食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

▽[学校・公営プール事故]少数派シリーズ/分野別リンク表紙

2021年12月02日 | 学校・公営プール事故
Ns170minoritytp
少数派シリーズ 分野別リンク表紙  ■学校・公営プール事故
ふじみ野市営プール排水口事故死から見えてくる学校プール事故の元凶

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いつも少数派シリーズにお越し頂き、誠にありがとうございます。
「学校・公営プール事故」の内容を掲載しております。リンクイン
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Sindm211poo0010001_s ■学校・公営プール事故

01 戸丸瑛梨香さん・ふじみ野市営プール排水口死亡事故を忘れないために
02 2006年ふじみ野市営プール女児死亡事故は起こるべくして起こった
03 杜撰な学校・公営プールだから過去にも生徒50人以上が死亡した
04 学校プールでは半世紀前から排水口の死亡事故が続いていた
05 ふじみ野市営プール事故・排水口で起きた280kgの吸引力とは?

06 教育現場がプールの恐怖を感じないことがプール事故による生徒の死者を増やした
07 同じ学校や同じ管理者の下で再び起こった悪質なプール排水口事故
08 54件・50人のプール死亡事故は生徒でなく全て学校管理者に責任がある
09 プール排水口で死亡した生徒に責任・怠った管理者に軽い判決は納得できない
10 プール事故による無責任連鎖の教育現場・教育委員会に裁判所まで味方する

11 プール排水口の危険通知を回すだけの“お役所仕事”の文科省に責任はないのか
12 学校がたった12,000円をケチったために小さな生徒がプールで死んだ
13 プールの飛び込み事故でも5人が死亡、71人が寝た切りなどの重度障害に
14 プール事故以外でも学校は救急車を呼ばない・呼んでも遅く生徒を死亡させる
15 学校・公営プール事故、学校事故はいつまた起こるか分からない

16 としまえんプールで8歳女児溺死・遊具の下から抜けられずまた不幸な事故死
17 <続報>としまえんプール女児溺死「遊具管理者・販売業者など危険性の認識薄く」
18 戸丸瑛梨香さん・森本優佳さん・学校プールで亡くなった多くの生徒を忘れない
19 墨田工業高校プール事故判決、生徒は今も車いす生活でも教師は軽い罰金刑・教員失職せず

■戸丸瑛梨香さんや多くの生徒達のブール事故死を忘れないために
ご両親や亡くなった大勢の生徒達の無念さと行政の怠慢をお伝えするために
事件後、年月が経過しても、こうしてマイブログでお伝えしております。

Komono_0202 誠に勝手ながらコメントのやりとりは致しておりません

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墨田工業高校プール事故判決、生徒は今も車いす生活でも教師は軽い罰金刑・教員失職せず/少数派

2021年12月01日 | 学校・公営プール事故
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/学校・公営プール事故19
墨田工業高校プール事故判決、生徒は今も車いす生活でも教師は軽い罰金刑・教員失職せず
未だ絶えない学校プールの事故・甘いプール事故判例に基づく判決・依然教師への制裁も緩く

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■今も怠慢な教育現場のプール指導、これほど亡くなったり重大事故を起こしながら続ける飛び込み
まず投稿者の文章/またもや、起こってしまった学校プール事故。投稿者はある書籍を読んで以来、学校や公設・民営プールの事故に関心を持ち、ブログでもこのように1つのカテゴリを設けている。もし関心のある方は、下記からこのカテゴリをご覧頂きたい。特に学校プール事故は半世紀以上に渡って起き続けており、古いデータながら表面的に分かっているだけで50人以上の死亡、1978~1994年でも71人が一生寝た切り・車椅子や介護が必要な後遺症が残る第1級の重度障害になっている。これは飽くまでも氷山の一角で、実数は相当な数の生徒が亡くなり、また半身不随の辛い生活を送っている。典型的な事故の傾向は2つあり、今回のような競泳時の飛び込み事故でプールの底に頭を打ち付ける。もう1つがプールの底にある排水口の格子状の蓋がしっかり締まってなく、頭部や腕・足を吸い込まれて溺死する事故だ。
投稿者が憤るのが、文部省(当時)の無責任、教員・教育委員会の怠慢、生徒への指導性の希薄。何度も悲惨な事故が繰り返されても、体育や部活担当教員には伝わらない。さらに憤るのが、判決の甘さ。明らかに教師側の怠慢にも関わらず死亡した生徒に責任を押し付けた判決など、裁判官も現場を分かっていない判決の数々(当カテゴリ参照)。今回の判決も過去の緩い前例から、一生半身不随の生活が強いられるにも関わらず、そもそも検察側の求刑自体が軽い「罰金刑」。これでは、被害を受けた本人や家族はやりきれない。昨今は悪質さなどから多岐に渡り、過去の判例が覆ることが多くなった。プール事故も、見直して欲しい。なお当事校の名称は墨田工業高校だが江東区・森下にあり、投稿者は江東区在住なので何度も同校の前を通ったことがある。

