食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

▽[特設|安倍国葬・桜を見る会(桜疑惑)・森友加計学園疑惑]少数派シリーズ/分野別リンク表紙

2022年12月08日 | 国葬・桜・森友・赤木
Ns170minoritytp
少数派シリーズ 分野別リンク表紙
■特設|安倍国葬   ■桜を見る会(桜疑惑)   Hammer120■特設|森友・加計学園疑惑

1930877

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138600copybudoukan120 ■特設|安倍国葬2022
エリザベス国葬は「英国を1つ」にしたが安倍国葬は「日本を2つに分断」した
国民から愛された方と嘘ばかり並べ国民を蔑視した人物との相違が顕著に表れた!


16・エリザベス国葬は「英国を1つ」にしたが安倍国葬は「日本を2つに分断」した
15・フジテレビも国葬反対の国民の意思を見誤り大規模放送企画番組は視聴率大惨敗
14・岸田首相の弔辞も事実誤認と安倍首相の政治失敗を隠し美談化・神格化した
13・安倍国葬に伊藤博文の銃撃暗殺死を暗示する弔辞を読んだ菅氏の非常識
12・菅前首相の弔辞、本人は山縣有朋の悪行の歴史を知らなかった?と言える
11・菅前首相の弔辞は感動どころか国会・国民無視のとんでもない内容だった!
10・世論調査・国葬「よくなかった」が大幅に上回る、評論家:自衛隊が目立った
9・安部元首相の国葬式次から見えてきた美化礼賛、公私混同、戦前思考の出鱈目さ
8・国葬の本当の経費は何と「100億円」岸田首相は国民を騙し安倍氏にへつらう
7・自民党村上誠一郎議員「なぜ安倍氏だけ国葬?」「安倍氏を称賛するだけでいいのか」
6・高千穂大・五野井郁夫教授「安部首相は日本の名誉となったことがあるのか」
5・全メディアの世論調査において「国葬反対」が大幅に上回る驚きの事態に
4・安倍元首相の「国葬」異論噴出・疑問・問題だらけ、それでも強行するのか
3・憲法研究者84氏国葬反対声明◇安倍元首相の国葬は憲法に反し国民の権利侵害の恐れ
2・安倍元首相の「国葬」国を挙げての”強制”礼賛許されない・弔意の押し付けの危険
1・各紙世論調査「国葬」反対が多数・地方紙は反対7割、やまぬ批判自民内でも


Yaku1912052z ■特設|桜を見る会(桜疑惑)
国民を舐め切った安倍首相の桜を見る会・桜疑惑は、到底、許すことはできま
せん。ウソの連鎖、辻褄合わせばかりのアベノウイルス繁殖。こんな出鱈目な
安倍政権は、私達の生活へ害ばかり。必ず退陣に追い込むため、投稿者も国
民の一人として微力ながら「投稿手段」で協力致します。


28・安倍首相は首相晩餐会をホテルニューオータニで開いたのは桜前夜祭の借りを返すため
27・安倍首相夫妻晩餐会(経費1.7億円)が入札なしにホテルニューオータニに決まる疑惑<リテラ・スクープ②>
26・ホテルニューオータニも「桜前夜祭」宴会場室料を87%も割引きする癒着ぶり<リテラ・スクープ①>
25・第三のビール増税先送りと桜疑惑から見えてくる安倍首相・サントリーの癒着<赤旗スクープ③>
24・サントリーの桜前夜祭へ酒無償提供は安倍首相が酒税改定先送りをした見返り<赤旗スクープ②>
23・安倍首相の「桜前夜祭」にサントリーが大量の酒を4年連続で無償提供<赤旗スクープ①>
22・「桜疑惑」の安倍前首相秘書復職・責任取り辞職は“ウソ”だった>赤旗スクープ
21・安倍前首相は「桜前夜祭」問題で118回も国会で虚偽答弁「政治家として問題」
20・「桜前夜祭」安倍前首相を聴取も家宅捜査せず、神戸学院大・上脇博之教授に聞く
19・安倍前首相「桜前夜祭」弁明、どこまで無反省・不誠実なのか!ますます疑惑深まる
18・安倍首相「不起訴に抗議」ツイッター殺到&元文科事務次官・前川喜平氏怒る
17・桜前夜祭・安倍首相不起訴も答弁虚偽・嘘は明らか「知らなかった」は通用しない
16・桜を見る会前夜祭・安倍首相側800万円補填、東京地検はホテル領収書把握
別カテ|赤旗日曜版にJCJ大賞「安倍首相桜疑惑連続スクープ」権力監視しつこく追及
15・逮捕ジャパンライフ山口元会長・桜を見る会の安倍首相招待状を利用し被害者拡大
14・弁護士ら662人が「桜を見る会」は違法だとして安倍首相らを東京地検に刑事告発
13・桜疑惑◇桜を見る会前夜祭でANAホテル新証言、安倍首相虚偽答弁が濃厚
12・松尾貴史コラム◇桜疑惑追及本当の意味は安倍政権の悪癖・特定人優遇の検証
11・松尾貴史コラム◇安倍首相年頭から「改憲」意欲示すも「桜疑惑」への発言なし
10・桜疑惑◇安倍首相は「4つの山口」を責任解明しない限り年内退陣に追い込まれる
9・松尾貴史コラム◇「桜疑惑」を終わらせるな!国民愚弄の地獄の安倍政権と根比べ
8・「桜を見る会」安倍選挙区から招待してもよい人数は43人(全国の有権者比率からみて)
7・「桜を見る会」安倍首相“名簿廃棄は障害者職員”だったと障害者を愚弄する答弁
6・【新聞3社】安倍首相、外相秘書官時にジャパンライフ元会長と面会同行・接触の疑い
5・「桜を見る会」名簿廃棄はマルチ商法会長・反社の招待を隠すためだったのでは?
4・「桜を見る会」安倍首相夫妻・政権与党こぞって税金をはじめ国政をも私物化
3・桜を見る会の本質は「安倍首相が“安倍首相のサクラ”(協力者)を見る会」だった
2・松尾貴史コラム◇「桜を見る会」招待者リスト廃棄・隠したがるには「何か」がある
桜を見る会追及を批判するタレント・若者多出、強権堕落政治を分かっていない
1・「桜を見る会」安倍首相は税金で後援者を接待・明らかに公職選挙法違反


Hammer120■特設|森友・加計学園疑惑F340fb07a2f35810cb97a1163fdd03bd_sb120321af2be01e02fd404555768e0672191_s120
安倍首相夫妻による森友・加計学園問題の悪質さ・でたらめに鉄槌を!
森友学園への安倍昭恵夫人の介入が発端で佐川元国税庁長官が安倍
夫妻をかばい文書改ざん・もみ消しを指示、職員を自殺に追いやる!


15・近畿財務局職員妻・赤木さんの裁判は佐川氏の尋問も行われず、岸田首相は真相明らかにせよ
14・赤木さん自殺の森友訴訟「認諾」による真相隠しの卑劣な幕引き許すな!妻の悲痛な願いを踏みにじる
13・6/23・国は「赤木ファイル」を裁判所に提出決定・自殺した近畿財務局職員が記した内容
12・「森友改ざん事件忘れないで」赤木俊夫さんの死から3年、妻手記・毎日新聞に寄せる
11・財務局自殺職員の妻による「再調査」を求めるネット署名が35万筆・安倍首相に提出
10・近畿財務局元職員手記1「本省(財務省)の了解なしに森友学園との交渉ありえない」
9・文春記事「すべて佐川局長の指示です」森友問題自殺財務省職員の遺書明らかに
8・森友問題で自殺した財務局職員の妻が再調査を求めたインターネット署名が広がる
7・投書欄・森友問題の近畿財務局職員の自殺(遺書)から権力の恐ろしさ感じる
確定申告時期は未だに佐川長官を思い出す・嘘を付いて還付額が増える手はないか?
6・愛媛新文書・やはり加計獣医部新設は「加計ありき」「安倍ありき」だったことが証明
5・読売・NHKがギリギリまで「改ざん」と言わなかったのは安倍政権への過剰忖度
4・証人喚問史上最低の自民党丸川議員の質問は安倍首相にすり寄る森友体質を象徴
3・森友証人喚問の佐川氏は証言拒否を乱発、守ろうとしたのは安倍首相・昭恵氏・官邸
2・森友文書の特殊性・特例的というのは安倍昭恵氏の関与を示唆している
1・森友・加計学園疑惑はそば屋のお品書きみたい~もり(森友)とかけ(加計)

Komono_0202 誠に勝手ながらコメントのやりとりは致しておりません

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近畿財務局職員妻・赤木さんの裁判は佐川氏の尋問も行われず、岸田首相は真相明らかにせよ/少数派

2022年12月07日 | 国葬・桜・森友・赤木
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/政治情勢  森友・加計学園疑惑15Hammer120
近畿財務局職員妻・赤木さんの裁判は佐川氏の尋問も行われず、岸田首相は真相明らかにせよ

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■違法な作業を強要されて苦しみ命を絶った公務員の遺族の痛切な思いにこたえない冷たい判決
投稿はしんぶん赤旗を活用しております/森友学園への国有地払い下げ問題で、公文書改ざんを強いられ自死に追い込まれた財務省近畿財務局職員・赤木俊夫さんの妻・雅子さんが「真実を知りたい」と当時の佐川宣寿理財局長に損害賠償を求めた訴訟で大阪地裁は先週末、雅子さんの請求を退けました。違法な作業を強要されて苦しみ命を絶った公務員の遺族の痛切な思いにこたえない冷たい判決です。雅子さんは控訴する意向です。そもそも岸田文雄政権が再調査を拒み、究明に背を向けていることが大問題です。首相は直ちに姿勢を改め、全てを明らかにすべきです。雅子さんは2020年、真相究明のため、国と佐川氏を提訴しました。国は21年末、それまでの争う姿勢を一転させて賠償を受け入れる「認諾」(※下記・投稿者補足参照)を一方的に表明し、裁判を終了させました。審理が進むことを妨げ、解明の道を閉ざす卑劣な幕引きでした。雅子さんが求めていた佐川氏らの証人尋問は行われず、当事者本人の口から改ざんの動機や経緯は一切語られていません。

国有地が鑑定価格から約9割も値引きされ森友学園に売却された疑惑は17年2月に発覚しました。安倍晋三首相(当時)は、同学園が開設予定の小学校の名誉校長に妻・昭恵氏が就いていたことなどを国会で追及され、「私や妻が関係していたら、首相も国会議員も辞める」と答弁しました。この答弁の後、交渉経過などを記録した文書の改ざんが行われ、昭恵氏や政治家の名前が削除されました。18年に公表された財務省の内部調査の報告書では、佐川氏が「改ざんの方向性を決定づけた」と認めました。しかし、誰がどのように改ざんを指示したのかなど具体的な中身は書かれていません。雅子さんが裁判の中で要求し、国がようやく開示した「赤木ファイル」には、佐川氏から国会答弁を踏まえて文書を修正するよう「直接指示」があったと記された本省からのメールが含まれていました。しかし、「赤木ファイル」では黒塗りされた個人名が多く、組織的な指揮系統などは闇に包まれたままとなっています。

■安倍首相の「負の遺産」森友・加計・桜を見る会などの解明を終わらせることはできない
雅子さんは昨年10月、首相就任直後の岸田氏に、第三者による再調査を行うことを求める直筆の手紙を送りました。岸田首相も手紙は読んだと国会で答弁しましたが、財務省がすでに説明しているなどと主張して調査に応じませんでした。今回の判決についても「コメントを控える」と人ごとの姿勢に終始し、全く誠意がありません。岸田首相の「国民の声に耳を傾ける」との言葉はあまりに空疎です。首相に説明責任を果たさせることが重要になっています。国民の財産である国有地が不当な安値で売却されたり、その経過が隠ぺいされたりすることは許されません。国民共有の知的財産である公文書の改ざんは、民主主義の根幹を揺るがす重大問題です。国会で虚偽答弁が繰り返されたことは、行政監視機能を大きく損ないました。国会として岸田政権に説明させることが不可欠です。森友学園疑惑は、加計学園疑惑、「桜を見る会」疑惑とともに、国政私物化とモラル崩壊を引き起こした安倍政権の「負の遺産」の象徴です。解明をこのまま終わらせることはできません。

