
【む】気になる言葉の辞書 P.48/54


ありがとうございます。
●チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先
生の「ことば検定」、池上情報/池上彰氏のTV情報番組を参考にしたことを示す。
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【む】
▽ムー大陸 = 1.2万年前まで、太平洋に存在したとされる空想上の大陸。ハワイ・タヒチからイースター島まで、太平洋の巨大な南中央部が天変地異により水没したとされる。現在では、複数の海底探査結果によってその存在は学術的に否定されている。
▽無縁仏(むえん・ぼとけ) = 弔う縁者のない死者。投/墓参りの際、周辺には墓が倒れていたり、明らかにほったらかしの墓があった。かたや都心では、巨額の金銭を用意しても墓が持てないアンバランス。死の世界でも格差ありでは、ハカ・ナイこと。
▽無冠の帝王 = ①地位はないが強い力のある者、また権力に屈しない者の意。新聞記者。ジャーナリスト。②スポーツなどのある分野で、第一人者の実力を有しながら大きなタイトルを獲得できないでいる人。 類似語「シルバーコレクター」(いつも銀メダル)、「万年2位」。投/真っ先に浮かぶのは、西武・巨人・オリックスの清原和博選手。華々しい成績も無冠、引退後も薬物依存・離婚。大の巨人ファンだった清原だが、1985年、巨人は桑田投手をドラフト指名・入団した。よく言われるように、もし巨人が清原を獲得していれば彼の人生も大きく変わっていただろう。見掛けと違い、心臓が”ヤワ”だったのかな~
▽剥き身(むきみ) = 蛤(はまぐり)・浅蜊(あさり)などの貝殻を取り去り、中の肉だけにしたもの。
▽無垢(むく) = ①心身の汚れていないこと。うぶなこと。「純真-」。②まじりもののないこと。「-の一枚板」、「金-」。
▽向う傷(むこうきず) = 敵に立ち向かって戦って、体の前面(特に額や顔面)に受けた傷。投/向う傷と言えば時代劇ファンならずとも三日月形の天下御免の向う傷、人呼んで「旗本退屈男」。直参旗本・早乙女主水之介(さおとめ・もんどのすけ)を主人公とする、時代小説や映画。「退屈じゃ退屈じゃと退屈まぎれに罷(まか)り越せばこの始末」「ええい、この眉間の傷が目に入らぬか」が決め台詞。時代劇は、実に楽しい。ナンセンスでも、時代劇文化(娯楽)の永続を。
▽虫の息 = 今にも絶えそうな呼吸。弱り果てた息づかい。
▽無心(むしん) = ①心ないこと、何の考えもないこと、思慮・分別のないこと。②情趣を解する心のないこと。③遠慮なく物をねだること。「金を-する」 。④邪念のないこと。「-の境地」、「-に遊ぶ」。
▽無双(むそう) = 比較するものがないほどすぐれていること。並ぶものがないこと。二つとないこと。また、そのさま。無比、無二、無類。投/国政選挙開票時、選挙番組で池上彰氏が党首や当選者を厳しく問う姿が“池上無双”と言われる。毎度、自民圧勝だが、せめて“池上無双”を聴いて、次回の野党の頑張りに期待する。「ゆ党」(よ党とや党の中間)の、自民党への擦り寄りが許せん。
▽無知蒙昧(むち・もうまい) = 学問がなく、物事の道理にくらいこと。笑い言葉 < 出題者・西尾徹也氏のシャレが効いている。飴と鞭(アメとムチ)を引っ掛け、ムチ・モウマイ → ムチモ・ウマイ → (飴は美味だが)鞭も美味い?へ。
▽ムック = mook。magazine(雑誌)とbook(書籍)との合成語。編集の仕方や体裁が雑誌と書籍との中間であるような出版物のこと。投/「ひらけ!ポンキッキ」の本のことではない。
▽鯥五郎(むつごろう) = ハゼ科の海産の硬骨魚。有明海・八代海などの沿岸の泥海にすむ。全長約20cm。両眼は接近して頭上に突出、胸びれで干潟を這(は)って歩く。
▽無定見(むていけん) = 一定の見識をもたないこと。決まった意見や考えがなく、事あるごとに変わること。また、そのさま。「-な施策」。投/マイナンバー制度や少子化対策、敵国ミサイル攻撃など、今回の「無定見」を含めて岸田首相を”装飾”する言葉が沢山あるな~。
▽無抵抗主義 = 社会的不正・圧政などに対して暴力的に抵抗することを排し、非暴力抵抗を主張する主義。ガンディー(ガンジー)などが主唱。非暴力主義。ガンディーは、インドの首相。シク教徒過激派に暗殺された。(1917~84年)。ネルー(昔はネール表記)・インド独立後の初代大統領の娘。
▽無鉄砲(むてっぽう) = 無手っ法、無点法(むてんぽう)の転。理非や前後を顧みず、むやみに事をすること。向こう見ず。米国銃規制に賛成する人を「無鉄砲」と呼ぶ、出題者・西尾徹也氏の冴えたシャレ。米国に蔓延る銃社会、歴史の推移から憲法で保持が認められていると言われるが、日本は150年前の明治政府が刀を禁止したのは賢い判断。米国に“無鉄砲な社会”が根付くのはいつのことやら。
▽胸三寸(むねさんずん) = 胸三寸に納める。胸中に納めて顔色にあらわさない。心にかくしておく。投/近頃は、胸先三寸(むなさき・-)も辞書に載り出した。鳩尾(みぞおち)などを指す場合はよいが、舌先三寸(口先だけで心のこもらない言葉)との混同も見られる。
▽村雨(むらさめ) = ひとしきり強く降ってやむ雨。強くなったり弱くなったりを繰り返して降る雨。にわか雨。
▽村社会 = 閉鎖的で因習にとらわれた社会を村にたとえて言った語。「派閥という-から抜け出せない」。投/実際の村と区別、誤解を避けるため、メディアでは「ムラ社会」と書くことが多い。
▽無理筋(むりすじ) = 囲碁・将棋などで、相手が正しく応じたら成功しない手。投/完成ワードの無理筋、これも囲碁・将棋用語だと初めて知った。
▽無理難題 = 無理な言いがかり。実現がとうてい不可能な要求。「-をふっかける」。
▽室戸<岬>(むろとざき) = 「室戸台風」 1934(S9)年9月21日、室戸岬の西に上陸、当時の地上最低気圧911.9ヘクトパスカルを記録し、大阪を通り、日本海を北上、三陸沖に抜けた超大型の台風。暴風雨・高潮のため全国の死者・行方不明者約3000人。1961(S36)年には第二室戸台風、人的被害は小さかった。投/台風情報は、昔ほど「室戸岬の南西100kmの海上を~」など、室戸岬を拠点とした言い方をしなくなった。昔は室戸“ざき”ではなく、室戸“みさき”と呼んでいたように思う。投稿者は、今のヘクトパスカルより当時の単位ミリバールのほうが台風の恐怖を感じる。ペギー葉山「南国土佐を後にして」の歌詞に、♪国の父さん室戸の沖で 鯨釣ったと言う便り~。

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辞典第八版の解釈を主体に、その他複数の辞書・ネット検索・過去の投稿ネタ、投稿者
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