■内川さんの母親は「判決には納得できず、息子も私も家族も次の一歩が進めません」とのコメント
ここからは毎日新聞の記事を活用しております・11月23日記事/高校の水泳の授業で生徒を危険な体勢で飛び込ませて重度の障害を負わせたとして、業務上過失傷害罪に問われた高校教員の松崎浩史被告(49)に対し、東京地裁(鏡味薫裁判官)は11月22日、求刑通り罰金100万円の判決を言い渡した。教育職員免許法は禁錮刑以上の刑が確定すれば教員は失職すると定めており、被害者は求刑を超える禁錮刑以上の判決を求めたが、判決は罰金刑を選んだ。判決によると、体育教師の松崎被告は2016年7月14日、東京都立墨田工業高校の授業で、プールの水面から約70センチ以上の高さにデッキブラシの柄を差し出し、スタート台から柄を飛び越えて飛び込むよう生徒に求めた。指示通り飛び込んだ内川起龍(きりゅう)さん(23)の頭をプールの底に打ち付けさせ、回復の見込みがない頸髄(けいずい)損傷などのけがをさせた。

判決は「専門的知見を踏まえず、不適切な指導。生徒の安全を守るべき教諭としての過失は相当に重い」と批判。内川さんは両手足がまひする障害を負っており「厳しい処罰を求める心情はもっともだ」とした。一方で、被告が停職6カ月の懲戒処分を受けたことなどを罰金刑の理由に挙げた。検察側は20年12月、罰金を求める略式起訴としたが、東京簡裁が「略式不相当」と判断し、公開の法廷で審理された。内川さんの母親は「判決には納得できず、息子も私も家族も次の一歩が進めません」とのコメントを出した。東京都教育委員会は17年度以降、都立高校の水泳の授業で飛び込みの指導はしないよう改めた。文部科学省も18年の高校の学習指導要領の改定で、水中スタートを原則とした。2年生以上は安全が確保できている場合は飛び込みも指導できるとしている。

■「先生、罪に向き合って」、元生徒・難しいと分かりながらも失職求め「求刑超える判決を」
11月18日付・判決を前に特集記事/検察側の求刑は罰金刑。だが、被害者の元生徒はその軽さに納得できず、難しいと分かりながらも求刑を超える判決を求めた。「先生を辞めて、事故と向き合ってほしい」という強い思いがある。頸髄(けいずい)を損傷。両手足がまひする障害を負い、車椅子で生活する。事故は異常な状況で起きた。デッキブラシの柄の部分を、プールのスタート台の前に70センチ以上の高さで差し出し、それを越えて飛び込むよう求めた。生徒たちは順番に飛び込んだが、1人の生徒が勢いでプールの底に額をぶつけた。「やっぱりぶつかります」と被告に伝えたが、「指導」は続いた。内川さんの順番が回ってきた。日ごろの生徒に対する姿勢から、被告を「怖くて面倒な存在」と感じていた内川さんは「やらないと何を言われるか分からない」と思い、飛び込んだ。ブラシを飛び越えると、垂直に水に落ち、頭を底にぶつけた。気づくと、他の生徒たちに抱えられてプールサイドに上げられていた。足も首も動かなかった。

病院で頸髄の損傷が判明し、医師から「普通だったら死んでいた」と言われた。病院に駆けつけた母親の美紀さんに、被告は「就職には障害者枠がある。保険には入っているか」と問いかけたという。後に発言を聞いた内川さんは絶句した。内川さんの首には手術の痕が残る。入院と施設でのリハビリ生活は約2年半に及んだ。今も日常生活での介助は欠かせず、吐き気を感じる後遺症も残る。夢見ていた自動車関連の仕事も、諦めざるを得なかった。松崎被告は当初、指導にデッキブラシを用いたことを学校側に明かさなかった。被告から謝罪の申し入れがあったが、内川さんは「事故に向き合っていない」と断った。「教師を辞めさせてほしい」と都教育委員会に求めたが、停職6カ月の懲戒処分となり、松崎被告は現場に復帰した。一方、長引いた捜査は異例の展開をたどった。東京地検は20年12月に書面の審理で終える略式起訴としたが、東京簡裁は6日後にこれを「不相当」とした。被告は在宅起訴され、法廷で裁かれることになった。

■「形だけ反省しているようにしか見えません。罪に向き合い、責任を取ってほしい」
教育職員免許法は、禁錮以上の刑が確定すれば教員は失職すると定める。罰金刑は対象にならない。簡裁は「不相当」の理由を明らかにしていないが、内川さんの代理人弁護士は「略式起訴では罰金刑が前提となる。罰金刑が適切かどうか、公開の法廷での審理が必要と判断したのではないか」と推測する。7月9日の初公判。被害者参加制度で検察側の席に座った内川さんは、事故後初めて被告の顔を見た。被告は「回復の見込みがない傷害を負わせた」とする起訴内容を淡々と認めた。被告人質問で、被告はデッキブラシを使った理由を「目標物を設け、入水イメージをつかんでもらいたかった。やってはいけない方法だった」と釈明した。内川さんが直接質問する機会もあり、病院での「障害者枠」や「保険」の発言を問うと、「軽率だった」とうつむいた。内川さんは公開の法廷で審理されたことで、過失の重大さが明らかになったと感じた。

しかし、10月26日の公判で、検察は罰金100万円を求刑した。担当検事は事前の説明で、過去のプール事故などでは、被害者が死亡していない場合は罰金刑が通例だと話した。禁錮や懲役が求刑されると思っていた内川さんは「前例主義」に首をかしげた。その日の公判で、内川さんは「形だけ反省しているようにしか見えません。罪に向き合い、責任を取ってほしい」と意見を述べた。「被告は教壇に立つ資格はない」と考える内川さんは、罰金刑ではなく、禁錮刑の選択で教師の立場を失わせる必要があるとの思いを込めた。松崎被告は最終意見陳述で「人生を狂わせたことを心からおわびする。教師にこだわっているわけではない。事故が故意ではないことを認識していただければ」と謝罪した。内川さんは「求刑を超える判決はまれだと分かっている。だけど、私の体は一生戻らない。異例の事件に、異例の判決を出してほしい」と願う。

