・フランスにも及ぶ。天女は、至る所に舞い降りたのだろうか?
天野屋利兵衛(あまのや・りへい) = 江戸前期の大坂の商人。赤穂義士のために武器を調達し、のち自首、追放されたというが、実在したか未詳。投/広辞苑ではそう表記されているが、別資料では「実在の天野屋利兵衛は赤穂藩や浪士と関係のない人物である」ともある。
アミノ酸 = アミノ酸が50個以上結合したものをタンパク質、50個未満のものはペプチドと呼ばれる。ペプチドはいわばタンパク質の弟分で、特に食肉・魚由来のペプチドは血圧やコレステロールの上昇を抑える、脂肪の燃焼効果や抗酸化作用がある、精神状態を活性化させる。投/~と説明するまでもなく、TV(特にBS)では栄養補助食品・健康補助食品のCMばかり。個々には良いものでも真に受けて多種を摂ったら、こんなに「健康に悪い」ものはない(笑)。
アメ横 = アメヤ横丁、通称・アメ横。東京都台東区、JR御徒町駅・上野駅間の高架線下西側にある商店街。第二次大戦直後の闇市から発展、食料品店・雑貨店などが集中。名称の由来は2説あり、①が有力。①戦後、砂糖が手に入りにくかった時代に、周辺で露店を出した中国からの引揚者会が飴を販売し、甘味に飢えた人々の間で大好評を博した。②アメリカ進駐軍の放出物資を売る店も多かった説(アメリカ横丁)。
新巻鮭(あらまき/さけ・ざけ・じゃけ) = 内臓を除いた鮭を塩漬けにしたもの(塩鮭)。荒巻とも書く。投/高橋由一、1828(文政11)-1894(M27)年、江戸生まれの日本で最初の「洋画家」と言われる。原作品を見たことはないが、切手が趣味で「近代美術シリーズ」1980年発行の切手『鮭』で知った。
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(あられがま) = 外面に粒状の突起を鋳出した茶の湯。764araregama 一例
有りの実(梨)(ありのみ) = 梨の異称。ナシが「無し」に通じることに基づく、忌み言葉の言い換え。「梨の礫(つぶて)」=「梨」を「無し」にかけて、便りを出しても先方からはさっぱり音沙汰のないこと。「礫」は、投げつける小石。または、投げつける小さなもの。投/散会・閉じる→お開きなど、縁起を担ぎ反対の言葉に換えることが多い。
アルテミス計画 = 米国政府が出資する有人宇宙飛行(月面着陸)計画。当初計画では2024年までに「最初の女性を、次の男性を」月面に着陸させることを目標としている。アルテミスはギリシヤ神話に登場する月の女神で、アポロ計画の由来となった太陽神アポロンとは双子とされる。
有る時払いの催促なし = 金を貸すに際して、返却は金ができた時すればよく催促はしないという、この上なく寛大な条件を示す言葉。「出世払い」も、その1つか。借金の返済期限を借主が、将来、出世した時と定めること。
アルバイト = ①日本では非正規や短時間労働の意味で使われる。②本来は、ドイツ語で労働者・仕事全体(arbeit)を指す。投/略して「バイト」と称するが彼等を軽視しているように思え、投稿者はアルバイトとフルで言うようにしている。
アレンパ = 投/関西では「アレンパ」が流行っている。タイガースの「アレ」の「連覇」だそうだ。「アレレ・・・」にならぬように。
アロハシャツ = 独特なデザインのアロハシャツのルーツは、日本の着物。100年近くも前にハワイに渡った日本人移住者の生活は厳しく、大事な着物も農作業用にアレンジせざるを得なかった。それらを受け継ぎ、アロハシャツに変化していった。
暗渠(あんきょ) = 覆いをした水路。灌漑・排水などのために地下に設けた溝。投/唱歌「春の小川」のモデルは、代々木の河骨川(こうほねがわ)と言われる。現在は暗渠になっているので、さらさら行って(流れて)いるか見えない。
あんこ = 伊豆大島の娘。「姉(あね)こ」が転じたとも言われる。都はるみの曲、「アンコ椿は恋の花」。
杏子(あんず)より梅が安し = 笑い言葉 < 「案ずるより産むが易し」の地口(じぐち)。しかしコロナ禍では「案ずる」必要があり、相当、妊娠届け数(出産数)が減っている。
アンデスメロン = 林修情報/南米・アンデス山脈とは全く関係がない。栽培しやすいことから、「作って安心」「売って安心」「買って安心」~「安心ですメロン」という名で売り出す予定だった。しかしセンスがないとのことから、略されることになった。「プリンスメロン」は、1960年代、真桑瓜(まくわうり)の一種「ニューメロン」と「シャランテ」の交配により開発した品種。名の由来は、横浜の青果商グループ「プリンス会」が試食したことから。皇室には由来していない。「マスクメロン」は英語のMASK(面)ではなく、フランス語のMUSK(香:じゃこう)から来ている。麝香は、香水の原料になる高級な香料。高貴な香りが発するメロンということで名付けられた。
鞍馬(あんば) = ①鞍(くら)をおいた馬 ②男子体操競技の一つ。馬の背の形をした台上に二つの把手(とって)をつけ、この上で下肢を接触させないで体を回転させる。投/「あんば」も「くらま」も同じ字を書くが、使う用途が違うので読み方は迷わない。子供の頃、“アラカン“こと嵐寛壽郎(あらし・かんじゅうろう)の映画「鞍馬天狗(くらまてんぐ)」を見た。大村崑ちゃんの「頓馬(とんま)天狗」には、笑った。また歳がバレる。
安保理(あんぽり) = 投/国連が機能しないのは、常任理事国が持つ「拒否権」。しかし一方で専門家によると、大国に拒否権を与えたのは国連の前身・国際連盟の失敗の反省から。1933(S8)年、日本・ドイツが国際連盟から脱退し、第2次世界大戦へ進んで行ったこと。拒否権を国連の「安全弁」と表現し、拒否権を与えて脱退しにくくし、あるいは多数決だと大国同士の戦争に発展しかねないため。

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「毎日新聞クロスワード」に出題されたワードから、ピックアップしたものです。
「気になる言葉の辞書」の説明は、広辞苑第七版と明鏡国語辞典第三版・三省堂国語
辞典第八版の解釈を主体に、その他複数の辞書・ネット検索・過去の投稿ネタ、投稿者
の感想(投/~と表記)を加え編纂しております。

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索引【い(あ-さ行)】気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)シリーズP.3

2023年10月27日 | 気になる言葉の辞書
Mcwpt(毎日新聞クロスワードサポート)
い(あ-さ行)気になる言葉の辞書シリーズ P.3/54



いつも、「気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)」にお越し頂き、
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チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先生
の「ことば検定」、池上情報/池上彰氏のTV情報番組を参考にしたことを示す。
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い(あ-さ行)
イースター = easter。キリストの復活を記念するキリスト教の祝日。磔刑(たっけい)にされて死んだイエス・キリストが、3日目に復活したことを記念・記憶するキリスト教においては最も重要とされる祭。春分後の最初の満月の次の日曜日に行われる。イースターサンデー、復活祭。一方、モアイ像で有名な南太平洋の「イースター島」は、1722年のイースターの夜、オランダ海軍がこの島を発見する。発見した日に因み、島名が付けられた。
イータックス = e-Tax、国税庁が運営する国税に係る申告・申請・納税に係るオンラインサービスの愛称である。正式名称を国税電子申告・納税システムという。投/皆様も毎年この時期、画面の「確定申告書等作成コーナー」を利用されていることでしょう。税務署に行かず、パソコン操作だけで終えることができ、投稿者は専ら医療費の還付申告を行っている。さて最早、“自由裏金党” “脱税自由党”とまで称される自民党。その親分の岸田首相が確定申告の呼び掛けを行い、「どの口が言うか」と大批判を浴びた。確定申告のボイコット運動まで起こっている。そう言えば、佐川さん今どうしているのかな?
井伊直(いい・なおすけ) = 幕末の大老。彦根藩主。徳川家茂(いえもち)を将軍の継嗣とし、また勅許を待たずに諸外国と条約を結び、反対派を弾圧したので(安政の大獄)、水戸・薩摩浪士らに桜田門外で殺された。1815~1860年。投/祖母が、NHK大河ドラマ「花の生涯」1963(S39)年を見て知った。原作・舟橋聖一、主演・尾上松緑、子供ながらに重厚感があった。今やそんな番組を見たことがない脚本家・俳優達によって、大河ドラマはお笑い・チャラ番(組)化してしまった。
いい日旅立ち = 山口百恵の「いい日旅立ち」題名エピソード。1978(S53)年、旧国鉄の一大キャンペーン「DISCOVER JAPAN」がスタート。キャンペーンには、日本旅行と日立製作所がスポンサーになった。投/キャンペーンソングの「いい日旅立ち」は、両者の社名を組み込んで付けられたと言う。日と旅、日と立。実(まこと)しやかに語られているが、投稿者としては後付けのような気がする。知らんけど。
烏賊(いかすみ) = チコ情報/料理にイカ墨があってもタコ墨がないのは、同じ墨でも成分が大きく違うため。イカ墨は甘みや旨みがあるが、タコ墨は味がない。イカ墨には粘り気があってもタコ墨にはなく、粘り気があると食材に絡みやすく味を引き立てる。イカ墨にはグリシンやプロリンなどのアミノ酸が豊富に含まれるが、タコ墨は乏しい。投/イカ墨料理を食べる時は、料理における墨の役割を“墨から墨まで”~知っておこう(いつものオヤジギャグ)。
烏賊のぼり(いか・-) = チコ情報/江戸時代、現在の凧揚(たこあ)げは「烏賊のぼり」と呼ばれて庶民に人気だった。しかし江戸城に火が付いた烏賊のぼりが落下したため、幕府は禁止した。庶民は人気のある烏賊のぼりがやめられず、烏賊ではなく“タコだ”と屁理屈をつけて続け今日に至る。「くコ:彡」 ⬅ 海を泳ぐ烏賊の姿。投/蛸(たこ)の形をした凧もあるが、今も凧の原型(形そのもの)は烏賊である。
衣冠束帯(いかん・そくたい) = 平安時代後期に生まれた公家などの最高の正装である「束帯」と、それに次ぐ正装(略装)である「衣冠」とを合わせた複合語。
779sokutai一例
意気軒昂(いきけんこう) = 意気込みが盛んであるさま。投/(長く)生き・健康の意味も。
生き字引(いきじびき) = 経験を積み、よく物事を知っている人。先例や規則に精通していて、その人に聞けばすぐわかるというような人。
行き付け(ゆきつけ・いきつけ) = 行きなれていること。常に行って、なじんでいること。「-の店」。投/ゆきつけが第1語。病院の場合は、行き付けではなく「掛り付け」。いつも特定の医者や病院にかかっていること。よく言われるように高齢者や病院好きの方は、もはや「行き付け」になっている。
生き恥(いきはじ) = 生きながらえて恥を人目にさらす。
育児(いくじ) = 笑い言葉 < 子育てに協力しない夫と弱虫な男と掛けて、イクジナシ(意気地なし)。
いくら= 笑い言葉 < この魚の卵は How much? 「いくら?」は、オヤジギャグの古典。投/いくらとは、元々ロシア語の魚卵全般を指す言葉。日露戦争時代に、ロシア人がキャビアの代用にしたのが始まり。
遺訓(いくん) = 故人の残した教え。「祖父の―を守る」
いけず = 行けずの意から(他説もあり)、①強情なこと。意地の悪いこと。また、そういう人。②悪者、ならず者。投/意地悪な言動を非難する時の他に、関西の情緒文化から(a)親しい人にからかわれた時、(b)嫌がっていることを遠回しに伝えたい時などに使うようだ。
井桁(いげた) = ①井戸の上部の縁を、木で「井」の字の形に四角に組んだもの。②ものを組む時「井」の字の形にするその形。よく見るのは“住友井桁”と言われ、住友グループの商標に使われている。住友は、1885(M18)年に登録商標を得た。それ以前、400年以上前から、商人にとって泉の象徴でもある「井桁」は、非常に縁起のよいマークとして一般的に用いられてきた。投/スマホの電話番号の[#]は、実は「ハッシュ」タグ。プッシュホン電話の頃はハッシュの呼び方が浸透してないせいか「シャープ」や「井桁」と言ったが間違い。文字説明では分かりにくいが、ハッシュは横線が水平・縦線がやや右傾斜。[♯]シャープは縦線が垂直・横線がやや右傾斜。全くの別マーク。
776igeta
イコン = Ikon ドイツ語(ギリシア語のイメージの意のeikonから)。ギリシア正教会でまつるキリスト・聖母・聖徒・殉教者などの画像。ロシアで独特の発達をみて、ロシアーイコンと称される。
いざ鎌倉 = いざ~人を誘い、または思い立って事をし始めようとする時にいう語。謡曲「鉢木」による、「さあ、鎌倉幕府に、大事が起こってはせ参ずべき場合だ」の意。転じて、大事の起こった場合を言う。投/昔、中川翔子(しょこたん)さんが「ギザ鎌倉」とか言ってたな。大河ドラマの「鎌倉殿の13人」。直前まで殿(でん)だと思っていた。見るか迷ったが、脚本が三谷幸喜氏と分かり即やめた。案の定、大河も現代劇・お笑い番組になってしまった(内容は妻から聞いた)。
いさくさ = 揉めごと、いざこざ、ごたごた、縺(もつ)れごと。双方の意見が食い違い、問題が起こること。投/まさしく自民党裏金議員の出鱈目な言い訳、醜態の揉めごとのようなもの。
勇み肌(いさみはだ) = 威勢がよく、弱きを助け強きをくじく気質。任侠(にんきょう)の気風。そのような気性の人。競肌(きおいはだ)。投/女性版は「姐御肌」(あねごはだ)で、女親分のような、きっぷのいい女の気性。投/これで連想したのが、宝塚団員の痛ましい自殺事件。宝塚歌劇団とは言え、一皮むけば旧陸軍の悪習が続く体育会系と同じ暴力・暴言・威圧体質。タカラジェンヌとは思えぬ罵詈雑言、これからは宝塚“過激”団に変えたほうがよい。
石川啄木(-・たくぼく) = 1886―1912(M45)。岩手県出身の日本の歌人、詩人。代用教員や新聞記者として勤め、初の歌集「一握の砂」が歌人として名声を得た。代表歌は、「ふるさとの 山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山は ありがたきかな」「はたらけど はたらけど猶 わが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る」「ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きに ゆく」。
石焼き芋 = 焼いた小石に埋めて焼いた芋。投/経済界にのし上がったある大物は、若い頃に石焼き芋のアルバイトをしていたが、やはり着目点が凄く売上を6倍にした。町内で「石焼~き芋~」と闇雲に爆音マイクで怒鳴っていては、女性や主婦は買いにくい。そこで屋台を置きっぱなしにして、芋を持参して戸別訪問、団地でも各部屋にピンポ~ン(ドアホン)作戦を展開、隠れていた需要は多かったそうだ。
イシュー = issue。論点、争点。投/「ワンイシュー(1つだけの争点)」という言葉は、2005年・小泉首相が仕掛けた「郵政民営化」選挙で踊った。そもそも選挙は「ワンイシュー」ではなく、様々な政策争点を検討し投票するもの。“小泉ブーム”を煽った自民党は大勝し、図に乗った政府・自民党は社会保障斬り捨ての暴挙に出た。今では郵政民営化もほころびが出て、地方では預金の出し入れが不便、簡易保険の不祥事・怠慢、土日曜は集配せず、ポスト削減、ノルマの強化など、サービス低下と組織の欠陥が浮き彫りになってきた。真剣に見定めて投票をしなかったからこうなった。今後も安易に投票すれば、自民党に力を貸すことになる。
偉丈夫(いじょうふ) = 身体の大きくたくましい男。立派な男。
石綿(いしわた・せきめん) = 絹糸のように光り、綿のように柔らかで、しかも強靱。アスベスト。せきめん。熱・電気の不良導体で、保温・耐火材料として用いられたが、石綿の吸入は中皮腫・肺癌の発生率と深く関連し、製造・使用などが禁止された。投/アスベストを吸い込んだ全国の建設労働者や遺族が提訴した「建設アスベスト訴訟」で最高裁は21年、国と建材メーカーの責任を認める判決をした。政治の責任として、補償基金制度が創設された。せっかくの制度も政府の腰が引けたPR不足で、対象者の1/5しか申請していない。
出雲阿国(いずもの・おくに) = 阿国歌舞伎の創始者。歌舞伎芝居の祖。出雲大社の巫女(みこ)と称していたが出身地は不詳。京都で念仏踊を興行して広く愛好され、歌舞伎踊にまで発展。没年は1613年(慶長18)年以後。
伊勢は津で持つ = 「伊勢は津で持つ、津は伊勢で持つ、尾張名古屋は城で持つ」。江戸時代は今の三重県・伊勢参拝がブームだったことから、この言葉が伝わる。伊勢は津(現・県庁所在地)の港があることで参拝者が集まる、津は伊勢神宮への参拝者が多いことで栄える、尾張(現・愛知県)の名古屋は城が出来たので栄えている。投/投稿者得意の政治風に置き換えれば、「自民は公明で持つ、公明は自民で持つ、岸田首相は安倍派で持つ」~それも段々と、それぞれの破綻が迫ってきている。
伊勢物語 = 平安時代の歌物語。作者・成立年未詳。「むかし、男ありけり」の冒頭句をもつ125段から成り、在原業平(ありわらのなりひら)と思われる男の男女の情事を中心として描く。「いろごのみ」の理想形を書いたものとして、「源氏物語」など後代の物語文学や和歌に影響を与えた。
伊勢湾台風 = 1959(S34)年9月26日に和歌山県・潮岬(しおのみさき)に上陸、紀伊半島から東海地方を中心に全国にわたって甚大な被害をもたらした。伊勢湾沿岸の愛知県と三重県の被害が特に甚大であった。死者・行方不明者の数は5000人を超え、明治以降の日本における台風の災害史上最悪の惨事となった。投/台風が直前にならないと分からない時代で、この大惨事をきっかけに「富士山頂レーダー」が建設された。今や気象衛星が監視し、防災インフラが進められた。以降、国民の防災意識も高まり、死者・行方不明者が圧倒的に少なくなった。
緯線(いせん) = 地球表面上における位置を表すために、緯度が等しい地点を連ねた仮想の線。↔経線。
イソ(ISO) = 国際標準化機構、International Organization for Standardization.各国の国家標準化団体で構成される非政府組織である。スイス・ジュネーヴに本部を置く。国際的な標準である国際規格 (IS : international standard) を策定している。
居候(いそうろう)= 他人の家に寄食すること。また、その人。「居候三杯目にはそっと出し」と、居候が万事遠慮がちなことを言う。

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索引【い(た-わ行)】気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)シリーズP.4

