夢のなかで、駐車しておいた車がなくなっていた。車の中には、カバンも入っていた。財布も入っている。カードもある。後始末が大変だ。それぞれ具体的に、対処法を考える。カード関係の連絡先は、アドレスノートに書いている。領収書が悪用される可能性がある。連絡しないとならない。それにしても、なんで、あの置き場所にないのだろうか。警察のレッカー車が持っていたのだろうか。あの場所はレッカー車だって入れない。変だ。・・・・
夢はまだ続く。遠くで人が親しげに呼んでいる。だが、すぐにはいけない。車を見つけてからだ。車で行くつもりで、反対方向へと探しに行くが見つからない。仕方がないので、呼ばれた方に行くと、料亭が並んでいる。老舗のようだが、木製の小さな看板で、一昔前のスタイルである。
ずうっと表札を眺めていくと、5ないし6メートルぐらいのところに人がいた。皆初対面の女性である。和服をきている年配の女性が真ん中にいて、その右側に、かの女性の妹がいた。いずれも満面の笑顔である。そして、左側にその女性がいた。彼女は黒の喪服のような洋服である。
涙が滲んでいる。彼女は既知の感覚だが、顔は知っている人ではない。で何事か、話しかけようとした。時間がかかったのは、車がなくなったことなど・・・・
そのあたりで、夢から現実へともどりかけた。じわりじわりと、車がもどってきた感覚、事件がなかった感覚がもどってくる。そんな女性の心当たりもない。現実の方が、暮らしやすいのである。