投稿者によって一部割愛や接続文章等の修正・補足、投稿タイトルは
新聞の原題・原文に基づき、若干、付け加えております。


投稿者からのひと言/判例によって、公務員の過ちは個人が負うものではなく国家が賠償することを理由に、言わば門前払いの判決。21年裁判は「認諾」(下記)で逃げた政府に対し、ことの真実を知るにはもはや形式的に賠償責任を問う方法しかない。つまり賠償が目的ではないにも関わらず、”法律論”を盾に裁判所も忖度した。佐川氏を出廷させるなどの指示もない、明らかな「安倍(大本)・佐川隠し」。岸田首相も安倍氏が亡くなった以上、森友や桜を見る会の解明や”弁明の場”がないからできないと言い放った。一方で国葬の実施に際し野党が安倍政治の「功罪」を検討すべきだと言ったが、聞く耳持たずにまっしぐらに安倍氏の神格化・礼賛に走った矛盾。佐川氏も安倍氏が亡くなった以上、自分の”墓場”まで持っていかずに(死ぬまで明らかにしないこと)、事実を話してもいいのではないか。このままでは哀しい晩年に・・・

補足・過去投稿者の記事(一部修正)から/「認諾」とは国が妻側の請求を全面的に認める手続きをすれば、裁判が終結するもの。今まで言い争っていたのを、一転、国が黙って賠償請求額の1億700万円を支払って終わりにした。赤木雅子さんは賠償金が目的ではなく、事実を知りたいための訴訟。安易に認諾させないために賠償請求額を敢えて高額にしたが、国はその金でも決着させる汚く悪質なもの。賠償金といっても、原資は飽くまでも我々の税金。麻生財務大臣時には逃げまくり、無能な鈴木俊一財務大臣に代わった途端に、岸田首相・官邸・財務省官僚が卑怯な手口を使い強引決着へ。だから赤木雅子さんも国民も怒る。言い換えれば、安倍元首相への究極の「公助」。国がここまですることは、当時の安倍首相・妻昭恵氏が強く関与したことの裏返し。これでますます、亡くなっても安倍元首相へ追及の必要性が高まった。終わった話ではなく、ぜひ野党は国会で吊るし上げて欲しい。

Sankoub 14・赤木さん自殺の森友訴訟「認諾」による真相隠しの卑劣な幕引き許すな!妻の悲痛な願いを踏みにじる

Akahatatop

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国葬16|エリザベス国葬は「英国を1つ」にしたが安倍国葬は「日本を2つに分断」した/少数派

2022年11月07日 | 国葬・桜・森友・赤木
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/政治情勢
国葬16|エリザベス国葬は「英国を1つ」にしたが安倍国葬は「日本を2つに分断」した

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■「国葬が終わっても反対⑧」<仮まとめ>岸田首相は歴史に『大きな汚点』を残した
国葬が終わっても反対の8回目、国葬が終わって時間が経過したが国葬の誤りは糾しておけねばならぬ。一応ここで、<仮まとめ>をする。ここまで投稿して、投稿者の総括的な感想は『エリザベス国葬は「英国を1つ」にしたが、安倍国葬は「日本を2つに分断」した』ではないだろうか。どちらもTV中継をご覧になった方、あるいはニュースだけでもその相違に愕然としたのでは。国民から愛された方と、嘘ばかり並べ国民を蔑視した人物との相違が顕著に表れたと考える。

▽13.立憲・野田元首相の「衆議院追悼演説」によって唯一安部元首相の“影”を糾した(投稿者指摘)
政府・自民党は国葬を使って「政治利用」をしたと、散々申し上げた。実は、「皇族利用」もしていたのだ。天皇は国葬に参列しない慣習になっており、それでも勅使が派遣される。また秋篠宮以下7人の皇族が参列したのは、「皇室利用」「政治利用」に他ならない。単なる一政治家の死に、皇室の権威を添える形になった。やはり、この点も問題だ。

国葬とは別に、10月25日に立憲・野田元首相の「衆議院追悼演説」が行われた。これは戦後の慣例として、立場は変われど同じ政治家として競ったライバル政党が受け持つことになっている。全く歴史や政治を勉強していない自民党(岸田首相も知らなかった?)は、当初、甘利前幹事長に依頼した。またネトウヨも、ろくに調べもせずになぜ野党なんかにさせるのだと騒いだ。その野田氏の演説の内容は、かなり歯が浮くような美談が多かったが、相当に練った内容だった。特筆したいのが本当に国葬に値するのか、また安倍氏の影の部分も問うている。演説のごく一部~『あなたがこの国に遺したものは何だったのか。そうした「問い」だけが、いまだ中ぶらりんの状態のまま、日本中をこだましています。その「答え」は、長い時間をかけて、遠い未来の歴史の審判に委ねるしかないのかもしれません。そうであったとしても、私はあなたのことを、問い続けたい。国の宰相としてあなたが遺した事績をたどり、あなたが放った強烈な光も、その先に伸びた影も、この議場に集う同僚議員たちと共に言葉の限りを尽くして問い続けたい。問い続けなければならないのです。』

▽14.自民党一部議員「安倍肖像3万円札」発行要求!今年の漢字は『壺』で決まり?(SNSと投稿者指摘)
SNSによると、自民党の一部・右翼思想議員はこの期に及んで「安倍肖像3万円札」新発行の要求をしている。安倍首相の在りし日の姿を描いた図柄を入れ、永久流用とぬかす。英国のように、エリザベス女王の肖像が描かれたようにするのか。あまりの感覚のズレに呆れる。この調子だと、安倍氏肖像の”安倍10万円金貨”や500円~1円硬貨(50円・5円は中心円部分を無くす)も安倍氏の顔が・・・、”安倍記念切手”も作れと言い出すかも分からぬ勢い。これなら、ますますキャッシュレスやペイなどのポイント化が進む(笑)。一方、狙撃された奈良市の近鉄大和西大寺駅付近の例の一角を、「慰霊の地」にする一部の政治家・国民から要請があった。しかし地元民の反対があって、さすがに市は却下した。しかし全国至る所で銅像が立ったり、安倍記念と付く建物や広場が作られると思われる。

投稿者の指摘は、火葬を風習としない諸外国は式次の「遺骨」の存在にギョ!としたのではなかろうか。ここからは笑いネタ、弔辞では菅前首相が安倍氏と焼鳥を食いながらの談話~通訳は外国の参列者に、日本独特の焼鳥をどう説明したのかなと考えてしまう。七面鳥料理やケンタッキーのイメージで、伝えた可能性あり。安倍再出馬に3時間掛け説得したと簡単に言うが、両氏の秘書・運転手・当然新聞記者等(安倍氏用SPも付いていた?)20人・30人が、他所や料理店の前や脇など飲食不可の状態で長時間待たされたと思われる。庶民は人を待たせることに気を遣うが、政治家は慣れっこになっているんだろうね。なお政治関係者によると、この会合もフィクションだった説が濃厚だ。

「国葬」が散々批判され、今や「酷葬」呼ばわりに。ところでSNSでは、年末に京都・清水寺で発表される「今年の漢字」や「新語・流行語大賞」は、霊感商法の統一教会にならい、断トツ『壺』で決まりだろ!の声(笑)、あるいは「霊」か?と。ところが、新語・流行語大賞候補30選には「宗教2世」が。政府・自民党への忖度、統一教会へのビビりか? これでは流行語の意味を為さない。もう1つ投稿者は、メディアは誰も言っていない?気が付いていない?来年4月に実施される、「統一地方選」の言い方を変更しろと言いたい(笑)。このままでは、「統一」教会信者が仕切る「地方選」に! 国会議員以上に、地方選挙の選挙区には統一教会が浸透していると言う。彼等に依存してきた自民党は、彼等の票や活動がなければ、バタバタと倒れる。それこそ自民党が大惨敗して、岸田政権が終わる可能性が高い。国政選挙が向こう3年間なく「黄金の3年間」と言われたが、もはや岸田政権は虫の息。政治は「一寸先は闇」の言葉通り、それもこれも「国葬」を政権浮揚に使ったことが命取りか。

■国葬といっても所詮は政治ショー、政府自民党自ら「死者を見せ物」にしてしまった
8回に渡った連載の<仮まとめ>。自民党層や右翼思想自民党議員は、「国葬反対」の国民に弔意はないのか!と迫り、二階元幹事長に至っては「非国民」と罵った。投稿者はコロナが始まった20年の春から、コロナ情報や感染者数・死者を追い掛けてきた。コロナで悲惨な思いや我慢に耐えている方は、国民のほとんどだろう。なかでも病院や介護施設で亡くなった方に対し遺族は”最期”に立ち会えず、遺体は葬儀社が用意した非透明の収納袋にくるまれたまま火葬される。コロナがこれほど長期にかつ拡散したのは、安倍政権による初期対策の失敗、安易に考え確固たる取り組みをしなかった安倍首相の姿勢に起因する。続く岸田首相や菅前首相もやる気がなく、対策はことごとく失敗した。満足に葬式が挙げられなかった国民にとって、コクソーもクソもない。そんな感情が、一人一人の底にある。それにしても、安倍首相の”ピアノ演奏”や功績の披露など見たくなかっただろう。率直なところ、却って国民を逆なでした。だから岸田氏の目論見は外れ、国葬が終わった直後の世論調査でも、国葬を評価する数値は上がっていない。”葬儀委員長”は、全く国民の気持ちが分かっていなかったようだ。

国民全体を対象にするより、自民党葬など有志で静かに見送ればよかったのだ。懸念されていたように投稿者が掲げた14項目の通り、まさしく国葬は政府・自民党自らが”政治ショー化”させてしまった。こんな演出を行った結果、却って自民党層と右翼層自らが「死者を見せ物」にした。国葬は終わったからこれで終わりではなく、様々申し上げた点を国民レベルで「検証」すべきだ。吉田茂国葬の際に問題点を先送りしたことが、「安倍国葬」で一気に吹き出した。ここでキッチリと手順・ルールを定めておかねば、後世の方々がさらなる紛糾を起こさせることになる。でも今の政府自民党の体質では、何の反省もなく再び先送り・事なかれ主義で進められるだろう。もはや天皇以外の国葬は、不要なのではないだろうか。いずれにしろ、若い方は、将来、時の首相が亡くなり”国葬話”で出てきたら、しっかり見定めて下さい。

まとめに当たり、投稿者は3つの点を申し上げたい。(1)国民の国葬反対の声に、岸田政権は弔意も半旗も求めないと、どんどんと国葬のトーンを下げていった。つまり国民が必死で声を合わせれば、政府・自民党の悪政も少しずつ変えられることを国民が知ったこと。(2)既号の文章を再び。国民の声に耳を傾けなかった岸田氏は、歴史に『大きな汚点』を残したと言わざるを得ない。(3)過日、エリザベス女王の厳かな「英国国葬」を見た。つくづく感じることは、国民のために”故人”が何を施したのか、”故人”がいかに国民から親しまれたかが国葬の「意義と価値」を高める。そして「エリザベス国葬は『英国を1つ』にしたが、安倍国葬は『日本を2つに分断』してしまった。

※一旦ここで終わるが、国葬検証が出されたら再び投稿を始める。

Sankoub 前号/国葬15|フジテレビも国葬反対の国民の意思を見誤り大規模放送企画番組は視聴率大惨敗

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国葬15|フジテレビも国葬反対の国民の意思を見誤り大規模放送企画番組は視聴率大惨敗/少数派

2022年10月31日 | 国葬・桜・森友・赤木
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/政治情勢
国葬15|フジテレビも国葬反対の国民の意思を見誤り大規模放送企画番組は視聴率大惨敗

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■「国葬が終わっても反対⑦」司会者や長時間放送したフジテレビはメディアの姿として嘆かわしい
国葬が終わっても反対の7回目。今号は、TV局の国葬中継の取り組み方と視聴率を説明する。当然ながらNHKは別格ながら、経営者トップ自ら大張り切りで特別番組を組んだフジテレビが視聴率において大惨敗した。一方、独自路線で国葬中継はスポットで実質5分、国葬時間帯にまるまる映画を流し続けたテレビ東京の視聴率が、たった0.1%劣る僅差だった。投稿者は、日頃のフジの姿勢に問題があったと指摘する。

▽9.司会者にフジ現役アナ島田彩夏氏が抜てきされたのは安倍首相とフジの関係(投稿者指摘)
国葬の司会を行ったのが、フジテレビ現役アナ島田彩夏氏。なぜ選ばれたかは簡単に察しがついて、フジテレビ社長や局自体が安倍元首相や政府・自民党とズブズブなメディア。また岸元防衛大臣の長男が、過去、フジ社員だったこと。島田氏が、安倍首相へのインタビュー経験があるなどの理由による。要約すれば、安倍氏とフジテレビは、右翼思想推進において非常に繫がりが強かったことで、そこから司会者が選ばれたのは当然の結果と思う。しかし世論を騒がせた言わば国営事業に、現役のアナが司会を行ったことはメディア論として大問題と考える。島田氏は社の命令でやむなくか、率先して受けたかは分からない。世間がもてはやす“アナウンサーとしての名誉”を得たと言われるが、反対に色眼鏡で見られる懸念が残る。メディアの本分は、政権をチェックすること。それが政権とメディアが、タッグを組んで政治運営する姿は嘆かわしい。若い方は、メディアが政治・政府にチェックを入れることを間違っていると考える風潮がある。それは間違いで、メディアの役割は「誤った政治」をしないように監視すること。若者の考え方のようにメディアが物を言わなければ、日本の政府もすぐロシア・中国・北朝鮮のようになり、それこそ若い方が自由に物が言えなくなってしまう。