2023年10月26日 | 気になる言葉の辞書
Mcwpt(毎日新聞クロスワードサポート)
い(た-わ行)気になる言葉の辞書シリーズ P.4/54



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チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先生
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い(た-わ行)
幼気盛り(いたいけ・-) = 子供の極めて可愛い年頃。「幼気」小さくて愛すべき様。美しく可愛らしい様。「イヤイヤ期」は、子供が成長する過程で自己主張が激しくなる2歳前後の時期。意にそぐわないと、「イヤ!」と拒否するため。親にとってはつらいが、子供の発達には大切な時期。投/手に負えなくなった親のほうが怒り出して、「イヤイヤ」ではなく”ダメダメ”を連発する「親のダメダメ期」かも。子育てが大変なことは分かるが、育て方を間違えると親も子も、将来、後悔することに。
板子(いたご) = ①和船の床に敷いた揚げ板。「板子一枚下は地獄」船乗り稼業の危険なことのたとえ。②すぐ近くに恐ろしい災難が待っている。「一寸下は地獄」とも。投/板子となれば鳥羽一郎の世界、兄弟船など名曲揃い。「男の港」では、歌詞に板子が出てくる。「♪板子一枚生命(いのち)をはった、男度胸の海が呼ぶ~」。
韋駄天走り(いだてん・-) = 足が早い人を指す言葉で、元々は仏教の僧や寺院の守り神の総称。仏舎利(釈迦の遺骨)を盗んで逃げた鬼を追い掛けて、韋駄天が取り戻した逸話から。街の中、チャリンコの韋駄天走りほど怖いものはない。“欽ちゃん走り”が微笑ましい、歳がバレる。
板に付く = 板とは舞台のこと。①俳優の芸が経験を積んで舞台にぴったりと調和する。②転じて、任務・職業また服装・態度などがその人にしっくりあう。
傷み分け・痛み分け(いたみわけ) = ①相撲で取組中、一方が負傷したために引分けとすること。②互いに損害を受けたまま引き分けること。
一衣帯水(いちいたいすい) = 一筋の帯のように狭い川。また海や川によって隔てられているが近いこと。「衣帯」は帯を結ぶこと。
一意専心(いちいせんしん) = 他に心を向けず、その事のみに心を用いること。投/つい先日、岸田首相が経済対策の説明時に使った。さらに「経済!経済!経済!」と叫んだが、それでも国民に伝わらない。果たして、日本の政治的取り組みが経済・一意専心でよいのだろうか。この人は首相になって何をやり遂げたいかではなく、ただ首相になりたかっただけの人物。解散への一意専心を諦め、そろそろ首相の座からお引き取り願いたい。
一言居士(いちげん・こじ) = 何事にも自分の意見を一言しなければ気のすまぬ性質の人。投/TV番組のコメンテーターは、「一言居士」の集まりのよう。強引・的外れな持論を繰り返す、コメンテーター諸君にウンザリ。
一事が万事(いちじがばんじ) = 一事を見れば、他のすべての事を推察できる。一つの小さな事柄の調子が、他のすべての場合に現れる。
一日の長(いちじつ・-) = ①他の人より少し年をとっていること。②経験や技能などが他より一歩すぐれていること。
一膳飯屋(いちぜん・めしや) = 江戸時代に始まった、盛り切りの一膳飯を食べさせる飲食店。簡易食堂。投/コロナ禍では、テイクアウトのみの店も一膳飯屋かも・・・
一段落(いちだんらく) = ①一つの段落。ひとくぎり。②転じて、ものごとがひとくぎりしてかたづくこと。「仕事が-した」「-つく」。投/どの辞書にも「ひとだんらく」とは書いてあるが、「いちだんらく」のほうが正確だ。
一頓挫(いちとんざ) = 順調に進んだ事が突然に停滞すること。事業や計画に突然に支障が出て、見通しがなくなること。「長年の計画に-を来す」。
いちびり = ①近畿方言の名詞で、ふざけてはしゃぎまわること、その人。②お調子者、目立ちたがり屋。市場のような活気あるやかましい様子の言葉・市振(いちぶ)るの転化。
一目置く(いちもく・-) = ①囲碁で、弱い方が石を一つ置いて始めること。②転じて、相手の力量に敬意を表し一歩譲って接する。
いちゃもん = 文句を言うために無理に作った言いがかり。-・をつける。「いちゃ」は、「いちゃいちゃ」「くちゃくちゃ」「ねちゃねちゃ」など擬態語で、粘着質のものが粘りつく様子を表す。「もん」は、文句。関西発祥語とも言われている。
の望み(いちる・-) = 絶えようとするさま。わずかにつながっているさま。「-の望み」。「一縷」とは、1本の細い糸すじ。
一六銀行(いちろく・-) = 質屋(しちや)の俗称。一と六の和「七」が「質」と同音のところから。投/セブン銀行じゃありませんよ。若い方には、質屋そのものをご存じないため説明すると、物品を質として預かり、金銭を貸し、利子を得る職業。江戸時代以降の庶民の金融機関。質屋と言うと昔は物暗かったが、現存する質屋は金券ショップの大黒屋などオープンな店作りをしている。親の遺品、ホステスさんのスポンサー(オヤジ)や元カレから貰ったバッグを換金するお客で盛況だそうだ。
一丁目一番地 = 最重要事項。最優先課題。“おじさんビジネス用語”。
行って来い = ①取引で、相場が上または下に動いた後、もとに戻ること。②差引損得のないこと、プラスマイナスゼロ。“おじさんビジネス用語”。
一天地六(いってん・ちろく) = 「采」(さい)、さいころ。dice・ダイス。さいころの面は、天地東西南北を象徴しているとされる。1が天、6が地、5が東、2が西、3が南、4が北となる。
一般論 = 個別的・具体的な問題を保留したまま、一般的な事柄だけを論ずる議論。「-に終始する」。投/岸田首相や大臣の国会答弁、首相記者会見で「一般論としては~」の言葉が出た途端、はぐらかそう・誤魔化そうとする魂胆がミエミエになる。政治家や有名人は、包み隠さず誠実に事実を話すべき。またメディアも突っ込んで、逃げの姿勢を許さない態勢を作って欲しい。
イッヒロマン =  Ich-Roman・ドイツ語。作中の主人公が「私は(Ich)」という一人称で物語る形式の小説。一人称小説。19世紀初めのドイツ文学に流行した形式。ゲーテの「若きウェルテルの悩み」など。
いとし子(いとしご) = 可愛い子。「いとしい子(可愛い子)には旅をさせよ」(甘やかせずに、世の中の辛さや苦しみを経験させよの意)。投/コロナ禍で新ことわざ?「可愛い子には旅をさせるな」(帰省や旅行で感染するな・感染させるな)。
犬公方(いぬくぼう) = 徳川5代将軍・徳川綱吉のあだ名。生類憐みの令(しょうるい・あわれみの・れい)で、動物の虐待・殺生の禁止までに及んだことによる。
犬侍(いぬざむらい) = 武士道をわきまえないような侍を罵っていう語。因みに「芋侍」は、田舎出の侍、または貧乏侍、能なしと蔑んで言う言葉。
犬も歩けば棒に当たる = ①物事を行う者は、時に禍いに遭う。②やってみると思わぬ幸いに会うこと。投/元々の意味は、①犬がふらふら出歩くと棒で殴られるような災難に遭ったりする。 余計な行動を起こすべきでないとの戒めだった。しかし昨今は、営業マンは数多く客先を回ればそのうち注文が取れるなど、②のような使い方が多くなった。
居ぬ・去る・無し・未完 = 笑い言葉 < 犬がいてもvs居ぬ、猿が近づいてもvs去る、梨があるのにvs無し、完熟蜜柑(みかん)でもvs未完。投/またまた出題者・西尾徹也先生のギャグが冴える。昔のギャグでは、「刷毛に毛があり、禿げに毛がなし」。「バカは死ななきゃ治らない。ハカ(墓)は死ななきゃ入れない」などが。
井上ひさし = 小説や台本の仕上がりが極めて遅いこと(遅筆)で有名。2010年に75歳で亡くなり、戒名は「智筆院戯道廈法居士(ちひついん・ぎどうかほうこじ)。投/作品は素晴らしく、印象的なのは「吉里吉里人(きりきりじん)」の小説やNHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」の台本など。
意馬心猿(いば・しんえん) = 煩悩・欲情・妄念の抑えがたいのを、奔走する馬や騒ぎ立てる猿の制しがたいのにたとえていう語。
意味深長(いみしんちょう) = 意味が深く、含蓄のあること。言外に意味のあること。投/広辞苑には、意味深長と「意味深」も載っている。「意味深」や「怒り心頭」(~に発する)など省略して使われるが、本来の意味をなさないので、できれば短くしないように。発するを、「達する」と間違って使っている人が多い。
妹背(いもせ) = 愛し合う男と女、夫と妻、兄と妹、姉と弟についていう言葉。
芋の煮えたも御存じない = 物事に無知またはうかつなこと。しばしば、甘やかされて育ち世情にうとい者をあざけって言う。
伊予(いよ) = 愛媛県の旧国名。投/クロスワードパズルで、出題者が困った時の“伊予頼み”。「伊予」の出題が多く、様々なパズル歴が長い投稿者は「伊予」と答えた回数は2桁を越えると思う。”いよいよ”ベテランの域。
威容(いよう) = 他を圧するようないかめしい姿。威厳のあるかたち。「-を誇る高層建築」。
(いらか) = ①屋根の大棟。また棟瓦(むねがわら)。②瓦葺(かわらぶ)きの屋根。「-の波」。③切妻屋根の三角形の部分。「切妻屋根」(きりづまやね)とは、棟を界として両方に流れを持つ、二つの斜面からできている山形の屋根。投/文部省唱歌「こいのぼり」の歌詞、「♪甍の波と雲の波~」と歌われる。
804kiritsuma 切妻屋根
入会地(いりあいち) = 一定の人々の間で入会の権利が設定されている山野・漁場など。例・入会浜。
色収差(いろしゅうさ) = レンズで像をつくるときに、光の分散が原因で一点に集まらず点像を生じず色ズレとして現れる。
色の白いは七難隠す(-・しちなん・-) = 女の肌が白いのは、少しくらい醜くても美しく見せる。「七難」とは、多くの災難・または欠点。投/うっかり女性への「誉め言葉」に使うと、怒られますよ。
以呂波歌(いろは・うた) = 手習歌の一つ。音の異なる仮名47文字の歌から成る。「色は匂へど散りぬるを我が世誰ぞ常ならむ有為(うゐ)の奥山今日越えて浅き夢見じ酔ひもせず」。
異論(いろん) = 他とはちがう議論・意見。「-を唱える」。投/TBS報道番組の「ニュース23」、MC筑紫哲也氏の名物コーナー「異論!反論!OBJECTION」が懐かしい。その筑紫氏を慕ったTBS「報道特集」キャスターの金平茂紀氏が、22年9月に番組から降ろされる。政府・自民党の、メディア潰しが熾烈化している。“報道のTBS”と言われた同局も、安倍首相以来、昨今は社長幹部らが何度も首相と飲食を重ねる状態になっており、金平氏の存在が煙たかったようだ。「異論!反論」ができないTV局・新聞社に価値はない。
鰯の頭も信心から(いわし・-・しんじん) = イワシの頭のようにとるにたらないものでも、信ずる気持ちがあれば尊いものに見える。信仰心の不思議さをたとえた語。
岩田帯 = 妊娠した女性が、胎児の保護のために腹に巻く白布。5か月目の戌(いぬ)の日から、するものとされる。結肌帯・斎肌帯(読み方=いはだ・ゆはだ・ゆわだ等)から転じた言葉。
(いん) = 音読みは「いん」。投/コロナ禍、数多くTV出演されている東邦大学・小林寅喆(いんてつ)教授の名で読み方を知った。投稿者は最後の寅年か?もう少し吠えて終わりたい。トラ・トラ・トラ~平和願望なのに、戦争用語を使ってしまった。
印画紙 = 投/撮った写真を印画紙に焼き付けたのが、オールドスタイル。デジカメ・スマホ全盛時にフィルムと印画紙の組み合わせは絶滅か?と思いきや、何とレンズ付きフィルム(使い捨てカメラ)「写ルンです」が若い方にウケているそうだ。画像が淡い感じがして、新鮮とのこと。それとフィルムは、今でも警察が現場写真や分析用に撮影している。近代技術に遅れたのではなく、デジカメだと画像加工がしやすく被告側(弁護士側)から証拠捏造と疑われないため、あえて採用している。
因果律(いんがりつ) = 一切のものは原因があって生じ、原因がなくては何ものも生じないという原理。因果性の法則化された形式。
印鑑(いんかん) = 印肉は印を押すのに用いる色料。艾(もぐさ)またはパンヤに、ひまし油・松脂・白蝋をまぜて着色したもの。投/「印鑑を持参して下さい」などと、判子と印鑑を同じ物と思っている方がいるが間違い。印鑑は、判子を押した後のマーク・印影を言う。役所の印鑑証明は印影を登録するもので、判子そのものを登録するものではない。
印紙(いんし) = 国税庁のHPには、「国が発行している印紙には、収入印紙、自動車重量税印紙、雇用保険印紙、自動車検査登録印紙、健康保険印紙、特許印紙及び登録印紙などがありますが、印紙税を納付するのは収入印紙によらなければなりません」と書かれている。投/収入印紙などは馴染みがあるが、勉強不足で雇用保険・健康保険印紙の存在を知らなかった。印紙自体が前時代的で、取れるところから取るお国の根性が腹立たしい。
インジケーター = indicator。①蒸気機関・内燃機関・空気圧縮機・往復ポンプなどで、ピストンの位置とシリンダーの内部の圧力の変化との関係を図示する器械。②野球の球審がアウトカウント・ボールカウントを忘れないために用いる計数器。③自動車の方向指示器。
印象派(印象主義) = 1860年代、フランスで起こった絵画を中心とする芸術運動。官展に対抗する画家たちが写実主義を継承しながら自然の変化をより正確に捉えようと、対象の輪郭線も固有色も否定し、筆触のアラベスクのような画面を作り出した。モネの絵の題名「印象―日の出」に由来する名で、マネ・ドガ・シスレー・ルノワールらが代表者。彫刻・音楽・文学批評などの面にも広がる。
因数(いんすう) = 一つの数または式がいくつかの数または式の積によって形成されている場合、その個々の数や式。因子。
印相(いんそう) = ①仏・菩薩が手に結ぶ印の形。②仏教において手の指で様々な形を作り、仏・菩薩・諸尊の内証を標示することを指す。
808insou
インターポール = International Criminal Police Organization。通称、INTERPOLと呼ばれる。インターポールに、銭形警部はいたのでしょうか? (ルパン三世より)。
陰に陽に(いんに・ように) = ①ある時はこっそりと、ある時は表立って。②陰(かげ)になり日向(ひなた)になり。③常に。「-援助する」。
インバウンド = Inbound。①外国人が訪れてくる旅行のこと。②訪日外国人旅行、または訪日旅行。元々の意味は「外から内の(in)」「方向へ(bound)」のこと。英語の使い方としては、飛行機や船舶の「本国」への帰国便を指す。投/日本語の使い方は、本来の意味から若干異なる。
インボイス制度 = invoice。商品ごとに消費税率と消費税額などを記した請求書のこと。年間売上1000万円以下の零細企業にも適用されることになった。投/商売をする以上は消費税を納付するのは当たり前の声もあるが、家族や旦那だけの小規模会社もある。手間が膨大で、弱い者いじめとも言われる。制度に加入しない選択肢もあるが、その場合は取引会社が消費税を払うことになる。相手会社から取引停止を余儀なくされ、廃業を迫られ”インボイス倒産”が懸念される。政府は零細企業から税金をふんだくるのではなく、儲けが有り余る大企業から取るべきだ。毎回、消費税率がアップされると、必ず大企業の法人税率が下がるカラクリをご存じですか?
隠喩(いんゆ) = 言葉の上では、たとえの形式をとらない比喩。「…の如し」「…のようだ」などの語を用いていない比喩。「雪の肌」「ばらの微笑」の類。
引用符(いんようふ) = 文中で、他からの引用であることを示す符号。強調・解釈、また「いわゆる」などの意を表すのに用いる。和文では「」『』、欧文では“”などで、引用した語句を囲む。

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「毎日新聞クロスワード」に出題されたワードから、ピックアップしたものです。
「気になる言葉の辞書」の説明は、広辞苑第七版と明鏡国語辞典第三版・三省堂国語
辞典第八版の解釈を主体に、その他複数の辞書・ネット検索・過去の投稿ネタ、投稿者
の感想(投/~と表記)を加え編纂しております。

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索引【う(あ-さ行)】気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)シリーズP.5