<追記>24.3.27付・毎日新聞記事


Sankoub 「少数派シリーズ/学校・公営プール事故カテゴリ(全記事)」

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戸丸瑛梨香さん・森本優佳さん・学校プールで亡くなった多くの生徒を忘れない/少数派・プール事故18

2021年07月07日 | 学校・公営プール事故
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/学校・公営プール事故18
戸丸瑛梨香さん・森本優佳さん・学校プールで亡くなった多くの生徒を忘れない
2006年ふじみ野市営プール・19年としまえんプールの悲惨なプール事故

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■学校プールでも教師や教育委員会・厚生省の怠慢無責任から多くの生徒が亡くなっている
戸丸さんが亡くなって今年で15年、森本さんは2年経つ。本来なら命日近くなってから投稿しようと思ったが、東京五輪の大混乱が予想され早めに書いた。またお二方の名前を#(ハッシュタグ)にすることも憚られたが、不幸な事件(事故と言うのは不適切、明らかに人為的な怠慢)を一人でも多くの皆様に思い出して欲しく判断した。

埼玉県・ふじみ野市営プールの事故は、投稿者がブログを開設して間もない頃に起きただけに印象が強い。世の中も、この事故は衝撃的だった。原因を調べていくと、極めて管理者の怠慢やいい加減さが浮き彫りになってきた。しかし裁判では、軽い処分で終わってしまった。もう1つ、としまえんプールでは、森本優佳さんが大型マット遊具の下で亡くなっていた。遊具から落ちて何らかの影響でマットに下に入り込んでしまい、救命胴衣が仇になり浮力によって抜け出すことできず溺れて亡くなった。

戸丸さんの事故をきっかけに、学校のプールで事故が多発していることを知った。例えばプールの水深が数十cmしかないのに、生徒を跳び込ませて死亡や半身不随にさせた。蒸発や多数の生徒がプールに入るため、段々と水量が減っていることに気付かず。排水口の問題は戸丸さんが初めてのケースではない。数十年前から起きていて、学校プールでは蓋で固定しなければならないのに、蓋がなかったり外れていたため引き込まれて生徒が死亡した。理由は、教師や教育委員会、厚生省(当時)など指導者や行政の無関心・無責任さ、怠慢。

「あぶないプール」著者 有田一彦の書籍を見つけた。それによると1960~90年代の30年間に、分かっているだけで50人以上の生徒がプール事故で亡くなっている。さらには71人が一生寝た切り・車椅子や介護が必要な後遺症が残る第1級の重度障害になった。楽しいはずのプール授業や水泳の部活練習によって生徒の死亡に至ったのは、「大人(前出)のいい加減さ」。大事な子供を、そんな理由で殺さないで欲しいと願う。関心のある方は、当カテゴリ「学校・公営プール事故」(下記リンク)をご覧下さい。

Sankoub
「少数派シリーズ/学校・公営プール事故カテゴリ」
戸丸瑛梨香さん・ふじみ野市営プール排水口死亡事故を忘れないために
としまえんプールで8歳女児溺死・遊具の下から抜けられずまた不幸な事故死

■戸丸瑛梨香さんや多くの生徒達のブール事故死を忘れないために
▽ご両親や亡くなった大勢の生徒達の無念さと行政の怠慢をお伝えするために、事件後・数年あるいは数十年経っても、こうしてマイブログでお伝えしております。

▽当カテゴリは、15回で事実上の終了としておりました。しかし残念ながらとしまえんプール管理者の無責任体制から、再び森本優佳さんが亡くなってしまいました。本当に、このような投稿を書くのは辛いです。お悔やみ申し上げます。

▽小さな子供をお持ちの方で学校・公営プール事故の実態をお知りになりたい方は、タイトル下の「学校・公営プール事故」をクリックすると、当カテゴリ全体がご覧になれます。

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<続報>としまえんプール女児溺死「遊具管理者・販売業者など危険性の認識薄く」/少数派・プール事故17

2019年09月05日 | 学校・公営プール事故
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/学校・公営プール事故17
<続報>としまえんプール女児溺死「遊具管理者・販売業者など危険性の認識薄く」
経産省・普及協会・販売会社の安全管理の具体的規定なし・全て現場に委ねる

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千葉・蓮沼ウォーターガーデン/画像では分かりにくいが水面との間に20cmの隙間あり

■としまえんは広告スポンサーなので事故報道に尻込みするメディアの体たらく
2019年8月、東京「としまえん」プール・アトラクション用の大型スライダー遊具(マット)の下で、8歳の森本優佳(ゆうか)さんが溺死した、その<続報>です。前号をご覧になっていない方は、先に下記リンクからお移り下さい。さて冒頭申し上げますが、前号でも書いた通り、2006年のふじみ野市営プールの排水口で亡くなった戸丸瑛梨香さん・当時7歳(小2)の報道は、連日、大騒ぎでした。その当時と異なり今回の事故は、TV各局・新聞メディアの報道の規模・取り上げ方を始め、としまえんに対する事故責任への批判が遥かに弱いのです。その理由は、としまえんが広告スポンサーになっているからです。子供の命に差はなく、体たらくのメディアに対し、投稿者として厳しく批判します。そうした背景から、事故後の報道(続報)は少なかったのですが、これまでに知り得た情報をお伝えします。

