食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

▽[東京オリンピックの危うさR1-R5]少数派シリーズ

2021年10月10日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ ■東京オリンピックの危うさ
オリンピック精神を捨てた東京オリンピック~不純な開催目的・巨額
な費用・でたらめな会場選定・杜撰過ぎる大会組織委員会を追及!

ROUND1/東京オリンピックまやかしの開催編
ROUND2/迷走する会場選定・巨額の建設費編
ROUND3/新国立競技場 (ザハ・キールアーチ)編
ROUND4 新国立競技場(白紙撤回後の変更デザイン)編
ROUND5/猛暑マラソン編 <選手や観客に熱中症死の危険>

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いつも少数派シリーズ「東京オリンピックの危うさ」カテゴリにお越し頂き
誠にありがとうございます。「ROUND1ー5」の内容を掲載しております。
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ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況に整合性がありません。
元々の記事(投稿)は、招致が決まった2013.9から現在まで書き綴った
ものです。21年に延期されましたが、不純な政治利用や税金の無駄遣いなど
は許されません。そのため内容は古くなっても、残しておきたいと考えます。

Nindex

Sindg1jpn19630623_01_120 ■ROUND1/東京オリンピックまやかしの開催編

01 招致(承知)しました!でも2度目の東京オリンピック開催は望ましくない
02 東京オリンピックよりも東北復興・原発放射性物質漏れ対策が先でしょ!
03 原発コントロール下と世界に大ウソをついて勝ち取った東京オリンピック
04 前回東京オリンピックのインフラ老朽化補修も終わらないまま、また開催ですか
05 巨大地震が予想されオリンピックを招致しないことが最高の“おもてなし”

06 テロリストが本気で東京オリンピック阻止に動けば大会開催は吹っ飛ぶ
07 2度目の東京オリンピックより初めて開催を心待ちする都市を優先すべきだった
08 いつの時代も為政者は最大限にオリンピックを政治利用する(街場の五輪論から)
09 安倍首相は改憲発言・共謀罪・アベマリオなど最悪のオリンピック政治利用

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Sindg2jpn19641010_02100 ■ROUND2 迷走する会場選定・巨額の建設費編

01 五輪選手村から半径8km以内の競技場がウリでも5競技は遠い朝霞・川越
02 東京オリンピック競技場の建設費が高騰し多数の会場を見直すはめに
03 五輪カヌー競技の会場計画で野鳥の楽園・葛西臨海公園の1/3が潰され掛かった
04 ボート・カヌー会場はレース環境が良い埼玉・戸田市の「彩湖」が相応しい
05 ホッケーは駒沢公園で!大井グランドなど都民のスポーツの場を取り壊すな

06 伝統ある駒沢オリンピック公園を会場に有効活用しないなんて馬鹿げている
07 無駄の象徴!オリンピック会場・アクアティクスセンターと海の森水上競技場
08 東京オリンピックは運営費だけでも当初の6倍・何と2兆円規模に
09 ボート会場・海の森水上競技場に渦巻くのは強風と波とドス黒い莫大な利権
10 ボート会場・戸田彩湖を選手が熱望するも政治的圧力が掛かり選ばれず

11 バレーボール会場を横浜アリーナにすれば丸々370億円削減できる
12 500億円以上も掛かる水泳会場アクアティクスセンターは無駄過ぎる
13 小池都知事・五輪3会場変わらずも「400億円圧縮」は全くの詭弁
14 ボート・カヌー海の森水上競技場は未だに住所がなく江東区と大田区が帰属争い
15 決定!最終会場一覧表 会場建設費と運営費が1.8兆円もこれだけでは済まない

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Sindg3820150531 ■ROUND3 新国立競技場 (ザハ・キールアーチ)編

01 緑豊かな神宮の森にザハ案の異様なデザインの新国立競技場はいらない
02 神宮の森にザハ案の莫大な2,520億円を掛けた新国立競技場はいらない
03 ザハ案の新国立競技場の年間維持費は46億円、大半は税金で補てんすることになる
04 将来、異常気象の大雪によってザハ案の新国立競技場の屋根が落ちる恐れが
05 ザハ案の新国立競技場の開閉屋根は東京オリンピックに間に合わず大会後に建設

06 ザハ案・新国立競技場を毎月満席にできるのはポール・マッカートニーとAKBだけ
07 新国立競技場に「アンビルトの女王」ザハ・ハディド氏のデザインを選んだ愚かさ
08 ザハ案・新国立競技場問題の発端はデザイン選定時の安藤忠雄氏の強引さにあった
09 難航必至!ザハ案の新国立競技場は370mの巨大アーチ橋を架けることと同じ構造
10 ザハ案・新国立競技場のキールアーチ・タイバー工法を知れば巨額・困難なことが分かる

11 ザハ氏への15億円のデザイン料を捨てても新国立競技場は堅実な設計にせよ
12 開会式に間に合わないザハ案!新国立競技場は東京オリンピック失敗の始まり
13 ザハ案の新国立競技場・何と選手強化費を大幅に削って建築費に充てる本末転倒策
14 新国立競技場案の白紙撤回に騙されるな!防災拠点の名目を加え再び巨額に

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Sindg4324535 ■ROUND4 新国立競技場(白紙撤回後の変更デザイン)編

01 旧・国立競技場が潰されても昭和18年に「学徒出陣」があったことを忘れないで
02 新国立競技場騒動から学んだ明治神宮内苑・外苑100年前のの歴史と背景
03 白紙撤回後の新国立競技場もゼネコンおまかせの丸投げ発注、談合・癒着の疑い
04 新国立競技場の新総工費は偽装された金額表示・撤回前と変わらぬ金額カラクリが
05 1,581億円の新国立競技場建設に都とtotoが77%も負担するのは筋が違う

06 新国立競技場デザインは隈研吾氏設計の木を主体にした「杜のスタジアム」に決定
07 新国立競技場は工期優先「ショートケーキ工法」と「プラモデル工法」で建てられる
08 新国立競技場・杜のスタジアムでも山から切り出された純木を使っていない
09 新国立競技場は五輪後どんな競技目的にするのかの方向もなしに建て始めた
10 新国立競技場建設作業の若者を過労自殺に追い込んだオリンピック悪を糾す

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Sindg5jw06 ■ROUND5 猛暑マラソン編 <選手や観客に熱中症死の危険>

01 唖然!2020東京五輪期間中は温暖で選手に理想的とIOCへの計画書に
02 日比谷・銀座・秋葉原・浅草を通る東京オリンピックのマラソンコースは冷せない
03 東京五輪のテスト大会から見えてきた猛暑以外にも大雨・雷・水質対策の怠慢
04 東京酷暑五輪・マラソンもサッカーもプレーの質が低下し試合にならぬ
05 東京五輪マラソンは猛暑で男女とも日本選手が金・銀・銅のメダル独占か?
06 サッカーW杯カタール大会は最高温度40℃を超え冬に開催変更・東京五輪は?

07 東京猛暑五輪の過酷さ◇開催は暑さ指数(WBGT)・熱中症の危険も無視
    ◇日本スポーツ協会・暑さ指数28℃以上は激しい運動中止指針もどうして五輪をやるの?
08 19年猛暑調査・東京五輪の過酷さ1◇炎天下の激闘で選手や多数の観客に熱中症の危険
    ◇驚き!この時期は温暖でアスリートに理想的な気候と大ウソをついて勝ち取った東京五輪
09 19年猛暑調査・東京五輪の過酷さ2◇狂気の沙汰!マラソン選手が熱中症で倒れる恐れ
    ◇猛暑の他にも台風襲来・突然のゲリラ豪雨に見舞われたら競技は台無し・順延中止続出も
10 19年猛暑調査・東京五輪の過酷さ3◇マラソンは長野か札幌で!今からでも遅くない
    ◇「東京開催」の縛りがなくなったのでマラソンは涼しい地域で!暑さ勝負でなく実力勝負を

11 五輪マラソンは札幌に変更、IOCが「ドーハの悲劇第2幕(猛暑の世陸)」を恐れ
12 突然の五輪マラソン札幌開催に都民の反対は分かるが選手第一を考え受け入れよう
13 都民やメディアは札幌五輪マラソンに難癖付けるな!温度差は歴然
参考 猛暑五輪・ジョコビッチ選手は暑さに競技時間変更要求、他競技選手は一時意識を失う

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R6-R8/オリンピック精神を忘れた東京オリンピック編、国民の命を守るため東京オリンピックの中止を!編
コロナ禍・猛暑下の東京五輪開催の過ち検証編の 「リンクインデックス」 へ移る

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▽[東京オリンピックの危うさR6-R8]少数派シリーズ

2021年10月09日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ ■東京オリンピックの危うさ
ROUND6/オリンピック精神を忘れた2020東京オリンピック編
ROUND7/国民の命を守るため東京オリンピックの中止を!編
ROUND8/コロナ禍・猛暑下の東京五輪開催の過ち検証編


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Nindex

Sind3292929_s120 ■ROUND6 オリンピック精神を忘れた2020東京オリンピック編

01 選手や国民のことを全く「お・もっ・て・な・し」元総理・官僚の五輪組織委員会
02 リオ五輪・日本勢のメダルラッシュは東京大会を控え選手強化費を増加したため
03 五輪エンブレム選考の最大の疑惑は最初から「佐野氏ありき」の組織委員会
04 新五輪エンブレムは当時・美大生の2020年招致ロゴ「桜のリース」に待望論
05 五輪エンブレムに群がる企業の汚れた思惑とオリンピック商業主義

06 五輪入場券の急遽セカンドチャンス販売は大量に売れ残った「在庫一掃セール」
07 635万円の東京五輪観戦パックを大会組織委が販売・富裕層優遇に批判
08 五輪パラ組織委は点字による入場券購入方法を作成せず視覚障害者にも不誠実
09 侵略の象徴「旭日旗」を東京五輪会場で掲げることを容認する無神経な組織委
10 五輪聖火リレーは原監督・白鵬などの著名人よりも多くの若者・市民が走るべき

11 菅(安倍)首相!東京五輪もやる気ないのですか?GoToやっちゃますます開催苦境に
12 東京五輪・森会長の女性蔑視発言に国内外から批判の嵐、辞任を求める声高まる
13 森会長の性差別暴言に怒りが多方面に広がる・五輪憲章違反・リスペクトの欠如
14 森会長の真央批判をもじり「この男は大事な時に必ず転ぶ」パロディ・地口・比喩

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Sind4374655_s120 ROUND7/国民の命を守るため東京オリンピックの中止を!編

