食品のカラクリシリーズ ミートボール/調理品・加工食品
ミートボールの原料はこの世の食べ物とは思えない産廃寸前のドロドロクズ肉
子供に食べさせるな30種類の食品添加物とクズ肉団子
■ミートボールと言えば安部司氏の大ベストセラー「食品の裏側」
「ミートボール」と言えば、食品添加物の危険性を扱った安部 司氏の著書「食品の裏側」が大ベストセラーになりました。同氏は、食品添加物の商社に勤務していました。しかしご自身が開発した大量の食品添加物が入っている粗悪な肉を使ったミートボールを、我が子がおいしく食べている姿に愕然として、即刻退社を決断しました。一転、全国に「食品添加物の問題と危険性」の講演活動を広げています。
子供や女性に“大人気”のミートボールは、ちゃんとした肉で作られていません。本来なら廃棄、せいぜいペットフードにされるクズ肉や売り物にならない小さく断片的な端肉(はにく)を混ぜ合わせて作ります。味もなく、ドロドロと形を成していない液状の“ぐちゃぐちゃ肉”です。工場内の相当大きな容器の中に入っている、とうてい肉とは言えないこの液体?を初めて見た人は、嘔吐したりこの世の食べ物とは思えないそうです。
この事実を知った皆様は、大変ショッキングなことかも知れません。それが、あなたのお子様が食べているかも知れないミートボールの正体なのです。そんな液体肉?が大量の食品添加物を投入すると、あのおいしそうなミートボールに生まれ変わる恐ろしさ(不思議さ)があるのです。しっとりした食感を出すために、大豆たんぱくを入れます。挽き肉のような食感があり、嵩(かさ)をかせぐ目的もあって、ハンバーグや餃子を始め安い加工食品には必ず使われています。
■30種類の大量添加物でクズ肉も見事ミートボールに蘇る
このままでは肉の味がしませんので、食品添加物の登場です。ビーフエキス・化学調味料などを大量に使用して、肉のような味付けをします。歯触わりを良くするためにラードや加工でんぷん、色を良くするために着色料、色あせを防ぐために酸化防止剤、保存性を上げるために保存料・pH調整剤、さらに結着剤・乳化剤など、大半が“白い粉”の食品添加物が塗されます。ソース(ケチャップ)も本来の原料では高く付くので、独自の食品添加物で作ります。
合わせてその数、30種類の食品添加物でできた肉団子です。因みに食品添加物の年間摂取量は、1人当たり4kgです。粉状にしたら、どのくらいの見掛けになるのでしょうか? 想像するだけで恐怖です。ミートボールに限らず日本の食品は、天然と掛け離れた~言わば、まがい物だらけです。事実を知らせないまま、こんな製品を平気で売る食品メーカーの責任は重大です。
このミートボールの人気は、子供が好きな味付けにされている以前の問題として、安くて“チン”するだけで済むことが大変主婦に受けたからです。消費者も、安い・便利を優先する安易な食生活をしてはいけません。今や子供達は、自然の味より食品添加物たっぷりの食品のほうが、“おいしい”と言うそうです。
これでは、あまりにも今の子供達が可哀相です。ご両親の忙しさは理解できますが安部司氏の本に書かれているように、せめて子供さんには小さなうちから家庭料理で、親の大切さと本当の「舌」(味覚)を教えていきたいものです。家で作れば、大幅に食品添加物を減らせます。
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