この投稿時点では、警察によるとしまえんへの事情聴取・原因結果・責任問題は発表されていません。しかし1つだけ分かったことは、プール管理会社は「遊具下への潜り込みは想定していなかった」とのコメント。投稿者は、愕然としました。前号でも記したようにプール側は「マットの下に潜るな」と指導したとされますが、所詮、小さな子供への口頭注意は無理です。遊び盛り、好奇心旺盛な子供は、こういう場所こそ潜りたくなるのは当然です。あるいはマットから転落の際、運悪くマット下へ入ってしまったことも考えられます。子供達に「潜るな」と指導していたことは、「潜る」恐れがあると認識していたからです。「想定していなかった」とのコメントは大嘘であり、責任逃れです。今号でも、もう一度申し上げます。児童・親の不注意ではなく、明らかに管理者側の重大な過失です。

その後判明した状況や専門家の指摘(投稿時点)
子供向けなのに水深が深い(深さ1.2~1.9m・大人でも足が届かない)理由は、元々の競技用プールを転用したからだ。3年前に目的変更、仕方なく救命胴衣(ライフジャケット)を着けさせるようになった。この転用こそが、そもそもの死への悪循環(元凶)だった。
同プールは、一旦、水中に落ちると、マットが揺れ大人でも中々上がれない欠陥構造だった。普段、付き添った親や監視員が上げていたのか不明。上がれなければ、しかたなく水中(マット下)へ潜りたくなるのが子供の自然な心理。
水面に、直にマットを置く構造が問題だった。しかし水面とマットの間に隙間を取り、安全に配慮した遊具を置いているレジャー施設もある(下記参照)。
ファミリー用の1畳の薄いマットでも、救命胴衣を着けたら大人でも水中で身動きできない。
マットの水中部分をなだらかなお椀状の形状にしておけば、潜りにくく事故が防げた。
マット素材を透明にしておけば、早期に発見でき死なないで済んだ。

■最近人気が出てきた遊具だけに販売会社や施設の安全規定設定に至らず
スライダーやマットなどの水上遊具は、最近、人気が出てきただけに経産省を始め、普及協会や販売会社などの安全管理の具体的な規定がなく、現場任せになっている状態だったそうです。またほとんどが米国などの外国製品を輸入し、そのまま使っているので管理が甘いことも言えます。下記のように、関係者の危険に対する認識が薄いことが判明しました。関係者のコメントを聞くと、まるで他人事のようで腹が立ちます。「子供」 「水上(水中)」 「遊戯」のキーワードを聞いただけで、普通の人間なら、かなり「危険性がある」、あるいは「管理は重大」と思いませんか? にも関わらず商売だけを目的とし、子供の行動や安全に配慮しない大人達に、森本優佳さんは殺されたようなものです。歴史が浅く、「潜んだ危険性が分からず」とは言い訳に過ぎません。

経産省=2016年に商業施設内の遊戯施設の安全管理についてガイドラインを作成したが、水上遊具そのものに具体的な危険性を示していない。「現在、情報収集中」とのこと。
日本エア遊具安全普及協会=「安全管理のガイドライン作りをしたい」
としまえん遊具の販売元クリタス=「事故は本当に驚いた。遊具下に潜り込む危険性が業界内で広く認識されているわけではない」
としまえんプール管理会社=(前述)「遊具下への潜り込みは想定していなかった」

●最後に安全に配慮している施設<例>をご紹介
千葉「蓮沼ウォーターガーデン」(山武市・さんむ) *冒頭の画像
画像からは分かりにくいが、遊具の底と水面との間に20cmの隙間を設け、下に潜り込んでもマットと水面に空間ができ、顔を出して呼吸できる安全設計の構造になっている。管理者側に「危険の予知」 「安全思想」があったからこそ、こういう設計の施設を選択したと思われます。

Sankoub
前号/としまえんプールで8歳女児溺死・遊具の下から抜けられずまた不幸な事故死

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としまえんプールで8歳女児溺死・遊具の下から抜けられずまた不幸な事故死/少数派・プール事故16

2019年08月16日 | 学校・公営プール事故
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/学校・公営プール事故16
としまえんプールで8歳女児溺死・遊具の下から抜けられずまた不幸な事故死
救命胴衣の浮力が仇となり自力では抜け出せなかったと専門家が判断

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■としまえんは2006年ふじみ野市営プール事故死を全く教訓にしていない
また、幼い子供のプール事故死が起こってしまいました。2019年8月15日、東京・としまえんの「ふわふわウォーターランド」のプール遊具(写真・真ん中の青いマット)の下で、小3・8歳の森本優佳(ゆうか)さんが溺れた状態で発見され、その後、死亡が確認されました。プールは長さ50m、幅20m、深さ1.2~1.9mで、水面にアトラクション用の大型スライダーを浮かべたもの。参加児童は救命胴衣が義務付けられ、また監視員が7人いました。事故は、女児自身がマットの下に潜ったのか、遊んでいるうちに誤って足を滑らせ厚さ30cmのマットに下に侵入してしまったのかは不明です。関係者は、マットの下では救命胴衣の浮力が却って仇となり、自力では抜け出せなかったのはないかと言います。投稿者は当カテゴリを設けているように、長年、プール事故を注視してきました。その観点から見れば、今回も児童・親の不注意ではなく管理者側の重大な過失です。