2023年10月25日 | 気になる言葉の辞書
Mcwpt(毎日新聞クロスワードサポート)
う(あ-さ行)気になる言葉の辞書シリーズ P.5/54



いつも、「気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)」にお越し頂き、
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チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先生
の「ことば検定」、池上情報/池上彰氏のTV情報番組を参考にしたことを示す。
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う(あ-さ行)
憂い/愛い(うい) = 室町時代以降は、目下の者を褒め祝勝や可愛いの意味になった。
初子(ういご) = 投/初孫は、ハツマゴ・ウイマゴどちらを言いますか?圧倒的にハツマゴが多い。時代的な文献を見ると、意外やハツマゴと呼ぶほうが古いそうだ。しかし投稿者は、ウイマゴのほうが情緒があるのでこちらを使う。それに、フランスぽくっていい。初々しい・初陣、ウイ・ウイ。
有為転変(うい・てんぺん) = この世は因縁によって仮にできており、移り変わってしばらくも一定の状態にないこと。世事の移り変わりやすいこと。有為無常。
ウィニングラン = winning run。競走などで、勝者が観客の称賛に応えるために競技場内を一周すること。投/オリンピックの陸上競技など感激のあまり場内を1周するのはいいが、国旗を高く掲げたり肩に巻いて走る悪習が蔓延る。観客は選手個人を讃えるのであって、国家を讃えているのではない。
有為の奥山(以呂波歌)(ういのおくやま/いろはうた) = 無常な世を脱することの難しさを深山にたとえていう語。「色はにほへど 散りぬるを 我が世たれぞ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず」。「以呂波歌」の一節、以呂波歌は平安中期に成立。47字の仮名を、一度ずつ読みこんだ七五調の歌。
外郎(ういろう) = 米の粉・砂糖・葛粉などを混ぜて蒸した菓子。名古屋・小田原などの名物。元は外郎という漢方薬が、色や形が似ていたことから。英語では、柳のことをwillow。だから青柳ういろう? 同社のHPによると、明治時代に徳川慶勝公から「青柳」の屋号を賜ったこと。青柳とwillowは偶然と書かれていた。
上様 = ①貴人の尊称。天皇・将軍などをさす。②領収書などに客の名の代りに書く語。上様の由来には、a)根底に、武家時代は相手の名前をそのまま呼ぶことは失礼にあたり避けるため、大河ドラマの「鎌倉殿」はその1つ。b)江戸幕府は将軍を上様と呼んだが、そのうち商人が客にも上様を使うようになった(尊敬の格下げ)。c)後世、領収書作成を早く済ませたい。投/現在は多くの企業は、領収書を社名でもらうことを指導している。岸田首相の政治団体は、上様や宛名のない領収書が100枚近く見つかり修正した。首相職は昔の将軍に近いので、日本で唯一領収書を「上様」と書いてもらってもいいのでは(笑)。
ウォークライ = war cry。①鬨(とき)の声。②ラグビーの試合の前に、気勢を上げるためにチーム全員で踊りながら叫ぶパフォーマンス。投/ニュージーランドの「ハカ」だけでなく、各国独自のウォークライがあることを知った。日本人は、勝鬨(かちどき)でしょ!東京・中央区の勝鬨橋の謂れは、ロシアが関係している。日露戦争における旅順陥落祝勝記念として、有志により「勝鬨の渡し」が設置された。その後、橋として名を引き継いだ。
ウォール街 = Wall Street・ニューヨークの街路の名。また、そこにある金融市場の通称。同街を中心に多くの銀行・証券会社・株式取引所・手形交換所・連邦準備銀行などがある。17世紀後半、英国などの攻撃から守るため、オランダ人が築いた城壁(砦・壁)に沿った道が「ウォール街」と呼ばれるようになった。投/そう言えば、トランプ大統領が米国各地に作った“壁”(塀)はどうなったのだろうか?
憂き(うき) = 百人一首、作者・道因法師(どういんほうし・1090~1182年)「思ひわび さても命は あるものを 憂きに堪へぬは 涙なりけり」。現代語訳「つれない人のことを思い嘆きながら、絶えてしまうかと思った命はまだあるというのに、辛さに絶えきれずに流れてくるのは涙だった」。投/1000年もの昔のことなのに、愛や人を思う心の本質は変わっていない。
浮世絵 = 江戸時代に発達した民衆的な風俗画の一様式。肉筆画も行われたが、特に版画において独自の美を開いた。桃山時代から江戸初期に流行した肉筆と、17世紀後半(延宝〜元禄)の菱川師宣によって版本挿絵として様式の基礎がつくられる。遊里や芝居の情景、美女・役者・力士などの似顔絵を中心とし、歴史画や風景・花鳥に及ぶ。チコ情報/絵画のように一人で創作したと思っている人が多いが、デザインは絵師、版画制作は彫師(ほりし)、印刷は摺師(すりし)の分業制で、言わば総合芸術。
浮世床(うきよどこ) = ①江戸時代、男の髪を結うのを業とした店。繁昌して、当世の人がよく集まる店の意。②滑稽本、式亭三馬作。3編8冊、1813〜23年刊。髪結床(かみゆいどこ)に出入りする人物の会話を通じて、当時の江戸の生活・気風を滑稽に描いたもの。
浮世の習い(うきよのならい) = この世ではあたりまえになっていること。
有卦(うけ) = 陰陽道(おんようどう)で、その人の生まれ年の干支により、7年間、吉事が続くという年回り。ありそうもない幸運が続き、全ての物事がうまくいくこと。
烏合の衆(うごう・-) = 烏の集まるように、規律もなく統一もなく集まること。規律も統制もない群衆、または軍勢。
右顧左眄(うこ・さべん) = ①右をふりむき、左をながし目で見る意。②人の思わくなど周囲の様子を窺ってばかりいて決断をためらうこと。投/まるで岸田首相のためにあるような言葉。
烏骨鶏(うこっけい) = ニワトリの一品種。アジア東部の原産。頭頂に羽冠があり、羽毛は白・黒などで、細裂して絹糸に似る。皮・肉・骨ともに暗紫色なので、この名がある。天然記念物。
770ukokkei
兎の数え方(うさぎ) = 投/兎を、鳥のように「1羽」と数える理由には諸説あり、定まっていない。従って、ここでは特定しないことにする。
宇治金時(うじ・きんとき) = かき氷。氷を削って雪状にしたものに、抹茶のシロップを掛け、小豆餡(あん)や白玉などを添えたもの。投/銘茶を代表する宇治茶を使っている訳でなく、イメージを優先した命名か。現在なら食品偽装の最たるもの(笑)だが、良いネーミングだ。金時については諸説あり、投稿者として納得できないので説明記載せず。
丑寅(うしとら) = 十二支で表した方位で、丑と寅の間。北東の方角、東北。鬼門。
丑の刻参り(うしのこく・-) = 丑の時(今の午前2時ごろ)に、神社に参り、境内の樹木に憎い人物に擬したわら人形を釘で打ちつけ、相手の死を祈る呪(のろ)い事。白衣で、頭上の鉄輪(かなわ)に蝋燭(ろうそく)を灯し、胸には鏡を下げ、顔やからだを赤く塗るなどして行う。七日目の満願の夜に願いがかなうと信じられていた。投/淀川長治氏の「日曜洋画劇場」のセリフで言えば、「ハイ皆さん、怖いですねえ、恐ろしいですねえ」。
793ushinokoku
烏城(うじょう) = 姫路城を白鷺城と称するのに対し、天守の羽目板が黒塗りであることから岡山城の異称。豊臣秀吉の家臣で、豊臣五大老の一人・宇喜多秀家が築城した。珍しい不等辺五角形をした三層六階建ての天守閣。投/どちらも行った。姫路城は、「平成の大修理」と言われた2015年以降にも再び行った。塗り替えられた白壁が白過ぎて、“白過ぎ城”と揶揄された。「威風堂々」の姫路城も素敵だが、好みとしては岡山城。
783okayamajou
右心室(うしんしつ) = 心臓の左下部の腔。左心房から動脈血を受け体循環へ送る。投/心臓はきれいな血液を全身へ送り、よごれた血液を回収して肺に送る。心臓の中は右心房(うしんぼう)、右心室(うしんしつ)、左心房(さしんぼう)、左心室(さしんしつ)の4つの部屋に分けられている。大昔、理科の授業で、語呂で覚えた。
薄商い(うすあきない) = ①市場の出来高が著しく少ないこと。②利潤の少ない商売。
薄化粧(うすげしょう) = 笑い言葉 < 投/山も女性(今は男性含む)も、薄化粧が一番美しい。大雪が山に降ると、「厚化粧」と言うのでしょうか(笑)。今後“マスクはずし”が進むと、また電車内で化粧するみっともない姿を見ることに危惧する向きも。厚顔(面(つら)の皮が厚い)の女性に、厚化粧の効果は如何ばかりかと、昔、紅顔(こうがん)の美少年?だった投稿者は思う。
薄ら日(うすらび・うすれび) = 弱い日ざし。「-が漏れる」。
「嘘」・女性はいくらでも嘘をつける = 極右思想の自民党・杉田水脈(みお)議員は、性被害女性に左の発言をした。過去にも子供のいない夫婦やLGBT者に「生産性がない」など、弱い立場の人に容赦ない誹謗中傷を繰り返す、議員失格女性。
嘘字(うそじ) = 正しくない字。間違った字。誤字。
嘘八百(うそ・はっぴゃく) = やたらに述べたてる沢山のうそ。多くの嘘。何もかも嘘ばかりであること。「-を並べたてる」。

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索引【う(たーわ行)】気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)シリーズP.6

2023年10月24日 | 気になる言葉の辞書
Mcwpt(毎日新聞クロスワードサポート)
う(たーわ行)気になる言葉の辞書シリーズ P.6/54



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う(たーわ行)
謳い文句(うた・-) = 広告などで特長をとりあげて強調する言葉。キャッチフレーズ。投/テレホンショッピングの、過剰表現のしゃべりと雰囲気が大嫌い。しかし露天商、路上販売など、寅さんのような実演販売の巧みな話術で客を楽しませる「啖呵売(たんかばい)」は粋だ。リズム良い七五調の口上は、もはや芸術。
泡沫(うたかた) = ①水の上に浮かぶ泡(あわ)。②はかなく消えやすいことのたとえに使う。「-の恋」。投/言葉の韻(いん)が好きだが、漢字は泡沫候補を連想させる。
(うだつ) = ①うだち。梁(はり)の上に立て棟木(むなぎ)を支える短い柱。②出世ができない、身分がぱっとしないこと。江戸時代の民家では、建物の両側に「卯」字形に張り出した小屋根付きの袖壁、長屋建ての戸ごとの境に設けたものもあり装飾と防火を兼ねる。「梲が上がらない」とは、富裕の家でなければ「うだち」(うだつ)が上げられなかったことから。
758udatsu
歌枕(うたまくら) = ①歌を詠むときの典拠とすべき枕詞(まくらことば)・名所など。②古歌に詠みこまれた諸国の名所。一方、「枕詞」とは、昔の歌文に見られる修辞法。特定の語の上にかかって、5音以下で修飾または口調を整えるのに用いることば。ごくごく一般的には、「たらちねの」母など。
内稽古(うちげいこ) = 芸事の師匠が弟子を自宅に呼んでつける稽古。笑い言葉 < 貴乃花が元気だった頃、「日々の努め、稽古・景子(河野)に明け暮れる」というギャグあり。親方は「内稽古」、女将さんは「ウチ、景子」。貴乃花の反乱騒動があった際、貴乃花部屋は投稿者と同じ江東区にあった。関西の知人からは、えとう区と間違えられたり貴乃花部屋がある区だよねと笑われた。
独活の大木(うど・-) = 独活は茎が長大でも柔らかくて役に立たないことから、身体ばかりは大きいが役に立たない人のたとえ。笑い言葉 < 走れメロスは“走らにゃならん”、独活の大木は茎が柔らかく、“柱にゃならん”。
雲丹・海胆・海栗(うに) = sea urchin(シー・アーチン)。英語では海の針鼠(はりねずみ)、ワンパク坊主の意。投/漢字を使い分ける傾向があり、「雲丹」は主に食品・加工品。「海胆」は、生物状態。知らないで食べているが、部位は精巣(黄色)か卵巣(やや赤み)。人間様は、性的倫理に問題ないのか?(苦)
(うね) = 種をまいたり作物を植えたりするために、一定の間隔をあけて畑の土を細長く盛り上げたもの。
産女(うぶめ) = 出産のために死んだ女がなるという想像上の鳥、または幽霊。
戸皇子(うまやどのおうじ) = 「聖徳太子」。投稿者のような一定の年齢以上は「聖徳太子」と呼んだが、現在は厩戸皇子と表記する。最近の研究によると聖徳太子説には曖昧な部分が多く、現教科書は後者を使っている。肖像も信憑性に疑いが残るとして、掲載を外した。投/聖徳太子と言えば、昔は1万円札やお金全般を表す言葉だった。でも厩戸皇子では、お金の価値が湧かない。新1万円札は、渋沢栄一に。投稿者の稚拙川柳で、「万円札 福から渋に 縁起ワル」。福沢から渋沢に切り替わり、景気が心配。
ウムラウト = ドイツ語(Umlaut)で、母音Ü Ö Äが後続の母音i(またはe)の影響を受けて音質を変化させる、一種の同化現象。投/辞書をそのまま転記したが、これ以上、発音の説明不可(お手上げ・苦)。
裏皮(うらがわ)= 笑い言葉 < スエード靴や手袋の表側は、「裏皮」(裏側)。
裏白(うらじろ) = ウラジロ科の常緑シダ、アジア各地に広く分布。正月の飾りに用いる。
裏(うら)ない = 投/対比は“お持て成し”~「表(おもて)なし」。投稿者は、2013年の東京五輪の招致決定時から開催に反対してきた。開催に大義はなく、政府や組織委員会のやることは独善的で「表(お・も・て)・な・し」。アスリートファーストと言いながら、選手や観客のことを「思ってなし」と散々使ってきた。
売り家と唐様で書く三代目(うりいえ・からよう) = 初代が苦労して築いた家や財産も、三代目ともなると商売そっちのけで遊芸などに身を持ち崩し没落して、ついに自分の家を売り家に出すようになる。 その売家札の字が唐様(中国風の書体)で、しゃれている。 遊芸におぼれて商売を留守にした生活が忍ばれる、という意の川柳。投/現代の"三代目"は人気抜群、身上(しんしょう)を潰すことはない。
瓜実顔(うりざねがお) = 瓜の種に似た、色白く面長やや細長い顔。投/瓜のような顔と理解していたが、間違い。言葉のように、「瓜実」瓜の種に似た顔なんですね。イメージとしては同じですが。
瓜に爪あり爪に爪なし(うり・つめ) = 間違いやすい「瓜」と「爪」との字画の異同を覚えさせるための句。
(うるちまい) = 炊いた時、米(もちごめ)ような粘り気を持たない、普通の米。投/煎餅(せんべい)、お欠き、(あられ)の違いは、原料の相違。煎餅は粳米、お欠き(大きめ・関西圏の言い方)と霰(小さめ・関東圏の言い方)は、糯米。お欠きと霰は、膨らみやすく柔らかい。投/投稿者は煎餅を食べながらいつも思うことは、袋に「うるち米」と書くより「純米」(食品表示にはない)と表記されていたほうが美味しく思える。酒(純米酒)も飲みたくなる。煎餅業界の方・農水省の役人の方、ご検討を!
ウルトラC = ultra。超・過度・極端などの意。「ウルトラC」は、体操競技の用語。当時の最高難度Cを超える意で、もっとも難度の高い独創的な演技の称。現在は、実質、J難度をこなしている。投/前回1964(S39)年の東京五輪前後、相当、難易度が高いとされた美技・ウルトラC技は高得点が出た。それから60年、技術の進歩は目覚ましく今では体操競技を志す小学生の高学年なら演技できるそうだ。当時のエース小野喬(たかし)選手の鉄棒の素晴らしさに、「小野(鬼)に鉄棒」と讃えられた。ビジネスでは今でも、「とっておきの秘策・奥の手」の意として死語ながらあえて使う上司もいる。
烏鷺(うろ) = ①烏(からす)と鷺(さぎ)。②黒と白。黒石と白石とを使って勝負を争う意)囲碁の異称。「-の争い」。
胡乱(うろん) = ①乱雑であること、いいかげんであること。また、不誠実なこと。②疑わしいこと、胡散臭いこと。「胡」はでたらめの意。
<日暈・月暈>(うん) = 太陽や月に薄い雲がかかった際に、その周囲に光の輪が現れる大気光学現象のこと。ハロー現象とも呼ばれる。太陽の周りに現れたものは日暈(ひがさ、にちうん)、月の周りに現れたものは月暈(つきがさ、げつうん)という。
805una 805unb どちらも日暈
運河(うんが) = 船の運航・水利・灌漑(かんがい)・排水・給水などのため、人工的に陸地を掘ってつくった水路。特に、船の運航のための水路を言う。投/運河と言えばパナマ運河・スエズ運河が有名だが、国内にもある。投稿者の近辺には、規模は格段の差だが出題例にされた小名木川(おなぎがわ)がある。子供の頃は、丸太を数百本繋いた運搬船が頻繁に行き来していた。画像は、運河同士が交差する小名木川クローバー橋(きょう)。完成以来、いわゆる”トレンディードラマ”の撮影ロケスポットになった。キムタクも橋を渡った。右上から左下が小名木川、左上が横十間川(よこじっけんがわ)。
783clover
雲上(うんじょう) = ①上品で雅やかな様。高貴な様。②宮中、朝廷。「雲上人(びと)」 とは、一般の人とは掛け離れたところにいる偉大な人。
雲水行脚(うんすい・あんぎゃ) = 所定めず遍歴修行する禅僧。転じて、自由気ままな旅。投/時々、高齢者のブログを見る。余生を気ままに過ごしたい願望から、「雲水行脚」のブログ名が多い。
運痴(運動神経)(うんち) = 運動音痴 = 運動神経が鈍いこと。運痴そのものは、広辞苑第七版には載っていなかった。「痴」は仏教用語で“根本の真理を知らないこと“だが、昨今、「音痴」なども差別用語になりそうな感がする。スイカ割りや福笑いの遊びも、視覚障害者への配慮が必要。
雲泥の差(うんでい・-) = 比較にならないほどの大きな差。天にある雲と地にある泥。
うんともすんとも = 全く言葉を言って来ないことをいう。「すん」は「うん」の語呂に合わせたもの。下に否定の語を伴う。「-返事がない」。
運否天賦(うんぷてんぷ) = 人の運・不運は天の為すこと。
雲量(うんりょう) = 空が雲で覆われる割合を指し、0-10及び雲量不明の12段階で表現される。雲量0~1は快晴、2~8が晴れ、9~10が曇り。

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索引【え】気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)シリーズP.7

2023年10月23日 | 気になる言葉の辞書
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気になる言葉の辞書シリーズ P.7/54