01 あの森会長も「聖火リレーは田んぼ・五輪は22年に」と2つ正しいことを言った
02 聖火リレー醜態・大爆音のスポンサー車両とDJがガンガン声を張り、まるで企業宣伝
03 NHK聖火リレー生中継で音声が30秒消される「五輪反対抗議」の異論排除か?
04 東京五輪再延期・中止の声が8割・ここは中止を決断しコロナ収束に集中すべき
05 サンデー毎日『東京五輪を中止すべき4つの理由』1・嘘とカネで五輪を買った

06 サンデー毎日『東京五輪を中止すべき4つの理由』2・開催の本音は改憲
07 東京五輪「無観客でも海外から10万人が来日」中止も含めて検討すべき
08 東京五輪開催中止の決断を急ぐべきだ・コロナ収束みえず内外の世論は中止・延期
09 海外報道・NYタイムズ「東京五輪一大感染イベント」・英紙「大会正当化できるか」
10 都は未だに生徒81万人を五輪観戦に動員させる計画を捨てず・コロナと熱中症危険

11 山口香理事「五輪中止すらできない状況に追い込まれている」新谷選手「優先接種は疑問」
12 海外報道2弾・手厳しい五輪開催「変異株の祭典・いかに人命が軽んじられているか」
13 東京五輪批判をしてこなかった新聞・TVメディア、今こそ毅然とした論陣提示を
14 朝日新聞社説「夏の東京五輪 中止の決断を首相に求める」、遅ればせながら英断
15 東京五輪中止のオンライン署名次々と「チェンジ・ドット・オーグ」最多更新41万筆

16 卑劣な本性が見えたIOCバッハ会長・コーツ副会長「犠牲を求めコロナ禍でもやる」
17 文春「天皇に会わせろ、バッハよ何様だ」「菅首相・IOCには逆らえない」と報ずる
18 東京五輪開催まで50日を切り最後は菅首相の判断・責任で「中止」を決断せよ
19 ハゲタカ著者・真山仁氏◇五輪中止を!命を守る決断は顰蹙を買ってでも政治家の役目
20 松尾貴史氏コラム◇東京五輪の開催は日本の堕落を世界に見せつけることになる

21 元博報堂・本間龍氏◇五輪中止は莫大な賠償金が掛かるからできないは嘘!
22 党首討論・共産党志位委員長「五輪中止を!国民の命をギャンブルに掛けるな!」
23 ニュース◇五輪貴族送迎車2.7千台・会場の消防隊員延べ3万人・ビューイング250か所
24 ニュース◇スポーツドクターではコロナ対応できず・専用バス乗務員8万人ワクチン未接種
25 山田孝男・編集委員コラム◇五輪貴族・五輪ファミリーが最大の感染リスク(警戒の大穴)

26 教授・井上寿一氏◇菅政権の東京五輪迷走は戦時中と酷似・広がる懐疑
27 与良政談★菅首相「五輪に勝負を賭けた」一か八かは菅政治の本質、でも国民の命は
28 朝日新聞特筆◇何人もの閣僚が「五輪中止」直言も拒む菅首相“やめる訳にはいかぬ”
29 五輪開催混迷の「張本人」は安倍首相だ!任期中開催・完全開催にこだわり収拾できず
30 読売調査◇都民の眼厳しく五輪中止50%達す・内閣支持率28%・コロナ対応69%不評価

31 五輪開催危惧はコロナの他、熱中症、震度4、台風・豪雨・雷・テロ対策が全く不十分
32 開会直前に一言「見識があれば五輪は呼ばないだろうな」(書籍:街場の五輪論)を再び思う
33 それでも東京五輪の強行・辞任続きのゆがんだ姿「人間の尊厳守る理念も失った」

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Sindg84917855_s2120 ROUND8/コロナ禍・猛暑下の東京五輪開催の過ち検証編

01 「五輪一色のTV中継でいいのか」NHK・民放の大騒ぎ報道は菅首相の意に沿ったもの
02 猛暑五輪・ジョコビッチ選手は暑さに競技時間変更要求、他競技選手は一時意識を失う
03 日本選手のメダルラッシュ本当の理由は「選手強化費」大幅増加の効果によるもの
04 松尾貴史氏コラム◇開閉会式費用は165億円・それであの程度ならばただ腹立たしい
05 都民の感染者用ホテルが密かに五輪選手感染者用に変えられていた!”バブル崩壊”

06 東京五輪開催は感染抑止へ誤ったメッセージ発信になった・強行が命の危機を加速させる
07 吉見俊哉教授◇64年五輪神話の呪縛・開会式の出来は経てきた失敗の連鎖を象徴する
08 作家・真山仁氏◇コロナ禍の東京五輪開催とは「自国民の命を犠牲・安売りした政府」のこと
別枠 ◆東京五輪関係「パラ反対」の女性はこうして警察に突き倒された(警察の横暴・負傷女性の写真掲載)
09 中島岳志教授◇東京五輪を終えた日本は坂口安吾の「堕ちる道を堕ちきる」ほかない

10 選手村の自動運転バスがパラ柔道視覚障害選手をはねる事故が発生・無念の負傷欠場
11 五輪組織委は医療用マスク3.3万枚・ボランティア向け弁当10数万食を大量廃棄
12 21年東京五輪猛暑調査A◇最高気温の平均は32.7℃・35℃を上回る日はなかった
   ◇それでも選手59人・関係者91人計150人が熱中症に!競技時間の変更が続出
13 21年東京五輪猛暑調査B◇五輪マラソン会場を札幌に移転したことは間違いではなかった
   ◇それでも男子選手のレース途中棄権は過去の大会より飛び抜けて多い28%
14 インパルス機パラ開会式飛行帰りに「スモーク」を地上30mで噴射・車800台に付着被害

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R1-R5/東京オリンピックまやかしの開催編、迷走する会場選定・巨額の建設費編
新国立競技場 (ザハ・キールアーチ)編、新国立競技場(白紙撤回後の変更デザイン)編
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インパルス機パラ開会式飛行帰りに「スモーク」を地上30mで噴射・車800台に付着被害/東京五輪の危うさR8-14

2021年10月05日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.122
ROUND8 コロナ禍・猛暑下の東京五輪開催の過ち検証編 14
インパルス機パラ開会式飛行帰りに「スモーク」を地上30mで噴射・車800台に付着被害

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Sindg8olmb 新聞記事切り抜き・市民提供写真

■入間基地低空でのスモーク噴射はパラリンピックを悪用した自衛隊の士気高揚・広報活動
しんぶん赤旗を活用しています/色の付いた煙の尾を引きながら低空で飛ぶ自衛隊機―。猪俣嘉直・埼玉県狭山市議のもとに市民から寄せられた写真です。狭山市で、航空自衛隊のブルーインパルスが低空でカラースモーク(色付きの煙)をまき散らして飛んだ結果、被害が出ました。なぜそんな事態が起きたのか―。被害があったのはブルーインパルスが東京パラリンピック開会式のための曲技飛行を行った8月24日です。ブルーインパルスが帰着した空自の入間基地(埼玉県狭山市)周辺では、自動車や家屋に塗料が付着していたため、住民から多数の苦情が出ています。航空幕僚監部によると、パラリンピックにはブルーインパルスの第1編隊6機と、予備の第2編隊3機の9機が参加。第1編隊が東京上空で曲技飛行をした後、入間基地周辺でカラースモークを使いました。

パイロットからの聞き取りによると、(1)カラースモークを使い切りたかった (2)市民に感謝の気持ちを伝える (3)自衛隊の広報 (4)入間基地に所属する隊員の士気高揚をはかる目的だった―としています。両編隊は、事前の取り決めで、スモークを高度約305メートル以下では使用しないことになっていました。第1編隊は高度約518メートルでパラリンピックのシンボルカラーの赤、青、緑のスモークを使用しました。ところが第2編隊の2機が518メートルから下降しながら着陸直前の約30メートルの高さまで青と緑のスモークを噴出。3番機も最終進入経路の約137メートルの高さまで赤のスモークを出し続けました。第2編隊がどうして事前の取り決めを守らなかったのかは、まだ解明されていません。

■被害は埼玉県狭山市・所沢市など広い範囲に及び苦情相談は200件・車両・家屋に至る
ブルーインパルスを目撃した年金生活の女性(72)は「ずいぶん低く飛んでいると思いました。近くの人は洗濯物などが汚れはしないかと心配でした。コロナで命が危ないというときに、オリンピック・パラリンピックを強行したうえに、こんな被害も出すなんてひどい」と怒ります。被害はブルーインパルスが飛んだルートに沿って埼玉県狭山市、所沢市など広い範囲に及んでいるとみられます。防衛省によれば、同省に寄せられている相談は9月10日現在、約200件で、被害にあった自動車は800台に上り、家屋も数件あるとしています。参加者からは「『市民に感謝の気持ちを伝える』ためだったというが基地周辺の住民にとって自衛隊機の飛行は迷惑行為だ」「1998年に北海道と山口県での航空祭で今回と同様の被害を出し、カラースモークの使用をやめていたのに、なぜ過去の教訓に学ばなかったのか」との声が出されました。

同省側は「東京都からオリンピック・パラリンピック開会式で展示(曲技)飛行をしてほしいと依頼があって」復活させたことを明らかにし、同じ過ちを繰り返したことは「遺憾に思う」と述べるにとどまりました。共産党・塩川衆院議員は「そもそも人口密集地での曲技飛行はやめよ」と抗議。「被害者についてはビラをまくなど広く市民に周知し、被害実態を把握し、誠実に補償すべきだ」と強調しました。同省は「被害については誠実に対応したい」と補償する方向で検討すると答えました。

投稿タイトル付けは、新聞の原題・原文に基づいて投稿者が行ったものです。

■投稿者の文章|車や家屋被害・普通の洗浄では落ちにくく塗装替えは私達の税金で賠償
投稿者からの話の前に、「スモーク」が何の成分でできているのかと噴射の仕組みを調べた。中身はスピンドルオイルという潤滑油で、一般的に車両・モーター・精密機器などに使われている。色付きの煙にするために、油に着色料・染料を混ぜる。機体のエンジン排気口の後部に、スモークオイル用タンクと噴射する装置がある。エンジンの高温の排気で油を加熱 → 気化 →大気で冷やされることで、凝結して煙のように見せている。要は、空中で霧状の油を撒いているようなものだ。

過去、やはり自衛隊による各地の航空ショーの後に、車や洗濯物が汚れ苦情が相次いだことを投稿者は思い出した。自衛隊は、当然、スモークによる被害を知っていたはずで、それを100mの上空、まして30mの高さで撒けばどうなるか想像できなかったのか。やはり証言通り、パラリンピックを悪用した隊員の士気高揚に使った悪質なもの。噴射理由2・市民に感謝の気持ちを伝えるは思い違いが甚だしい。基地近くでは、市民は日常的な騒音や墜落の危険性で困っている。理由1・カラースモークを使い切りたかったのであるならば、ステージとなった国立競技場から離れてもそのまま噴射し続ければいいことで、都心上空なら高い高度が維持でき、見る人も圧倒的に多いはず。行き着くところ、3と4が本音だろう。車800台や家屋にも被害が出ているようだが、普通の洗浄ではなかなか落ちないそうだ。塗装替えや、車ごと替えてくれと言う人がいるかもしれない。これらも、私達の税金が使われる。東京都からの依頼だそうだが、都も都だが受け入れた自衛隊も反省が足りない。東京の空は危険(墜落や部品落下したら大惨事)なので、こんな馬鹿げたセレモニーはやめるべきだった。