最初から、子供の動き(性質)はどういうものかの発想がなかったアトラクションと言えます。管理者側が事前に「マットの下に潜るな」と指導したとされますが、所詮、大人の理屈です。このTVニュースをご覧になった方もいると思いますが、過去の映像では大勢の子供達は大はしゃぎでした。遊び盛り、好奇心旺盛な子供は潜りたくなるのは当然です。他のプール事故と同じように、言葉で制止するのは無理です。マットの下にきめの細かい防御網・水中フェンスなどの防御柵をして完全に潜れなくするか、競泳やアーティスティック・スイミング(旧シンクロ)撮影用の水中カメラで監視するなどが、「本当の管理」というものです。事故状況は異なるものの管理者側の安易な安全体制は、2006年に起きた、ふじみ野市営プールの排水口に巻き込まれて亡くなった戸丸瑛梨香さん・当時7歳(小2)~この事故を全く教訓にしていないことが、実に悲しい。素人の投稿者でさえ即座に対策案が出せるのに、防止策を取らなかったことは起こるべくして起きた事故です。

■プール事故の死角は水中、マット敷きは管理者側自ら作った水中死角、責任は重い
水中フェンスなどそんな対策は無理というなら、こうした企画は最初からやめておくべきです。監視員が7人いたとしても人数の問題ではなく、そもそもプール事故の死角は水中です。一般のプールでも溺れて水中に沈むと、発見が遅れます。ましてや最初からマットで死角を作ったのは管理者であり、管理者側の「危険の予知」 「安全思想」がなさ過ぎます。あなたも同じぐらいのお子さんがいれば、子供の行動はお分かりになるでしょう。身長110cm以上は大人の付き添いは不要だったので、1人で泳いだと思われます。付き添いは不要の規則がある以上、親は、我が子の命や安全は、としまえんに預けたことになります。しかし、としまえんという子供が大勢来場する施設にも関わらず、子供の心理・行動が分からない、子供の命が守れない施設なら失格です。こうした時、若い世代から必ずクレームが出るのが、親は何していたのかという「親の責任論」です。確かに、眼を離した時に事故は起こります。とはいえ、片時も眼を離すなとは酷なことです。子供を遊ばせるのはどれだけ苦労・神経を遣うかは、親になったら分かります。

主催者・企業の責任よりも、真先に「親の責任」に矛先を向けるのは、心理の専門家によると、前述の「若い男性」だそうです。つまり自分が今日まで何事もなく生きて来られたのは母親のお蔭という、無意識下の母親への尊敬・畏敬だそうです。従って子供を死なしてしまったのは、被害者の親の怠慢という論理に行き着きます。専門家は、若者が今日まで生きているのは、母親も子供もたまたま運が良かっただけと続けます。あなたの母親が目を離した時、子供に異変(想像外の行動)がなかった。子供に異変があった時、たまたまあなたの母親が見ていた~こういうことです。だからこそ、預かった管理者側の安全体制の構築・責任は重大なのです。もっと生きたかったでしょう、東京オリンピックも見たかったでしょう。なお投稿者としてもう1つ悔しいのは、大騒ぎになった戸丸さんの事故の時より、今回のTV各局・新聞の事故報道の規模・論調が遥かに低いのです。理由は明らかで、としまえんが広告スポンサーになっているからです。子供の命に差はなく、メディアこそ厳しく責任体制を追及しなくてはならないのです。

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<続報>としまえんプール女児溺死「遊具管理者・販売業者など危険性の認識薄く」

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学校・公営プール事故、学校事故はいつまた起こるか分からない/少数派・プール事故15

2019年05月21日 | 学校・公営プール事故
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/学校・公営プール事故15
ふじみ野市営プール排水口事故死から見えてくる学校プール事故の元凶
学校・公営プール事故、学校事故はいつまた起こるか分からない

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投稿者の思い/このページは学校・公営プール排水口事故のまとめとして、投稿者の思いを申し上げます。50人以上の生徒が、学校の不注意・怠慢によって自校のプールで亡くなりました。遺族の方は、いつまで経っても安らぎはありません。このシリーズを通じて、私が数十年前からの話を出してきた理由がお分かり頂けたと思います。

哀しい言い方ですが、ふじみ野市営プール排水口事故の戸丸瑛梨香さんの犠牲で、長年放置されてきた学校プールの排水口の問題はようやく解決されました。こんな悲惨な事故は、2度と起こしてはならないことは言うまでもありません。しかし忘れてならない問題は、文科省・教育委員会・現場教師の連鎖的無責任体制は、依然、変わらないのです。

私が一連の事故を“終わったこととして欲しくない”と申し上げたのは、こんな体質では事件のほとぼりがさめると、また別の原因で幼い命が奪われる恐れがあるからです。学校プールだからといって、安心できません。いや、学校プールだから安心できませんと言ったほうが、正確かも知れません。

あなたの可愛い子供さんの命を、こんな無責任な教師やプール管理者に預けているのです。あまりの現場の能天気さに、呆れます。こんな体質では、運が悪ければあなたの大事なお子さん・お孫さんが死ぬのです。前号のように、これからもPTA・地域で強い注意喚起を促がす行動が必要です。親として、学校当局の完全なる防備の確立を求め続けなければなりません。
長い間、ご覧頂きましてありがとうございました。

Sankoubook 参考書籍 「あぶないプール」 著者 有田一彦

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プール事故以外でも学校は救急車を呼ばない・呼んでも遅く生徒を死亡させる/少数派・プール事故14

2019年05月21日 | 学校・公営プール事故
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/学校・公営プール事故14
ふじみ野市営プール排水口事故死から見えてくる学校プール事故の元凶
プール事故以外でも学校は救急車を呼ばない・呼んでも遅く生徒を死亡させる

