マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

高校生の就職内定率74・8%

2010年02月24日 | 身辺雑記

 昨年12月末時点で、今春卒業予定高校生の就職内定率が74.8%と、科学文部科学省より発表があった。前年同時期と比べて7・5%も低い内定率だそうで、個人にとっても、学校にとっても、国にとっても由々しき問題です。
 昨
年12月段階で、進学の選択肢として大学や専門学校を考えなかった生徒達にとって、最後の”砦”が就職だったはずです。その就職希望者の4人に1人の就職が内定していないのです。人生の最初の一歩が閉ざされているのです。社会から拒絶されている想いも芽生えているのではないでしょうか。その様な状態に置かれている高校生や、ご家族にとって辛い辛い日々だと思います。更に悪い事に、卒業年度に就職が決まらないと、その先の就職はより困難になるという現実もあり、学校の先生・親御さんも含めて、今後、どうしようとの思いを抱きながら、必死の就職活動が続いていることと、心痛みます。

 国にとっても大変な問題のはずです。厚生年金等の納入者が減少することに繋がるでしょうし、諺にある様に”恒産無ければ恒心なし”の若者が多くていい筈はありません。国が解決すべき、優先順位高度の問題です。具体的には職業訓練所の拡大・充実が急務でしょうが、根本的解決にはなりえません。
 「大企業の内部留保を人件費や設備投資にもっと回せる方策を検討するということだ」という「首相周辺」の発言が「日経新聞」に書かれていたそうですが、その様な政策を期待したいです。何といっても採用当事者の企業に頑張って欲しいと思います。自己の業績だけに目先が行くのでなく、社会全体へも思いを馳せて欲しいものです。今年度採用者を1.2倍に変更などとの緊急措置を取ってもらえれば、有難いと思う未定者は数多くいることでしょう。

 折りしも『日本でいちばん大切にしたい会社』(坂本光司著、あさ出版)の続編が売れ行きが好調なようです。前編で村上龍氏は「金銭・利益以外の価値、それが何なのかを示す必読の書」と帯に書いています。著者は前書きのなかで「会社は、従業員やその家族、顧客や下請け会社・地域社会など、その企業に関わる全ての人のものです」と書き、「会社は社会みんなのものである」との思想が底流に流れています。業績拡大を目指すのではなく「企業の継続」を第一に考え、業績は超ゆったりの右上がりの会社が5つほど紹介されていました。「日本理化学工業株式会社」「伊那食品工業株式会社」「中村プレイス株式会社」「株式会社柳月」「杉山フルーツ」です。続編はまだ購入していませんが、どんな会社が紹介されるのか楽しみにしています。