Sankoub
前号/21年東京五輪猛暑調査B◇五輪マラソン会場を札幌に移転したことは間違いではなかった
ブルーインパルス航空法違反か? 東京五輪開会日の飛行が雲に接近・突入した可能性
ブルーインパルス都心低空飛行は医療関係者への感謝・敬意でも危険極まりない

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21年東京五輪猛暑調査B◇五輪マラソン会場を札幌に移転したことで批判を浴びたが間違いではなかった/東京五輪の危うさR8-13

2021年09月23日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.121
ROUND8 コロナ禍・猛暑下の東京五輪開催の過ち検証編 13
2021年東京五輪開催期間中の最高気温・暑さ指数調査B (札幌会場|男子マラソン・女子マラソン)
五輪マラソン会場を札幌に移転したことで批判を浴びたが間違いではなかった
それでも男子選手のレース途中棄権は過去の大会より飛び抜けて多い28%

1394764 Sindg8olmb 札幌の街並み

※東京五輪閉幕後、投稿まで時間を要してしまいました。

■2013年からマラソン日午前中の札幌と東京の温度・暑さ指数をプロットし続けた
前号のように2013年から21年まで、東京オリンピック期間中の7月24日から8月9日までの17日間(延期後は7/23~8/8)の最高気温・湿度・暑さ指数など、気象庁と暑さ指数は環境省データをプロットして参りました。もう1つ計測し続けたのが、男子・女子マラソン当日の気象変化です。過酷な猛暑・炎天下で行う大会方針に抗議する意味もあって、招致が決まった2013年(気象データは2010年)から21年に至るまで、レース日の午前6~10時までの気温・湿度・暑さ指数の変化を、1時間単位で示したのが[表B]です。投稿者は東京の猛暑下のマラソンは狂気の沙汰と思い、当初から独自に札幌または長野へレース会場を移転すべきとブログ主張、毎年、東京・札幌・長野の3都市の当日午前中の気温などの比較を行ってきました。19年11月秋、私の願いが届いたかのように、突如、IOCによって札幌移転が正式決定しました。そこで19年-21年の3年間は、「札幌」と参考までに東京の気温等の計測比較を再編集しました。

■2019-21年札幌と東京のレース環境は大きく違うことをあらためて確認・合点した
札幌に変更された当時、選手を始め大会組織委員会やメディアはあれこれと理由を付けて反対しました。しかし投稿者は12年間、札幌・長野と東京の午前中の温度や湿度の相違を計測していたので、一人、当然の結果としておりました。なお計測対象日は、19年=当初の女子マラソン8/2・男子マラソン8/9、20年=レース日が変更されたので同8/8・8/9、21年=暦の関係で同8/7・8/8を計測し、[表B]にしました。
※2010-18年までのデータは計測済でしたが、今回の作表は割愛しました。

■2019年・20年・21年気象調査の結果と投稿者の評価
19年の気象状況 = 前号の通りマラソンに限らず、東京における大会17日間の最高気温の平均は、計測してきた12年間のうち2番目でした。もし札幌に移転せず、最悪だったこの年の東京の気象条件だったら、男子マラソンが午前6時にスタートとしても気温27.5℃・湿度86%、8時同30.5℃・75%です。早朝から異常な高温・湿度下、棄権・脱落者多数の”地獄絵”状態でレースが成り立たなかったと推察します。19年の札幌の気象条件なら、21年より良いコンディションでした。
20年の気象状況 = 本来の開催年であったこの年の大会期間中は例年より低く、さらに札幌はその東京よりも10℃前後も低い結果が出ました。一番、札幌と東京の相違、マラソン会場を移転したメリットがハッキリした年でした。比較的コンディションが良い状態でしたが、残念ながらの延期でした。
21年気象状況 = 男女とも札幌と東京では気象の差がなくなり、特に男子マラソン日の気温・暑さ指数は、一部逆転し東京より札幌のほうが高かったようです。理由は東京が25℃前後と、異例の“涼しさ”だったからです。その要因は、8月8日の東京は台風が接近しその前触れとして未明から暴風雨の大荒れでした。もし東京がレース会場だったら、競技最終日だけに順延できず中止に追い込まれていた可能性があります。
札幌移転に対し投稿者の評価
ご覧になれば一目瞭然で、各年、男女レース日は概ね札幌のほうが気温が数度低いことが分かります。湿度も低いことから「暑さ指数」も大きく異なります。たまたま21年は、一部、東京より札幌のほうが暑い逆転現象が起こりました。だからと言って東京でやるべきだったとするのは筋違いです。上記3年間(正しくは12年間)の計測から、最悪を予想して厳しい東京を避けた予防策は当然で、それらを鑑み札幌移転は間違いなかったと投稿者は判断します。組織委こそこうした分析をして、バッハ会長に言われる前に「最良の地」のレース場を模索、積極的に行動すべきだっと感じます。

■表B/直近3年間のマラソンレース日の札幌・東京の気温比較 =======
Tempd1921a700
Tempd1921b700


■女子マラソンは前夜に突然スタート時間を変更する大失態・既に一部選手は寝ていた
先程、マラソンのレース会場を札幌に移して間違いなかったと申し上げました。しかし札幌とは言え真夏であり、マラソンを行うのは、当然、過酷な条件でした。女子マラソン日の2週間前から、東京並みの30~35℃の日が続きました。そのため急遽、スタート時間を当初の午前7時から6時に繰り上げたのです。驚いたことに、選手への変更連絡は「前夜」でした。8位入賞した一山真緒選手は、翌日のレースに備え午後7時の段階で既に就寝していましたが、スタッフのノックで起こされ変更を知らされたそうです。気の毒にも、寝付けぬまま朝を迎えました。マラソン選手に限らず、スタート時間から逆算し、就寝や起床・食事時間を決めます。この突然の時間変更は選手だけではなく、スタッフ・ボランティア・警備、中継や取材するメディアにも多大な影響を及ぼしたのです。常に組織委員会は最悪のことを想定しておくべきだったのが、案の定、対応が甘くそして遅いため、このような事態になったのです。

■男子マラソンの途中棄権者が過去の大会より断トツ・真夏にマラソンをすべきではない
男子のレースでも、途中棄権者が過去の大会より断トツだったことです。ゴール後に、嘔吐する選手も多かったと聞きます。106人のうち30人が棄権、ほぼ3人に1人の28.3%に当たります。暑いとされたアテネや北京でさえ、棄権者の割合は19.8%・20.0%(リオは9.8%)です。女子は88人中15人が棄権、17.0%でした。誤解なきよう申し上げれば、札幌も相当暑かったのですが、東京でやるよりよっぽど良かったと評価します。猛暑の札幌でも、気温以外にも恵まれたコース条件があったと判断します。もし移転せず高温多湿の東京のままで、19年のような午前中に30℃を大幅に超えた場合、さらにコロナ禍ではなくコースの銀座・浅草などでは150万人・200万人の観客が出る最悪の場合はどうなるか?専門家の見方は、コースは日射・アスファルト熱・人いきれなどで多くの選手や観客が熱中症でバタバタと倒れ、最悪、大勢の方が死亡すると予測していました。皮肉にも、コロナ禍と札幌移転で防ぐことができたのです。従って札幌移転は評判悪いIOCの決定ですが、間違ってはいなかったと考えます。

思い起こせば、IOCが東京でのマラソン・競歩に危機感を持ったのは、19年9~10月、カタールのドーハで開催された世界陸上です。暑さ対策でマラソンと競歩を真夜中に行ったにも関わらず、女子マラソンは気温32度、湿度74%の環境、68人中28人と4割以上が途中棄権しました。男子50km競歩でも4割が棄権、有力選手を始め多くの選手が路上で横たわる・嘔吐・担架で運ばれる映像が世界中に流れました。皆様も、中継やニュースをご覧になったかもしれません。言わば“ドーハの悲劇”を見せつけられたIOCバッハ会長は、有無を言わせぬ強硬な態度に変わったのです。バッハ会長の指示に、組織委や日本国民はカチンときたようです。しかし投稿者としては、むしろ「地元」であるべき組織委や国民(都民)こそ、東京の暑さを鑑み、選手のために東京以外の気象コンディションの良い地域を模索すべきだったのです。札幌と言わずに、長野でも(今や長野も暑いが)。ROUND5/猛暑マラソン編や当カテゴリ全編を通して申し上げた通り、東京でも札幌でも真夏にマラソンを行うことは狂気の沙汰です。もっと言えば、世界のどこの都市でも、『真夏のオリンピック』は避けるべきです。

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「暑さ指数」(WBGT)の説明
環境省・熱中症予防情報サイト[暑さ指数に関するサイト]
19年猛暑調査・東京五輪の過酷さ2◇狂気の沙汰!マラソン選手が熱中症で倒れる恐れ
次号/インパルス機パラ開会式飛行帰りに「スモーク」を地上30mで噴射・車800台に付着被害
前号/21年東京五輪猛暑調査A◇最高気温の平均は32.7℃・35℃を上回る日はなかった

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21年東京五輪猛暑調査A◇最高気温の平均は32.7℃・35℃を上回る日はなかった/東京五輪の危うさR8-12

2021年09月06日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.120
ROUND8 コロナ禍・猛暑下の東京五輪開催の過ち検証編 12
2021年東京五輪開催期間中の最高気温・暑さ指数調査A
最高気温の平均は32.7℃・ここ12年間の6番目、35℃を上回る日はなかった
それでも選手59人・関係者91人計150人が熱中症に!競技時間の変更が続出

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■招致決定の2013年から今年21年まで大会17日間・マラソン日の気温推移をプロット
2021年7月23日(金)から8月8日(日)までの17日間、東京オリンピックの競技が繰り広げられました。懸念されたように、猛暑の中の激闘によって選手・関係者150人が熱中症に罹ってしまいました。また高温によって、競技時間が直前に変更されるお粗末も生じたのです(詳しくは後段)。さて投稿者は過酷な猛暑・炎天下で行う大会方針に抗議する主旨から、招致が決まった2013年(気象データの取り出し2010年~)から今日に至るまで、毎年、期間中の気象をプロットして参りました。①大会期間中の7/24~8/9(21年は7/23~8/8)の最高気温・湿度[表A1-3] ②女子マラソンの8/7(当初は8/2)、男子マラソン8/8(同8/9)が行われる午前6~10時までの気温・湿度の変化 ③マラソンの温度計測は、当初の東京と変更された札幌との両都市の比較です。1日の暑さは最高気温で決まるものではありませんが、一応の目安と捉えて下さい。なお小学校の夏休みの宿題のように、毎日、自宅の温度計を測っていたのではなく(笑)、気象庁サイトのデータを転記したものです。④さらに、いずれも環境省・熱中症予防情報サイト(下記リンク)「暑さ指数」を併記。それらの結果を、2回に渡ってご紹介致します。