▽10.TV中継各局視聴率合計22.9%、特番で意気込んだフジは2.5%で大惨敗(投稿者指摘)
既号のように各TV局の国葬視聴率は次の通り。NHK9.3%、テレ朝4.6%、日テレ3.5%、TBS3.0%、フジ2.5%、(テレビ東京2.4%は合計から除く・下記参照)、合わせた総視聴率は22.9%だった。TV局の放送時間の長短や番組企画などから一概には言えないが、フジテレビは大張り切りの社長直々の大号令で大々的な特番を組んで意気込んだ、また自局のアナが司会者をしたのに2.5%の大惨敗。投稿者はその原因を、フジの日頃のチャラチャラ番組作りや自民党べったりの政治的不公正放送によるものと考える。これも既号のように視聴者は、連日、田崎史郎・三浦瑠璃・古市憲寿・櫻井よしこ・橋下徹氏ら右翼思想、自民党べったりの解説をするフジの報道番組に辟易し、最初から見切りをつけていたことは容易に想像がつく。テレビ東京は独自路線で国葬前の様子を5分間だけ、国葬時間帯は敢えて映画を流し2.4%を取った。笑ってしまうのは、フジはそれに0.1%の僅差で上回ったに過ぎない。フジは国葬や政治に関わらず、日頃の局全般の放送内容から考え直したほうがよい。

■国葬当日の献花に統一教会信者が大量動員?自民党への御売り・威嚇
▽11.献花に2.6万人、はたして統一教会信者の動員はどのくらいか?(SNS指摘)
(1)漫画家・小林よしのり氏は、国民の献花は2.6万人だが統一教会の信者が大量動員されたのでは?の指摘が。ここからは投稿者のコメント。数字は分からないが、教会本部の大号令の下、最大値の強制指令を受けた全国の相当数の信者が、暑さ・長時間待たされながらも献花に並んだと思われる。全国から相当数の信者が動員され、それこそ見方によっては、統一教会は”最後のご奉公”(実質は自民党への御売り・威嚇)だ。全国のコア信者は、8万人とも言われる。具体的な動員数は分からずとも、かなりの人数が加わったのは間違いなさそうだ。※既号の通り安倍家の家族葬(プライベート)にも、信者が献花に大量動員され、それを見て錯覚した岸田氏が国葬を決めたとも言われる。

(2)統一教会信者の選挙動員は、単なるビラ配りや電話掛けだと思っていないだろうか? 実は、対象となる選挙区へ住民票(住民登録)を移す荒ワザがある。現に公明党も、創価学会員の移動を行っている。メディアは、知っていてもなぜか言わない。3か月以上の居住がないとその自治体で選挙権が与えられないので、予め選挙日が想定できる参議院選挙(選挙区)・統一地方選挙は有効だ。直前に決まる衆議院選挙(解散時)は無理。そこで来年予定される地方選挙は、相対的に選挙区ごとの有権者数が少なく、立候補者の地盤力にバラツキがあるので、目標区へ信者が大挙すれば簡単に当選できる。こんなことがまかり通っている。住民登録の変更は自治体にとって大変で、さらには並行して行う国民健康保険の手続きも事務処理が必要なので二重に。さらには選挙が終われば、元の地に戻りその自治体は再手続きにも手間が増える。

▽12.弔問外交はどれほどの効果があるのか? 政権の権威付けに過ぎない(投稿者指摘)
1国15分程度の外交に、どれほどの意義があるのか。記念写真を撮り、両国の通訳を介せば実質半分以下の時間しかない。「こんにちは、ご機嫌いかが」程度の話だろう。会議は、側近が書いた文章を並べただけだ。岸田首相は「弔問外交は重要、会うことに意義ある」と言っても、所詮、政権の権威付けに過ぎない。3日間、38か国に渡る、外交どころか”流れ作業”。側近は直前に、岸田首相に”付け焼刃”的な当該国のレクチャーをしたそうだが、どれだけ頭に入ったか。そもそも「国葬」だから弔問外交ができると言い訳したが、弔問外交は過去の例から内閣葬・自民党葬でも行える。話を戻しロシアや北朝鮮などは代表を国葬に呼ばなかったが、軍事弾圧国家のミャンマーを参列させたのは大問題だ。普段から日本のミャンマーに対する姿勢が生ぬるく、世界からも誤解を生む。

Sankoub
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国葬14|岸田首相の弔辞も事実誤認と安倍首相の政治失敗を隠し美談化・神格化した/少数派

2022年10月24日 | 国葬・桜・森友・赤木
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/政治情勢
国葬14|岸田首相の弔辞も事実誤認と安倍首相の政治失敗を隠し美談化・神格化した

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■「国葬が終わっても反対⑥」岸田首相の弔辞は安倍首相の憲法違反と北朝鮮政策失敗を正当化
「国葬が終わっても反対」の6回目。しかし岸田首相も散々なもので、安倍首相の失態や憲法違反の発言を擁護する言葉が並べられ、それさえも美化・礼賛・神格化に換えられていた。岸田氏の弔辞のまやかしがもう1つ、安倍氏が「北朝鮮拉致」救出には全く意欲がなく、拉致問題が解決できなかったにも関わらず”熱意の人・努力の人”と持ち上げた。やはり国葬と銘打っても、実質”自民党PR葬”と「友人葬」になり果てていた。なお菅前首相の弔辞にはまだまだ嘘・出鱈目が多く、今号でも追及する。

▽8.岸田首相の弔辞も事実誤認と安倍首相(現役時)の憲法違反発言を公然と擁護(投稿者指摘)
(1)事実誤認(要旨)=岸田氏の弔辞・『北朝鮮が日本国民を連れ去った拉致事件について、あなたは、まだ議会に席を得るはるか前から強い憤りを持ち、並々ならぬ正義感を持って関心を深めておられた姿を、私は知っています』~ここから投稿者、いやいや事実誤認も甚だしい。8年8か月の在任期間があったのに全く拉致問題に策を講じたり、意思を示したことは皆無だった。もし本当に安倍氏に、岸田氏が言うほどの熱量があったなら、自ら陣頭指揮を執っていたはずだ。意思のなさに、どれだけ拉致家族をがっかりさせたことか。本当にやる気があったなら、展開も違っていただろう。それどころか徒(いたずら)に攻撃的な言葉を並べ、一切対話の姿勢を見せて来なかった。北朝鮮から帰還した蓮池透氏は、「北朝鮮に威嚇ばかりすれば拉致家族が帰ってくる訳がない」と、初期の段階から指摘していた。それどころか安倍氏は、拉致問題や北朝鮮のミサイル発射を口実に国民を煽り、総選挙を大勝させるなど「拉致問題を選挙に利用」した悪意が認められる。安倍氏の拉致問題の失敗さえ美談にしてしまう、岸田氏の態度を許すことはできない。

(2)安倍氏の憲法違反発言(要旨)=岸田氏の弔辞・『戦後レジームから脱却―。国民投票法を制定して、憲法改正に向けた大きな橋を懸けられました』~投稿者、これは憲法第99条違反だ。同条は、「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」と書かれている。過去から、首相は「改憲」行為や発言は認められないのだ。それが岸田氏自らこんな安倍氏の行動を讃える発言は、岸田氏・安倍氏両者とも明らかに”憲法違反”に充たる。「国葬」の場で公然と言い切る態度は、繰り返し言ってきたように、まさしく「国葬の政治利用」、「政治ショー」だ。野党や国民が突き付けたこれらの言葉を、首相自ら演じたようなもの。安倍・菅及び岸田氏とも揃いも揃って、憲法や法律を無視する態度は許されない。随分と、国会・野党・国民は舐められたものだ。まあ岸田氏に何を言っても国民の声には「聞く耳」を持たないが、それでも言うことは言わねばならぬ。安倍氏が亡くなった今でも、岸田内閣は『安倍傀儡(かいらい)政権』だ。まあこの姿勢が変わらない限り、そうは長くは持たないだろう。

余談>御用コメンテーターの田崎史郎氏が寄せた「四国新聞」のコラムによると、岸田氏の弔辞も安倍氏のライターが書いたとしている。でも無味乾燥・役所的文章の羅列で、岸田氏は何を言っているのか分からない。同じライターとは思えないが、同じだったとしたらライターの安倍氏へと岸田氏への思い(熱量)の違いか?あるいは、訥々(とつとつ)と話す菅氏が印象的だったからか? さて当の岸田氏は自分では決められず、安倍派や麻生氏の顔を伺う。そのため、最初の答が「検討する」ばかりで、”検討使”(遣唐使)と揶揄された。また聞く力を自慢していても、大物政治家の声ばかり聞き過ぎるせいか腹が定まらず、相手によって左右されてしまうことから、「あっち向いてホイ!こっち向いてホイ!首相」とも言われている。

■菅前首相の弔辞に感動した人がいたことが不思議!嘘と出鱈目が次々と続き国民無視の中身だった
▽6-(5).国民へのメッセージは若者だけで自民党支持層が多い年代へのPR(専門家と投稿者指摘)
菅前首相の弔辞にはまだまだ嘘と出鱈目が多く残っており、今号も続ける。①安倍元首相は既に心肺停止状態でも「微笑んでいた?」 ②命の選別・優生思想の発想 ③キリスト教の表現 ④若い方だけが対象の弔辞挨拶だったこと。これら投稿者の揚げ足取りと取られかねないが、やはり国葬の場である以上は、4点の誤った物言い・不適切な表現は追及しなければならない。菅氏の弔辞(原文)を挙げながら、指摘する。

微笑(ほほえみ)の嘘=「あなたならではの、あたたかなほほえみに、最後の一瞬、接することができました」 → 銃撃後即刻、菅氏は収容された奈良の病院に向かったそうだ。事件当日は、すぐ報道で「心肺停止」が伝えられていた。だから病室で安倍氏が微笑んでいる訳がなく、嘘・創作になる。但し文学的には、亡くなっても“微笑んでいる”かのようだった表現はある。しかし“最後の一瞬”の表現がある以上、その時まで生存していたことになる。”お涙頂戴ドラマ”のような親しい者が駈けつけた途端、ひと言残すあるいは微笑んで事切れるシーンを連想させる。国葬の場で、また政治家が発する以上は嘘・曖昧表現は避け、事実を伝えなければならない。この場合、最後の文字は最期では? 心肺停止の条件にはいくつかあり、現在の解釈は事実上亡くなっていても、医師など専門家が判定して初めて死亡とする。

優生思想の発想=「天はなぜ、よりによって、このような悲劇を現実にし、いのちを失ってはならない人から、いのちを召し上げてしまったのか」 → “よりによって”の表現は、いのちを失ってはならない人=安倍氏に掛かる。安倍氏以外なら、いいのか?に繫がる~コピーライターや菅氏は、常日頃の「命を選別する優生思想の表われ」が出たのであろう。確かに平場の言葉なら“よりによって”は残念な表現に使われるが、発したのは国葬の場である。岸田現職首相だったら殺されてもいいのか、一国民なら殺されても仕方ないのか?に発展する。従って、公の場としての使い方は極めて不適切である。弔いの言葉には、もっと相応しく、かつ故人を尊重する言葉がいくらでもある。やはり<アベ情熱派>のコピーライターが書き、安倍信者の菅氏だったから、こうした矛盾と不適切さに気が付かなかったのだろう。

キリスト教の表現= 同じ「天は~」の文章=「天」や「天国」は、言わばキリスト教の表現。そもそも国葬を開く条件に、憲法上、いかなる宗教にも属さない式次にすることになっていた。当人たちは、たとえ宗教用語でも憲法違反であることに気が付いていない。エリザベス女王の国葬と、趣は正反対だ。この点に、仏教の団体や組織がクレームを付けた。そもそも国民自体が、仏教式の葬儀を執り行い、喪主は「故人は天国に行った」と挨拶する矛盾を分かっていない。逆に「冥福を祈る」は仏教用語で、衆参議長など他者の弔辞で使われたか不明だが、使っていればこれもアウト。因みにNHKのニュースでは、アナウンサーは「お悔やみします」と言っている。