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エース = ace、チームの主力選手、野球の主戦投手などに使う。チコ情報+林修情報/由来は1869年、アメリカ初のプロ野球シンシナティ・レッドストッキングスが誕生。主戦投手がエイセル・ブレイナード、子供の頃の愛称がエイサ。連戦連勝の凄い投手だったので、以後、活躍する投手が出ると「エイサのようだ」と言われ、その後「エース」という言葉に転じた。
エール = yell [jél]イェル。①広辞苑「スポーツ試合などで、まとまって発する応援の叫び、声援。「-の交換」「-を送る」。②英語「大声で叫ぶ・怒鳴る・わめく」。投/チコ情報・日本では良い意味・ポジティブに捉えられるが、欧米では元々の言葉として②のように悪い事態に使われる。
エアホステス = 投/エアホステスもエアガールの名称も馴染みがない。そういえば教官もドジでノロマの亀さんも、無事、退職された頃でしょうか。(1983-84年、TVドラマ「スチュワーデス物語」)。
(えい) = 永字八法と言い、「永」の字には書に必要な技法8種が全て含まれている。点、横画、縦画、はね、右上がりの横画、左はらい、短い左はらい、右はらい。
792eiji
永劫回帰(えいごうかいき) = 同じものが永遠に繰り返し生じること。目的も意味もない永遠の反復を積極的に引き受けるところに生の絶対的肯定を見るニーチェ哲学の根本をなす象徴的表現。投/まさに哲学的表現で、投稿者のような凡人には全く分からぬ。
栄枯盛衰(えいこせいすい) = 人の一生や世の中は、盛んな時もあれば衰える時もあるということ。「-は世の常」。
衛星都市 = 大都市の周辺にあって、都市として独自の機能をもちながら、大都市の機能の一部を分担する中小都市。中心の大都市との間に、日常的な産業・社会活動の交流が行われ、通勤・通学、業務などの関係が濃い。都市の絶対的規模ではなく、主たる都市との関係で決まる。東京から見れば、大都市の横浜市・千葉市も衛星都市になる。一例で神戸市から見れば、西宮市・明石市などが衛星都市である。
永代橋 = 討ち入り後の赤穂浪士は、本所・松坂邸からすぐ側の両国橋は大名・旗本が登城する橋なので、拒否されたあるいは自主的に配慮し永代橋を渡ったとされる。
775kiriko
えいや = ①とりあえず、勢いで乗り切ること。②締切などに迫られて決断すること。③出来の良し悪しを気にせず、思い切って行うこと。“おじさんビジネス用語”。
栄耀栄華(えいようえいが) = はなはだしく派手でぜいたくなこと。「-を極める」。
エイリアン = alien。 ①外国人。②宇宙人。投/かつての空港では、エイリアンは外国人を指す言葉だった。映画がヒットしてからは、さすがに使えなくなり、Foreigner(フォリナー)・Foreign Passportなどに変更された。
駅伝 = 謂れは、江戸時代の東海道では宿場ごとに、交通手段として「駅馬」(えきば)と呼ばれる馬が配置され、次々と乗り継ぎ用の馬「伝馬」(てんま)が人や荷物の輸送用としても活躍していた。それにヒントを得て、大正時代(1910年代)に「駅伝競技」の仕組みができた。(たすき)の由来は、「駅馬」の時代は着物が邪魔にならないように襷掛けをした、あるいは宿場移動には駅鈴と呼ぶ鈴を鳴らして走った名残から採用した両説がある。投/襷を繋ぐことでチーム一丸となる、襷を繋げず悔し涙の名シーンが残る。でも投稿者としては、近代駅伝また高速化を目指し、味気なくても襷を廃止し肩タッチで繋ぐ方法を推奨したい。
エゴサーチ = egosearching、検索エンジンなどを使って自分の本名やハンドルネーム、運営しているサイト名やブログ名を検索し、インターネット上における自分自身の評価を確認する行為。私・自分・自己を意味するラテン語由来のエゴ(ego)と、検索することを意味する英語のサーチ(search)と合成した単語。
SDGs = 持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals=エス・ディー・ジー・ズ)は、17の世界的目標からなる持続可能な開発のための国際的な開発目標。貧困、紛争、気候変動、感染症など人類は数多くの課題に直面している。安定してこの世界で暮らし続けることができなくなるそんな危機感から、世界中のさまざまな立場の人々が話し合い、課題を整理し解決方法を考え、2030年までに達成すべき具体的な目標を立てたもの。若い方はもちろん、中高年も真剣に対策が求められる。
似非(えせ) = ①似てはいるが、実は本物ではないこと。まやかし、にせもの。「-学問」 ②劣っていること。③悪質。一筋縄ではいかないこと。したたか。「-者」。
エチルアルコール = ethyl alcohol・糖類のアルコール発酵により生成し、酒類の成分となる。工業的にはエチレンを原料として合成し、溶剤、燃料、化学薬品となる。酒精。エタノール。一方、「メチルアルコール」は、毒性が強く、飲めば失明または死亡する。投/戦後まもなく、エチルとメチルを取り違える、あるいは無理解のまま販売し多くの人が死亡・失明した。現在は「糖質ゼロ・糖質オフ」の日本酒が人気だが、要は醸造せずエチルアルコールをそのまま多く入れ込んだもの。これが糖質ゼロのカラクリ。
エッセンス = essence。①物事の本質、精髄。②植物体から抽出した芳香性の精油。アルコール溶液。
エッセンシャルワーカー = essential worker、欠かすことができない・必須。最低限の社会インフラ維持に必要不可欠・必須な労働者を指す。健康・医療・介護 、教育・保育、交通機関、食品・行政・ライフライン・金融などかなりの職業が必要とされる。一方、「ソーシャルワーカー」 social Worker・社会的。~は、生活上で困っている人々や生活に不安を抱えている人々、社会的に疎外されている人々への援助を提供する専門性に持つ対人援助専門職の総称。投/必須な方々にも関わらず、低賃金、いわゆる過酷な環境の3Kなど、日本の政策は根本的に間違っている。
エテ公 = ①猿を擬人化していう語。②人を貶めて猿呼ばわりする呼び方。語源=猿の音が「去る」に通ずるのを忌み、反対の意味となる「得る」を用いたもので、手に入れる意味の得手(えて)という。投/サルと言ってフィギュアスケート技のサル公(失礼!)「サルコウ」は、初代の五輪男子フィギュアの金メダリスト、ウルリッヒ・サルコウ選手の技から命名された。技はたった1回転でも、当時は驚いたのだろう。因みに1908(M41)年ロンドン五輪、この時フィギュアは夏季の五輪種目だった。
得手に帆を揚げる(えて・-) = 得意なことを、調子に乗ってする。
江戸切子(えどきりこ) = 江戸時代末期、江戸で作られ始めた切りガラス。無色または淡色のガラスを用い、深く鮮明な切込みが特徴。
江戸の敵を長崎で討つ(-・かたき・-) = 意外な所で、また筋違いのことで、昔の恨みをはらす。
海老で鯛を釣る = わずかな元手や労力で、大きな利益を得ること。投/地口(じぐち)は、「エビはタイで獲る」。タイ国は海老の養殖が盛んで、回転寿司のバナメイエビが有名。
エピペン = アレルギー(アナフィラキシー)を起こしやすい人は常にエピペンを持参して、症状が出た時は自分で太ももなどに注射して対処する。
エフ(f) = バイオリンの胴の中ほどに左右対称に空いている「f」字形の孔は、「f 字孔(こう)」と呼ばれ、胴の共鳴によって起こる胴内の空気振動を外気に伝えて、豊かな音として響かせる働きをする。その昔は、半月形や火炎形、S字形などさまざまな意匠のものが造られた。なぜ「f」の字であるのかは、強度的に優れている説、女性の英訳である「female」の頭文字から取った説、より華やかな装飾を追求する過程で生まれた説など諸説ある。
747fhole
笑み = 投/笑みを浮かべる、笑みがこぼれるが普通の使い方。誤用は「笑顔がこぼれる」~笑顔がこぼれたら、怪奇映画のようだ。コワイですね~。
MC = master of ceremonies。①司会者、進行係、式場係。②転じてコンサートなどで、曲と曲の間での演奏者のおしゃべり。投/TVの情報番組でよく呼ばれることから、メインキャスターの略語と思っている方も多い。
衣紋掛(えもんかけ) = 肩幅ほどの短い棒の中央に紐をつけて衣服をつるしておくもの。衣類用のハンガーと同義だが、特に和服用のハンガーを指す場合がある。投/昔は衣紋掛とよく言っていたが、いつからハンガーと呼ぶようになったか。
エリス = オミクロン株から派生した新たな変異株であるEG.5、通称「エリス株」に置き換わっている。症状は、肺炎が多い。投/命名の過程は不明ながら、ギリシア神話の「不和と争いの女神」とのこと。名前は可愛いが、コロナは怖い。コロナ報道が少ないのは、感染が減ったからではないので勘違いしないこと。ノーマスク・行楽が続き、感染者が依然多いので引き続き注意が必要。
LGBT = 性的少数者を指す総称。Lesbian(レズビアン=女性同性愛者)、Gay(ゲイ=男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシャル=2つの性に性的魅力を感じる)、Transgender(トランスジェンダー=心と体の性が異なる人)の頭文字をつなげた。投/最近はQが加わり、「LGBTQ」の言い方をしている。Queer/Questioning(クィアまたはクエスチョニング=性的指向・性自認が定まらない人)。LGBTの象徴が「虹」(レインボー)なのは、虹は全ての色を含み多様性を表すからだ。但し、現在のレインボーフラッグは6色だ。
エルフ = elf。小妖魔、小妖精。投/いすゞの小型トラック「エルフ」の印象が強い。車名の由来も妖精から来ている。
Yen(えん) = 日本銀行のHPによると、「日本銀行が発行した銀行券(お札)は、1885年(明治18年)の発行開始以来、円のローマ字表記はすべて「YEN」となっています。「EN」は外国人が発音する「エン」より「イン」に近いものになるとして、Yをつけて「YEN」としたのではないか。「EN」は、オランダ語では「〜と」「そして」の意、スペイン語、フランス語では「〜の中に」の意を持つ、よく用いられる語であるため、これらと同じ表記を回避したとの説です」。投/「YEN」でも「EN」でも、貧乏人の投稿者には縁(円)がない。
掩護射撃(えんご・-) = ①味方の行動を掩護するための射撃。②ある人の立場・言動を支援するための発言や行動。
エンスト = エンジンストールの略で、自動車のエンジンが意図せずに停止してしまったことを指す。「ストール(stall)」とは、失速、停止という意味。投/エンジンがストップした状態でも、言葉はエンジンストップの略語ではない。
鉛筆を舐める(-・なめる) = ①数字を操作して帳尻を合わせること。②数字を多少誤魔化すこと。“おじさんビジネス用語”。
縁結び = 出雲大社は、昔は安産祈願だったが、昨今は「縁結び」をウリにしている。数年前に娘と行った時は、若い女性ばかりだった。神も経済効果を考え、“神対応”で方向転換したようだ。

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「毎日新聞クロスワード」に出題されたワードから、ピックアップしたものです。
「気になる言葉の辞書」の説明は、広辞苑第七版と明鏡国語辞典第三版・三省堂国語
辞典第八版の解釈を主体に、その他複数の辞書・ネット検索・過去の投稿ネタ、投稿者
の感想(投/~と表記)を加え編纂しております。

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索引【お(あ-さ行)】気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)シリーズP.8

2023年10月20日 | 気になる言葉の辞書
Mcwpt(毎日新聞クロスワードサポート)
お(あ-さ行)気になる言葉の辞書シリーズ P.8/54



いつも、「気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)」にお越し頂き、
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チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先生
の「ことば検定」、池上情報/池上彰氏のTV情報番組を参考にしたことを示す。
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お(あ-さ行)
OECD = 経済や文化の面で比較的進歩した国。OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development)、経済協力開発機構。1961年に発足した先進工業国の経済協力機構。経済成長・発展途上国援助・通商拡大の三つを主要目的とする。加盟国38カ国、日本は64年加盟。投/果たして日本は先進国なのだろうか?先進7か国最下位、OECD最下位またはかなり下位、世界200か国近い国でも下位にランキングされる評価項目が多くなった。世界の在り方に逆流する、自民党右翼が牛耳る政治に文句を言えぬ歴代首相が続く限り日本はどんどん急降下する。
OTTFFSSEN = クイズでよく出題される one・two・threeなど1~9の英単語の頭文字。
オーバーツーリズム = overtourism。観光地にキャパシティ以上の観光客が押し寄せること。街中の人混みや交通渋滞、トイレの不足といったインフラの問題、騒音やゴミの問題、環境破壊など。地域住民と観光客とのトラブルが挙げられ、「観光公害」という表現が使われる。
老いるショック= 本来のオイルショックは1973(S48)年、第4次中東戦争の際、アラブ産油国がアメリカやオランダなどのイスラエル支持に対抗して原油の減産や値上げを行い、世界経済に大きな影響を及ぼしたこと。石油危機。笑い言葉 < 投/「老いるショック」は、老いることへのショック。「老いるマネー」=老後の資金のこと。長生きには、お金が掛かるの意。投稿者も人並みに、“老後の資金がありません!”
追分(おいわけ) = ①道の左右に分かれる所。分岐点。②各地に地名として残る追分節の略。「追分節」とは、民謡。もと、中山道と北国街道との分岐点である信濃追分の宿駅で唄った馬子唄。また、それが各地に伝わったものの総称。悲哀を帯び、声を長く引いて唄うものが典型。越後追分・松前追分・江差追分などが知られる。投/歌謡曲なら、♪リンゴの花びらが風に散ったよな~美空ひばりの「リンゴ追分」でしょう。
蓊鬱(おううつ) = 草や木が盛んに茂っているさま。
横逆(おうぎゃく) = わがままで道理に従わないこと。投/横は正しくないこと、無理にすることの意味がある。思い付くだけでも、横暴・横行・横領・横柄・横着・横転、横取り・横流し・横槍・横車・邪ま(ヨコシマ?)・横恋慕・横紙破り、横道にそれる・下手の横好きなど。
王貞治(おうさだはる) = 投/本塁打王15回、打点王13回、首位打者5回の輝かしい記録。記録の王、記憶の長嶋と、一時代を築いた。現役時、あまりガッツポーズをしなかったのは、少年時代の親の躾による。打たれて悔しがる相手やそれを見る親もいるのだから、今に言うガッツポーズで逆なでをしてはいけない教えだった。投稿者も高校野球はもちろんプロ野球の過剰な自己顕示ポーズや、ビズリーチのような高々と1本指を立てるのは好きではない。
嗚咽(おえつ) = むせび泣くこと。すすり泣くこと。「-が漏れる」。対比・号泣=大声をあげて泣くこと。「悲報に-する」。投/投稿者がイライラする言葉(誤用)が、入籍と号泣なので強調した。女性のタレントがちょっとウルウルしただけで、芸能ニュースではすぐ「号泣」とタイトル付けされる。毎日新聞「松尾貴史のちょっと違和感」では、松尾氏がナレーターの仕事で「号泣」の文言にクレームを付けたが、ディレクターに押し返された記事が載っていた。松尾氏の気持ちは分かるな~。
大石良雄(-・よしお) = 良雄は、正しくはよしたかと読む。江戸中期、赤穂藩浅野家の家老。赤穂義士の頭領。通称、内蔵助(くらのすけ)。元禄15年(1703)12月14日(旧暦)夜、赤穂浪士四十七士が吉良邸に仇を討つ。投/「昼行燈」と渾名され平時は凡庸な人物だったが、いざと言う時には今でいう管理能力・部下統率力を発揮した。主君が“刃傷(にんじょう)”を起こさなければ、歴史に名を残す人物ではなかった。事件から300年余り、泉岳寺に大石内蔵助をはじめとする四十七士が眠っている。墓は小さく、思った以上にこじんまりした所だった。
大取り(おおとり) = ①寄席で最後に出演する者。真打(しんうち)、「-をとる」。②最後に上映または演ずる呼び物の映画や番組。また、演ずる人、オオトリ。投/昔の寄席の出演料は、最後に出る演者に支払うものだった。最後を務める真打ちが出演料の全額を一旦全部受け取り、そこから出演者に分配をした。そのことから、出演料を受け「取る」、出演料を一番多く「取る」という意味で、最後に出演する人を「取り」と呼ぶようになった。
大葉 = 刺身の妻や薬味などに用いる、青ジソの若葉。投/中年以上の方は青紫蘇(しそ)と言い、大葉は同じ物。過日、NHK番組で放送されたので紹介。半世紀以上前に、愛知・豊橋市の農業家が開発・大量生産化。それまで紫蘇の大きな葉は、関西の料亭などのぜいたく品扱いだった。東京の飲食店に卸したところ、人気爆発し今日に至る。元々2~3cmだった紫蘇の葉を、大きくしたので「大葉」と名付けられた。
大風呂敷 = 実際にはできそうにないことを言ったり、計画したりする。大言壮語する。ほらをふく。投/室町時代の風呂は蒸し風呂のようなもので、蒸気を拡散させるために、むしろ・すのこ、布などが床に敷かれていたのが風呂敷の起源。江戸時代に入り湯をはった銭湯が誕生し、衣類や入浴用具を四角い布に包むことになった。
尾頭付き= 御頭と間違って書かれるが多い。
御冠(おかんむり) = 「冠をまげる」ことに由来し、不機嫌なこと。怒っていること。貴族・高貴な方が不満がある時は、冠を横や上下にずらすして態度を表すこと。投/昔いた会社の部長は、立場上しかたなく決裁書類に印を押さざるを得ない場合に、納得できない意思表示に印を上下逆さま、やや不満の場合は斜めに傾けて押印していた。却って、分かりやすかった。
燠(熾)(おき) = 赤くおこった炭火。
置き配 = 宅配業者に事前に自宅内の指定場所を示せば、玄関前・置き配バッグ・宅配ボックス・車庫・物置などに非対面で荷物を届けるサービス。投/置き配は便利なシステムだが、盗まれる・いたずらされる・場所がないなど、希望者は躊躇する。現在、宅配需要が伸びる一方で再配達が多く、大きな負担になっている。24年度から配達員は長期勤務制限が課されるため、却って大変な羽目に。そもそも宅配サービスの前提は、必ず家に「専業主婦」がいて、いつでも受け取れることだった。今や働く主婦が半数以上を占め、これもアナクロニズム(時代遅れ)のシステムだ。
オクトーバー = October。紀元前は3月が年初めだったが、後年、1月・2月を入れたため、月の名称が「7」を意味する「sept‐」が9番目の月「September」に、同じく「8」の「octo‐」(蛸octopus、音程octaveなどの例)は10番目の月「October」と『順送り』なった。
奥の院 = 主に寺院の本堂より奥の方、最高所などにあって、霊仏または開山・祖師などの霊を安置する所。高野山のそれが有名。転じて、みだりに人に見せない大切な所の例え。
送り迎え = 送ったり迎えたりすること。送迎。「車での-」。投/送りと迎えがセットになった言葉と解釈する。しかし投稿者は昔から、幼稚園バスなどの場合、時間的経過(順番)からみると、「迎え送り」「迎送車」が自然と思っていた。また尖閣諸島の領海に中国公船が出入りした際、NHKニュースのアナウンサーは「出たり入ったり」ではなく、「入ったり出たり」と説明した。実際の流れが、言葉と逆なのが他にもある。
おけさ節 = 越後の柏崎、佐渡相川町から流行しはじめた民謡。佐渡おけさ、出雲崎おけさなどがある。おけさの元唄は九州のハイヤ節という酒盛り唄といわれ、船乗りによって各地に伝えられた。投/不確かな情報ながら「おけさ」の由来は、猫の飼い主が経済的に苦しく、助けるために猫が美しい女性に化けた伝説。その女性の名が、「お桂」だったと言われる。
おけら = ①(職人の隠語)ばか・間抜け・阿房あほうなどの意。②所持金が全くないこと。無一文。
御子様ランチ = チコ情報/昭和初期に、子供向けの御子様弁当・御子様ちらしが作られた。1930(S5)年、日本橋・三越に「御子様洋食」メニューの記録が残っている。はっきり「御子様ランチ」の名称が使われたのが上野・松坂屋で、以来、この名称が全国的に定着した。ところで山に見立てたケチャップライスなどに旗が立っているのは、当時の三越食堂主任の安藤太郎氏の発想だった。彼は登山好きで登頂時に旗を立てることから、子供が喜ぶと思いついた。
粔籹・興し(おこし) = 糯米(もちごめ)や粟(あわ)などを蒸した後、乾かして炒ったものを水飴と砂糖とで固めた菓子。胡麻・豆・クルミ・落花生・海苔などを加える。雷おこしの名は浅草雷門を由来としており、「家を起こす」「名を起こす」をかけた縁起物。「雷よけのおまじない」などの謳い文句で売られた、諸説あり。投/実は投稿者が子供の頃、オヤジが家内工業で粔籹を作り上野や墨田区の問屋に納めていた。跡を継ぎたくないと言ったことから、5年後ぐらいに廃業した。
786okoshi
痴(または烏滸)の沙汰(おこのさた) = おろかなこと。ばか。
幼馴染(おさななじみ) = 幼い時、仲良く遊んだ人。「-と再会する」。投/♪歌「おさななじみ」は、時の経過が猛烈に慌ただしい。ただ1つ、昔から歌詞の間違いが気に掛かる。「急に感じた胸騒ぎ~」、胸騒ぎはときめくこと・嬉しくドキドキすることではなく、家族・身内などの「心配・凶事の予感などのために胸がどきどきして心の穏やかでないこと」。以降、有名曲や女性アイドル曲にこの言葉が載せられおり、投稿者は今も抵抗感を持つ。いずれ、凶事・好事(慶事)どちらにも使われていくのだろう。
御座なりと等閑(なおざり)の違い = 「御座なり」→当座をつくろうこと。その場のがれにいいかげんに物事をするさま。「-の計画」「-にする」。「等閑」→いいかげんにして放っておく。投/よくクイズなど出題にされる。どっちもどっちだが、当座をつくろうことVS放っておくことなので、御座なりのほうが少しは良いことに。
伯父・叔父(おじ) = 林修情報/古代中国の言葉に「伯仲叔季」(はく・ちゅう・しゅく・き)がある。兄弟の順番のことで、伯=長男、仲=次男、叔=三男、季=末っ子。この流れで、親の兄は伯父、親の弟は叔父と使い分けをする。因みに、昔は子供が多く年齢差がないことから、能力の差も少なかった。そこで現在でも、優劣付け難いことを「伯仲」(はくちゅう)と言う。
忍野八海(おしのはっかい) = 山梨県南東部、南都留郡忍野村にある涌泉。富士山の伏流水が湧き出たもの。かつて8つの湧水池があったが、今は多く涸(か)れる。形状、水質、水量、保全状況、景観、仏教思想(富士信仰)などの観点から、1934(S9年)に国の天然記念物に指定。2013年には、富士信仰の古跡霊場や富士道者の禊ぎの場の歴史や伝説、富士山域を背景とした風致の優れた水景が、世界遺産・富士山の構成資産の一部として認定された。
752oshino
おじや = 笑い言葉 < 親の兄弟が好きな食べ物→おじや。投/おばあさんが好きな食べ物はババロア。フランスの大統領が好きなお菓子はマカロン。
御釈迦(おしゃか) = 作り損なうこと、作り損なったもの。不良品、「-にする」。鋳物職人の隠語で、地蔵や阿弥陀の像を鋳(い)るのに誤って釈迦像を鋳てしまったことから。投/この言葉の使い方は、御釈迦様に失礼ではないのか? シャカリキになって、阿弥陀像に作り替えろ!
おじゃん = 火事が鎮火した時に打つ半鐘の音(ジャーン)から、事が不成功・駄目になること。
OSINT(オシント) = 公開情報調査、オープン・ソース・インテリジェンス(Open-Source Intelligence)。「合法的に入手できる資料」を「調べて突き合わせる」手法である。情報源は政府の公式発表(プレスリリース)、マスメディアによる報道・インターネット・新聞・書籍・電話帳・科学誌その他を含む。具体的には、対象国の方針を割り出すために、対象国の新聞社交欄、ニュースの断片、人事の異動発令、発表報道などを丹念に集積し、分析するといった手法である。
オスプレイ = 投/osprey。23年11月、米空軍のオスプレイが鹿児島県屋久島沖に墜落、8人全員が死亡。現在まで世界で20機が墜落・57名が死亡、全員が戦闘ではなく事故死だ。オスプレイは、「ウィドーメーカー」(未亡人作り)と呼ばれる「欠陥機」である。一般的なヘリコプターには義務付けられている「自動回転(オートローテーション)機能」がオスプレイにはないので、エンジンが止まれば即墜落する。日本には米軍・自衛隊で44機が配備され、相次ぐ緊急着陸を繰り返し全面撤去撤退が求められている。なおオスプレイとは「(みさご)」という海岸や湖沼に棲む鷹の一種の名称で、古くは万葉集や方丈記にも登場した。昔の時代とは違い、“現代の鶚”は悪鳥極まりない。
お墨付 = ①近世、幕府または諸侯からその臣下に与えた文書。また、それに記した書判。②保証のために与えられた文書。③ (比喩的に) 権威のある人から得る保証。④墨で図案のような花押(かおう)署名のある文書に由来する。投/安倍首相が統一教会へ祝福のビデオメッセージを贈ったことは、霊感商法・金銭巻き上げ犯罪と言える統一教会へまさしくお墨付を与えたもの。こんな人物を、国葬に祀り上げたことは間違っている。