嫌と言うほど書いたように、当時の招致委員会がIOC委員会に提出した開催計画書に、「この時期は晴れる日が多く、かつ温暖でアスリートに理想的な気候」と記してあることを、市民団体がスッパ抜きました。何でこの猛暑・酷暑が、温暖・理想的と言えるのでしょうか! 大嘘をついて、東京五輪を勝ち取ったのです。大会が終わり分かったことは、投稿者が疑っていた通り、大会組織委員会はこの時期の東京が高温・多湿であることを海外に伝えていませんでした。伝えていないどころか、ひた隠ししていたことは事実です。そのため東京に着いて初めて“東京の惨状”を知った選手は、「嘘だった」ことを抗議、テニスなどの選手は競技時間の変更を要求しました。そりゃそうでしょ! なお投稿者は猛暑の危険性、懸念される選手と観客(コロナ禍で無観客に変更)への熱中症の悪影響を、13~19年まで、毎年、当調査の記事を更新する度に、散々、申し上げてきました。詳しくは下記、19年版のリンクを参照願います。従って今回は、20年(延期)と21年(開催)の期間中の気温などに絞ってご報告致します。因みにもう一方の難題、投稿時点でのオリパラのコロナ感染者数は、オリパラ区分不明ながら選手30人以上、選手を含んだ関係者は855人(五輪547人・パラ308人)です。

■表Aー3/直近3年間の大会期間中の東京の気温比較 =======
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■テニス・サッカー・女子マラソンなど直前に競技時間を変更、組織委の怠慢が露呈
ここから、大会期間中の最高気温・湿度・暑さ指数をご案内致します。下記[表A-2]が、延期された20年・開催された21年を含む2016~21年までの一覧表です。[表A-1]が、2010~15年+前回大会の1964年です。どちらもクリックすると、拡大します。上記[表A-3]のように、今年21年の大会期間中の「最高気温の平均」は「32.7℃」で、17日間に35℃を上回る日はありませんでした。投稿者が計測をまとめた10~21年の12年間のうち、中くらいの6番目です。歴代1位は15年・35℃、続いて19年34.0℃と14年34℃、12年・14年の33℃の順です(※15年までは最高・最低温度は、小数点以下を四捨五入)。なお予定通り20年に開催されれば、皮肉にも11年・13年と同じ”最も低い”「31.0℃」でした。もちろん夏は夏なので暑く、8月が35℃前後の日が続きましたが、7月が30℃を割った日が多かったためです。ここで言う暑さの比較は飽くまでも大会期間中であって、一般的な7~8月丸々を引っくるめた夏の暑さの評価とは異なります。もう1つの指標「暑さ指数の平均」(同じく下記リンク参照)を、17年から計測を始めましたが、19年32.0度に比べ21年は31.0度でした。

今年21年は6番目の暑さとは言え選手・五輪関係者には厳しい暑さには違いなく、組織委の発表では選手59人・関係者91人、計150人が熱中症に罹りました。選手6人を含め8人が救急搬送され、2人が重症だったそうです。もし有観客だったら、あるいは19年の「最大級猛暑」だったら、とんでもないほどの選手・観客が運び込まれたでしょう。それこそ、亡くなる方もいたと推察します。日本の猛暑を、初めて体験した外国選手は如何ばかりか? 既号のように男子テニスのジョコビッチ・メドベージェフ選手は「最悪の環境」と訴え、競技開始時間を変更させました。女子サッカー決勝も午前11時から午後9時に、女子マラソンに至ってはスタート時間の繰り上げ変更の決定が競技前夜で、一部の選手は就眠後でした(詳細は次号)。組織委は招致した13年から猛暑が厳しいことを分かっていた訳で、それ以前に日本人なら夏はとんでもなく暑いことは常識です。にも関わらずほとんど対策されず、組織委の安易さ・デタラメが露呈しました。何度も申し上げるようにコロナ対策同様、猛暑対策でも選手のことを考えてこなかったのです。そもそも暑さ指数31度以上は、「危険」(原則、運動禁止)なのです。コロナ禍の開催然り、選手が危険に面してもオリンピックは「特別扱い」なのでしょう。日本の暑い夏に開催すること自体が、間違っています。

Tempb1621org200 ←「表Aー2」2016~21年までの気象データ
Tempa1015org ←「表Aー1」2010~15年までの気象データ
*クリックすると[表]が拡大します。

Sankoub
「暑さ指数」(WBGT)の説明
環境省・熱中症予防情報サイト[暑さ指数に関するサイト]
19年猛暑調査・東京五輪の過酷さ1◇炎天下の激闘で選手や多数の観客に熱中症の危険
19年猛暑調査・東京五輪の過酷さ2◇狂気の沙汰!マラソン選手が熱中症で倒れる恐れ
次号/21年東京五輪猛暑調査B◇五輪マラソン会場を札幌に移転したことは間違いではなかった
前号/五輪組織委は医療用マスク3.3万枚・ボランティア向け弁当10数万食を大量廃棄

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五輪組織委は医療用マスク3.3万枚・ボランティア向け弁当10数万食を大量廃棄/東京五輪の危うさR8-11

2021年09月02日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.119
ROUND8 コロナ禍・猛暑下の東京五輪開催の過ち検証編 11
五輪組織委は医療用マスク3.3万枚・ボランティア向け弁当10数万食を大量廃棄

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■医療品を捨てるなんて畏敬の念がない!組織委はお金にも頓着しないのでしょう
大会組織委員会は、マスクなどの未使用の医療品やボランティア向け弁当を大量廃棄したことを発表しました。報告によると廃棄したのは確認できた分だけで、コロナ感染対策として用意した医療用マスク3.3万枚(50枚入り660箱)、医療用ガウン3400枚、消毒薬約380本。購入した分の1割前後で、約500万円分。ビーチバレーの潮風公園(東京都)やサーフィンの釣ケ崎海岸(千葉県)など、9会場で廃棄していました。パラリンピックに活用しようと確認したところ、廃棄が判明したそうです。組織委によると、医療関係者への譲渡は手続きに時間が掛かり、保管場所がないため捨てたと言います。山下聡・大会運営局長は「廃棄する事態を招いたことは大変申し訳ない。パラリンピック後は東京都などに保管場所の提供を受け、可能な限り無償譲渡する。」と謝罪しました。万全を期して、医療品は余るぐらい準備するのが常識。であるならば最初から余剰分の扱いを想定しておくものだが、思慮が巡らない哀しさ。昨年、庶民はマスク不足で右往左往したが、組織委の”上級国民”はそんな苦労をしなかったのでしょう。それ以前に、医療品を捨てるなんて畏敬の念がない。

心ない行為はこれだけに留まらず、ボランティア向けの弁当も大会前から判明した開催期間の途中まで、10数万食が手付かずのまま廃棄されました。参加したボランティアのSNSがきっかけで判明したもの。無観客などでボランティアが大勢辞退しているにも関わらず、当初の人数のまま、毎日、業者に納入させていたものです。大量の食品ロスに対して組織委は「飼料やバイオガスへのリサイクルもしている」と釈明したが、これは問題のすり替え。また、あるホテルでは組織委から予約依頼があった数十人分の宿泊確保も、期間前から大会中の数十日間、誰一人宿泊しなかったそうです。ホテル側が組織委に問い合わしたが回答なし。定期的に入金してくるので、空室でも他の客を受け入れることもできませんでした。朝食付きの契約だったので、ここでも毎朝、大量の食料廃棄が続いたそうです。これらは氷山の一角で、いわゆるバレた分だけの話。政治家崩れ、官僚崩れ、各省庁や東京都から派遣された役人が大半を占める組織なので、気が回らずお金にも頓着しないのでしょう。でも都民は、五輪のために1人当たり10万円を税金で払ったのですよ。

■安全と言ったのに結果はオリパラ選手・関係者の感染者は855人、熱中症者は150人
コロナ禍・医療崩壊が叫ばれる中の組織委の相変わらずのデタラメ体質。感染者が入院・治療に罹れないにも関わらず、五輪のために各競技場へ大勢の医師が派遣されました。大会前から組織委は批判されましたが、「バブル方式」と呼ばれる方法で万全を取るから指摘に当たらないと突っぱねました。【9/7更新】しかし閉幕後の結果は、感染者数はオリパラ区分が不明ながら選手30人以上、選手を含んだ関係者は855人(五輪547人・パラ308人)でした。国民は重い症状でも自宅療養を余儀なくされている中、人道上仕方ありませんが、なぜか選手と関係者の2名はすんなり陽性入院できたそうです。ここでも、「オリンピックは特別」なんでしょう。もう1つの懸念「熱中症」も対策済みと言いながら、選手59人・関係者91人、計150人が熱中症に罹りました。選手6人を含め8人が救急搬送され、2人が重症でした。このように医療者へ負担だけ及ぼし、感謝や敬意の欠片もないことが分かりました。まして医療器具を無断で大量廃棄するなんて、「普通」ではない。五輪理念のSGDs・資源再生への精神も大きく欠如しています。こんな感覚だから、コロナ禍でも強引に五輪を開催したのでしょう。全くデタラメ過ぎます。

Sankoub
次号/21年東京五輪猛暑調査A◇最高気温の平均は32.7℃・35℃を上回る日はなかった
前号/選手村の自動運転バスがパラ柔道視覚障害選手をはねる事故が発生・無念の負傷欠場

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選手村の自動運転バスがパラ柔道視覚障害選手をはねる事故が発生・無念の負傷欠場/東京五輪の危うさR8-10

2021年08月31日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.118
ROUND8 コロナ禍・猛暑下の東京五輪開催の過ち検証編 10
選手村の自動運転バスがパラ柔道視覚障害選手をはねる事故が発生・無念の負傷欠場