弔辞は若い方だけが対象=「ここ武道館の周りには、花をささげよう、国葬儀に立ち会おうとたくさんの人が集まっています。20代、30代の人が少なくないようです」「明日を担う若者たちが大勢、あなたを慕い、あなたを見送りにきています」「(安倍氏は)若い人たちに希望を持たせたい、信念を持ち、毎日、毎日、国民に語りかけておられた」「次の時代を担う人が明るく思いを描いて初めて、経済も成長するのだと」「今あなたを惜しむ若い人たちがこんなにもたくさんいるということは、歩みをともにした者として、これ以上にうれしいことはありません」 → 投稿者が、若者向けの言葉だけを切り取ったのでない。子供、女性、中堅、高齢者も出てこず、よくもここまで若い人への感謝の言葉ばかりを並べたものだ。国葬として感謝や明るい希望をメッセージとして伝えるなら、国民全体に向けて発するべきだ。極めて偏狭的で、どう考えても非常識だ。穿った見方をすれば、自民党と国葬支持が圧倒的な若者への、自民党としてのPRと考える。もっと深読みすれば、統一教会の協力は若者の信者が多く、そのお礼も含むのか。

まとめ】これだけをとっても、細かな言葉の綾やニュアンスの違いの次元ではなく、明らかに憲法違反、命の選別思想、分かったうえでの自民党支持層へのPRなど、嘘・出鱈目の連続だったので厳しく申し上げた。

Sankoub
次号/国葬15|フジテレビも国葬反対の国民の意思を見誤り大規模放送企画番組は視聴率大惨敗
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国葬13|安倍国葬に伊藤博文の銃撃暗殺死を暗示する弔辞を読んだ菅氏の非常識/少数派

2022年10月17日 | 国葬・桜・森友・赤木
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/政治情勢
国葬13|安倍国葬に伊藤博文の銃撃暗殺死を暗示する弔辞を読んだ菅氏の非常識

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■「国葬が終わっても反対⑤」菅前首相の弔辞には極めて問題・陰険さがあることを分析
国葬が終わっても反対の5回目。菅前首相の弔辞には、極めて問題・陰険さがあることが識者によって暴かれた。当連載でも、バラバラながら今回で3回目の指摘をする。①コピーライターによる、安倍元首相神格化は過剰表現だったこと ②コピーライターには歴史感がなく、そのまま読んだ菅氏も政治的歴史を知らなかったこと ③銃撃死した安倍氏に対して、100年以上前ではあるが銃によって暗殺された初代総理大臣の伊藤博文の事例を暗示する弔辞を読んだこと ④国葬の場で「次期首相に名乗りを挙げた」と捉えられたこと。菅氏弔辞のまとめとして、詳しく説明する。

■山縣有朋の歌を例えにした菅氏の弔辞には「首相返り咲き」を国葬の場で公言したようなもの
▽6-(3).菅氏弔辞の優しさに満ち溢れた?表現は所詮コピーライターによる演出に過ぎぬ(SNS指摘)
菅氏は当初、100%近く自分で書いたと言っていたが、それも嘘がバレた。投稿者は、最初から疑っていた。案の定、コピーライターが書いたのは事実だった。(いきなり)「七月の、八日でした」~「季節は歩みを進めます」~「あなたという人がいないのに、時は過ぎる」と感情に訴えた文学調の文字の並びは、官僚はおろか一般人でも書き慣れていなければなかなか書けないものだ。<淡い恋文>のようだとも、揶揄されている。専門筋によると、安倍氏のコピーライターは『アベ愛』に溢れ、過剰なほどの文を書くそうだ。今回の菅氏の弔辞も同人物が書いたことが確かで、菅氏が感じている以上の<愛情表現過多>の文章だった。

菅氏の冷徹そのものだった政治的性格から、およそ掛け離れている。コピーライターが書いたとは知らない自民党支持者は、エェ~菅氏はこんな優しい性格だったのだと驚く。しかし文学や小説が好きな方は、今時こんな“クサイ”文章はないだろと、端から笑ってしまうほどの語調だ。投稿者がどこかで仕入れたフレーズだが、「話し言葉は人物像とマッチしていないと、逆に信用や理解が得られない」と言われる。そのため、人によっては“気持ち悪さ”が残ると言う。でもそんなコピーライターの存在を知らない参列した政治家や政界OBなどには、涙が溢れ拍手が起こるほど受けたのだ。ネトウヨ層にも共通することは、次項のように勉強や本を読んでいない。だからこのような文章でも、絶賛してしまう。

▽6-(4).山県有朋の歌から菅氏は「次の首相は俺だ!」とも言っているように思える(投稿者指摘)
前号で投稿者は、そのコピーライターが書いた弔辞を読んだ菅氏本人は、山縣有朋の悪行の歴史を知らなかったと断じた。さらに突っ込めば銃撃死した安倍氏の国葬に、同じく銃で暗殺された初代総理の伊藤博文の悲惨な死を暗示する菅氏の例えは非常識過ぎる。つまり弔辞の山縣の歌に出て来る”先立った人物”が、伊藤博文だ。朝鮮半島の人間に、銃撃され亡くなった事件。1909(M42)年、旧満州のハルビン駅で、独立運動家・安重根(アン・ジュングン)の凶弾3発が命中した。投稿者が記憶しているのは、教科書に載っていたからだ。それ以上に、自民党議員や政治家は忘れてはならぬ「重大・政治事件」の位置付けにある。まして安倍・菅氏など自民党のトップは“嫌韓”にも関わらず、また菅氏本人を始め弔辞を絶賛・感涙した自民党議員・支持者は、こんな重要な歴史を知らないんだなと思った。

与野党の議員や政治評論家は、菅氏の弔辞には驚くメッセージがあったと言う。それは、菅氏の「首相復帰」を暗示していた! 山縣の歌を現代語訳すると、「共に語り合って国に尽くした同志(伊藤博文)は先に逝ってしまった。残った自分は、君亡き世をどう導いていったらいいだろうか」といった意。しかし憂う歌は本心ではなく、伊藤の重しがなくなった途端、山縣の暴走が始まったとされる。穿った見方をすれば菅氏は前述の歴史をご存じなくても、山縣の歌を単純に悪用した「安倍氏亡き後は俺の出番」の”野望”を示したかったのでは。「次の首相は菅だ!」の憶測が、永田町を渦巻く。話は逸れるが、菅氏は安倍氏を褒めてはいるが、取り方によってはそれ以上に自身の自慢をしているようだった。曲者・菅氏の策略は功を奏すか? まあ私達一般人の常識と永田町とでは異なるが、どちらにしても国葬で山縣の例えを出すことは間違っている。ところで再出馬(返り咲き)の前に、肝心な会話教室のレッスンは済ましているでしょうね?

■ハッシュタグ「#玉川徹の謹慎処分に抗議します」~玉川ロス現象が起きている
▽7・自民党やネトウヨが玉川氏を過剰に糾弾するのは焦り・悪足掻きか?(投稿者指摘)
TV番組「羽鳥慎一モーニングショー」のレギュラー出演の玉川徹氏は、菅氏の弔辞に対し「電通が入っている」と発言した。それが事実ではなかったため謝罪したが、それでは済まずに10日間の謹慎処分になった。でも、玉川氏の「誰かが創作」した意味で発したことは当たっていた。自民党の右翼議員やネトウヨ達は鬼の首を取ったように、寄って集(たか)って批判。国会の場に持ち込もうとしている。それに抗し切れなかった、テレ朝の会長・社長はお粗末だ。巷では、「玉川ロス」(タマロス)現象が起きている。「玉川あっての番組、国民目線の発言に勇気付けられる、玉川が降ろされたら絶対番組見ない」など。#玉川徹の謹慎処分に抗議します ~ハッシュタグで抗議する方も。メディア・放送局が、いかに自民党と電通の黒い力に支配されている証拠。メディアは「身体を張って政治をチェックするのが役目」をすっかり投げ捨て、政府・自民党にすり寄る。もう1点、放送局はスポンサー探しと番組企画など電通に丸々依存している。この2つに完全に支配されているので、単なる玉川氏の発言(誤報)にも関わらず厳しい処置をしたとされる。

それに対してジャーナリストの江口紹子氏は、国会論争は筋違い・政治問題にするような次元ではないと一喝。やはり国葬・統一教会の厳しい砲火を浴びる、政府・自民党の”焦り”と”スケープゴート”・悪足掻(わるあが)きと思われる。自民党やネトウヨは、リベラル派の論客に些細な言葉尻を捕まえたり、一文脈だけを切り取って難癖をつけ、誹謗し潰しに掛かることが横行している。その一方で、田崎史郎・三浦瑠璃・古市憲寿・櫻井よしこ・橋下徹氏らのほうが、どれだけ酷い嘘を毎日のようにTV番組(特にフジ)で垂れ流していることか。政府・自民党は放送局に圧力を掛け、連中を番組に押し込むことが常態化している。こちらのほうが、極めて悪質だ。過去から歴代の政権の失政や支持率が下がると、連中が”続々と登場”して弁護する。自民党は菅氏の嘘が丸見えになり、国葬のメンツも潰されたことで、相当、焦っていると思う。国葬・統一教会で地に落ちた自民党は、メディア・放送局・上記の御用コメンテーター・SNSなどあらゆる手を使って、”一大反転攻勢”に打って出ることは明白。連中の話を漫然と聴かないで、嘘を見破る視線が必要。政府・自民党自ら、「国葬」を“政治的作為”、政治の道具、政治ショーにしてしまったのだ。自民党議員や自民党層こそ、安倍氏の真の意味での弔いをしていない。
追記/10.19の番組で、コメンテーターを降りるが特集などの企画には出演すると発言した。

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次号/国葬14|岸田首相の弔辞も事実誤認と安倍首相の政治失敗を隠し美談化・神格化した
前号/国葬12|菅前首相の弔辞、本人は山縣有朋の悪行の歴史を知らなかった?と言える

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国葬12|菅前首相の弔辞、本人は山縣有朋の悪行の歴史を知らなかった?と言える/少数派

2022年10月12日 | 国葬・桜・森友・赤木
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/政治情勢
国葬12|菅前首相の弔辞、本人は山縣有朋の悪行の歴史を知らなかった?と言える

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■「国葬が終わっても反対④」」安倍氏亡き後は俺の出番と菅氏は言いたかったのか?
「国葬が終わっても反対」の4回目。前号で投稿者は、菅前首相の弔辞の中で「民主主義を壊し憲法解釈を捻じ曲げた人物」=山縣有朋を例えにしたことを批判した。さらに詳しく掘り下げた、毎日新聞専門編集委員・伊藤智永氏の記事があったので伝える。さて弔辞の原稿を書いたのはお伝えの通り、安倍元首相のコピーライターとされる。そこで投稿者としては、そのコピーライターと弔辞を読んだ菅氏本人が山縣有朋の悪行の歴史を知らなかったのでは?と判断した。弔辞の山縣の歌で出て来る”先立った人物”とは初代総理の伊藤博文で、朝鮮半島の人間に銃撃され亡くなった(暗殺)のだ。安倍元首相の国葬で例えるのは、非常識過ぎる。菅氏本人を始め、弔辞を絶賛・感涙した自民党議員・支持者は、歴史まさしく「政治的歴史」を知らないんだなと思った。あるいは穿った見方をすれは、菅氏が山縣有朋の歌の真意(下記記事参照)から読み取れる「安倍氏亡き後は俺の出番」と訴えたかった”野望を”優先したのか。まあ私達一般人の常識と永田町とでは異なるが、どちらにしても国葬で山縣有朋の例えは間違っている。

■国葬で見せた菅氏の「ポスト岸田」次期首相をにおわせた野心は見逃せない
ここからは伊藤智永・毎日新聞専門編集委員の記事を活用した/安倍晋三元首相の国葬は、菅義偉前首相による追悼の辞がハイライトだった。日ごろ口下手な菅氏には不似合いな情感たっぷりの文章に当惑したが、読み終わると会場に拍手が起き、テレビやネットでも「感動した」と称賛されたから、友人代表の真情をドラマチックに表現したい狙いは、とりあえず成功したと言うべきか。だとしても、伊藤博文をしのぶ山県有朋の歌を引用した締めくくりは、当惑より困惑を誘う。「かたりあひて尽(つく)しし人は先だちぬ今より後の世をいかにせむ」(共に語り合って国に尽くしてきた同志は先に逝ってしまった。残った自分は君亡きこの世をどう導いていったらいいだろう)