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「毎日新聞クロスワード」に出題されたワードから、ピックアップしたものです。
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索引【お(た-わ行)】気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)シリーズP.9

2023年10月15日 | 気になる言葉の辞書
Mcwpt(毎日新聞クロスワードサポート)
お(た-わ行)気になる言葉の辞書シリーズ P.9/54



いつも、「気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)」にお越し頂き、
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チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先生
の「ことば検定」、池上情報/池上彰氏のTV情報番組を参考にしたことを示す。
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お(た-わ行)
オナー = honor。ゴルフで、そのホールにおいて最初にティーショットをする人。名誉の意。
(おに) = ある事に精魂を傾ける人。「仕事の-」。
鬼も十八・番茶も出花 = ①醜いとされる鬼も年頃になれば美しく見え、番茶でもいれたばかりの時にはよい香りがする意。②女の子はだれでも年頃になれば、それ相応にきれいに見え、魅力も備わるの意。古くは、男女いずれにも言った。
(おの) = イソップ寓話の「金の斧」、あるいは「ヘルメースときこり」。正直であることが、最善の策であるという教訓。樵(きこり)が斧を川に落としてしまい、ヘルメース神が現れて川に潜り、金の斧・銀の斧を拾ってきたが違うと答えた。最後に拾ってきた鉄の斧を、自分の斧と答えた。ヘルメースは樵の正直さに感心して、三本全て樵に与えた。投/一方、日本の樵「与作」夫婦は、働き者だ。
小野小町(おのの・こまち) = 生没年不詳、平安時代前期・9世紀頃の女流歌人。六歌仙、三十六歌仙の一人。クレオパトラ、楊貴妃と共に「世界三大美人」の一人に数えられている。小町を題材にした七つの謡曲、草紙洗小町・通小町・鸚鵡小町・関寺小町・卒婆小町・雨乞小町・清水小町の「七小町」がある。小野小町を讃えたり、年老いて乞食となったものに大別される。美女の代名詞として、地域や店の看板娘のことを「○○小町」と呼ぶ。投/投稿者は、以前、「小野のコマネチ」というラジオネームを使っていた。ふざけ過ぎと顰蹙(ひんしゅく)を買い、やめた。
十八番(おはこ) = ①歌舞伎十八番、または新歌舞伎十八番の略。②得意のものごと。③その人のレパートリーのうち、一番得意のものの意。投/歌舞伎俳優の市川家が、得意の歌舞伎十八番の台本を箱に入れて大切に保存したところから出た語ともいう。
お開き = 宴会を「閉じる」など縁起の悪い言葉を、反対に良い言葉に置き換える意。投/背の高い植物の葦(あし~悪しに繫がるイメージ)を「よし」と読んだり、烏賊(いか)「スルメ」の「スル」はお金を無くす、盗む意味もあり、「アタリメ」に置き換えた。
御御御付(おみおつけ) = 御御御付(味噌汁)は最大級の褒め言葉、御が3つ付く。
オミクロン株 = 池上彰情報/新型コロナの発生地を武漢・イギリス株などと表示すると、国民や市民が批判されることになり、WHOは変異株にギリシャ文字を使う。変異株は13株目まで来たが、なぜかオミクロンはギリシャ文字の15文字目。欠番があり13番目の文字「N」(ニュー)は、新しいと混同されるため。14番目も欠番で、「Ξ」(クサイ)。“臭い”からではなく、クサイを英語表記では「Xi」。人名に使われることが多く、なかでも習近平の英語表記が「Xi Jinping」(シー・ジンピン)。習近平株と揶揄されることを恐れ、中国寄りのWHOが忖度したと言われている。
輿(おみこし) = 投/正しくは「御輿」だが、巷では「神輿」と書くほうが多い。「御輿を担ぐ」とは、他人をおだて上げる。投/「御輿は軽いほうがいい」の名言?は、小沢自民党幹事長(当時)が時の海部俊樹首相を指した言葉と言われる。実力や経験が伴わない上司や幹部は、扱いやすいと言う意。大企業も派閥があり、どこからも阻まれず“差し障りがない”社長が選ばれることが多く、こんなことをしているから日本経済は伸びない。
オム = フランス男性名詞・homme、またはmonsieur(ムッシュ)。女性はfemme(ファム)。投/出題者はフランス語の問題をよく出すが、投稿者にはフランス人の知り合いがいないので分からないことが多い(笑)。分かるのは、「ウィ」ぐらいか。
御目付役(おめつけやく) = ①監視役。監督役。②「大目付」は、江戸幕府の職名。老中の下にあって、大名・旗本・諸役人の政務・行状の監察を主な任務とした。大名目付。
思う壺(-・つぼ) = 期待した通りになること。意図した状態、企んだ通り。「-にはまる」、「敵の-だ」。この場合の壺は、博打(ばくち)のさいころを入れて振る用具を指す。
表玄関 = 羽田強化によって今や羽田空港が外国からの表玄関。投/成田空港を例えば2世帯住宅のもう1つの入口に。
重荷/徳川家康 = 徳川家康の遺訓「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。おのれを責めて人をせむるな。及ばざるは過ぎたるよりまされり」。
親孝行(おやこうこう) = 投/時々、親幸行の誤記を見掛ける。「親孝行したいときには親はなし」の名言に対し、「親孝行したくなくても親がいる」と、ビートたけし氏がよく言っていた。投稿者は、島津亜矢「帰らんちゃよか」の♪心配せんでよか、親のためにお前の生き方かえんでよか、どうせおれたちゃ先に逝くとやけん、おまえの思うたとおりに生きたらよか~の心境。
親馬鹿と馬鹿親(-・ばか) = 親が子に対する愛情に溺れ、はた目には愚かなことをして、自分では気づかないこと。「-ぶりを発揮する」。投/一方、「馬鹿親」は、まだ辞書に載っていない。岸田首相親子、直近ではビッグモーターの社長親子などは親馬鹿どころか、馬鹿親の言葉でも済まされないほど社会への悪質性がある。大体どんな職業(歌舞伎も含む)でも、子供を後継にすること自体が間違っている。
親不孝(おやふこう) = 親に孝行でないこと。投/時々、「親不幸」と誤記されることが多く、間違って書く子供は親不幸(親のほうが不幸)と揶揄される。
オラトリオ = oratorio・イタリア語。宗教的音楽劇。通常、聖書を題材に、独唱・重唱・合唱・管弦楽などで演奏される。原則として、演奏会形式で上演される。17世紀にオペラとともに発展し、ヘンデルが大成。ヘンデルのメサイア、ハイドンの天地創造などが有名。
折紙付き(おりがみ・-) = ①鑑定保証書がついていること。また、その物。②そのものの価値・資格などに定評のあること。保証ができること。投/書画や骨董(こっとう)品に付ける鑑定書として、奉書紙(ほうしょがみ)などを折って用いたことから。奉書紙とは、純白でしわのないきめの美しい和紙。類義語:「お墨付き」。
温故知新(おんこちしん) = 論語「故(ふる)きを温(たず)ね新しきを知る、以て師と為(な)る可(べ)し。①古い事柄も新しい物事もよく知っていて、初めて人の師となるにふさわしい意。②昔の物事を研究し吟味して、そこから新しい知識や見解を得ること。投/現在は、②の使い方が圧倒的。
女坂(おんなざか) = 寺社の参道などで、相対する2つの坂のうち傾斜の緩やかなほう。対語:男坂。
御の字(おん・-) = ①最上のもの。極上のもの。結構なもの。②ありがたい、しめたなどの意。投/最低限やギリギリセーフなど、十分でないが一応納得する時に使うのは誤り。本来は、最高級な場合に使う。
音引き(おんびき) = ワードなど長く伸ばす「-」の字のこと。長音符号(記号)とも言う。投/主にカタカナ言葉で、コンピュータ(ー)・モニター・メモリ(ー)など、業界や専門分野によって入れたり入れなかったり迷う。
遠流(おんる) = 律令制の三流(さんる)の一つ。最も重い流罪(るざい)で、奈良を元に伊豆・安房・常陸・佐渡・隠岐・土佐などに流すこと。近流(こんる)は越前・安芸など。中流(ちゅうる)は、その中間。投/江戸幕府になると、伊豆諸島の八丈島へ島流しの流刑(るけい)に。刑罰とは離れて、伊豆諸島が地形的に近い千葉や神奈川県でなく東京都所属なのは、江戸時代以前から江戸との交流が深かったから。

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「毎日新聞クロスワード」に出題されたワードから、ピックアップしたものです。
「気になる言葉の辞書」の説明は、広辞苑第七版と明鏡国語辞典第三版・三省堂国語
辞典第八版の解釈を主体に、その他複数の辞書・ネット検索・過去の投稿ネタ、投稿者
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索引【か(あ-か行)】気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)シリーズP.10

2023年10月11日 | 気になる言葉の辞書
Mcwpt(毎日新聞クロスワードサポート)
か(あ-か行)気になる言葉の辞書シリーズ P.10/54



いつも、「気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)」にお越し頂き、
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チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先生
の「ことば検定」、池上情報/池上彰氏のTV情報番組を参考にしたことを示す。
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か(あ-か行)
カーキ色 = 黄色に淡い茶色が混じった色。枯草色。軍服の色のような色。khak・ペルシャ語。
ガーゼ = gaze・ドイツ語。パレスチナ・ガザ産の織物が用いられたことからの名。織り目の粗い平織りの柔らかい綿布。医療用や肌着・ハンカチーフなどに用いる。
ガーバ(ガアバ)神殿 = サウジアラビアのメッカにあるイスラーム教のモスク、「マスジド・ハラーム」の中心部にある立方体の建造物で、その一隅に聖なる黒石がはめこまれているイスラームにおける最高の聖地とみなされている聖殿。但し毎年300万人が集まり、過去、延べ数千人が圧死している。
794mecca
戒厳令(かいげんれい) = 戦時・事変に際し、立法・行政・司法の事務の全部または一部を軍の機関に委ねること。通常、人権の広範な制限がなされる。日本にも明治憲法下で、この制度があった。投/戦前思想復帰を試みる故・安倍首相や自民党右翼層には、戒厳令に匹敵する法律作りに奔走するほどの強い願望があった。安倍氏は亡くなったからと言って許されるはずもなく、こうした思想が戦争を呼ぶ。
悔悟(かいご) = 過去の行為を過ちと悟り、悔やむこと。
外国人技能実習生 = 日本の技能、技術、知識を途上国へ移転させ、経済発展を担う人づくりに寄与することを目的としている。投/日本側の優良な雇い主なら、アジアなどから外国人を理念の通りに育成している。しかし政府自体が、趣旨に反して労働力不足の補填ぐらいにしか考えていない。だから、あくどい雇い主の下ではいわゆる「3K労働」(きつい、汚い、危険な仕事)をさせられ、環境の悪さから大勢の実習生が死亡・怪我・発病、逃亡が起きている。せっかく憧れと期待を持って来日したのに、”二ホン嫌い”を増産させている。
外国のような地名 = 投/大分・宇佐市(USA)。鳥取・羽合町(ハワイ)、2004年に合併・現在は存在せず。和歌山・四箇郷村(シカゴ・う)。福岡・金田町(カナダまち)、06年に合併・同存在せず。山梨・南アルプス市、福井・小浜市(オバマ氏・元大統領)、大阪のマサチューセッツと言われる摂津市。※羽合町・金田町は自治体としては存在しないが、地名や施設名は多く残っている。
懐古趣味(かいこしゅみ) = 昔の事をなつかしく思うこと。
膾炙(かいしゃ) = 古代中国では「膾」(なます~生肉を細く切ったもの)と「炙り肉」が万人に好まれるように、広く世人に好まれ話題に上って知れ渡ること。「人口に-する」。
街頭テレビ = 笑い言葉 < 確かに街頭テレビは、出題者・西尾徹也先生が仰るように、今で言うならパブリックビューイング(笑)。1953(S28)年、NHKと日本テレビが、街頭テレビを新橋駅西口広場、新宿駅、上野駅、日比谷公園などに置いた。競技場や渋谷・新宿の街角(ビル)などの超巨大画面どころか、ニュース映像で見る限り昔の家庭用ブラウン管サイズ。それでも当時は珍しく、新橋駅の広場は立錐の余地がないくらい大勢の人が集まった。家庭用TVは鮮明度・画面サイズは格段に進歩したが、皮肉にもどうでもいいような番組ばかり。だらけたTV業界。ネットなど様々なコンテンツが現れ、若い方が見ないTVは苦難の時期、冬の時代に。猛省と再起を・・・
解答欄 = 笑い言葉 < 解答欄に答を“書いとらん”のダジャレ。
回文(かいぶん) = 「鯛焼き焼いた」など短い言葉や和歌・連歌・俳諧などで、上から読んでも下から読んでも同音のもの。「山本山」は違いますよ。古典的な回文は、「長き夜の 遠の睡(ね・む=ぶ))りの 皆目醒(めざ)め 波乗り船の 音の良きかな」、31字。現代読みにしているので、若干、異なる。英文でも、同じような遊び方をしている。
開幕試合の組み合わせ = 原則、過去の1位と4位球団、2位と5位、3位と6位の組み合わせ、上位チームが本拠地で行う。過去とは、セ・リーグは2年前の順位、パ・リーグは3年前の順位をベースとする。1999年までは、前年の順位だった。投/経緯・思惑があるものの、2年前・3年前の順位を基にしていては興覚めしてしまう。
外用薬(がいようやく) = 膏薬(こうやく)または塗薬などのように、皮膚に貼りまたは塗る薬。投/NHK連続テレビ小説「おちょやん」のモデルは、浪花千栄子(なにわ・ちえこ)。ご年配の方には、彼女の「オロナイン軟膏(なんこう)」のCMをご存じと思う。本名が“南口(なんこう)キクノ”であることから、「軟膏(が)効くの(よ)」というダジャレでCM抜擢された逸話が残っている。
傀儡政権(かいらいせいけん) = ある国の意思のままに操縦される、形式的にだけ独立した国の政権。多くは他国を占領した国が占領地に樹立して、占領行政を代行させる。かつての満州国政府など。投/菅・岸田政権は、ともに「安倍傀儡政権」という使い方もできる。
偕老同穴(かいろうどうけつ) = 生きては共に老い、死しては同じ穴に葬られる意で、夫婦が仲むつまじく連れ添うこと。
替え玉 = 笑い言葉 < 投/出題者・西尾徹也氏のユーモア、良い替え玉はラーメン~悪い替え玉は受験生が面白い。投稿者は替え玉に似た言葉や行為を探したら、身代わり(受験、ヤクザの出頭、他者の投票所入場券を使った投票行為、議員や社長が秘書のせいにする)、影武者、生け贄、代理人、スタントマン、野球の代打、外国映画の吹き替え、回転寿司の偽装魚ネタ(食感や形が似たニセモノ魚)など。
顔写真Tシャツ = 投/杉並警察署の防犯パトロールのおまわりさんは、自分の顔写真をプリントしたTシャツを着ている。マスクをしていると、どうしても地元住民と親近感が湧かない、一体感が生まれないなどの理由。このTシャツは、保育園・幼稚園、介護施設でも採用すればと思う。小さな子供やお年寄りは、マスク越しだとどうしても不安だから。もっと言えば、飲食業など客商売の方にも有効と考える。
カオス = 世界情勢、国際社会の不安定などから、最近は混沌・無秩序を表すカオスの言葉がよく使われています。
案山子(かかし) = 竹や藁(わら)などで人の形を造り、田畑に立てて、鳥獣が寄るのを脅し防ぐもの。チコ情報/元々は、竹竿に獣肉などを吊るし、焼ける強烈な臭いをかがせて鳥獣を退散させたもの。臭いを獣や鳥に「嗅(か)がす」ことが変化し、案山子になった。言葉の「案山」は山の中でも平らなところを意味、「子」は人や人形のこと。中国宋代の禅書に載っているが、実際は当て字。
呵々大笑(かか・たいしょう) = 口を大きく開き、大声で笑うこと。
掛かり(かかり) = 費用。入費。投/掛かり・係りには多様な意味・使い方があるが、費用の意味もあるようだ。
欠氷(かきごおり) = ①氷を欠きくだいたもの。ぶっかき。②氷を削って雪状にしたものに、シロップなどをかけたもの。「かき氷」呼び名は、東京方言の「ぶっかきごおり」に由来する。近畿では、「かちわり(ごおり)」などとも呼ばれる。チコ情報によると、1878(M11)年 、粗悪な氷が販売される事を取り締まるために、内務省から取締規則が公布された。衛生検査に合格した氷の生産地、販売者名を示した幟(のぼり)や看板を掲げることが義務付けられた。この時に配られた旗が、現在よく見る「氷旗」のデザインの元になっている。投/戦後、砂糖蜜を掛けたものを、関東は砂糖水の略で「水」(すい)、関西は「霙」(みぞれ)、名古屋は「宣旨・煎じ」(せんじ)と呼ぶ。
816koori
書判(かきはん) = ①武士など、署名の下に書く判。花押(かおう)。②自署の代わりに用いられる記号、もしくは符合。平安時代中期(10世紀ごろ)から使用され、鎌倉時代以降は花押の印章化(版刻)が始まった。明治には、印鑑が取って代わることとなった。投/政府主導で判子廃止の動きに至っても、閣議の大臣署名は明治以降も花押(いわゆる毛筆)で行っている。
774kao 徳川家康などの花押
科挙(かきょ) = 中国で行われた官僚登用試験。隋代に始まり、清末の1905年廃止。官吏としての栄達にかかわるため、厳しい競争があり弊害も大きかった。
客員(かくいん・きゃくいん) = 正規の成員以外の人で、特に迎えられて加わった者。客員教授などに使う。
閣議決定 = 憲法や法律で内閣の職務権限とされる事項や国政に関する重要事項で、内閣の意思決定が必要なものについて、全閣僚が合意して政府の方針を決定する手続き。投/安倍政権以降、ろくに国会採決はおろか国会へ諮らず、重要な内容も閣議決定だけで事実上進める悪質な政治が行われてきた。「国葬」も、典型的なその1つ。政府は予算2.5億円としているが、実質は「100億円」と言われる。だから事前に予算提示せず、終わってから発表すると松野官房長官は言う。羽鳥慎一モーニングショーの玉川徹氏は、2500円ポッキリと書いてある店が会計で10万円取られる“ぼったくりバー”ようだと例えた。
隠し事(かくしごと) = 笑い言葉 < 投/出題者・西尾徹也先生のシャレ。小説家や記者は秘密が多いらしい? 「書く仕事」と「隠し事」。
学術会議 = 日本の科学者の内外に対する代表機関。1949(S24)年、日本学術会議法により設立。科学の向上発達を図り、行政・産業および国民生活に科学を反映浸透させることを目的とし、科学に関する重要事項を審議し、重要方策を政府に勧告することができる。投/政府は、学術会議のような多様な意見や耳の痛いことを聞けば、政府自体が良くなる。しかし学術会議や国民の声を聞かずに、“茶坊主”のような御用学者ばかりの声を聞くので、政策失敗・手直しを迫られる。
確信犯 = 本来は、道徳的・宗教的・政治的な確信に基づいて行われる犯罪。投/しかし昨今は、悪いことと知りつつもあえて行う行為にも使われる。
楽聖(がくせい) = 音楽界の偉人。極めてすぐれた作曲家・演奏家。「-ベートーベン」など。音楽室に飾ってある楽聖(大音楽家)の肖像画の始まりは、学校教材の楽器・楽譜メーカーがカレンダーをおまけとして、全国の音楽の先生に配ったこと。好評で、先生方は毎年1枚ずつ肖像画の部分だけ切り取り、次々と音楽室に張り足した。因みに第1作目は、ベートーベン。その後、文部省が音楽教材として認定、30数枚が音楽室に張られている。投/時々、眼が動くとの噂も?
確定申告 = e-Tax(イータックス)は、国税庁が運営する、国税に係る申告・申請・納税に係るオンラインサービスの愛称である。正式名称を国税電子申告・納税システムという。投/皆様も毎年この時期、画面の「確定申告書等作成コーナー」を利用されていることでしょう。税務署に行かず、パソコン操作だけで終えることができ、投稿者は専ら医療費の還付申告を行っている。さて最早、“自由裏金党” “脱税自由党”とまで称される自民党。その親分の岸田首相が確定申告の呼び掛けを行い、「どの口が言うか」と大批判を浴びた。確定申告のボイコット運動まで起こっている。そう言えば、佐川さん今どうしているのかな?
核の傘 = 自国の安全を核保有国の核抑止力に依存して、確保しようとすること。投/唯一の被爆国・日本なのに、米国の「核の傘」の下にあることを理由に、核兵器禁止条約や核兵器を減らす行動参加を拒む。その癖、核保有国と非核国との“橋渡しをする”と発言した。情けないの一言で、これほどの詭弁はない。日本こそ、核兵器廃絶のリーダーシップを取るべき。G7が広島で開催され、岸田首相は外国首脳を広島平和記念資料館と原爆ドームに連れていく。でも事前には、「安芸の宮島・厳島神社」を見せたいと語った。どこまでも、ピント外れのダメ首相だ。
確聞(かくぶん) = たしかに聞くこと。信用できる聞込み。
楽屋落ち = ①芝居または落語などで、楽屋仲間にだけ通じて一般の人にはわからないことを言うこと。②転じて、関係者にだけ理解できて他人には分からないこと。
かぐや姫 = 投/現代の”家具屋姫"、大塚家具社長の娘・久美子氏。親子喧嘩が懐かしいが、今は何をしているのだろうか。月にも実家にも帰れず、電気屋さんと仲良くなり、少し前にコンサルタントをしていると聞いたが・・・
核抑止論(かく・よくしろん) = 核兵器によって相手国を恐れさせ、攻撃を思いとどまらせるとして核兵器保有を正当化する説。「-戦略」。投/核兵器を持っていれば平和が保たれることが定説であったが、一方、リベラル派は否定していた。やはり後者の通り、プーチンのような、狂人・ならず者が核を持てば使用する可能性が大になる。
懸歌(かけうた) = 相手に対して言いかけた歌。
掛替え(かけがえ) = ①代わりとして用いるもの。代わり。「-・のない命」。②いざという時の準備に用意された同種のもの。それに代わるもの。
掛詞(かけことば) = 同音異義を利用して、1語に二つ以上の意味を持たせたもの。主に韻文に用いられる修辞法。投/出題例によると「大江山いくのの道の遠ければまだふみも見ず天の橋立」~生野と行く野、文(ふみ)と踏みを掛けている。
影の内閣 = shadow cabinet。イギリスの野党で、政権を取ることを予想して組織された最高幹部からなる政策立案機関。政権をとれば、そのまま閣僚になる場合が多いのでこの名がある。日本では前身の民主党が実際の政権を取るまで、Next Cabinet(ネクスト・キャビネット)として置かれていた。現・立憲民主党の「ネクスト総理大臣」は、泉健太党代表。