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選手村で人身事故を起こしたトヨタのeパレット

■北薗選手は全治2週間の軽傷を負い多年の努力も水の泡に、卓球選手もリフトから落下
毎日新聞記事より/東京パラリンピックの選手村(東京都中央区)で8月26日、柔道(視覚障害)の男子81キロ級に出場する北薗新光(あらみつ)選手(30)が、自動運転中の巡回バスに接触し、頭と両足に全治2週間の軽傷を負ったことが警視庁月島署への取材で判明した。バスには大会関係者数人が乗っていたが、けがはなかった。選手村では大会関係者らが村内を移動する際の巡回バスとして、トヨタ自動車が開発した大型の電気自動車「eパレット」が使われている。同署によると、事故は26日午後2時ごろに発生。選手村内の横断歩道を渡っていた北薗選手が、右折してきたバスと接触した。選手村内に信号はないという。バスは村内を自動運転で24時間運行し、ドアの開閉などのためにオペレーター2人が乗っていた。事故直前、バスは横断歩道の手前で交通誘導する警備員を感知し、一旦止まったが、オペレーターが発進ボタンを押してバスが走り出した直後に北薗選手と接触したという。オペレーターは「(北薗選手が)道路に出てくると思わなかった」と話しているという。北薗選手は28日の試合を欠場した。

北薗選手が自動運転中の巡回バスに接触して軽傷を負った事故を受け、バスを提供したトヨタ自動車の豊田章男社長は27日夕、オンラインで緊急に記者会見し「こういう接触事故により多くの方々にご心配をおかけし、大変申し訳ない」と謝罪した。豊田氏は、今回のバスが採用している自動運転技術について「パラリンピックの会場で目が見えない方への想像力が欠けていた。接触部は死角で、事故は避けられなかった」との認識を示した。事故を受け、車両の接近を知らせる電子音の音量を2倍にするなどの対策も明らかにしたが、捜査などとの関係で大会期間中の自動運転の再開は見通しが立っていない(投稿者補足:原因解明されぬまま再開された)。一方、同じ26日に卓球会場の東京体育館のバス乗降場で車いすの選手がリフト付きバスから降車する際、リフトのワイヤが切れて落下する事故があった。選手は会場の医務室で診断を受け、痛み止めの薬を処方されて練習に参加し大きな事故には至らなかった。27日に輸送の責任者が選手らに謝罪した。事故後は当該のバスを使用しておらず「全てのバスのリフトについては現在使用前の点検で動作確認を行っている。入念な点検を徹底したい」と述べた。

投稿タイトル付けは、新聞の原題・原文に基づいて投稿者が行ったものです。

■そもそも”開発途上中”のシステムを障害者用に使うことが間違っている(障害者を運用実験に)
多年に渡り厳しい練習に耐え頑張ったのに、こんなことで欠場とは本人はもちろん私達もやり切れない。選手村での交通事故、障害者が被害を受けることは絶対あってはならぬ、見過ごすことはできない。報道発表は「接触」になっているが、頭と両足に全治2週間の軽傷、試合に出られないほどなので、普通は「撥(は)ねた」「轢(ひ)いた」と言うべきであろう。月島警察署も、組織委とメインスポンサー・トヨタへの配慮(忖度)が見られるのではないか。あるいは逆に、両者が警察に”穏便に”と圧力を掛けたか? 別の報道では、国際パラリンピック委員会(IPC)のクレイグ・スペンス広報部長は、「選手が道路上でつまずいて転倒した可能性もあるかもしれない」とコメント。しかしバス側から事故発生時の映像を確認したという組織委の山下聡・大会運営局長は「私が見た映像では、歩行者がつまずいたのは確認していない」と否定した。いずれにしても組織委員会の報告・謝罪が遅い。選手を守るべき組織が、逆にコトを小さく見せようとしているのは否めない。ここにもオリパラ組織委の傲慢さが出ている。

組織委とトヨタどちらが選手村に自動運転バスの運用を仕掛けたか不明だが、パラリンピック・障害者を舐めている。自動運転車両はかなり精度が上がったとは言えまだ完璧ではなく、言わば”開発途上中”だ。それをこともあろうに、障害者用に使うことはそもそも間違っている。トヨタ・豊田社長自ら「目が見えない方への想像力が欠けていた」コメントは、無責任過ぎる。失礼ながら障害者は、ややもすれば不規則な行動を取る。自動システムがあっても、障害者のことを考えればやめるのが「普通」の考え方だ。そもそもパラ選手村で使うこと自体が誤りだ。これでは障害者を”ダシ”にして、運用実験したと言われても仕方ない。組織委もトヨタも、パラリンピック・障害者を理解していなかったことだ。オリパラに限らず一般論として、完全自動運転車の場合、事故を起こした責任が明確になっていない。開発した自動車会社か(補助としてオペレーターが乗っていればその人か)、全体のコンピュータ制御・運行を構築したシステム会社か、採用し実際に運転をしている地方自治体や民間企業か、どこの責任なのか? 日本の技術を世界に見せたかったんだろうけど、軽率・早計だった。

Sankoub
次号/五輪組織委は医療用マスク3.3万枚・ボランティア向け弁当10数万食を大量廃棄
前号/中島岳志教授◇東京五輪を終えた日本は坂口安吾の「堕ちる道を堕ちきる」ほかない

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中島岳志教授◇東京五輪を終えた日本は坂口安吾の「堕ちる道を堕ちきる」ほかない/東京五輪の危うさR8-9

2021年08月27日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.117
ROUND8 コロナ禍・猛暑下の東京五輪開催の過ち検証編 9
中島岳志教授◇東京五輪を終えた日本は坂口安吾の「堕ちる道を堕ちきる」ほかない

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■2020東京五輪は日本の衰退を可視化したイベントとして語り継がれるだろう
毎日新聞の記事/東京オリンピックが閉幕した。1年延期したうえで無観客開催となったにもかかわらず、期間中は新型コロナウイルスの感染が拡大した。開会式直前に関係者の過去の問題発言が次々明らかになるなどのトラブルにも見舞われた。五輪強行があらわにしたこの国の現実を見つめ直し、今後の五輪と日本を考える。まずは、あまりに問題だらけの大会でも、全力を尽くされたアスリートの方々に、敬意を表したい。そのうえで、今やるべきではない五輪をやってしまったとしか言いようがない。あと1年延期すべきだった。今大会の反省を踏まえて、五輪のあり方は根底から問い直されねばならない。1964年の東京大会が戦後復興と高度成長の象徴ならば、今回は日本の衰退を可視化したイベントとして語り継がれるだろう。新型コロナウイルス禍への政府の対応のまずさはもちろんのこと、エンブレム問題や国立競技場問題、関係者による数々の問題発言……と、トラブルや不祥事にまみれた大会だった。

開会式を見て「日本が誇れるものは、私の子ども時代のテレビゲームくらいしかないのか」とため息をついた。「日本はもはや先進国ではない」と全世界に発信したことが、今大会最大のポイントかもしれない。この間、五輪を通じてコロナ禍についての誤ったメッセージが次々と発せられ、感染者数を拡大させた。飲食店関係者は「五輪を開くのに、なぜ営業を自粛しなければならないのか」。若い声を聞けば「五輪をやるのだから、みんなで飲んでも大丈夫だ」。五輪が「気を緩めてもいい」という宣伝になった。テレビも新聞も、五輪報道に枠を取られた分、コロナ関連のニュースが目立たなくなった。結果が容易に予測できたのに引き返さず、思い込みと楽観論に頼った。まるで、新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨(ほうこう)」だ。今後3日間は天候が荒れると初日でわかっていたのに、いったん始めてしまったことだからと前進し続けた。猪瀬直樹元東京都知事は、著書「昭和16年夏の敗戦」で太平洋戦争開戦直前に日本の敗戦を予測した人々を描いている。その猪瀬氏がなぜ五輪開催を叫び続けたのか。<途中省略>

■坂口安吾「堕落論」にならえば堕ちきった先で自分たちの姿を直視し歩み直すしかない
商業的にも破綻した。真夏の炎天下で開かれる理由が米国テレビ局の意向だということは周知の事実だが、米国での五輪視聴率は、前回リオデジャネイロ大会よりも大幅に落ちている。また、SDGs(持続可能な開発目標)が広く受け入れられている時代に、五輪を機にした大規模都市開発を進めようとするのも倒錯だ。現状の五輪は、利権なり開発なり国威高揚なり、スポーツ以外が主目的になっている。これならば、もう二度と開くべきではない。既に決まっている2032年のオーストラリア・ブリスベン大会の後は、毎回、五輪発祥の地ギリシャでやればいい。各国持ち回りをやめれば、少なくとも利権化はある程度防げよう。そうなれば、私たちは素直にアスリートの活躍を喜べるようになるはずだ。最後に、今後の日本について。坂口安吾の「堕落論」にならえば、「堕(お)ちる道を堕ちきる」ほかない。堕ちきった先で、自分たちの姿を直視し、歩み直すしかない。

▽中島岳志氏 プロフィール
1975年生まれ、京都大大学院博士課程修了、博士(地域研究)、専門は近代日本政治思想・南アジア地域研究、著書に「親鸞と日本主義」「『リベラル保守』宣言」「保守と立憲」など。

投稿タイトル付けは、新聞の原題・原文に基づいて投稿者が行ったものです。

■投稿者の文章|久米宏氏が「東京五輪が終わっても開催に反対する」と言った意味は?
過去、日本の政治や方向性は、無責任な政治家やいい加減な国民によって導かれてきた歴史がある。今回の五輪招致・開催もまた然りだ。前回の1964年の東京五輪後には、大不況が襲ってきた。現在、国の借金が1000兆円あるというが、皮肉にも前回大会時の膨大なインフラがきっかけとなり、借り始めて雪だるま式に増えたのだ。今回も”祭りのあと”の借金、コロナ禍の経済不況による多額の費用が重なり、相当、深刻だそうだ。五輪を楽しんだ人も開催に反対人も、「平等」に負担していかねばならない。投稿者世代はいずれ早めに死ぬが、問題は若い方(特に都民)が半世紀に渡る長い間、数兆円とも言われる直接・間接の赤字分、さらには五輪に乗じた無駄な10兆円規模の社会インフラ分もを負っていかねばならない。もう日本も、お祭りや目立つことばかりにお金を掛ける、いわば”田舎臭さ”から脱皮すべき。景気浮揚と銘打った政策が成功したことは少ない。五輪閉幕と思ったら4年後は、EXPO2025・これも2度目の大阪万博だ。大金を掛けて何の意義・意味があるのか。東京五輪の二の舞にならぬよう、返上したら? 若い方に託したいのは、ご自分世代の育児・社会保障、やがて訪れる老後のために、税は有効に使うことを学んで欲しい。久米宏氏は少なくとも数年以上前から、東京五輪が終わっても開催に反対すると仰っていた。こうした意味を含んでのことだろう。投稿者も同感で、国民の多くが事前に”宴の後”を考えるべきだったのだ。

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次号/選手村の自動運転バスがパラ柔道視覚障害選手をはねる事故が発生・無念の負傷欠場
前号/作家・真山仁氏◇コロナ禍の東京五輪開催とは「自国民の命を犠牲・安売りした政府」のこと