議員会館の安倍氏の机に岡義武著「山県有朋」があり、歌に線が引かれていた。安倍氏は右派論客の葛西敬之JR東海名誉会長に薦められて7年前に読了。今年6月、葛西氏の葬儀後、フェイスブックでこの歌に託し故人を追悼している。その折、改めて本を手にしたらしい(※投稿者・下記注記)。3週間後、自らも伊藤と同じく銃弾により落命。いきさつを知ってか知らでか、菅氏は同じ歌で安倍氏を送ったわけだ。ひっかかるのは菅氏が、自らを山県になぞらえた政治センスだ。山県といえば、自由民権運動や大衆運動を弾圧し、議会と政党を嫌い、中央集権的市町村制を作った寡黙で陰湿な政治的怪物。力の源泉は人事を通した官界支配にあった。安倍政権における菅官房長官の手法をほうふつさせる。伊藤の死後、山県は最強の元老として他を圧した。

菅氏は2人を「長年の盟友」と述べたが、実態は権謀術数渦巻くライバルだったから、重しが外れた途端、山県の暴走が始まるのだ。同書に書かれた「その後」を読めば、歌の意味も額面通りではなくなる。うがち過ぎだ、素直に感動すればいいじゃないか、と異論もあるだろう。しかし、菅氏とスピーチライターがそこまで考えず引用したのなら、国葬という歴史的舞台の悼辞にしては安直すぎた。誰もが「ポスト岸田」に思い巡らす政局で、菅氏はいくら自身の再登板を否定しても、息のかかった次世代首相候補の擁立をにおわせる限り、「令和の小元老」になる野心がないとは見なされない。ふるさと納税、デジタル庁、カジノ、携帯電話料金、不妊治療……。思えば菅氏が進めた政策は、聞きかじりで飛びついたら、実は(やっぱり?)穴が開いていたという隙(すき)が多い。拙速が癖なのだろうか。

投稿者注記1/菅氏の言い分によると、記事の通り安倍氏が“改めて読み直した”とされる。しかし前号の通り、別の情報では安倍氏は至る所で山縣氏の歌を披露していた。従って今さら読み直す必要もなく、弔辞はドラマチックに仕立てたコピーライター原稿とそれに乗った菅氏の説が有力である。
投稿者注記2/伊藤智永氏の記事タイトルは「菅前首相の山県有朋」とシンプルなもので、当投稿のタイトルは投稿者によるものです。

Sankoub
次号/国葬13|安倍国葬に伊藤博文の銃撃暗殺死を暗示する弔辞を読んだ菅氏の非常識
前号/国葬11|菅元首相の弔辞は感動どころか国会・国民無視のとんでもない内容だった!

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国葬11|菅前首相の弔辞は感動どころか国会・国民無視のとんでもない内容だった!/少数派

2022年10月10日 | 国葬・桜・森友・赤木
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/政治情勢
国葬11|菅前首相の弔辞は感動どころか国会・国民無視のとんでもない内容だった!

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■「国葬が終わっても反対③」弔辞「安倍総理、あなたの判断はいつも正しかった」~のだろうか
「国葬が終わっても反対」、皆様がTV中継をご覧になり、感じたように国葬の出鱈目さ、あまりにも程度を越えた安部元首相の美化・礼賛を批判する投稿の3回目。繰り返すが「国葬が終わったから、この問題は終わり」ではなく、中継によってますます疑念が沸いてきた。特に今回は、菅前首相の弔辞を取り上げ、この連載の頂点と言える内容をお伝えする。一部、自民党層は菅氏の弔辞に涙したと言われるが、よく聞けば尋常ではない「問題発言」を見逃してはならない。「民主主義を壊し、憲法解釈を捻じ曲げ、多くの政治的嘘を重ねた」人物(安倍氏)を、日本の真のリーダーと言わしめることに値するのか。その点を詳しく説明する。また菅氏の山縣有朋の件(くだり)は、コピペ流用・二番煎じだったカラクリが明らかになった。

5.菅元首相の弔辞(1)民主主義を壊し憲法解釈を捻じ曲げた人物を礼賛(投稿者指摘)
(1)投稿者としては、なぜ国葬がいけないかの論点が菅氏の弔辞から見えてきた。情に流された方は、立派な弔辞だったと涙ぐんだようだ。私は弔文(原文)を何回か読み直し、野党と国民無視のとんでもないことを言っていることに着目した。今号では(a)国会・野党・国民無視の発言追及に留め、(b)コピペ、使い回しの内容は次号で説明する。まずは、厳しく指摘したい箇所だ。『安倍総理、あなたの判断はいつも正しかった』 『安倍総理、日本国は、あなたという歴史上かけがえのないリーダーをいただいたからこそ、特定秘密保護法、一連の平和安全法制、改正組織犯罪処罰法など、難しかった法案をすべて成立させることができました。どのひとつを欠いても、我が国の安全は、確固たるものにはならない』 『安倍総理、あなたは、我が日本国にとっての、真のリーダーでした』。TV中継でただ聞いただけでは、安倍氏との思い出話や銀座の焼鳥屋から導き出された美談だけが強調される。しかし実際は、酷いことを言っていたのだ。

(2)それは成立させた法律こそ、反対の意思を示した多くの国民を不安にさせ、投稿者は国論を二分させた法律と断言できる。国葬の場で、反対が多かった法律を礼賛するのは極めて問題だ。野党を始め反対した多くの国民を愚弄する発言だ。自民党葬ならともかく国葬の場でのこの発言は、再び国民に喧嘩を売り・逆なでする行為に他ならない。「安倍氏の判断はいつも正しかった」「真のリーダー」と言っているが、明らかに欺瞞だ。戦争をする国への体制作り、改憲、憲法の解釈を捻じ曲げる、国会で野党の質問に118回も嘘をついた。さらには森友学園・加計学園・桜を見る会の不正、直近ではカルト集団・1兆円もの被害を及ぼした統一教会とグルになって、安倍氏は選挙を先導した。プーチン大統領に騙され、もう少しで北方四島をかすめ取られそうになった。トランプ大統領には、在日米軍経費の負担増額、最新戦闘機の大量購入など、数兆円規模の日本の税金をいいように使われ騙された。何よりも、「民主主義」を壊した責任は大きい。こういう政治家を、真のリーダーとは言わない。国民への貢献どころか、「間違いだらけの政治的判断」で“負の遺産”ばかりを残した。

(3)もう1つ、この弔辞で分かってきたこと(元々分かっていたが)は、当時の菅政権は想像以上の「安倍傀儡(かいらい)政権」だったことだ。弔辞は死者を讃えるのは当たり前だとしても、これほどまでに安倍氏に媚びへつらう姿は、粘着性を感じるほどの嫌悪感を持つ。思えば当時、傲慢な安倍長期政権に嫌気をさした国民は、菅氏に新たな展開を求めた。しかし早々に失望させられた。菅氏は安倍氏ベッタリの、“アベ崇拝”の人物だったことが国民にも分かった。菅氏が首相在任中、安倍氏の了解を得ないと何も動かせない政治、安倍氏の都合で政治運営してきたことが改めて明確になった。その結果、菅氏の“アベ背後霊”政権の批判に火が付き、早期退陣を余儀なくされた。このようなことが仇となり、菅氏は“首相寿命”を縮めたのだ。岸田首相も同様で弔辞から浮かび上がるもの(詳細後号)は、安倍路線を引き継ぎ、野党や国民を無視した政策が一段と確立化されてきた。

■安倍氏の山縣有朋への傾倒は右翼的政治・軍国主義者への共感・共鳴
6.菅元首相の弔辞(2)山縣有朋の歌は使い回し・シチュエーション偽装(LITERAサイト指摘)
(1)政治、社会のテーマを扱うニュースサイト「LITERA(リテラ)」によると、菅氏が弔辞で美談に仕立てた「山縣有朋の歌」<かたりあひて 尽しゝ人は 先立ちぬ 今より後の世をいかにせむ>は「使い回し」だったと報じた。ネット上で大騒ぎとなっている。菅氏は6月頃、議員会館の安倍氏の部屋の机にあった「読みかけの本」(岡義武著「山有朋」)から、この歌を引用したとされる。しかし実際は読みかけ、または読み直し説も、事実ではないと言われる。それは7年前の2015年に、安倍氏自身のフェイスブックに既に投稿していたという記事だ。ここからは別の情報では、安倍氏が弔辞・パーティーのなどで事あるごとに披露した山縣の件(くだり)は、自民党議員がウンザリするぐらいに多用していたようだ。このように、安倍氏の“お気に入り”の言葉のパクリであることは間違いない。弔辞は当然コピーライターが書いたもので、菅氏とはあまりにも不釣り合いな?<淡い恋文風>の内容だった(笑)。後号で、そうなった経緯を紹介する。但し、次項の点で厳しく指摘したい。

(2)(a)安倍氏の部屋で、見てもいない話をあたかも見てきたかのような創作(フィクション、フェイク)、嘘をついたことは許されない。“見てきたかのような嘘”をついてもいいのは、講談師に限る。明らかにリアル感を“盛ろう”としたことは悪質であり、披露したシチュエーションは嘘で、事実ではなかった。国葬の場で、「政治的・嘘」をついたことになる。投稿者が言うこともないが、安倍氏に失礼だ。この菅氏の虚構に満ちた「ハリボテ弔辞」は、国会で公然と嘘をつき、”やってる感”だけで内容が伴わない政治スタイルだった安倍氏に相応しいのかもしれない。説明が遅れたが山縣の歌を現代語訳すると、「共に語り合って国に尽くした同志(伊藤博文)は先に逝ってしまった。残った自分は、君亡き世をどう導いていったらいいだろうか」といった意。しかし憂う歌は本心ではなく、伊藤の重しがなくなった途端、次項のような山縣の暴走が始まったとされる。問題は安倍氏・菅氏が安易に使った、その背景と歴史感に問題がある。両者の認識には、一般的な評価が固まっている山縣の人格的欠陥、戦争・軍国主義者の過ちが完全に抜け落ちている。

(2)(b)山縣有朋は、日清・日露戦争の指揮を執り、太平洋戦争に強い影響を与えたとされる人物。日本初の汚職事件を起こしており、国民に人気がなく、見方によっては陰険な黒幕とも言われた。極端な軍国主義者で民主主義を妨害したとされるその人物が、それでも安倍氏同様に「国葬」になった。戦争を美化する安倍氏が山縣に共感し、この歌を使いたがるのがよく分かる。しかし投稿者はいつも言うように、安倍氏は「戦前回帰」を求めていても、多大なる戦禍・人的損害の歴史的背景は“からきし”分かっていない。だから首相とあろう者が、今ほど平和を希求するこの時代に平気で山縣の名を挙げるとは、非常識も甚だしい。安倍氏は、山縣に“右翼的美談”だけを感じたのではないだろうか。菅氏の話に戻り、ネットでは国葬の場に挙げるなら、ネガティブなイメージの政治家ではなく、もう少しマシな人物を対象にしたほうがよかったのにね~の声多し。

(注)テレ朝「羽鳥慎一モーニングショー」の玉川徹氏が、菅氏の弔辞に「電通が入っている」(作成した)いると発言し騒動になっている。この件と菅氏弔辞の残りは、ページ配分の都合で後号に繰り越す。 #玉川徹の謹慎処分に抗議します

Sankoub
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国葬10|世論調査・国葬「よくなかった」が大幅に上回る、評論家:自衛隊が目立った/少数派

2022年10月05日 | 国葬・桜・森友・赤木
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/政治情勢
国葬10|世論調査・国葬「よくなかった」が大幅に上回る、評論家:自衛隊が目立った

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■「国葬が終わっても反対②」岸田内閣の支持率続落、国葬で却って足下をすくわれる
投稿者の「国葬が終わっても反対」の2回目は、「国葬」が終わり世論調査全てが不評、評論家の批判多出、岸田内閣の支持率が続落したことを伝える。岸田首相は拙速に内閣改造を行い失敗、今度は国葬を足掛かりにして政権の浮揚を狙ったが、却って足下をすくわれる結果となった。下記の通り、朝日新聞、読売新聞、JNNとも内閣支持率が下がり、頼みの綱とした国葬についても「よくなかった」「評価しない」が大きく上回った。岸田首相と自民党は、国葬に対し今国会の追及と検証を受け、積極的に対応することが求められる。基本的なこととして統一教会と厳しく決別、ゼロからの反省を行う、被害者救済、防止策を講じる、ここまでやらねば正常復帰は難しいだろう。いやいや国民を始め、なかでも自民党支持者は30年間もこんな自民党に騙され続けたダメージは深く、回復は困難と思われる。エリザベス女王の国葬は英国を1つにし、安部元首相の国葬は日本を2つに分断してしまった。岸田首相の政治的判断の誤りは、計り知れない。