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投稿者の思い/ここから2回は投稿者の思いとして、プール事故のまとめと学校内の事故にも触れます。“学校内の危険”は、校舎の高層化による転落、窓ガラスにぶつかる、階段からの落下、廊下での激突、運動器具、トイレやドアに指を挟まれる、運動場・体育館、体育授業・部活、理科実験事故、課外授業(遠足他)、その他まだまだあります。

事故そのものの危険の他にも、非行・いじめ、地域との問題、バカ親対策など先生は確かに大変です。先生は授業以外にも、あまりにもやることが多過ぎるのかもしれません。ただ学校事故で最大に怖いことは、先生は少々のことでは救急車を呼ばず、あるいは呼ぶのが遅く、生徒を死亡させたり重篤化させてしまうことです。

時々、通報が送れ、手遅れになった生徒の記事が載っています。救急車を学校に入れると学校の評価を落とすため、先生の責任逃れ・体面主義から通報をためらうのです。生徒の死・重篤化を防ぐことより、己の出世ために動いていることが一番怖いことです。

これらは個々の親御さんだけでは、対策は無理です。今ではマスコミ・専門家による監視・提言が求められ、現場ではPTA・地域を通じて強い注意喚起を掛けるべきです。そして可愛い子供さんが事故に遭わずに、すくすくと成長されることを望みます。

Sankoubook 参考書籍 「あぶないプール」 著者 有田一彦

■戸丸瑛梨香さんや多くの生徒達のブール事故死を忘れないために
ご両親や亡くなった大勢の生徒達の無念さと行政の怠慢をお伝えするために、事件後・数年あるいは数十年経っても、こうしてマイブログでお伝えしております。

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プールの飛び込み事故でも5人が死亡、71人が寝た切りなどの重度障害に/少数派・プール事故13

2019年05月21日 | 学校・公営プール事故
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/学校・公営プール事故13
ふじみ野市営プール排水口事故死から見えてくる学校プール事故の元凶
プールの飛び込み事故でも5人が死亡、71人が寝た切りなどの重度障害に

M2113603438
写真はイメージであり、当該プールではありません

投稿者より/学校・公営プール事故は、排水口事故だけでないのです。今号は、プールの飛び込み事故の怖さ・多さです。水深管理を怠り、浅いプールに生徒を飛び込ます教育現場の無責任さを追及しています。

有田一彦氏の主張/学校プール事故で怖いのがもう1つ、あまり表面沙汰になっていない「飛び込み事故」だ。1984~1994年の11年間に5人死亡、1978~1994年では、71人が一生寝た切り・車椅子や介護が必要な後遺症が残る第1級の重度障害になっている。小学生9人・中学生43人・高校生19人にも及び、気の毒にもその年代から不自由な生活を余儀なくされてしまった。

原因は、水深が浅過ぎるプールの底に頭や首を打ち付け、脊椎損傷や精神・神経系障害になった。一般の生徒だけでなく、水泳部員もいる。なぜならプールの水深は、戦後まもなく決められた深さだ。半世紀を経て生徒達の身長が大幅に伸びたにも関わらず、同じなので、当然、頭をぶつける。また全く水に慣れていない生徒にも、一律に高いスタート台から飛び込ませたための事故だ。事故の中には、水深60cmしかなかったものもある。

小中学校の場合、プールの水深は0.8m以上になっている。しかし管理者の怠慢で水深が保たれなかったり、毎日、大勢の生徒がプールから上がるとかなり水が減るが気に留めていない。そんな浅いプールにさらに(添付写真のような)高いスタート台から飛び込ませれば、どれだけ危険なことかは普通の大人なら分かる。飛び込み事故の生徒の中には、身長が170~180cmもあった。教育現場の人間とは、そういうものなのである。

投稿者補足/今の小中学生の身長は高いにも関わらず、水深60cmで飛び込ませる教育現場の人間ってどんな神経の持ち主なのだろうか。それも1つの学校だけではなく、数多くの学校で間違いが繰り返されました。60cmがどの程度の長さ(深さ)か、あなたの身長などから確認すれば、呆れるでしょう。

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学校がたった12,000円をケチったために小さな生徒がプールで死んだ/少数派・プール事故12

2019年05月21日 | 学校・公営プール事故
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/学校・公営プール事故12
ふじみ野市営プール排水口事故死から見えてくる学校プール事故の元凶
学校がたった12,000円をケチったために小さな生徒がプールで死んだ

M21121780714

有田一彦氏の主張/文部省は“通知を流す”作業さえ済ましておれば、プールの安全対策の実効が上がらなくても何ら罰せられない。これが、一連のプール事故が減らない元凶(組織的過失)である。これで事故の構造が、つかめてきたと思う。文部省の1枚の通知は、ただ排水口の危険を指摘するだけなのだ。実効性アップの具体的予算の裏付もない。

プールの排水口は、ボルト締めでしっかり固定しなくてはならないのだ。1995年当時、事故が起きた学校で、後に行ったボルト締め工事は、たった12,000円だったそうだ。こんな簡単な工事さえしておけば、小さな生徒は死なないで済んだ。蓋を替えたり水を抜いたりすることを含めても、10万円少々だ。

文部省は“通知を流す”ことで、仕事が終わる。学校現場では、何もしないで済ます。前述のように、教育者の組織的過失なのだ。この悲しみを繰り返さないために、早急な対応を取って欲しい。とにかく学校のプールには、多くの危険が隠れている。学校のこんな体質では、運が悪ければあなたの大事なお子さん・お孫さんが死ぬのだ。