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◆東京五輪関連「パラ反対」の女性はこうして警察に突き倒された(警察の横暴・負傷女性の写真掲載)

2021年08月26日 | 東京五輪の危うさ
■デジ報(新聞デジタル版・ネットニュース) 21年8月26日(木) 田中龍作ジャーナル
田中龍作|「パラ反対」の女性はこうして警察に突き倒された(警察の横暴・負傷女性の写真掲載)
   クリック!
◇投稿者感想 反対抗議は当然の権利・自己主張にも関わらず国家権力が弾圧する、21世紀でも日本はまるで中国

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作家・真山仁氏◇コロナ禍の東京五輪開催とは「自国民の命を犠牲・安売りした政府」のこと/東京五輪の危うさR8-8

2021年08月24日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.116
ROUND8 コロナ禍・猛暑下の東京五輪開催の過ち検証編 8
作家・真山仁氏◇コロナ禍の東京五輪開催とは「自国民の命を犠牲・安売りした政府」のこと

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■五輪は「安全と安心の確保」が開催の前提だったが安全の根拠を明示しないまま断行した
毎日新聞の記事を活用しました/始まれば、日本中が熱狂して、反対していたことなんて忘れる――。IOC(国際オリンピック委員会)幹部や放映権を握るテレビ局の経営者などが、東京五輪開幕前にそう嘯(うそぶ)いていた。そして、彼らの「予言通り」、熱狂のうちに五輪は、閉幕した。だから「東京五輪は、成功だった」という認識は、間違っている。五輪は、いつ、どこで開催しても、観衆を熱狂させる。極論を言えば、バグダッドでやろうがパリでやろうが、夢中になって応援しただろう。問題なのは、「この時期に、東京で、五輪を開催した」ことだ。無観客で行われたため、開催国であるにもかかわらず、テレビの前で観戦するしかなかった。一方で、「封じ込める」はずの新型コロナ感染は大爆発した。1日当たり1300人だった東京都内の新規感染者数は、開会と同時に急拡大。4000人、5000人と増えていった。

IOCや政府は、「五輪とコロナは無縁」というが、根拠はない。いずれにしても、東京で、新型コロナウイルス感染者が爆発的に増えたことは、事実だ。五輪は、「安全と安心の確保」が開催の前提だったが、安全の根拠を明示しないまま断行した。そもそも「安全と安心」の概念は、データの裏付けで「安全」を証明した上で、それだけでは人々を説得できないから、責任者が「安心してください」と誠意を示して共感を得るという両輪があって成り立つ。しかし、新型コロナ感染が広がって開催が危ぶまれても、組織委員会は、データ的な「安全」をなんら示さず、スローガンのように「安全安心」を連呼しただけだ。

■日本人は自分たちの命や国を守ることの大切さを忘れてしまったことをしっかり検証すべき
五輪をここまで強行した理由は、何なのか。招致を決めた時に掲げた「復興五輪」、「おもてなし」は、忘却の彼方(かなた)だ。そもそも「おもてなし」とは、絶対的な安全を担保して初めて成立するものだと考えれば、完全に約束を破っている。また、安倍前首相が言い出し、菅政権となってから新たに掲げられた「コロナに打ち勝った証し」に至っては、「大嘘(おおうそ)つき!」と言うしかない。あえて成果を上げるとしたら、日本政府が、外圧にあまりにも弱いと露呈した点だろうか。その弱さは、国民の命を犠牲にするほど酷(ひど)いものだ。開催ギリギリまで、世界中のメディアが「日本は、なぜ傲慢なIOCと闘わないんだ!」と訴えたが、黙殺された。国家とは、国民の命と国益を守るために存在する。それを、日本は完全に捨て去ってしまったとしかいいようがない。

では、国民の方には問題はなかったのか。私は定期的に学生と社会問題を議論する自主ゼミを主宰している。五輪開催直前に学生から要望があり、開催是非を議論した。その時、多くの学生が「国際社会に、一度行うと約束したのに、自国の都合でやめるわけにはいかない」と発言した。「自国民の命を犠牲にしてまで守るべき国際的な約束なんてないのでは?」と反論すると、彼らは驚きながらも納得した。いつしか、日本人は自分たちの命や国を守ることの大切さを忘れてしまったのか。だとすれば、この深刻な問題をしっかり検証すべきかもしれない。菅首相は、長崎の原爆慰霊祭後の会見で「開催国としての責任を果たして、無事に終えることができたと思っています」と述べた。我々は、この言葉に異議を唱え、菅首相に自らの責務を思い出してもらわなければならない。さもないと、今後も、日本人の命を、日本政府は安売りするだろう。

▽プロフィール 真山仁(まやま・じん)氏
1962年、大阪府生まれ。新聞記者などを経て2004年に『ハゲタカ』で小説家デビュー。近著に『トリガー』『プリンス』など。

投稿タイトル付けは、新聞の原題・原文に基づいて投稿者が行ったものです。

■投稿者の文章|感染爆発はまさしく自国民の命を犠牲・安売りしたことの証明
いくつかの調査では、約6割の方が「東京五輪を楽しんだ」ようだ。しかし今号の記事テーマのように、コロナ禍における五輪強行開催について、菅首相と現政権が「自国民の命を犠牲・安売りした」と思われている方も大勢いるだろう。 現に、五輪期間中から感染者数が急激に伸び出した。菅氏が開催を煽ったため、国民の緊張感が緩み徒(いたずら)に感染を増やしたのだ。今になって慌てて緊急事態とまん延防止対象県を増やし、やれワクチンだ、抗体カクテル・酸素ステーションだとぬかしている。何度も書くが、五輪を開催すれば確実に感染爆発が起こると尾身会長や感染症専門家が繰り返した。つまり菅氏は己の政権欲のために、まさしく自国民の命を犠牲・安売りしたことになる。思えば官房長官時代には、穏やかな”令和おじさん”ともてはやされたが、とんでもない「冷徹な男」と国民の多くが知った。五輪の熱意に反してコロナ対策のやる気のなさは、さらに「国民のことを思っていない」と認識しただろう。こんな政権は倒れるべき。それどころか選挙で自公政権を叩かねば、コロナ収束はなしえない。五輪開催の是非を通り越した論議であって、菅氏が招いた医療逼迫・医療崩壊は深刻だ。

Sankoub
次号/中島岳志教授◇東京五輪を終えた日本は坂口安吾の「堕ちる道を堕ちきる」ほかない
前号/吉見俊哉教授◇64年五輪神話の呪縛・開会式の出来は経てきた失敗の連鎖を象徴する

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吉見俊哉教授◇64年五輪神話の呪縛・開会式の出来は経てきた失敗の連鎖を象徴する/東京五輪の危うさR8-7

2021年08月19日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.115
ROUND8 コロナ禍・猛暑下の東京五輪開催の過ち検証編 7
吉見俊哉教授◇64年五輪神話の呪縛・開会式の出来は経てきた失敗の連鎖を象徴する

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■MIKIKO演出なら「日本に未来への力がある」と世界に認めさせることができた
毎日新聞の記事を活用しました/2021年東京五輪開会式は、この五輪が経てきた失敗の連鎖を象徴する出来だった。借り物だらけの焦点の定まらないパッチワークで、衝撃力も心を衝(つ)くメッセージも欠けていた。状況がまるで違うのは百も承知だが、9年前のロンドン五輪開会式の華麗な演出と比較すれば、その落差は目を覆いたくなるほどだ。もちろん、開会式直前の二つのスキャンダル、作曲担当の小山田圭吾の障害のある同級生への過去のいじめ発覚による辞任、また演出担当の小林賢太郎がホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)をコントで揶揄(やゆ)していたことによる解任が、この式典の国際的評価を大きく押し下げたことは明白だ。しかし、問題は以前から深刻化していたようだ。すでに3月、演出の統括責任者になった電通出身の佐々木宏がタレントの渡辺直美の容姿を侮辱する演出プランを提案していたことが明らかになり辞任している。

その少し前、振付師のMIKIKOが突然演出の責任者を降ろされるという不可思議な事態も報じられている。開閉会式の当初の演出チームは、野村萬斎、椎名林檎、MIKIKOといった明らかに才気に満ちた面々だったが、昨年末に解散した。しかも、『週刊文春』によると、MIKIKOが構想していた演出計画は、大友克洋の漫画『AKIRA』のネオ東京と今の東京、そして地球の今を重ねるものであったらしい。それが実現していれば、五輪開催の賛否はさておき、政治や経済は劣化していても、文化だけはまだ日本に未来への力があると世界に認めさせることができたであろう。しかし実際の開会式では、上空に浮かぶドローンによる「地球」は中国での流行の後追いだし、世界のスターたちが歌うジョン・レノンの「イマジン」に至っては、昨年3月、世界を励まそうと著名な歌手や俳優がこの歌を動画でリレーした試みの二番煎じでしかない。

■目の当たりにした日本の組織文化が自由な創造性を理解できず排除してしまうこと
結局、五輪をめぐり私たちが目の当たりにしてきたのは、日本の組織文化が自由な創造性とは何かを理解できず、それを枠に嵌(は)め、飼い殺し、排除してしまうことだった。私はこの根本に、1964年の東京五輪神話の強迫観念的な呪縛があると考えている。今回も、日本選手団の紅白コスチュームから長嶋茂雄や王貞治を引っ張り出した聖火リレーまで、60年代の陳腐な反復が観察された。そしてこの固執は、コロナ禍で開催する五輪について国会で問われた菅義偉首相が、高校生で経験した64年五輪の輝かしさを長々と語ったときに再確認された。世界がパンデミックで苦しんでいる中、日本の首相が国会で口にできた五輪開催の意義は、64年五輪の思い出話だったのだ。

この呪縛は、日本社会を未来に踏み出せなくさせる落とし穴である。今回の開会式でも、「一緒に」という言葉と共に、「より速く、より高く、より強く」というスローガンが強調された。60年代、私たちはそうやって経済成長をひた走った。だがこれは成長型社会の価値である。その価値への固執が、別の価値への目を封じる。21世紀、私たちは成長から循環へ、「速く、高く、強く」から「愉(たの)しく、しなやかに、末永く」への価値の地球的転換を経験している。そうした大転換の中で五輪を位置づけ直すには、まず64年五輪の神話を断固否定しなければいけなかったはずだ。中途半端にサブカルチャーを取り込んでも、結局は成長型社会の中でしか「五輪」を想像できないのなら、「TOKYO2020」など生まれて来ようがなかったのである。

▽プロフィール 吉見俊哉氏
1957年、東京都生まれ。社会学・文化研究・メディア研究。東京大大学院教授・元東京大副学長。著書に『東京復興ならず』『五輪と戦後』など。