朝日新聞 10/1-2実施
国葬 評価する35% 評価しない59%   内閣支持率 支持40%(前回比-7ポイント) 不支持 50%(+3)

読売新聞 10/1-2実施
国葬 よいと思う41% よいと思わない54%   内閣支持率 支持45%(-7) 不支持46%(+5)

JNN 10/2発表
国葬 良かった42% 良くなかった54%   内閣支持率 支持42.7%(-5.4) 不支持53.9%(+5.6)

■政府の主張を丸飲みしてそのまま放送を流し続けたTV局は大問題だ
国葬の論評は賛否相当数が出ているので、下記記事の通り放送作家とTV局記者のコメントに絞り、TV放送がどう伝えたかを掲載する。メディアとして、政府の主張を丸飲みしてそのまま放送を流し続けたことを、大問題だと主張している。投稿者も、フジテレビの長時間に渡る放送、安倍氏の美化・礼賛は異常としか言えない。一方、各局がこれほど放送を垂れ流したにも関わらず、評価する声が高まらなかったのは、やはり国民の大半が国葬を望んでいなかった証拠だ。国民の声を無視した岸田首相は、思い知ったことだろう。安倍・菅氏しか、「聞く力」を発揮しなかったことは明白だ。政府とズブズブの関係にあるフジテレビは社長の大号令で特番を組んだが、視聴率はキー局のうち最低だった。笑ってしまうのは、意地で中継せず同時間帯に映画を放送したテレビ東京を、わずか0.1ポイント上回ったに過ぎない。なお感動を呼んだとされる菅前首相の弔辞・山県有朋の件(くだり)は、自民党議員によるとうんざりするほどの多用(コピペ流用・二番煎じ)だったことが明らかになった。従って、シチュエーションも嘘だったことになる。次号でお伝えする。

M20221003b どちらも、しんぶん赤旗より
M20221003a

Sankoub
次号/国葬11|菅元首相の弔辞は感動どころか国会・国民無視のとんでもない内容だった!
前号/国葬9|安部元首相の国葬式次から見えてきた美化礼賛、公私混同、戦前思考の出鱈目さ

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国葬9|安部元首相の国葬式次から見えてきた美化礼賛、公私混同、戦前思考の出鱈目さ/少数派

2022年10月03日 | 国葬・桜・森友・赤木
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/政治情勢
国葬9|安部元首相の国葬式次から見えてきた美化礼賛、公私混同、戦前思考の出鱈目さ

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■「国葬が終わっても反対①」 防衛省・自衛隊偏重と公私混同、統一教会の絶大なる支援?
突然ですが「東京五輪が終わっても反対する」と発したのは久米宏氏ですが、投稿者も今回、安部元首相の「国葬が終わっても反対する」と申し上げたい。国葬の政治利用、憲法違反は既号で散々書いたので、9月27日の葬儀から見えてきた出鱈目さと、安倍氏への美化・礼賛について連載する。自分自身が思った疑念と、サイトの批判などをまとめた。当日は6000人の参列者を予定したが、最終的に4183人(うち海外は734人)・約7割だった。さて政府・自民党の政治的意図がミエミエで、これでは国葬ではなく自民党葬だろ!と言いたい。それこそネットに溢れている、「死者の政治利用」に他ならない。自民党支持者や右翼層は菅前首相の弔辞に感動を寄せているが、内容の裏側を吟味すれが興覚めする(次号掲載)。国葬が終わり、政府・自民党は今まで批判されっ放しだった態勢を挽回すべく、御用メディア・御用コメンテーターをフル稼働させて、国葬そのものへの美化と”やってよかった論”を展開している。しかし済んだから終わりではなく、野党や大勢の国民が大反対したように、国民を二分した大きな課題は冷静な「検証」が必要だ。

▽1.遺骨のお見送りが国葬にも関わらず「防衛省」のみだった(投稿者指摘)
できるだけ国葬当日の流れの順に指摘したい。当日午後、安倍家を出発した霊柩車は防衛省経由で会場の日本武道館へ行った。もうここからして間違っている。なぜなら国葬でありながら、お見送りの箇所が「防衛省」のみと言うのは偏重と公私混同が極まり、よく言われる国会無視。首相は自衛隊の最高責任者だが、最期のお別れが防衛省だけというのは公的な振る舞いとして異常だ。憲法9条に自衛隊の名称を加えようとする、安倍氏の意向を汲んだ”奢りたかぶり”の表れ。公的な立場であれば、三権分立の拠点、国会・最高裁・官邸を経由すべきだ。この点にメディアの指摘がなく、お粗末。翌日、御用コメンテーターの田崎史郎氏は「国会などは既に家族葬で回ったから不要」と、またまた失言。公的・私的が逆でしょ!築地本願寺で行われた家族葬にも関わらず、”自衛隊が出動”し儀仗隊(ぎじょうたい)が添えていた。ここでも公私混同ぶり。

もう1点、家族葬について指摘したい。統一教会の信者60万人、実働部隊のコア層は8万人と言われる。後号でも書くが、教会本部の最大限の強制指令を受けた全国の相当数の信者が、家族葬の参列、献花や霊柩車のコース沿道に並んだと思われる。ご存じのように、統一教会中枢の位置に”鎮座”していた安倍氏への行動の表わし方は並大抵ではない。具体的な動員数は分からずとも、かなりの人数が加わったと思われる。家族葬のその凄まじいまでの安倍崇拝シーンに岸田首相や自民党幹部が錯覚し、今日までもめている国葬を決意したのではないかと想像する。これも後号で説明するが、国葬当日の献花に2.6万人が訪れたが、そこにも相当な信者が動員されていたと推察される。そうであるならば、統一教会はどこまでも罪深い。

▽2.国葬なのに喪主が昭恵氏でいいのか?(SNS指摘)
ネットには、国葬なのに喪主が昭恵氏個人というのはどうなの?という投稿に、多くの人が共鳴していた。確かに、考えさせられる。それには伏線があり、かつて森友学園問題で安倍首相の責任を無理やり隠すために、昭恵氏をわざわざ閣議決定までして「私人」とした経緯がある。例えばある会社の社長死去に伴う社葬は、喪主は社長の妻か遺族などだ。日本の宗教の仕来たりはそうであっても、実際には100億円近い莫大な国民の税金と陣容を注ぎ込んだ国葬(国家事業)に、喪主が昭恵氏個人(私人)というのは、やや、わだかまりが残る。ご都合主義の矛盾が、ここで表れた。厳格に国葬というなら、喪主は国民全員ではないのか? とは言え家族葬は終えており、実質は”お別れセレモニー”の位置付けであるので、相応しい立場の名称が必要と思われる。つまり国葬の基準を定めず、国会での手順を無視した結果、おかしなことになってしまったのだ。

▽3.参列者の8~9割が男性・ジェンダー問題解決にはほど遠く(SNS指摘)
今でも、黒白の縦縞の鯨幕(くじらまく)が使用されるんだと思った。そこに多数の”黒装束”の参列者が集まった武道館は、異様そのもの。さて参列者は8~9割が男性で、過去数十年前から安倍氏と関わり合った政治家や関係者。ましてや右翼思想が強い故人から鑑みれば、男性主体が当然と言えば当然だ。SNSの指摘通り、ジェンダー問題が存在しえないほどの丸々の「男社会」(揶揄・皮肉)。過去はこういう姿で、政治や社会が回されてきた証明書。「国葬からも見えてきたジェンダー問題」~SNSのある方の指摘は鋭い。次に毎日新聞の記事によると、男性トイレが“長蛇の列”だったそうだ。普通は、女性トイレに起こる。トイレにも、ジェンダー問題?が発生した。1つは前述の男性割合の多さ、2つ目が21年の東京五輪開催によるジェンダー問題解消のため、男性トイレの一部を女性用に切り替えたこと。投稿者は、何とも皮肉と言いたい。“耐久時間が”短い高齢者にとって、まさくし「酷葬」と化しただろう。事務的に言えば、主催者の配慮が足りなかったこと。事前に出席者名簿を把握していたのだから、一部の女性トイレを男性専門に開放するなどの手立てがあったろうに。根本的に、所要時間4時間は長過ぎる。

▽4.自衛隊音楽隊が演奏した曲は「戦前や神の国」を讃えるもの(SNS指摘)
(1)SNSサイト者の指摘に、投稿者が詳細を付け加える。演奏曲「国の鎮(しず)め」(1942年)は、旧海軍省が作曲し、靖国神社や国家神道を讃える曲だ。別曲「悠遠なる皇御国(すめらみくに)」(1883年)も、天皇が治める国の意。前者は続日本紀を発祥としているものでも、実態は両曲とも明治政府以降あるいは戦前まで“国威発揚”に重用されてきた曲。今でも自衛隊の楽曲として流されており、自衛隊が戦前体質をそのまま維持している怖さ。実質選曲した官邸は、「国葬」の曲として相応しいか否か見極めもできないほどの愚かさか?(次項も含め)、あるいは逆に「戦争をする国」や戦前思想を願う安倍氏に配慮したものか? いずれにせよ、楽曲の点でも国民が願う平和に逆行する態度がまざまざと滲み出ている。

(2)別のSNS指摘者によると、BGMに流れた曲にも「大失態」と政治的意図があったと言う。マスカーニ作曲:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」(間奏曲)は、静かで落ち着いた曲。しかしオペラ劇の内容が三角関係のもつれから、主人公トゥリッドゥが決闘の末に死をとげるという筋書き。ベートーヴェン作曲・交響曲第6番「田園」は、岸田首相の肝煎り政策「デジタル田園都市構想」に忖度して選曲委員会が選んだもの。証言が出ているので、間違いない。ここでも国葬の趣旨から離れ、政治的姿勢の表われ。余談ながらドビュッシー「月の光」が、統一教会のマザームーンを連想させると懸念されたそうだが、岸田氏が一蹴したそうだ。投稿者はクラシックをよく聞き、「カヴァレリア・ルスティカーナ」は実に美しい曲だが、皮肉過ぎる(最低!の選曲)。こういう場合は、メロディだけで選んでは駄目。だいたい歌劇・オペラは、男女のいざこざ・もつれが多い。選曲にあたり、専門家に聞かずとも愛好家でもすぐ分かるはず。実にマヌケとしか言いようがない。日本の歌謡曲は、“これ見よがし”の詞が鼻についた。安倍氏は「美しい国」を標榜したのに、なぜか日本を象徴する童謡・唱歌がなかった。♪さくらさくら~は気の毒か?

Sankoub
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国葬8|国葬の本当の経費は何と「100億円」岸田首相は国民を騙し安倍氏にへつらう/少数派

2022年09月22日 | 国葬・桜・森友・赤木
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/政治情勢
国葬8|国葬の本当の経費は何と「100億円」岸田首相は国民を騙し安倍氏にへつらう

M20220901Kokusouzu

■警官4万人が動員され100億円の半分が海外要人や会場・周辺の「警備」に費やされる
今号は、国葬経費に絞り投稿する。岸田政権は安部元首相の国葬費用を当初2.5億円、次には16.6億円に修正した。いやいやこの金額さえ国民を騙した金額で、専門家の試算では上表の通り何と「100億円」だ。投稿者は過去の例から見て、16.6億円でも”怪しい”と思っており、100億円と聞いて却って納得した。と言うのも過日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」に元・政府式典警備の専門家が出演し、「実質経費」の明細と予算のカラクリを披露された。元警視庁警備部、1990年、現上皇が天皇時の「即位礼正殿の儀」の最高警備本部員だった江藤史朗氏だ。時々、TV番組に出る。小説家としては濱嘉之(はまよしゆき)を名乗り、政界や警察物を書く。さて投稿者が、番組内容をまとめたのが表だ。番組で氏は、再三、政府は経費を少なく見せ掛けていると指摘した。過去、皇室行事などの警備経験から、当然、今回の安倍元首相の国葬も同様の、いやそれ以上の警備が為されることを前提にして計算された経費と言う。警備に警官4万人を1週間張り付ければ、これでも少なく見積もったほうだとも付け加えた。最終的に警備はもっと増え、国葬総額100億円のうち警備費用だけで半分近くになると指摘した。

■国葬経費100億円の内訳(警官による警備費、海外要人の接遇費・滞在宿泊費など)
◇表に沿って説明するが、その前に皆様の錯覚や思い違いを整理する。
(1) 警備は9月27日の国葬当日だけではなく、1週間前から行われるのでかなり費用がかさむ。
(2) 警官の経費は、通常の警察業務(給料・固定費用)は含まず、国葬で発生する経費だけを挙げる。
※経費は飽くまでも、国葬に関して新たに発生する費用だけを計算している。