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索引【か(さ-は行)】気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)シリーズP.11

2023年10月03日 | 気になる言葉の辞書
Mcwpt(毎日新聞クロスワードサポート)
か(さ-は行)気になる言葉の辞書シリーズ P.11/54



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チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先生
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か(さ-は行)
ガサ入れ = 家宅捜査=探(サガ・倒語)すの意の警察用語(隠語)。
華氏(かし) = ドイツの物理学者ファーレンハイト(Gabriel Daniel Fahrenheit、1686~1736年)に、国で「華倫海特」の字を当てたことから、カ氏温度(℉)の略、華氏。アメリカで用いている、氷点32度、沸点を212度とする。投/一方、セ氏は日本で使われているセ氏温度(℃)の略。創始者セルシウスの名に中国で「摂爾修斯」の字をあてたことから、摂氏(せっし)として使われてきた。現在は、「セ氏」の字が常用される。世界の潮流はセ氏で、カ氏は米国とごく少数国(英国もセ氏移行中)に過ぎない。
賢・畏(かしこ) = ①おそれおおいこと。慎むべきこと。②巧妙であるさま。うまいさま。③賢明なこと。利口。④手紙の末尾に書く語。多く、女性が用いる。投/長い年月を経て、①~④へと意味の変化、追加がされてきた。でも手紙に「かしこ」で終わる女性は、今時、どのくらいいるのか?まさかLINEやメールでは、「かしこ」とは書かない。そもそも、手紙自体が“絶滅危惧”の恐れがある。
姦しい(かしま・-) = 耳障りでうるさい。やかましい。「-く騒ぎ立てる」。「女三人寄れば-」。投/調べたら、漫才トリオ「かしまし娘」は1981(S56)年を最後に休止と書いてあった。ドラマでは拝見したが、漫才としてはもう40年以上も見てないことになる。笑いにインパクトがあり、今でも思い浮かぶ。
賀春 = 投/そもそも年賀状を出す方が減ったが、出す方でも「賀春・賀正」と書いていませんか? 正月や新年を愛でているだけで、相手への敬意が込められていないので、上の方へはもちろん相手によっては大変失礼になる。賀詞の基本は、「謹賀新年」「恭賀新年」。「謹」慎む(相手を尊ぶ)」や「恭」うやうやしい(礼儀正しく丁寧である)言葉が含まれるため。
(かすり) = 所々かすったように文様を織り出した織物または染文様。文様を織り出したのを織絣、模様を染め出したのを染絣という。「-の着物」。「♪女ひとり」の曲には日本三大紬(つむぎ)、3番に「塩沢絣」が出てくる。
がせ = にせもの。うそ。でたらめ。「-ねた(種)」。投/語源は「人騒がせ」から来ているというが、信憑性は不明。
家政婦 = 家事の手伝いのために雇われる女性。家事援助者。「家政」とは、①家庭生活を処理してゆく手段・方法。②一家の経済や暮らし向き。投/家政婦と言えば、TVドラマが次々と続く。「家政婦は見た」(市原悦子)、「家政婦のミタ」(松嶋菜々子)、「家政夫のミタゾノ」(松岡昌宏)。皆様の年代によって、ミタ(見た)シリーズが違う。時代の趨勢でドラマの主役は男性になったが、女装していることが意味不明。
河川(かせん) = 河川法の「水系」の定義によると、湖も河川。琵琶湖・霞ヶ浦・浜名湖・宍道湖なども河川。
河川敷(かせんしき) = 昔は、「カセンジキ」と言った。広辞苑7版では、主なる言い方は「カセンシキ」だが、2つめの言い方「カセンジキ」も載っている。
数え年(元日)(かぞえどし) = 生まれた年を1歳とし、以後、正月になると1歳を加えて数える年齢。投/生まれた途端に1歳、正月を迎えると2歳と数える。極端な例は、12/31生まれの赤ちゃんは翌日の元日には2歳になる。正月に「おめでとう」と言うのは、本来は正月に皆全員が「無事に歳を重ねたことへのお祝い」の意。現在は、新年になったことを「めでたい」と思っている人が多数派。1949(S24)年に「年齢のとなえ方に関する法律」ができ、現在のように満年齢(実際の誕生日)で数えることになった。今も数え年が続いていたら、元日はケーキ屋さんがパンクする(笑)。
過怠金(かたいきん) = 過怠は、過ち・手抜かり。団体の内部的統制のために、構成員の義務違反に対して制裁として科し、または懲戒処分として科す金銭のこと。
片栗粉(かたくりこ) = カタクリの地下茎から製した白色の澱粉(でんぷん)。「片栗」は、ユリ科の多年草。早春に二葉を開く。根茎は白色・多肉の棒状で、デンプンを蓄え片栗粉にする。近年、市販の多くはジャガイモの澱粉である。普通切手(350円)に採用されたが、現在は廃版。投/片栗粉は貴重で、相当以前から澱粉に置き換わっている。なのに未だに片栗粉と称しているのは、偽装表示(笑)。消費者庁やメーカーは、適切なネーミングを考えるべき。
796katakuri/231008
忝い(かたじけな・-) = ①恥かしい、面目ない。②過分の恩恵や好意を受けて、身にしみてありがたい。③尊貴さがそこなわれるようで、もったいない。恐れ多い。
ガタスキー = 潟スキー。泥質干潟上で使用される交通具、運搬具あるいは副漁具。潟スキーに乗ることにより、泥質干潟に手足をとられずに、干潟上を速く移動することが可能となる。
カタストロフィ = catastrophe・①大変災。大惨事。②戯曲や小説の最後の場面。大詰。大団円。③悲劇的な結末。破局。
肩たたき= 投/子や孫にやってもらうのはいいが、会社や上司にはしてもらいたくないもの。可愛い子供達から無料「肩たたき券」を貰うと嬉しいが、会社からは無常「退職願」の指定書式を貰うとやるせない(電子化が遅れた会社)。
カタルーニャ = Catalunya・スペイン北東部、英語名カタロニア。地中海に臨む地方。中世以来独特の文化を有し、今日も強い自治権を有する。中心都市はバルセロナ。投/スペインはフランスと国境を挟み、日本人にとってバルセロナ(五輪、サグラダ・ファミリアなど)のほうが馴染みがある。ひと言でカタルーニャ地方を“語る~にぁ”(出たオヤジギャグ!)、大変だ。財政的に豊かな地域で、何と言っても今世紀に入ってからの「独立運動」(独立国建国)が盛んだ。
カタルシス = katharsis・ギリシア語。抑圧されて無意識の中にとどまっていた精神的外傷によるしこりを、言語・行為または情動として外部に表出することによって消散させようとする心理療法の技術。浄化法。精神分析の用語。
徒(かち)<御徒町> = 「徒」は、乗物に乗らないで歩くこと。徒歩、歩行。「徒士衆」(かちしゅう)は、徒歩で行列の供をしたり警固にあたったりする侍。御徒(おかち)と呼ばれ、騎乗が許可されない下級武士である。江戸時代、江戸城や将軍の護衛・幕府御用の警護、江戸城中の雑用を職務とした。御徒町(おかちまち)の地名の由来は、江戸時代、多く住んでいたことによる。投/町名は消えたが、JR御徒町駅、東京メトロ・都営地下鉄の駅名が健在である。
隔靴搔痒(かっか・そうよう) = 靴の外部から足のかゆい所をかくように、はがゆく、もどかしいことをいう。投/たまたま見た新聞のメディア批評には、「隔靴搔痒たるNHKニュース番組」と言う一節があった。政府を忖度して、はっきりと論説しないもどかしさを表している。
学区・校区の言い方(通学区域) = 児童・生徒が通学する公立小・中・高等学校の区域。通学区域。投/学区は東日本の表現、校区は西日本で使われる。NHKは、全国放送では通学区域または学区の語を使う(関西など地元放送時は校区でも可としている)。大阪の教育制度や教育理念を破壊してしまった、橋下徹大阪府知事(当時)の責任は大きい。その頃、氏が校区と発言していたことから、関西圏は学区と異なる言葉を使うと認識した。
カッター = 笑い言葉 < 勝利が似合う刃物、勝った~。
桂文楽(かつらぶんがく) = かつてエピソード、1971(S46)年、高座で台詞を忘れてしまい「もう一度、勉強し直して参ります」と途中で降りてしまった。その後、2度と高座には上がらず、その年に亡くなった。没71歳。
活を入れる = ①気絶した人を蘇生させる術を施す。②転じて、刺激を与えて元気づける。気力を起こさせる。投/TV番組の影響か、「喝を入れる」誤用が多い。喝は禅の言葉で、修行者の迷いを覚ますために、僧が発する叫びの声。大きく叱る場合は、「一喝する」と言う。
手納基地(かでな・-) = 3700mの滑走路2本、約100機の米軍機が常駐する極東最大の空軍基地。在日空軍最大の基地である。面積は羽田空港の約2倍。投/様々な問題を抱えており、あまり認識されていないのが飛行場の面積のうち9割以上が私有地。米国は沖縄戦の占領時、地元民の土地を「強制接収(無断)」で拡大したことから、地主数は11450人になる。最大の矛盾は、年間239億円を超える賃借料が日本の税金によって土地所有者に支払われていること。
花伝書(かでんしょ) = 世阿弥(ぜあみ)の著書「風姿花伝(ふうしかでん)」の通称。世阿弥は、室町初期の能役者・能作者、能楽書。風姿花伝は、世阿弥の最初の著書。能の修業・演出等に関する広範囲の内容を含む。
瓜田にを納れず(かでんに・くつをいれず) = 瓜畑の中では、脱げたくつを履(は)き直すためにかがむと瓜を盗むかと疑われる。嫌疑を受けやすい行為は避けるがよいという意。略して「瓜田の履」とも。[類語]李下(りか)に冠(かんむり)を正さず → すももの木の下で冠を被り直そうとして手を上げると、盗んだと疑われるので直すべきではないという意。どちらも、疑われる行為をしないように戒めたこと。
加藤タキ = 社会活動家。投/1991年のソ連崩壊によって14か国が独立、その一部は“加藤タキ“と覚えるとよいと教わった。カザフスタン・トルクメニスタン・ウズベキスタン・タジキスタン・キルギスタン(キリギス)、スタンは国の意。
勾引し(かどわかし) = 子供や女などをむりやり、または、だまして他に連れ去る。誘拐する。投/ロシアがウクライナの子供数万人を親から無理やり引き離し、連れ去ってロシア教育をさせているのも「勾引し」(誘拐犯罪)だ。
火遁(かとん) = 忍術で隠形の術の一つ。火を用いて身を隠すもの。
の軽重を問う(かなえのけいちょう・-) = ①故事による・統治者を軽んじ、これに代わって支配者になろうとする野心のあること。②転じて、ある人の実力を疑ってその地位を覆そうとすることのたとえ。
金巾(かなきん) = 細く上質な綿糸で目を細かく薄地に織った布。15、16世紀頃に南方から舶来された綿織物を指す。ポルトガル語のcanequimが語源。
金釘流(かなくぎりゅう) = 筆跡の下手なのを流派のように言ってあざける語。投/トランプ元大統領のサインは、ノコギリの歯が並んだようだった。
蟹工船(かにこうせん) = 小説。小林多喜二作。1929(S4)年、「戦旗」に発表。過酷な蟹工船の中で展開する弾圧と抗争、未組織労働者の覚醒を描いた、初期プロレタリア文学の代表的作品。投/若かりし昔、投稿者は労組若手の一人として、労働活動の原点のこの小説を読み映画も観た。昨今は労組結成率が大幅に減り活動も弱まってしまったので、給料は上がらず低賃金のまま。だから景気は良くならず、格差ばかりが広がるのだ。
嘉納治五郎(かのうじごろう) = 柔道家、教育家。1882(M15)年、講道館を創設、柔道の発達に貢献。投/嘉納がフランスへ行き、紹介の際に現地人から笑われたエピソードがある。フランス語の「ジゴロ」(ヒモ)と似ていたため。
鹿の子(かのこ) = 鹿子(かこ)または鹿の子。鹿の愛称。投/笑い言葉 < ♪小鹿のバンビはかわいいな~ 鹿が関係する言葉で「しかとする」は、花札の紅葉の札の鹿がうしろを向き知らん顔しているように見えることから、相手を無視すること。投稿者は”食欲の秋”を先取りして、和菓子(餡)の鹿の子が大好き。
カノン = Kanon・ドイツ語。楽曲の形式、またその技法の一種。ある声部が歌い出した旋律を後続の声部が忠実に模倣しつつ進む対位法的な曲。輪唱もその一種。追復曲。投/カノンと言えば、パッフェルベルの「カノン」でしょ。山下達郎の「クリスマス・イブ」などの歌謡曲や、様々な分野の曲にもアレンジされ組み入れられている。我が家のお風呂はリンナイ製で、オルゴールのような電子音にこのパッフェルベルの「カノン」の曲が流れる。次に、「お風呂が沸きました」と女性の声でアナウンスされる。
禍福(縄)(かふく) = 故事ことわざ辞典によると、「史記」~「禍福(かふく)は糾(あざな)える縄の如し」。人の幸福と不幸・成功と失敗は、より合わせた縄のように表裏をなして、目まぐるしく変化するもの。
家父長制1(かふちょうせい) = 父系の家長が絶対的な家長権に基づいて家族員を支配・服従させる家族形態。投/家だけではなく、会社や組織の長が牛耳る形も言う。まさしく典型的なのが政治の世界。国会で論議せず首相や官邸の主張を、何でも閣議決定しまうのも1つの悪しき家父長制。家からも・会社からも・政治も、自由に物が言える時代になれば世の中が良くなる。
家父長制2(かふちょうせい) = 投/このような家主体の戸籍制度は、戦後、民法で廃止された。にも関わらず安易な芸能人や週刊誌は、未だに「入籍した」と言う始末。旧法でいう入籍は、夫の親の支配下になってしまう。双方の親の戸籍から離れて、夫婦だけの新たな戸籍を作るのだから入籍表現は不適切。発表するなら、「結婚届け」を提出したと言うべき。
ガブリエル[天使] = 聖書においてガブリエルは、「神のことばを伝える天使」であった。ガブリエルという名前は、「神の人」という意味である。キリスト教では、ミカエル、ラファエルと共に三大天使の一人であると考えられている。「受胎告知」などの西洋美術において、優美な青年、時には威厳のある表情で描かれることもある。
果報は寝て待て(かほう・-) = 幸運は人力ではどうすることもできないから、あせらないで静かに時機の来るのを待っていればよい。「果報」とは、めぐりあわせのよいこと。幸運。投/実際に寝て待っていろ!の意ではない(笑)。