投稿タイトル付けは、新聞の原題・原文に基づいて投稿者が行ったものです。

■投稿者の文章|64年五輪の歴史上の成功体験が組織委に胡坐をかかせ緊張感がなかった
投稿者は2013年の招致決定から8年間、言わば東京五輪に対して政府と組織委員会だけを注視してきた。組織委の現場には1964年当時に携わった人はいないけど、前回大会を成功させた歴史上の成功体験・安堵感が強く、初期段階から胡坐をかいて極めて緊張感がないことを危惧していた。それこそ私はイベントや競技に関わっていない全くの素人だが、数々の問題が起こる度に、エエ~? 組織委は今までそんなことさえ考えていなかったのと呆れた。 組織委は政治家崩れ(元政治家)・官僚崩れ(元役人・官僚)が大多数を占める集団であり、それだけにイベント屋化した電通に丸投げ。これでは責任の所在が分からず、上手くいかないだろうと思った。案の定、直前になっての騒動は見苦しかった。外から見ていても、理念が感じられず情熱も希薄だった。様々な問題を起こしたが、コロナ禍だから大きく問題が見えてこなかっただけ。通常時の大会だったら、大混乱・支障を来したと考える。楽しんだ方も多かったと聞くが、復興五輪・世界との交流は言葉だけで、やはり根本的な開催の意義はなかったと考える。

Sankoub
次号/作家・真山仁氏◇コロナ禍の東京五輪開催とは「自国民の命を犠牲・安売りした政府」のこと
前号/東京五輪開催は感染抑止へ誤ったメッセージ発信になった・強行が命の危機を加速させる

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東京五輪開催は感染抑止へ誤ったメッセージ発信になった・強行が命の危機を加速させる/東京五輪の危うさR8-6

2021年08月16日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.114
ROUND8 コロナ禍・猛暑下の東京五輪開催の過ち検証編 6
東京五輪開催は感染抑止へ誤ったメッセージ発信になった・強行が命の危機を加速させる

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この内容は、東京オリンピックの危うさカテゴリと新型コロナウイルス・カテゴリに併載しています。

■菅政権が率先して“お祭りムード”を煽った結果、国民の気が緩み感染爆発させた
投稿はしんぶん赤旗を活用しております/コロナの爆発的感染拡大のさなかの開催となった東京オリンピックが閉幕しました。期間中、新規感染者数は急激に増加し、必要な患者が入院できない深刻な状況を引き起こしました。緊急事態宣言下での五輪が感染抑止に完全に逆行し、国民の命の危機を加速させたことは疑う余地がありません。感染リスクを高めるとの専門家の警告や「五輪よりも命」と中止を求める世論に背を向け、開催に突き進んだ菅義偉政権、東京都、国際オリンピック委員会(IOC)などの責任は極めて重大です。多くの国民が不安と懸念を抱え続けた五輪でした。JNNの世論調査(8月9日報道)では「五輪が感染拡大につながった」との答えが60%に達しました。「朝日」世論調査(同日付)でも「安全、安心の大会にできなかった」は54%を占め、五輪で自粛が「ゆるんだ」の回答は6割を超えました。

開会日の自衛隊ブルーインパルス飛行やマラソンなどを見るために各地で人が押し寄せ、開会式や閉会式でも新国立競技場周辺は多くの人でごったがえしました。世界最大級のスポーツの祭典を開催すること自体、政権が率先して“お祭りムード”をあおるものです。いくら無観客にして「テレビ観戦」を呼びかけたり、不要不急の外出や旅行をしないでと訴えたりしても、国民に危機感は伝わりません。強い行動制限を促す緊急事態宣言と相反する五輪開催という誤ったメッセージを発信したことが、感染抑止の取り組みの大きな妨げになり、感染急拡大に拍車をかけたことは明白です。東京の新規感染者数は開会日(7月23日)の1359人から8月13日には5773人(現時点で最多)に跳ね上がりました。

■コロナ禍での五輪そのものにはらむ数多くの矛盾を改めて浮き彫りにした
全国の感染者数も1日で2万人を超す最悪の数字となっています。医療機関のひっ迫の影響で自宅療養中に容体が急変し、命を失う人も出てしまいました。変異したデルタ株の急速な広がりに対処できず、ワクチン接種の遅れも打開できていません。「安全・安心の大会」は破綻がみえていました。にもかかわらず開催に踏み切ったことは、国民の命と引き換えにしたギャンブルという他ありません。24日からのパラリンピック開催は、間違った楽観的な発信を続行することになります。今こそ中止を決断し、感染抑止に全力を集中する時です。命の軽視は猛暑下での開催にも共通しています。男子マラソンは札幌に会場変更しても100人余の出場者の約3割が棄権する異常事態になりました。

巨額な放映権料を握る米国のテレビ局の要求で夏開催が動かせない問題とともに、アスリートの最高のパフォーマンスが発揮できる「理想的な気候」と欺いて招致した日本政府などの対応が改めて問われます。これまでも五輪にはスポンサー企業の利害に左右される商業主義が指摘されてきました。コロナ禍は五輪そのものにはらむ数多くの矛盾を改めて浮き彫りにしました。安倍晋三前政権や菅政権は「国威発揚」「政権浮揚」のために五輪の政治利用を企て、ゆがみを拡大させました。命を脅かし、人間の尊厳などを掲げる五輪憲章の理念までも投げ捨てる大会を強行した菅政権の歴史に残る暴挙は厳しく追及されなければなりません。

投稿者によって、タイトル付けを行いました。

■投稿者の文章|五輪開催中からの急激な感染爆発が「東京五輪の置き土産」になったことは間違いない
曲がりなりにも東京五輪が終わったのだから、今さらイチャモンを付けるなと言いたい方もいるでしょう。問題が多い大会であったからこそ、検証すべきと考える。組織委はバブル方式と呼ばれる万全なコロナ対策を自慢したが、結局、終わってみれば選手・五輪関係者で500人以上が感染した(投稿日時点)。政府や丸川五輪相は、国内の感染に、直接、影響させていないと答弁した。しかし医療逼迫が叫ばれる中、相当、負担を掛けたことは間違いない。要は菅首相が五輪開催に前のめりになったことから、「コロナ対策」には全く気が入らず、そうした緩んだムードが国民に伝播して感染爆発したのは明らかだ。感染症の専門家や医療者、メディアは五輪を開催すれば、間違いなく感染爆発・医療逼迫すると、相当前からグラフデータを掲げ、厳しく警告していた。一切無視した結果、やはり8/13(金)には東京5773人・全国では初めて2万人を超えた。

選手の活躍やスポーツを楽しめた価値はあったと言う方もいる。それは刹那的・短絡的なことであって、コロナ感染が拡大すれば多くの方が死亡し、後遺症も多数発症する。それこそ経済不況が長引き、商売や企業経営が深刻になる。どちらが国にとって、あるいは私達にとって「得策」だったか、全く語られていない。また、そこまで考えない国民が多かったようだ。海外メディアは、「日本だからやれた」と評した。政府や国民の一部は、”努力の賜物”と受け取った。そうではない! 発信メディアは、自国だったら「国民の命と引き換えの非人道的な開催は、とてもやできない」というのが真意だ。恥ずべき後世の歴史に残り、日本国民の記憶は「感染爆発の中でよくも強引にやったものだ」、さらには「五輪を無謀開催したから感染爆発した」と言い伝えら、当時(現在のこと)の政府や国民を批判するだろう。直接・間接はともかく、五輪開催中からの急激な感染爆発が「東京五輪の置き土産」になったことは間違いない。

Sankoub
次号/吉見俊哉教授◇64年五輪神話の呪縛・開会式の出来は経てきた失敗の連鎖を象徴する
前号/都民の感染者用ホテルが密かに五輪選手感染者用に変えられていた!”バブル崩壊”

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都民の感染者用ホテルが密かに五輪選手感染者用に変えられていた!”バブル崩壊”/東京五輪の危うさR8-5

2021年08月05日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.113
ROUND8 コロナ禍・猛暑下の東京五輪開催の過ち検証編 5
都民の感染者用ホテルが密かに五輪選手感染者用に変えられていた!”バブル崩壊”

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この内容は、東京オリンピックの危うさカテゴリと新型コロナウイルス・カテゴリに併載しています。

■開催前懸念の通り五輪を開けば医療者や医療施設に負担を掛けることが証明された
都内では、コロナ感染しても入院ができない自宅療養者が14000人(投稿時)もいます。菅首相は「安全安心」の東京五輪、組織委員会は”バブル方式”で選手や関係者の感染は絶対起こらないと啖呵(たんか)を切りました。ところが投稿前(8/4まで)の時点では、選手村でもクラスターが発生し既に選手・関係者が322人も感染していたのです。そのため都民さえホテルでの療養が難しい中、感染した都民感染者専用の療養ホテルが、こともあろうか密かに「五輪感染者用」に変えられていたのです。都内にある300室規模のホテルです。東京都も組織委員会も、公表せず黙っていました。恐らく組織委と小池都知事との交渉で、切り替えられたと思われます。バレたのは感染した複数の選手が、SNSでホテルの様子や食事などを投稿したからです。しんぶん赤旗日曜版が、スクープしました。

大会前に大勢の方が、コロナ禍において五輪を開催すれば医療者や医療施設に負担を掛け、感染爆発の発端になるから五輪を中止しろと要求したのです。その時、菅首相を始め丸川五輪担当大臣、橋本組織委会長、小池都知事、さらにはバッハ会長までも、選手などからは「感染は起こらない」「対策はパーフェクト」と言い切りました。それが次々と陽性者が出て、挙句の果てに肝心な都民さえ放り出して”陽性選手専用施設”にするとは何事でしょうか。もちろん感染した選手や関係者は、人道上、療養施設で治すことは当然です。腹が立ったのは、武藤組織委事務総長がこの期に及び、この程度の感染数は想定済みと言い出したことです。申し上げたかったのは、政府も都も組織委も、出鱈目だと言うことです。もし有観客にしてたらと思うとゾッとします。菅首相と小池都知事はコロナ対策やる気なし、五輪前のめりの態度が感染を爆発させたのです。

/五輪が感染を爆発させたエビデンスは今のところ発表されてないものの、例え無観客であっても選手・関係者、警備や輸送、ボランティア、報道関係者など数十万人にのぼり、様々な場面で感染拡大のリスクを大きく増大させます。一方、引き締めるべく緊急事態宣言下に五輪開催を強行すれば、国民の気持ちが緩むのは当然です。こういう相反することの連続が国民が政府の言うことに聞く耳を持たなくなり、コロナ対策が効かなくなったのです。国民を責める前に、菅首相と小池都知事は直ちに退陣し、本当にコロナ対策に力を入れられる方に代わるべきです。