1.超過勤務費
(1) 前述の通り警備は国葬当日だけでなく、1週間前から警備体制を取るので次の計算になる。
(警視庁分 5000円×2万人×8日間) ※G7サミットなど海外の要人が来日する際も同様
(2) 警視庁の人員だけでは足りず、全国の警察署から動員される。(地方の警官分 5000円×2万人×5日間)
(3) 警察業務は24時間のうち、通常は4部制の交代だ。特別行事の場合は2部制にするので、超過勤務となる。
(4) この経費は国葬日の1週間前から9/27までのもので、いわば最低限の費用。外国要人が国葬後も国内に滞在すれば、
さらに経費が加算される。過去の例ではある国のトップが最長1週間おり、その分だけ警備が延長された。

2.地方警官の出張手当
(1)警視庁だけでは足らず全国から応援派遣されるので、出張手当が発生される。(1万円×2万人×5日間)
(2)派遣警官のうち、半分程度は宿泊が必要とされる。(宿泊費5000円×1万人×5泊)
(3)今回に限らず、そもそも警視庁・機動隊は即時出動が求められているため、常に警察専用車両(バス)での宿泊が
決められており、宿泊費は発生しない。※同じ警官が連続7泊、車両で過ごす訳ではない(笑)。

3.食事手当
1日3食分3000円×計4万人×5~8日間

4.警備費だけで36.3億円を要す、あるいは43億円の計算も
(1)繰り返すがこの金額は最低限の警備費用で、36.3億円を要す。別の試算では43億円の数値もある。
(2)前述のように外国要人が国葬翌日以降も残れば、別途、ホテルなどの周辺警備の費用がかさむ。

5.海外からの来賓・要人の接遇費・宿泊費等で概算50億円以上、国葬総額では「100億円」
(1)外務省は参列各国に自己負担を求めているので費用は発生しないとしているが、それは詭弁。
(2)過去も、日本側が負担している。また岸田首相は、日本国が礼節を以って応えると発言しているので、当然、日本側が負担することになる。
(3)国によっては安全上の観点から、超高級ホテル全館を借り上げる、またはフロア全部を借りて一般客を遠ざけ、安全を図る対策を取る。そのため宿泊費などが、べらぼうに掛かる。
(4)これら海外要人対策に、約50億円以上を見込む。まだ参列態度や陣容が不明で、最終的な要人把握ができていない。しかし過去の実績は数十億円を要しており、現時点なら、概算50億円は必要との見解を示した。その他見えていない費用も含めれば、国葬総額は「100億円」規模になると言える。

■国葬後に政府は少なめに経費を発表、その差額は私達の生活予算を内緒で振り替えている
ここからは投稿者そのものの言葉/前述の通り政府が言い出した16.6億円の金額に対し、投稿者は怒りを覚えた。なぜなら1989(平成元年)年、昭和天皇の「大喪(たいそう)の礼」の費用が約24億円だったからだ。当時も全容ではなく、他の名目に振り替えたものが多いと聞く。33年前の費用計算、問題があり過ぎる今回の「国葬」、海外要人警備の強化、テロの危険を鑑みる今日では、政府の言う16.6億円、大喪の24億円どころではない。一番、事情を知っているのが官邸にも関わらず、しらばくれて低い金額を言い出したからだ。国民をバカにするのも、いい加減にしろ!と。やはり自然に考えれば、「100億円」が妥当だろう。憲法違反、国会無視に加えて、100億円もの費用を内閣の一存で決めるのは、「財政民主主義」にも反する。この「国葬」が”無理筋”であることを散々言ったので繰り返さないが、100億円を要す巨額、また国民の了解(国会承認)がないまま実行することは許されない。参考にした同TV番組の名物出演者・玉川徹氏によると、「店に入る前には2500円ポッキリと言ってたのに、帰りの会計では10万円を請求される”ぼったくりバー”じゃないか!」と発言した。(2.5億円と100億円の対比)

同じく番組に出演した政府丸抱え御用コメンテーターの田崎史郎氏は、政府をフォローするつもりが逆に大失言した。「各省庁独自の一般予算を持っており、そこで落とすから100億円も掛からない」に失笑、大失態だった。思えば東京五輪の当初予算7340億円が終わってみれば1兆4530億円、実際には3兆円を超える。つまり本来の目的で使うべき都の生活予算が、五輪のために費やされてしまったのだ。国葬の100億円も、恐らく各省庁予算分に振り換えて、国葬費用を軽微に見せる工作がされると考える。これは本来、国民の生活や社会保障、警察にしても元々は市民の安全・安心の警備やセキュリティ構築に使われる一般予算が、”アベ国葬”に回されることを示す。専門家が言う100億円から、国葬が終わり政府発表の金額との「差」が、私達の貴重な予算が”隠れて(無断に)”アベ国葬”に使われたと皆様はご認識頂きたい。コクソ―費用をカクソー(隠そう)とする、これが国葬費用のカラクリだ。岸田首相はこの期に及んでも、国葬という出鱈目を改めようとはしない。安倍氏もさることながら、後世、岸田氏は歴史に『大きな汚点』を残したと言わざるを得ない。先日、エリザベス女王の厳かな「英国国葬」を見た。つくづく感じることは、国民のために”故人”が何を施したのか、”故人”がいかに国民から親しまれたかが、国葬の「意義と価値」を高める。

9.27追記/同日付・毎日新聞記事
M20220927b
直近の「即位の礼」と比較しても、政府が発表した国葬警備費用は荒唐無稽、出鱈目であることが分かる。政府自体が、過去最高レベルの警戒と言っているのになぜ8億円なのか。

Sankoub 
次号/国葬9|安部元首相の国葬式次から見えてきた美化礼賛、公私混同、戦前思考の出鱈目さ
前号/国葬7|自民党村上誠一郎議員「なぜ安倍氏だけ国葬?」「安倍氏を称賛するだけでいいのか」

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国葬7|自民党村上誠一郎議員「なぜ安倍氏だけ国葬?」「安倍氏を称賛するだけでいいのか」

2022年09月17日 | 国葬・桜・森友・赤木
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/政治情勢
国葬7|自民党村上誠一郎議員「なぜ安倍氏だけ国葬?」「安倍氏を称賛するだけでいいのか」

M20220830c/

■独断専行で国葬を実施すれば世論のさらなる分断を招くのではないかと懸念
毎日新聞(抜粋)/「称賛するだけでいいのか」。凶弾に倒れた安倍晋三元首相の死を悼みつつ、安倍政権の功罪は冷静に評価すべきだ。そうした声を耳にする機会が増えた。自民党内はどうなのだろう。安倍氏の政策に問題提起をすることが多かった村上誠一郎・元行政改革担当相(70)を訪ねると、沈鬱な表情で語り始めた。「政治家は歴史の法廷で裁かれることでのみ評価される」。中曽根康弘元首相の言葉だ。振り返れば村上氏は、中曽根氏の内閣・自民党合同葬(20年10月)に際して「中曽根さんは公費支出を望んでおられないのでは」と述べたことがある。安倍氏の国葬で費用が全額国費負担となる点について問うと、「安倍さんも望まないと思いますよ」。財政の危機的状態を認識していたはずだから、と言うのである。「今回は非常にお気の毒な亡くなり方をされたから、非業の死を遂げた方を弔うのは自分としても感情的には理解できる。ただ、判断の明確な基準が必要です。例えば佐藤栄作さんや中曽根さん、おじいさまの岸信介さんも国葬ではなかった。なぜ安倍さんだけ国葬なのかというと、なかなか説明が難しい」。

岸田文雄首相が国葬で葬儀委員長を務めれば党内外の保守派の支持を得られる、弔問外交で存在感を示せるといった見方も確かにある。だが、村上氏は「時の政権の恣意(しい)的なやり方だとの批判を免れない。もう少し腰を据えて幅広く考えるべきだったのではないか」。独断専行で国葬を実施すれば、世論のさらなる分断を招くのではないかと懸念しているようだ。村上氏は卑劣な銃撃事件を断固として許さないと語気を強めながらも、今こそ安倍政治を冷静に総括して日本を再出発させるべく自民党が動く時だと説く。「解釈改憲で集団的自衛権の行使を容認して立憲主義を否定し、そんたくするイエスマンばかりを登用する縁故人事がはびこり、財政・金融・外交が非常に厳しい状況になった。自由闊達(かったつ)な議論ができる本来の自民党に戻すべきです」。なかなかに手厳しい評価である。

アベノミクスを支え続ける日銀について「政府の子会社」と安倍氏が発言した一件も引っかかっているようだ。評論家の佐高信氏は「それなら岸田政権は安倍政権の子会社か」と批判した。村上氏も違和感を禁じ得ないらしい。党内は「安倍さんの遺志を尊重して憲法改正を」などと盛り上がっているが、「一国の首相には信念や哲学が必要です。アベノミクスも是は是、非は非として、岸田さんは金融緩和の出口戦略など、喫緊の課題に真剣に取り組まなければならないと思います。亡くなった方のご冥福を祈り、事件の再発を防ぐことと、政策論争は全く別の次元の問題です。合理的な政治が行われなくなって被害を受けるのは国民ですから」。

■投稿者の文章|安倍氏は政策実績・人格的に国葬に値しない、だから「国葬反対」が大幅に上回る
是々非々もなく自分の信念もなく、何でも利用しようとする”お調子者”が多い自民党議員の中にも、しっかり物事を考える先生もいる。「なぜ安倍さんだけ国葬なのか」~誰が考えても説明がつかない。投稿者は佐藤栄作政治や中曽根康弘政治の中で生きてきた国民の一人で、彼等も酷かったが安倍晋三政治ほど悪政・民主主義を壊した首相はいない。同じように国民も感じているから、国葬で国民が二分するどころか「国葬反対」が大幅に上回っている。そもそも、政策実績・人格的に国葬に値しない。自民党は、「コクソーとカクソー」に躍起となっている。ダジャレで、国葬と”隠そう”(統一教会)のこと。統一教会の連載で書いたが、安倍首相は首相在任中に、自ら統一教会の組織票を特定の立候補者に差し向けるよう、直々に統一教会に指示していたのだ。岸田首相は国葬の理由を「8年8か月の首相最長」を挙げているが、皮肉屋の投稿者は「統一教会の全面協力による選挙大勝に守られて~」の冠を付けたい。野党や野党を押す国民が強ければ、今頃、統一教会問題の責任を取り、岸田内閣総辞職の羽目に陥っていたはずだ。後世、”安倍国葬”は時の政府・岸田首相の汚点として刻まれるだろう。 追記9.21/村上氏は、国葬欠席を表明しました。

Sankoub
次号/国葬8|国葬の本当の経費は何と「100億円」岸田首相は国民を騙し安倍氏にへつらう
前号/国葬6|高千穂大・五野井郁夫教授「安部首相は日本の名誉となったことがあるのか」

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国葬6|高千穂大・五野井郁夫教授「安部首相は日本の名誉となったことがあるのか」/少数派

2022年09月14日 | 国葬・桜・森友・赤木
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/政治情勢
国葬6|高千穂大・五野井郁夫教授「安部首相は日本の名誉となったことがあるのか」

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■五野井郁夫教授「国葬は憲法19条個人の内心の自由・20条の政教分離に反す」
しんぶん赤旗を活用しております/高千穂大・五野井郁夫教授の文章です。安倍元首相は、外交でいえば、ロシアから「北方4島」返還どころか、2島返還すらできず、その間にロシアは憲法改正をしてしまい、領土割譲が禁じられました。アベノミクスの「異次元の金融緩和」で今の弱い円=円安のもとをつくりました。実質賃金をさげてしまい、日本を「三等国」にしてしまいました。OECD(経済協力開発機構)諸国の中でもさまざまな分野で低迷しています。ジェンダーギャップ、生産性、教育予算。安倍政権の8年8カ月で、何か日本にとって名誉となったことがあるんでしょうか。三木武夫元首相の衆院内閣合同葬(1988年)で1億2千万円かかりました。近年の中曽根康弘元首相の葬儀は、2億円程度かかりました。2億円あれば、例えば子ども食堂への支援などに税金を使うべきです。本当に国のことを安んじるのであれば、国の宝は子どもです。死者ではありません。もちろん安倍氏を“礼賛”する人はいるでしょうが、少なくとも国葬となれば、国をあげて礼賛を“強制”することにつながります。決して許されません。