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索引【か(ま-わ行)】気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)シリーズP.12

2023年09月30日 | 気になる言葉の辞書
Mcwpt(毎日新聞クロスワードサポート)
か(ま-わ行)気になる言葉の辞書シリーズ P.12/54



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チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先生
の「ことば検定」、池上情報/池上彰氏のTV情報番組を参考にしたことを示す。
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か(まーわ行)
(がま) = 淡水の湿地に生える。高さ約2m、夏、約20m緑褐色の花序(穂)をつける。投/植物そのものより、日常の言葉に多用されている。「かまぼこ」(蒲鉾)の語源は蒲の穂で、蒲の形と色が似ていることから。昔のかまぼこは細い竹にすり身を付けて焼き、現在の竹輪(ちくわ)にあたる。「蒲焼(かばや)き」も、昔は鰻を開かずに筒切りにして棒に差して焼いていたので、形が蒲の穂に似ていたことから。
771gama
ガマ = ①岩石や地層のなかにある空洞。②沖縄県南部にある洞窟(どうくつ)。太平洋戦争末期の沖縄戦では、防空壕に使われた。投/6月23日は、事実上、1945年の沖縄戦が終了した日。沖縄「慰霊の日」とされる。沖縄戦では、20万人が戦死。沖縄各地のガマでは、旧日本軍による県民への強制自決が行われた。
神対応 = 気の利いた対応。期待したよりも、丁寧ですばらしい対応。反対語<塩対応=思いやりを感じない対応。すげない態度で応じること。投/投稿者は、神対応の言葉が嫌い。無宗教だが、人間ごときが神たる存在を軽く扱っている(笑)。神対応なんて言わずに、素直にその人に相応しい言葉で褒めたらどうだろうか。でも古い言葉に、「神業・神技(かみわざ)」があったな~。
亀の子縛り = 亀の甲のように、菱形の目ができるように縛る縛り方。
(かもじ) = ①髪の女房詞(ことば)。 ②女性が髪を結う時の添え髪。
ガヤ芸人 = 雛壇(ひなだん)芸人。TVのトーク番組・バラエティ番組で、準レギュラーあるいはそれに類する頻度で出演するお笑い芸人のこと。元々の「がや」は、アニメーションや洋画の吹き替え用の言葉で、スタジアム客の歓声や学校の運動場の掛け声といった、内容が決められていないその他大勢の「がやがや」した台詞の声を担当することを言った。投/ガヤ芸人なりに、いかに目立つトーク術が必要だと言われる。若い方には受けるが投稿者としては、仲間うちの話や”がやがや”と中身がないトークばかりで幻滅する。こんな内容で国民が喜ぶと思う、TV局の安易さを痛感する。
がらがらぽん = ①組織・役割などを全面的に再編したり入れ換えたりすること。②リセットして仕切り直す。“おじさんビジネス用語”。
ガラコンサート = gala concert・「ガラ」は祝祭の意。祝賀・記念のために行う特別演奏会。投/新潟県のガーラ湯沢スキー場・リゾート地も同様な趣旨。意味は分かるが、日本語の語感が悪い。例えば、客の入りが「がら空き・がらがら」。鶏がら・がらくた・がらがらぽん(組織・役割などを総入れ替えする)。投稿者は、そんなことを指摘できる「柄」でもないが~。
唐獅子(からしし、からじし) = ①獅子を、いのしし(猪)・しし(鹿)と区別していう語。 ②獅子を造形的に装飾化したもの。 投/「唐獅子牡丹」(-ぼたん)は、日本映画昭和残侠伝シリーズの主題歌として高倉健が劇中で歌った曲の歌詞を改変したもの。1960年代にヒット。「義理と人情を秤(はかり)にかけりゃ」で始まる歌詞は、劇中での高倉の決め台詞「死んでもらいます」と共に流行語になった。
ガラスの天井 = glass ceiling・グラスシーリング。資質・実績があっても女性やマイノリティを一定の職位以上には昇進させようとしない組織内の障壁を指す。女性やマイノリティが実績を積んで昇進の階段をのぼってゆくと、ある段階で昇進が停まってしまい先へ進めなくなる現象。鉄ではなくてガラスであるのは、「目では見えない障壁に阻まれている」ことからの表現である。投/この言葉を知ったのは、2016年、ヒラリー・クリントン氏が初の女性米大統領実現かと騒がれたが失速した時。“ガラスの天井を破る”表現は、あくまで物理的に考えればガラスが割れて怪我をしたり物騒だ(苦)。日本なら、がんじがらめの「竹の天井」、「蔦(つた)の天井」のほうが相応しいのでは。
体が資本 = 松下幸之助によって残された言葉。①幸之助は元々虚弱な体質だが94歳まで生きた人物であり、体の健康は何よりも大切であることを知る。②そして人間とは気分が大事で、気分が悪いと立派な才能を持とうにも十分に生かすことはできない。③何をするにも、元気な体があってこそ可能、体の健康は何よりも大事であるという意味。
辛党(からとう) = 酒好きの人、左党。左党は、左ききの仲間、すなわち酒飲み。酒杯は左手に持つから。あるいは鉱山・大工作業で、左手は鑿(のみ)を持つ手・“飲み”と掛けている。投/若い世代は激辛ラーメンなど辛い物好きを、辛党と呼んでいる。いずれこの言葉の意味も、酒好きから辛い物好きへと代わっていくだろう。因みに投稿者は酒も甘い物も大好きの二刀流、甘辛(あまから)党総裁候補。
C(カリエス) = カリエス・caries、虫歯。「C」はその略称で、虫歯の進行具合によってC1~C4に至る。投/もう30年近く歯医者に行ってないが、ぼんやりCが浮かんだので、念のため歯医者通い常連の妻に確認した。歯医者の先生が「〇〇歯・C3~」などと読み上げると、気が滅入ってくるそうだ。この文章を書いているだけで、歯が痛くなるような気がする。
ガリ版 = 印刷機やプリンターがなかった数十年前は、ビラや学校のテスト用紙はガリ版刷りだった。投/投稿者は生徒会や組合ビラの発行作業で、随分と使った。
カリプソ = 大西洋・西インド諸島のトリニダード・トバゴで生まれたポピュラー音楽。諷刺に富む歌と踊りやすい2拍子の演奏が特徴。投/1957(S32)年、ハリー・ベラフォンテの「バナナ・ボート」は衝撃的だった。日本では、浜村美智子がヒットさせた。1960年代に、日本発祥のリズムながら異国情緒がする「ドドンパ」、橋幸夫など海外のリズムを取り入れた「リズム歌謡」へと繋がっていく。ベラフォンテは、23年4月に亡くなった(96歳)。
画竜点睛(がりょうてんせい) = 物事を立派に完成させるための最後の仕上げ。わずかなことで、全体が引き立つ例え。
 = 古くは人と人以外のものも指した。人の場合、男女ともに指した。投/投稿者の推察だが、「誰彼無し」~不特定多数の言い方がそうか? 当時は交際が破談しても「元カノ」はおらず、「元カレ」ばかり(笑)。万葉集などの昔は、男女ともども配偶者はどちらも「つま」(妻・夫)と言ったそうで、ややこしい?時代だった。
花梨(かりん) = バラ科の落葉高木。中国大陸の原産、古く日本に渡来した。高さ約6メートル、周囲2メートルに及ぶ。春の末、枝端に淡紅色5弁の花を開く。果実は黄色。
780karin1 780karin2 花と実
家老(かろう) = 笑い言葉 < とても疲れていそうな家臣は家老(過労)。投/プーチンには、侵略を止めさせる諫言をする適切な家老(知恵袋)がいないのだろう。ここからはおふざけで、ロシアと中国が近いのは首脳の名前のせい?プーチンと一字違いは「プーサン」(習近平のあだ名・プーサンに似ている)。
夏炉冬扇(かろ・とうせん) = ①時機にあわない無用の事物のたとえ。夏の囲炉裏(いろり)と冬の扇(うちわ)の意から。②君主の信望・寵愛(ちょうあい)を失った者や、寵愛を失った宮女、恋人にすてられた女性のたとえとして用いられることもある。
皮算用(かわざんよう) = 捕らぬ狸(たぬき)の皮算用の略。事の実現もはっきりしないうちに、あれこれ期待すること。投/言われを調べると、かつて狸の毛は筆などに使われ、狸を捕るとかなりの金になったようだ。しかし狸は逃げる知恵があり、なかなか簡単には捕まらなかったことから戒めの対象動物になった。
冠羽(かんう) = 鳥の頭頂部に生える飾り羽。多く雄の性徴で、繁殖期にのみ見られる種もある。
侃々諤々(かんかんがくがく) = 遠慮することなく盛んに議論すること。喧々諤々(けんけんがくがく)という人が多いが、侃々諤々と喧々囂々(けんけんごうごう)の両者が混交した誤り。喧々囂々は、大勢の人が口々にやかましく騒ぎ立てること。
眼光紙背に徹す(がんこう・しはい・-) = 書物を読んで、ただ字句の解釈にとどまらず、その深意を読みとる。紙の裏まで見通すという意味で、書物に書かれた字句の背後にある深い意味を読み取ることを指す。投/「眼光クロス背に徹す」~毎日新聞クロスワードを解く方は、ただ答え合わせをするだけではなく、出題者・西尾徹也先生が言わんとする言葉の裏側(世の中の風潮・政治批判)を読み解かなければならない!
冠婚葬祭(かんこんそうさい) = 古代の4大礼式。冠=元服、婚=婚礼、葬=葬儀、祭=祖先の祭祀(さいし)。投/生まれてから亡くなったあとまで、人生のイベントを順番に並べた四字熟語。現在に置き換えれば「冠」(元服)は成人式、昔は大人になる儀式には冠(かんむり)や烏帽子(えぼし)を被ったことから。「祭」とは盆踊りのようなまつりではなく、祖先祭祀といい四十九日や三回忌など亡くなった人を祀(まつ)ること。
鑑査(かんさ) = 調べて適否・優劣を目利きすること。
先生(青木昆陽)(かんしょ・-/-・こんよう) = 江戸中期の儒学者・蘭学者、1698~1769年。8代将軍吉宗の命で、オランダ語を学ぶ。飢饉対策として甘藷の栽培を勧め、世に甘藷先生と称された。「甘藷」とは、さつまいものこと。一方、男爵芋(だんしゃくいも)と言われる方の名前は、川田龍吉(りょうきち)男爵、1856(安政3)年生まれ。北海道の農場で品質改良を繰り返して作られたじゃがいも。男爵の身でありながら、仕事の傍ら財産を注ぎ込み熱心にじゃがいも栽培を行なった。投/昔はお米が取れず高級品だったので、じゃがいも・さつまいもなどを命の糧に。芋でも、食べることができた人は恵まれていた。
貫主(かんす・かんじゅ) = 天台座主(てんだいざす)の異称。また後に、各宗本山や諸大寺の住持の敬称ともなる。管主。投/毎年の漢字は京都・清水寺が決めていると思われがちだが、実際は日本漢字能力検定協会。森清範貫主はインタビューで、当日は14時に書くが12時に連絡がある。同じ字が再び選ばれた際は、微妙に字体を変えると言っていた。
含蓄(がんちく) = ①含み蓄えること。含み持つこと。②深い意味を内に蔵すること。ふくみ。「-のある話」「-に富む文章」。投/紛らわしい言葉は、蘊蓄(うんちく)。知識を深く積み蓄えてあること。また、その知識。「-のあるところを披露する」。
官房機密費 = 内閣官房の事務の円滑効果的な遂行のため、機動的に使用することを目的とした経費。投/菅官房長官在任中は、87億円もの領収者不要の支出をしている。官房長官の「金庫」と言われ、領収者が要らないことから過去から不正(私物化)の温床だ。本来の目的とは異なる使い方がされ、自民党の選挙費用や野党対策、マスコミ対策、国会議員や官僚、御用ジャーナリスト・評論家に金を配る。元は税金でも、ほとんどが自民党の活動や私用の飲み食いなど違法な使い方がされてきた。毎年度末や選挙前になると、金庫が空っぽになる現象が続く。
貫目(かんめ) = ①尺貫法の目方の単位の他に、②身に備わる威厳・貫禄の意味もある。
慣用句 = 投/投稿者は慣用句、常套(じょうとう)句が大好きで、いかにも庶民的・身近な言葉と思える。調べたら無数にあるので、<例>は省略した。政治家・コメンテーター・ドラマ・若い方の会話には、これらの言葉が少ないことから話に薄っぺらさを感じ、あまり心に響かない。一方、刑事コロンボはガイジンさん?なのに、”うちのかみさん” や “よござんすか?”など江戸っ子弁として慣用句、常套句がふんだん、日本の故事・ことわざまで飛び出す。何回見ても飽きない。
慣用読み(かんよう・-) = 慣用による読み方。正式な読み方以外によく用いられる読み方。一例・他人事を“ひとごと”ではなく、“たにんごと”と読む。元々の字は「人事」(ひとごと)と書いたが、人事(じんじ)と読まれ分かりにくいので「他人事」と書くようになった。しかし「たにんごと」と読む人が多くなり、現在、新聞などでは「人ごと」と書くようにした。残念なことに「たにんごと」の言葉が独り歩きし、「人ごと」という言い方を駆逐する勢い。
閑話休題(かんわきゅうだい) = ①話を本筋にもどすときに用いる語。②無駄話はさておいて。それはさておき。投/字面(じづら)から休憩に入る、あるいはノンビリとした雰囲気と思いがちだが正反対の意。
眼を付ける(がん・-) = 悪意をもって相手の顔や目をじっと見つめる。不良仲間で言いがかりをつけるときなどに用いる言葉。眼を飛ばす。

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索引【き(あ-な行)】気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)シリーズP.13