Sankoub
次号/東京五輪開催は感染抑止へ誤ったメッセージ発信になった・強行が命の危機を加速させる
前号/松尾貴史氏コラム◇開閉会式費用は165億円・それであの程度ならばただ腹立たしい

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松尾貴史氏コラム◇開閉会式費用は165億円・それであの程度ならばただ腹立たしい/東京五輪の危うさR8-4

2021年08月03日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.112
ROUND8 コロナ禍・猛暑下の東京五輪開催の過ち検証編 4
松尾貴史氏コラム◇開閉会式費用は165億円・それであの程度ならばただ腹立たしい

MatsuoiwakanSindg8olmb
毎日新聞の日曜版、「松尾貴史のちょっと違和感」というコラムからの記事をご紹介します。
松尾貴史氏はコラムの中で、痛烈な批判をしています。ぜひお読み下さい。
*投稿タイトル付けは、投稿者が行ったものです。


■莫大な金をかけて湯水のように随分と遠慮なく国民の税金がつぎ込まれている
「憲法に緊急事態条項がないから感染症対策ができない」などと、詐欺的な話法でその必要性を主張していた人たちは、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言下でも東京オリンピックは開けるという矛盾をどう説明するのだろうか。開会式の評価は賛否が分かれているようで「意外と良かった」という反応もあるが、ビートたけしさん、デーブ・スペクターさんら酷評する人も多い。どの都市で開催される大会もそうなのだろうが、当地やその国の誇れる文化や歴史を披露するのは当然の演出だろうけれど、今回の開会式はそういうアイテムを羅列してみました、という印象が残った。材木の作業をしている江戸時代の職人らがタップダンスを踊るという場面は、北野武監督作品の「座頭市」のラストの大団円的シーンに似ている。たけしさんは関わっていないのだろうけれど、不思議な気分になった。

入場の楽曲は、世界中でヒットしたゲームの音楽で「LGBTには生産性がない」という政治家の妄言を「正論だ」と持ち上げていた人の作曲だが、そのことは話題にならなかったようだ。飲酒トラブルで暴力事件に関わり、大けがをした人物も大見えを切っていた。過去の事柄を問題視されて開会式の関係者から外れた人は何人もいるが、この線引きはどこにあるのだろうか。この開閉会式の予算は165億円だという。10億円でも「そんなにかかったのか」と思ってしまう印象だったが、そんな莫大(ばくだい)な金をかけてあの程度ならば、湯水のように随分と遠慮なく国民の税金がつぎ込まれていると感じ、ただ腹立たしい。

■各競技の観客はスポンサー?本当にそこにいなくてはならない人だけなのか
大会開会式に先立って、自衛隊のブルーインパルスが空に五輪のシンボルを描いた。片山さつき参院議員がSNSに「ブルーインパルス、素晴らしい!」と書きつつ、それらしき写真を投稿していたが、それは「ALWAYS 三丁目の夕日’64」の中の画像だった。なぜそんなことをしたのか理解に苦しむ。今回は、ひと目見よう、撮影しようと、群衆が建物から街路に出てきて空を見上げていた。聖火リレーの強行もそうだったが「不要不急の外出は避けよ」と言いつつ、なぜ大金をかけて、わざわざ人が集まることをして密を作りたがるのだろうか。大会開催期間中、首都高速道路の通行料金を1000円上乗せするという随分大ざっぱな値上げがされている。しかし、これは世界中から観客が集まることが前提になっていたのではなかったのか。おかげで一般道路は普段混まないようなところで混雑や渋滞が起きているが、一度決めたことは状況が変わっても絶対にやるという文化なのか。夏休みということもあるだろうけれど「オリンピック期間中は東京にいたくない」と、他の地域に逃げる人たちも多い。「県をまたぐ移動は避けてください」との要請も、ここでは逆の作用が起きているのではないか。

茨城県の小学生たちを動員して観戦させるという話があった。ある小学校が保護者に「飲み物を持ち込む際は、スポンサー企業の物のみ。他社のペットボトルの飲み物はラベルをはがすように」と伝えていたという。何のためのそんたくなのか、広告代理店からの通達なのか。極めて異常な発想だ。テレビ中継では、大変な数の人たちが観客席で見ている。「無観客での開催」というのは「金を払って見る観客はいない開催」という意味だったのだろうか。チームメートや大会関係者だけであんなに座席が埋まるとは思えないのだが、どういう人々なのだろうか。政治家や大会組織委員会の関係者の家族や親戚、友人ということはないだろうけれど、スポンサーと「その周辺の人」なのか、代理店の関係者と「その周辺の人」なのか、本当にそこにいなくてはならない人だけなのか、これまた不思議な感じがする。

■IOCそのものがぼったくり集団・五輪詐欺集団、各都民が10万円の詐欺に遭った?
ここからは投稿者の文章/投稿者はコロナ禍の五輪開催に抗議して一切中継は見ないが、ニュースとして眼に入って来る。松尾氏が仰るように、想像以上にかなり”無料”観客が多い。どう見ても、応援の選手だけではなかろう。開会式の評価は人様々だが、日本の特色はアニメとゲームだけなのか? 10数曲もゲーム曲が流れたそうだが、世界へのPRとしてもスポーツとゲーム曲の組み合わせには違和感を持つ(eゲームを五輪種目にしようとの動きがあるが)。開閉会式費用に165億円も掛けるとは尋常ではない。電通やその傘下に流れ、電通は五輪事業とコロナ事業(政府は丸投げ)でボロ儲けし国との癒着を強める。こういうことが顕著なので、五輪は好きになれない。因みにリオ五輪の閉会式にスーパーマリオに扮した安倍首相、いわゆる”アベマリオ”がご出演した。次回開催都市を紹介する、20分程度の「ジャパンタイムショー」だけで12億円も掛かった。ところがリオ閉会式全体の費用は、4億円だったそうだ。いくら現地との物価・人件費などの相違があったとしても・・・日本政府・組織委は電通に支配されている(言い成り)と言っても過言ではない。

そう言えばバッハ会長やコーツ副会長らが泊まっているホテル代は、1人1泊が何と250万円。驚くとともに、世間で言われる「アンタ何様?」と私も思う。非正規雇用やアルバイトは、年収にも及ばない方がいる。大会のだいぶ前から泊まっていたので、期間中で2億円近くか。お・も・て・な・しの意味は、IOCをもてなすことだったのか(皮肉)。当初は組織委が負担する予定だったが、世の中にバレてしまい、やむなくIOC持ちになったそうだ。”ぼったくり男爵”(実際は男爵ではないが)の異名の通りだが、日本は五輪開催のために1.8兆円+αも負担する(大半が税金・都民1人当たり10万円負担=詐欺被害?に遭ったようなものだ)。日本人のお人好し(正しくは日本政府の無能)に乗じた、もはやIOCそのものがぼったくり集団・五輪詐欺集団だ。さて投稿者は一般の方と異なり、コロナ禍の巣篭りは苦にならないが、五輪中継ばかりでストレスが溜まる。

Sankoub
次号/都民の感染者用ホテルが密かに五輪選手感染者用に変えられていた!”バブル崩壊”
前号/日本選手のメダルラッシュ本当の理由は「選手強化費」大幅増加の効果によるもの

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日本選手のメダルラッシュ本当の理由は「選手強化費」大幅増加の効果によるもの/東京五輪の危うさR8-3

2021年07月30日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.111
ROUND8 コロナ禍・猛暑下の東京五輪開催の過ち検証編 3
日本選手のメダルラッシュ本当の理由は「選手強化費」大幅増加の効果によるもの

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五輪メダルではありません

■今や競技の質が高まり個人の実力だけでは限界がありどうしても国の支援が必要
連日、日本人選手の金メダルラッシュに沸いています。開会式を境に「五輪中止」のワードが急減少、選手を讃える言葉が増加し至って日本人らしい動向です(皮肉)。メダルが取れた理由は、よく言われることは実力に加えて「地の利」、猛暑に強い、コロナ禍における諸外国の準備不足・練習不足や有力選手の辞退・感染出場停止などです。しかし一番の理由は、「選手強化費」(税金)を急増させたからです。2013年の東京五輪招致以降に注ぎ込まれた額だけを見ても、730億円とも言われています。メダル獲得選手は、身体能力が高いことは言うまでもありません。しかし誤解して欲しくないことは、今や競技の質が高まり個人の実力、プラス、国の支援がないとなかなか勝てないのです。下記の通り、2008年・北京、2012年・ロンドンそして東京開催と、各国とも自国開催へ向けて「選手強化費」を急増させました。すると見事なほどにメダル数は伸びるのです。そして大会が終わり「強化費」が減らされるとメダル数が減る、その相関関係が顕著なのです。口の悪い評論家は、「金(かね)」で「金(きん)」を取ると言いますが、実はその通りなのです。アフリカなど経済が貧しい国の選手が実力で勝つことはありますが、概ね大国(国威発揚主義)・人口が多い・経済が豊かな国・競技予算が多い国がメダルをさらってしまうのです。オリンピックの裏側を見てしまうと、単純に喜べません。それを言っちゃ身も蓋もありませんが、五輪の現実も知って頂きたかったのです。

G735olm ※北京大会のメダル数は、上記の投稿者作成の表が正しい。

■今後は強化費が減らされ次回パリ大会で日本の選手強化の結果が試される
既号で、安田菜津紀さんが「オリンピックのメダルの数と重症者の数を報道するのはグロテスクな世界」と批評しました。投稿者も国別メダルランキングの一覧表が大嫌いで、スポーツ精神に背くと思っています。話は変わり選手は今までの努力に対して、謙遜してメダルが重いと言います。しかし実際の重量も、本当に重いのです。メダルは直径8.5cm・厚さの最大部は11mm、500gもあるのです。ペットボトル500mm入りに相当し、例えば3個獲得した選手が首に吊るせば1.5kgです。肩凝りや首筋を悪くしそうです。金メダルは、銀の地金に金メッキしたものなので値段は約6万円弱です。ここからは、前段の続きです。有力選手は大勢のスタッフが付き、延べ億単位の強化費が注ぎ込まれます。引退後は競技団体や五輪・JOCなどの組織に留まる場合が多く、恩義に感じることから、選手のためより逆に「組織のため」「政府のため」と本末転倒な言動が起きるのです。選手才能は優秀でも、管理指導能力は無能な人もいます。それらが相俟って競技団体のトラブル、五輪関係のトラブルが多発、結局、自分が元選手だったことを忘れてしまっているのです。今後は予算が減らされるので、将来に向けての選手作りや健全なスポーツが芽生えるかは疑問です。次回パリ大会で、結果が試されます。私達はメダルラッシュにただただ喜ぶだけではなく、スポーツの現実にも眼を向けましょう。

Sankoub
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