投稿者補足/こんな事故を起こしても、教育現場は誰も責任を負いません。何事もなかったかのように、定年までしっかり給料をもらい、出世する教育者も稀ではありません。

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プール排水口の危険通知を回すだけの文科省に責任はないのか/少数派・プール事故11

2019年05月21日 | 学校・公営プール事故
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/学校・公営プール事故11
ふじみ野市営プール排水口事故死から見えてくる学校プール事故の元凶
プール排水口の危険通知を回すだけの文科省に責任はないのか

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有田一彦氏の主張/学校プールの排水口事故について、度々教育現場や裁判所の無責任・無能さを指摘してきた。一方、学校プールを管轄する文科省(当時の文部省)は、何度も排水口の蓋の固定、ボルト締めなどの必要性の通知を都道府県に出してきた。だから文部省には、何ら非がないのだろうか。

あれだけ文部省が出した通知の指導実効が上がっていないことは、全国の学校プールの放置実態からも明らかである。文部省の通知は何も役に立っておらず、学校現場では危険性すら認識できていない。いくら通知を出しても、現場では無責任が“蔓延”している。現場に徹底されない通知を出しているだけの文部省の姿勢は、ただ、回しただけに過ぎず、責任を回避をしている。

通知の実態はこうだ。文部省から都道府県へは満足に吟味されずに、上部から下部へ、右から左へ事務的に流れるだけだ。他の官庁からも含めて山ほど来る通知は、途中の部署で放置を繰り返しながらやっと学校現場に届く。実際に届いた排水口事故への対策通知は、9月のプール終了後だったという笑えない話もある。

投稿者補足/まさしく旧・文部省の対応は、“お役所仕事”の典型です。書類さえ回せば自分達の仕事は終わりではなく、いかにプール事故や死亡者をなくせるかが、本当の仕事なのです。民間企業で、書類だけ回して後は知りませんなんて仕事をしていたら、席(籍)がなくなります。

Sankoubook 参考書籍 「あぶないプール」 著者 有田一彦

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プール事故による無責任連鎖の教育現場・教育委員会に裁判所まで味方する/少数派・プール事故10

2019年05月06日 | 学校・公営プール事故
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/学校・公営プール事故10
ふじみ野市営プール排水口事故死から見えてくる学校プール事故の元凶
プール事故による無責任連鎖の教育現場・教育委員会に裁判所まで味方する

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有田一彦氏の主張/プールの排水口対策は、再三、文部省から蓋を固定(重量に任せた固定は不可)すべき通知が、各教育委員会を通じ学校関係者に知らされている。にも関わらず何の対策もせずに、事故が起これば文部省からの通知を棚に上げ、被害者に責任を負わせ、過失相殺や賠償金の値切り等、教育者としての恥を知るべきだ。

学校の校長や教師、教育委員会、あるいは裁判長にお伺いしたい。問題のプールの排水口は、どれほどの吸引力になるのか、はっきり知っているのか!?裁判そのものが、生徒達が危険性を把握できる前提で、事故の責任を転嫁するのは完全に誤りである。生徒より遥かに経験豊かな大人のプール管理者が、排水口の危険予知ができたにもかかわらず、放置していたからではないのか?(管理者は、再三の文部省からの通知等で十分に予測できた)。

生徒達が危険な吸引力に対する知識を持っていなかったことを理由に、被害者の過失をプール管理者の責任より重くする判決は納得いかない。過去の事故で、本当に裁かれる人間は誰なのか?また裁判官も含めて、事実を認識すべきであろう。

投稿者補足/プール事故に限らず、当時も今も役人に対しては甘い判決が出ることは、許しがたいことです。この時代は、まだ裁判員裁判は行われていませんでした。現在のように、市民感覚を持った裁判員が加わっていれば、誰が見てもこんな“アホ”な判決は出ていないと確信できます。

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プール排水口で死亡した生徒に責任・怠った管理者に軽い判決は納得できない/少数派・プール事故9

2019年05月06日 | 学校・公営プール事故
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/学校・公営プール事故9
ふじみ野市営プール排水口事故死から見えてくる学校プール事故の元凶
プール排水口で死亡した生徒に責任・怠った管理者に軽い判決は納得できない

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写真はイメージであり、当該プールではありません

有田一彦氏の主張/1968年、京都・宇治市宇治中学校、中1・男子死亡事故の裁判も、中1なら排水口が危険なことは十分知り得たとして、生徒に6割の過失を負わせた。これは言い掛りに等しく、実際の危険性を知らない生徒よりも、危険性を知っていて放置した学校責任のほうが軽い。著しく不当な判決だ。責められるべき人間は、教育現場の責任者だ。

一連のプール事故の責任は、プール管理者が排水口の危険性を放置していたことに尽きる。しかし残念ながら過去のいくつかの裁判判決では、死亡した生徒にも事故責任の一端があったとして過失責任を負わせ、プール管理者の責任を減じている。これでは両親は、たまったものではない。このような判決は、どうしても納得がいかないのである。

プールで死亡した生徒の死亡賠償金を、値切りに掛かった地方自治体もある。(既号の)静岡・西伊豆町の小5・男子死亡事故では、ボルトで固定されておらず、ズレていた蓋を健気にも直そうとして死亡したにもかかわらず、町側は生徒に3割の責任があるとして、賠償額の減額(値切り)を迫って係争中である。