さらに、国葬をするということは、憲法19条の内心の自由に反する危険性があります。安倍氏は、明らかにイデオロギー的な人で政党の党首までやった人です。そういう人を「弔う」ことを“強いる”のは内心の自由に相当踏み込んでいます。その意味では、吉田茂元首相を国葬としたことも問題だと思います。前例があるからといって「良し」とする必要はありません。自由と民主主義の国として重要なのは、「弔い」について国に従う必要はないということです。国がだれの「弔い」をするか否かを決めること自体が間違っています。このように国論の分断も招くため、政策的にも大いに問題です。もう一つ懸念があります。憲法20条の政教分離です。自民党の改憲草案では「政教分離」を削除しています。神道は宗教ではなく「国柄」だと言う人たちもいます。国葬を、事実上の宗教的儀式を「国柄」だと押し切り、既成事実化しようとする懸念もあります。

■東海大・永山茂樹教授「安倍首相を神格化・遺志である9条改憲を正当化することが狙い」
東海大・永山茂樹教授の文章です。安倍晋三元首相の国葬は、日本国憲法19条が保障する個人の「思想・良心の自由」に反するものです。19条は心の中の自由を保障したもので、特定の心の持ち方を国から強制されたり、もしくは禁止されたりしないというのが一番大事な部分です。国が主催して特定個人を対象とする国葬を行うことは、そういった心の中の自由を害するおそれがあり、19条と両立しえないと考えます。また、自身の思想や良心に反する行為を強制されないということも「思想・良心の自由」に含まれます。この問題で記憶に新しいのは、2年前に行われた中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬です。合同葬に当たり、文部科学省が全国の国立大などに弔意を示すよう求める通知を出しました。この通知には、事実上の強制力がありました。今回の国葬でも同じ問題があります。いま政治をかたるとき、いちいち「ご冥福をお祈りします、が」と枕詞(まくらことば)をつけなくてはいけない、という空気があります。そういう空気の中でおこなわれる国葬は、必ずや、国民の思想・良心の自由を害するものとなるでしょう。

明治憲法のもとで、国葬は、国葬令という命令に基づいて行われました。皇族以外で国葬の対象となったのは、天皇の側近や軍隊のトップです。つまり身分制度と軍事主義の二つが国葬のベースにありました。身分制度を廃止し、軍事主義を否定した日本国憲法とは相いれないものです。哀悼の意をあらわすなら、国葬とは違った形式をとるべきです。安倍氏襲撃事件から間髪をいれず、岸田文雄首相は国葬を行うと言い出しました。故・安倍氏を神格化することで、彼の「遺志」である9条改憲を正当化し、故人をふくむ多くの自民党議員が旧統一協会(世界平和統一家庭連合)と密接な関係にあるという重大な問題を隠蔽(いんぺい)する狙いがあるのでしょう。自民・カルト団体の癒着、「モリカケ」「桜」に代表される政治の私物化問題を、国葬を利用してうやむやにすることは許されません。
※日本共産党は「統一協会」と表示している。もともと「世界基督教統一神霊協会」が韓国で設立。2015年に「世界平和統一家族連合」に変更された。見解は、霊感商法や集団結婚式などで社会的批判を浴びてきたカルト集団であることに変わりないため。そもそも宗教団体とは見ていないので、「教会」ではなく「協会」としている。

■昔・安倍首相「こんな人たちに負ける訳にはいかない!」今・庶民「こんな首相を国葬にする訳にはいかない!」
前号ではメディア全ての世論調査において、国葬反対の声が大きく上回った。憲法違反、莫大な税金を使うなどが叫ばれている。それにしても、これほど国民が反対するのはなぜか、投稿者なりに考えてみた。それは昔、ブログに書いたことで、2017年7月の都議選に安倍首相が応援演説に来たシーンだった。反自民派聴衆のヤジや批判に切れて、「こんな人たちに負ける訳にはいかない!」と絶叫したことだ。自民党の応援と言えども、首相の身だ。選挙では競うが、国を代表する首相なら国民全体のための政治をすべきだ。しかし安倍首相は、常に国民を「敵」と「味方」とに分ける政治手法を用いた。味方には税金を湯水のように使い、経済界・金持ち・外国にはいい顔をした。目に余るほどの、公私混同の政治の私物化。トランプ大統領に尻尾を振り、1機100億円以上の最先端高性能戦闘機F-35を百数十機、1.5兆円の買い物をした。一方、反体勢の庶民の「こんな人たち」には、増税(消費税など)し社会保障をぶった切った。国民の大半には、厳しい仕打ちをする政策。結果、国・国民を二分してしまったのだ。だから国民が、国葬に反感を持つのだろう。「こんな人たち」の率直な気持ちは、『こんな首相を国葬にする訳にはいかない!』

Sankoub
次号/国葬7|自民党村上誠一郎議員「なぜ安倍氏だけ国葬?」「安倍氏を称賛するだけでいいのか」
前号/国葬5|全メディアの世論調査において「国葬反対」が大幅に上回る驚きの事態に

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国葬5|全メディアの世論調査において「国葬反対」が大幅に上回る驚きの事態に/少数派

2022年09月07日 | 国葬・桜・森友・赤木
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/政治情勢
国葬5|全メディアの世論調査において「国葬反対」が大幅に上回る驚きの事態に

M20220906
9/6付 しんぶん赤旗記事

■政府当初・国葬費用2.5億円 → 16.6億円に訂正 → いやいや実態は「100億円」
新聞社・TV局など全メディアの世論調査が出揃い、安倍元首相の「国葬」について全ての調査で「反対」や「評価しない」が上回った。こんな極端な例は稀で、しかも驚いたのは「反対」が「賛成」に大きく差をつけている点だ。あの読売新聞でさえ、「評価する」38%に対し「評価しない」が56%にもなった。しかも調査実施日が9月に近づくほど、反対・賛成の割合差が広がっている。安倍氏が統一教会との癒着度が知れ渡る、国葬費用が2.5億円どころの話ではない。政府がどう弁解しようと、安倍氏の政治私物化の事実が白日の下に暴かれ、それに伴い人柄の悪さが知れ渡ってしまった。今や自民党層にも、反対者が増えている。投稿者が散々述べてきたように、国葬には大反対だ。まして安倍氏は、国葬に相応しくない人物だ。国民も、段々と分かってきたのだろう。

当初、岸田政権は国葬費用が2.5億円と言っていたが、9月6日、16.6億円に訂正した。この金額でも、政府は相当に隠している。なぜなら、過去に90億円掛かった”実績”があるからだ。それは2019年の現天皇の「即位の礼」だ。この時、警備費だけで38億円、海外賓客滞在経費等で50億円を要している。内外から2600人だったが、今回は6000人を予定している。だから、「総額100億円国葬」と言われる。たぶん都内の超高級ホテルは、全て押さえていると思われる。警備上、海外滞在者が少なくとも、一般宿泊者を排除し全館貸し切りの方式をとる。一方、野党の追及で分かったことだが、各国からの参列申し込みを8月中旬を目途に締め切る予定が、なかなか返事が来ないそうだ。マクロン仏大統領や独メルケル元大統領は欠席。日本の世論を見たのか、安倍氏が簡単に”暗殺”されてしまうセキュリティーの脆弱さからか分からないが、国葬出席の様子見している状態だ。もはや岸田首相が目論んだ、「弔問外交」さえままならない。今からでも、国葬は中止にしよう!

Sankoub
次号/国葬6|高千穂大・五野井郁夫教授「安部首相は日本の名誉となったことがあるのか」
前号/国葬4|安倍元首相の「国葬」異論噴出・疑問・問題だらけ、それでも強行するのか

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国葬4|安倍元首相の「国葬」異論噴出・疑問・問題だらけ、それでも強行するのか/少数派

2022年09月05日 | 国葬・桜・森友・赤木
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/政治情勢
国葬4|安倍元首相の「国葬」異論噴出・疑問・問題だらけ、それでも強行するのか

M20220825a

■憲法解釈変更・「戦争する国」づくりなど国家が安倍政治を全面的に賛美・礼賛することに
投稿はしんぶん赤旗を活用しております/安倍晋三元首相の「国葬」、なぜ国葬なのか、国民の疑問・疑念は深まるばかりです。各紙の世論調査は、反対が賛成を上回りました。国民のなかに、これだけの異論、疑問、疑念があるのにそれでも強行しようというのでしょうか―。安倍氏の国葬をめぐる最大の問題は、実施の理由が“安倍政治の賛美・礼賛”にあることです。岸田文雄首相は記者会見で、国葬をする理由について、「卓越したリーダーシップと実行力」「東日本大震災からの復興、日本経済の再生、日米関係を基軸とした外交の展開等の大きな実績をさまざまな分野で残された」として、安倍氏を絶賛しました。一方で安倍政権の下では、憲法9条の改定が掲げられ、歴代政府の憲法解釈を覆す集団的自衛権の行使容認や安保法制の強行など「戦争する国」づくりが進められてきました。「アベノミクス」によって格差と貧困が拡大し、異次元の金融緩和による異常円安が現在の物価高騰を引き起こしています。「森友」「加計」「桜を見る会」などの疑惑も噴出し、国政私物化を繰り返してきました。

安倍氏の政治的立場や政治姿勢への評価が国民のなかでも大きく分かれていることは明らかです。一面的な評価のみを強調し、礼賛一色の形で国葬を実施すれば、国家として安倍政治を全面的に公認し、賛美・礼賛することになります。こうした形での実施は到底認められません。また国葬は、安倍氏に対する弔意を個々の国民に事実上強制することにつながる懸念があります。弔意を示すかどうかは、個人の自由であり、それを強制することは内心の自由に関わる問題です。憲法学者からも憲法19条の内心の自由を侵害するとの批判がだされています。吉田茂元首相の国葬(1967年)では、政府から官公庁や公立学校に黙とうするよう指示が出され、イベントの自粛も要請されました。中曽根康弘元首相の合同葬(2020年)では、文部科学省が全国の国立大などに弔旗や黙とうで弔意を表明するよう通知を出しました。こうした事態を再び招くようなことがあってはなりません。

■明確な法的根拠も示さずに政府決定することに岸田首相の恣意的な政治利用の危険性
戦後、国葬が行われたのは吉田氏の葬儀だけです。戦前は、国葬の対象者を皇族などに規定した国葬令がありましたが、日本国憲法が施行された1947年に廃止。首相経験者などの葬儀は80年以降、内閣と自民党の「合同葬」が慣例となってきました。国葬に関する基準は法令上規定がありませんが、岸田首相は、内閣府設置法において、「国の儀式」として閣議決定することで実施可能だとして、国会審議もないままに強行しようとしています。明確な法的根拠も示さずに、政府の判断だけで決定することには、恣意(しい)的な政治利用の危険性も指摘されています。国民のなかでも賛否が大きく分かれる問題であり、その費用を全額国費で負担することからも、国会での十分な審議と説明が求められます。

安倍政治の内政・外交の問題は過去の問題ではなく、その基本点の継承を公言する岸田政権の問題であり、まさに現在の焦点・課題です。そのため、岸田首相が国葬を決定した背景には、安倍氏の国葬をテコにして、政権評価の浮揚を狙う、政治的意図が感じられます。党内保守派への配慮との指摘もあり、改憲や大軍拡を推進する足場固めの思惑も透けてみえます。安倍氏が8年8カ月の在任中に果たした役割については、事実と道理に基づいた、冷静な評価が行われるべきです。その上で、国葬を強行するのではなく、「国葬でいいのか」「国葬には反対だ」という国民の声に耳を傾けることが求められます。岸田首相は、国葬を行う理由の一つに、「民主主義を断固として守り抜くという決意を示す」ことをあげましたが、その強行は日本の民主主義を破壊することにしかなりません。

■投稿者の文章|国葬費用の総額は政府発表の2.5億円どころか「100億円」
ここまで「国葬」の経費について、書いてこなかった。政府の発表では会場の武道館の費用と民間警備員費用の2.5億円とした。金額の多少ではなく連載してきた文章で書かれている通り、この種の行事に「税金」を充ててはならぬ。政府が、「本当の総額」を言いたがらない理由が薄々分かってきた。過去、天皇崩御(逝去)や皇室行事に関わった方の見積もりでは、何と「100億円」を要すとのこと。警察官4万人×1週間前からの警備に36億円掛かるようだ。警察官は、特別警備に充ろうと通常業務であろうと給料支払いは同じだという論理ではない。それらの費用は省いて、警備に充る特別手当支給などで36億円だ。さらに世界各国から要人や随行員が多数宿泊するので、それらを合わせると100億円になる。詳細は、後号の国葬連載でお伝えする。

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次号/国葬5|全メディアの世論調査において「国葬反対」が大幅に上回る驚きの事態に
前号/国葬3|憲法研究者84氏国葬反対声明◇安倍元首相の国葬は憲法に反し国民の権利侵害の恐れ

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