2023年09月26日 | 気になる言葉の辞書
Mcwpt(毎日新聞クロスワードサポート)
き(あ-な行)気になる言葉の辞書シリーズ P.13/54



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チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先生
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き(あ-な行)
気宇壮大(きう・そうだい) = 「気宇」は、気がまえ。心のひろさ。気宇壮大=心意気がきわめて大きく、盛んであること。
競(きお)い肌 = 勇み肌・男達(おとこだて)など、仁義を重んじること。投/昔は平気で、絵具・クレヨンは「肌色」と言ったが、今は皮膚の色による差別用語になり完全にNG。ペールオレンジ(pale=淡い) 等と言い換える必要あり。男達(おとこだて)・男泣きも、女性蔑視に繫がるので避けるべき。
帰化(きか) = 志望して他の国の国籍を取得し、その国の国民となること。「日本に-する」。投/大相撲は世界から力士を受け入れているにも関わらず、親方になるには日本国籍が必要なため、引退した白鵬なども帰化した。投稿者は昔から、人種差別だと思っている。
機械文明 = 産業革命以降の、機械による大量生産が行われるようになった。人間が道具を使用する生産手段が、機械に置き換えられたという文明である。逆に機械に使われる存在になったり、社会そのものが機械化され複雑化されるという問題も生まれた。チャップリンの映画「モダン・タイムス」は、機械文明そのものに対する痛烈な皮肉だ。投/「モダン・タイムス」を見たが、チャップリンの皮肉が効いている。人間社会は機械に使われ、そして今やAIにも使われている。だからこそ人間同士、戦争や諍(いさか)いを起こさず仲良く暮らしませんか?
季重なり(き・がさなり) = 俳諧で、一句のうちに季語が二つ以上含まれること。好ましくないこととされる。
キキ[魔女の宅急便] = ウィキペディアによると、最初からクロネコヤマトとのタイアップ映画ではなく揉めた経緯があった。原作者の角野栄子氏が、「宅急便」を普通名詞だと思い安易にネーミング。ヤマト側は使用禁止のクレームを付け争ったが、特許庁は「魔女の宅急便」と「宅急便」は異なる言葉と認定した。投/結果、ヤマト運輸は掌(てのひら)を変えてちゃっかりアニメ映画版に協賛、映像をそのまま同社の広告・CMに起用した。宅配業者だけに、”ことの運び方”も上手い。宅配便をついつい宅急便と言ってしまうが、公的・SNSなどに書く際は使い分けが必要。
記紀(きき) = 古事記と日本書紀。
危機一髪(ききいっぱつ) = 髪の毛一本ほどのわずかな差のところまで危険が迫ること。危ない瀬戸際。投/007シリーズ2作目・邦題が「危機一発」だったので、その後も間違って使う人が多い。映画評論家の故・水野晴郎氏が、洒落て命名した。リバイバル時は、原題の「ロシアより愛をこめて」に変更された。個人的には、この回のボンドガール「ダニエラ・ビアンキ」が一番美しいと思っている。
奇々怪々(きき・かいかい) = 非常に怪しく不思議なさま。
帰去来(ききょらい) = 陶淵明(とうえんめい)の「帰去来辞」より。222-589年、六朝(りくちょう)時代の東晋の詩人。下級貴族の家に生まれ、不遇な官途に見切りをつけ、41歳の時、「帰去来辞」を賦して故郷の田園に隠棲。平易な語で田園の生活や隠者の心境を歌って一派を開き、唐に至って多くの追随者が輩出される。
揮毫(きごう) = 筆をふるう意、書画を書くこと。
騎虎の勢い(きこ・-) = 虎に乗って走る者が途中で下りることができないように、物事の行き掛かり上、中途でやめにくいこと。
気散じ(きさんじ) = ①心の憂さをまぎらすこと。きばらし。「-に外出する」 ②気苦労のないこと。気楽なこと。のんき。
旗幟(きし) = 旗と幟(のぼり)、旗印。表立って表明する態度・主張。「-を鮮明にする」。
鮮明(きしせんめい) = ①旗印が鮮やかではっきりしていること。②転じて、態度・主義・主張などがはっきりしていること。
岸田劉生(きしだりゅうせい) = 洋画家、ふっくらした娘の「麗子像」を多く描く。実存するだけでも50点もある。投/初めて知ったのは、1981(S56)年発行の切手・近代美術シリーズ。
志倭人伝(ぎし・わじんでん) = 中国の魏(ぎ)の史書「魏志」の東夷伝倭人の条に収められている、日本古代史に関する最古の史料。「三国志」の魏志倭人伝に記された、2世紀後半から3世紀前半頃の「倭(わ)」にあった最も強大な国。女王・卑弥呼(ひみこ)が支配。魏と交通した。その所在地については、九州地方と畿内地方との両説がある。投/「倭」は、当時の日本のこと。現在、和風・和式・和食などに使われている日本風の「和」は、「倭」の字を「和」に置き換えたもの。
記者クラブ = 国会や官公庁などで取材する記者間の親睦をはかり、また共同会見など取材活動に便利なように組織した団体。そのための詰所。投/国会記者クラブほど、追及が甘くなるのは大問題。歯がゆさ・忖度の塊で、日本の政治を悪くする。
喜寿(きじゅ) = 「 喜寿」(きじゅ) 77歳、喜の草書体は「㐂」、七・七に読めることに由来。「傘寿」(さんじゅ) 80歳、傘の簡易字体「仐」が八・十に読める。「米寿」(べいじゅ) 88歳、米の字を分解すると八・十・八になる。「卒寿」(そつじゅ) 90歳、卒の簡易字体「卆」が九・十に読める。「白寿」(はくじゅ) 99歳、百の字から一を引くと「白」になる。「百寿」(ももじゅ)はそのまま、100歳。投/長生き、おめでとうございます!
キスアンドクライ = フィギュアスケートで、競技終了後に選手と監督・コーチが採点発表を待つためのリンク脇のスペース。発表を聞いて喜びのキスを交わしたり、悔し泣きをしたりする場所の意。投/投稿者の90代の母は羽生結弦選手と俳優・斎藤工の大ファンで、部屋中にグッズがひしめき合う。母に、棺桶には花ではなくグッズで埋めて送ってやると茶化す。
帰歳暮(きせいぼ) = 笑い言葉 < コロナ禍では実家の両親に会えない人が多かった。そのため実家にお歳暮を送ることが人気になり、帰省と歳暮を掛けて「帰歳暮」の言葉が生まれた。
北回帰線(きた・かいきせん) = 地球上赤道の南北、緯度23度27分の緯線。北を北回帰線(または夏至線)、南を南回帰線(または冬至線)という。北回帰線上では夏至の日に、南回帰線上では冬至の日に、太陽が真上に来る。これを極限として、太陽は南または北へ回帰する。両回帰線の間が熱帯である。
北区 = 投/調べたら、全国に12ある。設置順は、①大阪市1889年、名古屋市1944年、東京都1947年、京都市、札幌市、神戸市、さいたま市、堺市、新潟市、浜松市、岡山市、⑫熊本市2012年。韓国、台湾、香港、マカオ、ブルガリアにもある。同一区名最多は、南区13、西区12、中央区10。要するに複数地域との合併時、どちらかの地域に命名すると地元が揉めるので、妥協の産物で方角や位置を示す名になる。だから全国でこれだけ多くなり、全く個性なし。
北十字星(白鳥座) = はくちょう座は、夏の代表的な星座の1つ。天の川の上に翼を広げ、北から南に向けて飛ぶ形をしている。十字の形に星が並んでいることから、南十字星と対比する形で北十字星やノーザンクロスと呼ばれる。
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鬼畜米英(きちく・べいえい) = 「鬼畜」は、鬼と畜生。「-にも劣る行い」。残酷な行いをする者、恩義を知らない者。鬼畜米英は、太平洋戦争時、敵国・米国と英国を罵る意味で使われた。投/鬼畜と言えば、投稿者は松本清張の小説と映画を思い出す。映画は、1978(S53)年作。当時は子供の虐待が少なかった頃、子供の置き去りや衰弱死のシーンにショックを受けた。現在では残念ながら、至るところで虐待死がノンフィクションになっている。
キチン = chitin 節足動物・菌類その他の外皮や細胞壁を形成する含窒素多糖類。キチン質=キトサンの総称、グルコサミンは健康食品などで知られる。
キックバック = kickback。①本来は、「強い反動、はねかえり」の意味で、エンジンや機械工具などの始動時に逆転することを指している。②お客様に還元する意味で、普通に「割り戻し」の意味に使われている。③それが比喩的に、得意先への割戻金やリベート(還流)に。④昨今の政治献金の意味も持つようなった。投/言葉の初出は古く、1954(S29)年の国会答弁だった。最初から、曰く付きの用語らしい(笑)。多くの辞書は「望ましくない反応の意として、不当な、あるいは反社会的な形の手数料や礼金など。袖の下や賄賂をいう。」と、ダーティなイメージで書かれている。
牛車(ぎっしゃ) = 牛にひかせた乗用の屋形車。主に平安時代以降行われ、車の種類により乗用の階級が定められたが、金銀の装飾を施し華美を競うに至った。投/チコ情報によると、平安貴族の外出は牛車と決められていた。そのため紅葉を見るにも歩いていけず、見ることも下品な行為とされた。そこで「狩りに出掛ける」口実を作り、もみじを鑑賞した。その名残で、今でも「もみじ狩り」と言う。
746gissya
キッシンジャー = 1923-2023年、アメリカの政治家・政治学者。大統領補佐官・国務長官を務め、独自の秘密外交により中国との関係改善やベトナム戦争終結に活躍。投/1972(S47)年、中国との国交樹立に貢献、あるいはニクソン大統領が関与したウォーターゲート事件などとオーバーラップして、投稿者としては印象深い国務長官だった。
切手 = 1円切手の肖像画は、前島密(まえじま・ひそか)。日本の近代郵便制度の創設者で、「日本近代郵便の父」と呼ばれる。投/投稿者は、切手収集歴・半世紀以上。記念切手などがカラフル、デザインが鮮やかになる中、褐色・単色の前島密の1円切手を貼ると異様に見える。新聞の投書欄の改善求めの記事を読んだ日本郵便が、違和感のないキャラクター「ぽすくま」の1円切手を発行した。但し前島密を降ろすことはできず、併用(併売)。
狐色(きつねいろ) = 狐の毛色のような黄がかった薄い焦茶色。投/最近はジェンダー問題から、「肌色」と言ってはいけない。動物を模した表現も、当の動物からクレームが来るかも(笑)。狐色・パンダ模様・ゼブラ縞(柄)など。「肌色」の説明をすると、広辞苑第六版は「人の肌のような色。やや赤みを含む淡黄色」になっていたが、七版では「人種により肌の色が異なるとして絵具などの色名には近年用いない」が追加された。他文献では、薄橙(うす・だいだい)色を使うとしている。クレヨンは、「ペールオレンジ」表記になっている。因みに8世紀の頃は、肌色の前身は「獅子(しし)色」だった。
切符 = JRは「きっぷうりば」とひらがなに統一。投/分かりやすさもあるが、乗車券は「きっぷ」、一時預かり切符・手回り品切符など票・札は漢字にと使い分けている。
着の身着の儘(-・まま) = ①着ている着物そのままで、取り替えないこと。②着ている着物のほか何も持っていないこと。投/昔は①着るものにこだわらない・着た切り雀の意味で使い、②は誤用とされた。しかし度重なる避難者報道で「-で避難する」と多く間違いで使われたことから、広辞苑第七版では②が加わった。ギャグや早口言葉で、「着の身着の儘・木の実ナナ」がある。但しご本人は、きめ細かい方だそうです。

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索引【き(は-わ行)】気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)シリーズP.14

2023年09月23日 | 気になる言葉の辞書
Mcwpt(毎日新聞クロスワードサポート)
き(は-わ行)気になる言葉の辞書シリーズ P.14/54



いつも、「気になる言葉の辞書(毎日新聞クロスワードサポート)」にお越し頂き、
誠にありがとうございます。
文字が見にくい場合は、右サイドバーの「文字サイズ変更」の『大』をクリック願います。
チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先生
の「ことば検定」、池上情報/池上彰氏のTV情報番組を参考にしたことを示す。
画像アイコンをクリックすると拡大します。

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き(は-わ行)
ギプス = 石膏(こう)のことで、独語のgips。投/日本人には発音しにくいため、ギス言うが誤り。
銀ぶら = 東京・銀座通りをぶらぶら散歩すること。投/1990年代頃から銀座の老舗コーヒー店カフェーパウリスタでブラジルコーヒーを飲むことから発祥したという説が、度々、新聞やテレビで取り上げられた。今では専門家によって、宣伝目的のデタラメ・誤説として明確に否定されている。大正時代からある言葉で、歴史を捻じ曲げてしまう行為は許されない。これも”歴史修正主義”か。
擬宝珠(ぎぼし・ぎぼうし) = 欄干(らんかん)などの柱の上端につける宝珠(ほうじゅ)形の装飾、青銅製が多い。ぎぼうしゅの約転(音韻の変化)。宝珠頭(-がしら)。
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鬼面人を威す(きめん・人をおどす) = 鬼面のように、みせかけで人をおどしつける。
脚韻(きゃくいん) = 詩歌で、句末・行末に同音の語をおくこと。「-を踏む」。押韻。投/出題例の「春暁(しゅんぎょう)」(春眠暁を覚えず) <春眠不覚 処処聞啼 夜来風雨声 花落知多>~「暁(ぎょう)、鳥(ちょう)、少(しょう)」と韻を踏んでいる。
逆切れ = それまで叱られたり注意を受けたりしていた人が、逆に怒り出すこと。投/広辞苑第六版(2008年発刊)の時点で載っている。俗語で、投稿者が嫌いな言葉。同様に馴染めない人が多いせいか、ネットでは言い換え言葉が沢山出ている。開き直り・居直りでいいと思うが、切れた感じが弱ければ「逆上」はどうか? 逆切れも、真逆も発音が汚い。
キャスター = 笑い言葉 < 「キャスター付きの椅子に座るキャスター」。投/皆様は、どのキャスターがお好きですか? 椅子のほうですよ・・・
脚光(きゃっこう) = ①元々は舞台の前面下方にあって、俳優を照らす照明・フットライト。②転じて現在は、脚光を浴びるなど社会の注目の的となる使い方が主流。
ギヤマン = diamant・オランダ語。①江戸時代、ダイヤモンドのこと。金剛石。②ガラスの切削にダイヤモンドを使ったために、切って細工したものをギヤマン細工と呼ぶ。③さらにガラスそのものを指すに至った、ガラス・ガラス細工の旧称。室町末期から江戸時代まで使われた語。一方、「ビードロ」はポルトガル語・vidro 、ガラス。
キューピー = 投/マヨネーズ販売の正式社名はキーピー、大きい字の「ユ」です。キヤノン・シヤチハタも同様。違いに気がつきましたか?人は文字を見ているようで、見ていない。メーカーは、ロゴのバランスや強調する意味があると言っている。
吸血鬼(きゅうけつき) = Dracula・アイルランドの作家ストーカーの小説「吸血鬼ドラキュラ」、1897(M30)年)の主人公の名。投/コロナ禍で、献血者が減りピンチが続く。あなたこそ、ぜひ“給血鬼”になって欲しい。
急進派(きゅうしんは) = ①radicalism・現状を急速かつ根本的に変革しようとする立場の一団。②理想・目的を、急いで達成しようとする一員。
窮鳥懐(きゅうちょう・ふところ)に入(い)れば猟師も殺さず = ①追い詰められて逃げ場を失った人が救いを求めて来れば、見殺しにするわけにはいかない。②追い詰められて逃げ場を失った人が救いを求めてきたときは、どんな事情があっても助けてやるのが人の道であるということ。投/対人関係や営業活動で相手に気に入られて繋がりを持つことを、「相手の懐に入(はい)る」と言う。懐に入ってくるのは、鳥やお金だけではないようだ。
義勇兵(ぎゆうへい) = 徴兵によらず、自ら進んで応募する兵。傭兵とならぶ志願兵制度の一種。投/70数人の日本人がウクライナへの義勇兵への立候補があり、7割が元自衛官だった。但し日本政府は、認めず。
キュビズム = Cubism(キュビズム、キュービズム、立体派)は、20世紀初頭にパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって創始され、多くの追随者を生んだ現代美術の大きな動向である。多様な角度から見た物の形を一つの画面に収めるなど、様々な視覚的実験を推し進めた。
行間を読む(ぎょうかん・-) = 文字面に現れていない筆者の真意などをくみとる。
狂言回し(きょうげん・-) = ①歌舞伎狂言などで、主人公ではないがその狂言の進行に重要な役割をつとめる役。②比喩的に、裏で物事の進行を取り仕切る人。「狂言」は①日本の伝統芸能の他に、②人をあざむくために仕組むたくらみ。お芝居。「-自殺」「-強盗」。③道理にはずれた言葉や行為。たわごと。投/岸田首相を始め自民党議員の発言は「狂言」そのもの。政府・自民党政治は“狂言政治”そのもの。彼等は、立派な“狂言師”“狂言回し”だ(皮肉)。
橋頭堡(きょうとうほ) = ①橋を守るために、橋の両岸などに築く陣地。②渡河作戦・上陸作戦などで、攻撃の拠点として敵地に築く陣地。③また比喩的に、拠点・足場。「-を築く」。投/普段は戦争やビジネス用語しか使わない言葉で、ウクライナ侵略戦争から、俄然、注目されてきた。
京間(きょうま) = 関東と関西では、1畳の寸法(広さ)が異なる。江戸間(えどま)は1.76m×0.878m・6畳間の広さは9.27㎡。京間・関西間は1.91m×0.955m、同10.94㎡。江戸間は京間に対して約85%。投/団地間は、さらに小さく約79%。関東⇔関西転勤者・引っ越しされた方は、“間”違いに気づくかな?
興味津々(きょうみしんしん) = 興味が尽きない様。非常に興味が引かれる様。投/誤用で興味「深々」と書かれることが多いが、こちらの字のほうが“スキャンダル”ぽくて興味が沸く。でも津々=絶えず湧き出る様、深々=ひっそりと静まりかえっている様なので、やはり前者が正しい。
経読み鳥(きょうよみどり) = 鳴き声が法華経(ほけきょう)と聞こえるから、鶯(うぐいす)の異称。笑い言葉ではなく、辞書に載っている。
曲打ち = 手早く種々の変化ある打ち方で太鼓などを打つこと。
玉音放送(ぎょくおん・―) = 1945(S20)年8月15日正午の昭和天皇の肉声を流したラジオ放送。ポツダム宣言を受諾し降伏するという、詔書の朗読録音。投/昭和天皇が降伏を伝える玉音放送の経緯・軍部からの圧力を綴る、歴史評論家の故・半藤一利氏の著書「日本のいちばん長い日」は圧巻だった。映画も、前作・新作ともに観た。本当に、戦争は愚かなことだ。
玉石混淆(ぎょくせきこんこう) = すぐれたものとつまらないものとが入りまじって区別がないこと。
拒否権 = 投/国連が機能しないのは、常任理事国が持つ「拒否権」。しかし一方で専門家によると、大国に拒否権を与えたのは国連の前身・国際連盟の失敗の反省から。1933(S8)年、日本・ドイツが国際連盟から脱退し、第2次世界大戦へ進んで行ったこと。拒否権を国連の「安全弁」と表現し、拒否権を与えて脱退しにくくし、あるいは多数決だと大国同士の戦争に発展しかねないため。
清水の舞台から飛び下りる = 非常な決意をして、物事をする時の気持ちの形容。投/広辞苑は「下りる」、他の辞書は「降りる」としている。NHK番組「日本人のおなまえっ!」によると、江戸時代、清水寺(当時愛称、現正式名)は清める水がある寺とされ、人間の穢(けが)れを浄化させる人気のホットスポットだった。自分の信心を見せるために、実際に清水の舞台13mの高さから飛び降りる人が続出した。本堂(御本尊)を拝みながら後ろ飛び(足から着地)するため、生存率は高く85%だった。別の資料では、1694~1864年まで234人が飛び降り、なぜか70%が女性だそうだ。死者が34人で済んだのは、前述の理由のほかに木々が茂って、直接、地べたへ激突するのが少なかったため。
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僵屍(キョンシー) = 大辞林に、中国語・硬直した死体。中国では、死体は長い時間が経過すると、悪霊になって人に害を与えるという俗信がある。投/キョンシーも久しぶりに聞いた言葉。映画やTV番組は面白かったが、当時、小さかった我が子は本当に震えていた。
綺羅、星の如く(きら・-) = 暗夜に、きらきらと光る無数の星。投/綺羅星の如くとは読まず、「綺羅、星の如く」と区切る。同様に、五里・霧中ではなく、五里霧・中と切る。
切られ与三(郎)(~・よさ) = 歌舞伎「与話情浮名横櫛(よわなさけ・うきなのよこぐし)」中の人物、伊豆屋の若旦那与三郎。投/与三郎の台詞や黒塀・玄治店or源治店(げんやだな)など、春日八郎の「お富さん」の歌詞に流用されている。
きりきり舞 = ①非常な勢いで回ること。せわしく立ち働くさまにいう。「忙しくて-をする」。②相手のはやい動きについて行けず、うろたえて動くさま。「速球に-する」
ギリシャ神話 = ギリシア人の生み出した神話・伝説の総称。ホメロスとヘシオドスとによって洗練され体系づけられた。ヨーロッパ諸国の美術・文芸に強い影響を及ぼす。投/「ギリシャ」か「ギリシア」か、いわゆる“表記の揺れ”が生じている。西洋古典学・歴史学・哲学は、圧倒的に「ギリシア」と表記。新聞、テレビ、雑誌、日本の外務省(国内の外国名表記)、地図帳は「ギリシャ」。辞書も、表記が割れている。専門家は長い年月を経て、やがては「ギリシア」の流れに収斂(しゅうれん)していくと言っている。
麒麟(きりんじ) = 将来、素晴らしい大物になると期待される少年。特にすぐれた才能をもつ少年。神童、才知の特に優れた少年。投/大相撲好きの投稿者としては、元関脇・麒麟児を思い出す(21年、67歳没)。「花のニッパチ組」~昭和28年生まれの横綱・北の湖、同・若乃花と並んで、麒麟児の活躍は華々しいものがあった。投稿者のビールは「一番搾り」派なので、自称・麒麟じじい。
義を見てせざるは勇無きなり(-・ゆうな・-) = 論語・人の道として当然行うべきことと知りながら、これを実行しないのは勇気がないというものである。
(きん) = 重さの単位。①日本では、1斤は約600g。②食パンの量の単位。通常、パンの1斤は約350~400g。投/もはや斤の言葉は日常生活ではパンぐらい。それも重量ではなく、サイズで使われる程度。
金烏玉兎(きんう・ぎょくと) = ①太陽と月、日月。②歳、月日、光陰。中国の伝説で、太陽には3本足の烏が、月には兎がすむとされたことによる。略して、「烏兎(うと)」。
金看板(きんかんばん) = ①金文字を彫り込んだ看板。②転じて、世間に誇りがましく掲げる主義・主張、または商品など。
金字塔(きんじとう) = ①「金」の字の形に似ているところから、ピラミッドの異称。②永く後世に伝わるような、優れた著作や事業。不滅の業績。元々は中国における表現。
金太郎 = 伝説上の怪童。相模の足柄山の山中で山姥(やまうば=伝説や昔話で奥深い山に住んでいる女の怪物)を母とし、熊などの動物を友として育つ。のちに源頼光に見いだされ、坂田公時(金時)の名を与えられたと言う。
觔斗雲(きんとうん) = 中国の長編小説「西遊記」で、孫悟空が乗る雲。ひと飛びで10万8000千里を行く。投/因みに、鳥山明の漫画「ドラゴンボール」に登場する乗り物の雲は「筋斗雲(きんとうん)」。飛行機よりも速く、マッハ1.5(時速約1800km)で空を飛ぶことができる。
金の斧と銀の斧(おの) = イソップ寓話の「金の斧」、あるいは「ヘルメースときこり」。正直であることが、最善の策であるという教訓。樵(きこり)が斧を川に落としてしまい、ヘルメース神が現れて川に潜り、金の斧・銀の斧を拾ってきたが、樵は違うと答えた。最後に拾ってきた鉄の斧を、自分の斧と答えた。ヘルメースは樵の正直さに感心して、三本全て樵に与えた。
襴緞(きんらんどんす) = 金糸を織り込み豪華・きらびやか織物。投/何と言っても語調が良い、でも最近聞かなくなった言葉。
禁裏(きんり) = みだりにその中に入るのを禁ずる意。宮中・皇居・御所。

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「毎日新聞クロスワード」に出題されたワードから、ピックアップしたものです。
「気になる言葉の辞書」の説明は、広辞苑第七版と明鏡国語辞典第三版・三省堂国語
辞典第八版の解釈を主体に、その他複数の辞書・ネット検索・過去の投稿ネタ、投稿者
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