投稿者補足/その後の結果は不明。なお、ふじみ野市営プールの被告は、執行猶予付の禁固刑、委託された業者は罰金だけ。時代は変わっても、裁判官はプールの恐怖や管理者の怠慢の事態を分かっていないと申し上げておきます。

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54件・50人のプール死亡事故は生徒でなく全て学校管理者に責任がある/少数派・プール事故8

2019年05月06日 | 学校・公営プール事故
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/学校・公営プール事故8
ふじみ野市営プール排水口事故死から見えてくる学校プール事故の元凶
54件・50人のプール死亡事故は生徒でなく全て学校管理者に責任がある

M2182029053
写真はイメージであり、当該プールではありません

有田一彦氏の主張/学校・公営プール事故の図表の中で、「固定されていない蓋をはずした」は、一見、生徒側に責任があるように見える。しかし学校管理者には、当時の文部省から排水口の蓋は固定することを言われていた。一方、当時の親や生徒には、排水口の危険性は知らされていない。

本来は、プール底面の蓋のズレは、学校側の怠慢である。にも関わらず生徒が泳いでいる際に気が付き、直そうとしたが水流に巻き込まれて死亡した。何でも興味を示す子供や生徒には、危険予知はできない。

しかし過去の裁判では、この生徒の過失責任を7割、学校教育者などプール管理者の責任は3割に減免したおかしな判決例もあった。憤りを感じざるを得ない。

投稿者補足/ふじみ野市営プール事件のような一連の事故が報じられた後なら、“蓋をはずす”ことは危険であるのは分かります。しかし当時は吸引力の怖さは誰も知らず、子供であれば尚更です。

一方、プール管理者の学校には、度々、文部省(当時)から蓋を固定することの通知が回って来ていたのです。従って裁判で生徒に責任を負わす言い逃れは、責任転嫁の一言に尽きます。裁判内容の一部は、次号で紹介します。

▽プール事故54件の内訳/図表 (前出)
H01p1 うち50人の生徒が死亡した

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同じ学校や同じ管理者の下で再び起こった悪質なプール排水口事故/少数派・プール事故7

2019年05月06日 | 学校・公営プール事故
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/学校・公営プール事故7
ふじみ野市営プール排水口事故死から見えてくる学校プール事故の元凶
同じ学校や同じ管理者の下で再び起こった悪質なプール排水口事故

M217200704211619118742
写真はイメージであり、当該プールではありません

投稿者補足/有田一彦著「あぶないプール」によると、1966(S41)~1995年(H7)の30年間に54件(55人が被害)起きており、うち50人が死亡しているそうです。有田氏は、中でも、教育者としての自覚もモラルもない“質(たち)の悪い事例”を2件挙げています。

■悪質例1/同じ学校で2度も同じプール事故を起こした
有田一彦氏の主張/排水口事故は、54件・50人の死亡者を出している。そのうち、最も悪質な例が2件ある。静岡県・西伊豆町仁科小学校では、1971年に男子が足を吸い込まれたが幸いにも大事に至らなかった。

しかし1995年には、同じ学校のプールで泳いでいた小5男子が、危険と感じたのか健気にズレている蓋を直そうとして逆に吸い込まれて死亡した。いくら20数年が経過しようと、同じ学校の小さな生徒が死を向かえた事実は、過去の教訓が全く生かされていない。

■悪質例2/同じ教育者が2度も同じプール死亡事故を起こした
もう1つは、鹿児島県・指宿中学校で1982年・中1女子の水泳部員が排水口で死亡した。その当時、教育委員会でプールを指導する立場にあった人間が危険の認識が薄いまま、1994年同県・金峰町田布施小学校の校長に着任。

その学校の小5男子が、不備な排水口で死亡した。事件が起こる学校現場の管理者、教育委員会の質とはこんなものなのか、全く悲しい。改善しようとする意識、生徒を守ろうとする意識がまるでない。

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教育現場がプールの恐怖を感じないことがプール事故による生徒の死者を増やした/少数派・プール事故6

2019年05月06日 | 学校・公営プール事故
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/学校・公営プール事故6
ふじみ野市営プール排水口事故死から見えてくる学校プール事故の元凶
教育現場がプールの恐怖を感じないことがプール事故による生徒の死者を増やした

M2162016082217334550948

有田一彦氏の主張/学校プールの底や側面などに設置されている排水口は、閉塞率50%ぐらいでは問題ない。しかし手足や頭がはまり込んで穴全体を塞ぐ閉塞率100%に至ると、急激に吸引力が増し、最大では200kgを越すデータが記してある。

生徒達は危険を知る由もないが、一連のプール事故が起こり続けていても、学校のプール管理者は水の凄まじさを分っていない。排水口の吸引力が少ないイメージでしか捉えておらず、安易に考え蓋の重さだけで十分と思っている。あるいは蓋が不整備でも、何とも思っていないことが最大の問題だ。

数十年前の当時から、文部省の通知や事故・事例が新聞に報道されているにもかかわらず、他人事のような対応する始末だ。過去の悲惨な生徒の死が、全く教訓に生かされていない。学校や公営プールの管理者がこんな意識である以上、プール事故はなくならない。

投稿者補足/ふじみ野市営プール事故では、吸引力が280kgであったとされます。また閉塞率とは、身体自体によって排水口を塞ぐ割合のことです。例えば、掃除機をホースのまま使うと、物やカーテンを巻き込むなどして、なかなかはずせなくなります。

▽排水口の閉塞率と吸引力の関係/図表 (前出)
H02p2

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