電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
棲み分け2
昔々、Macintosh を使って Postscript でちゃんと描画できて仕事に使えるツールが、Adobe の Illustrator と Aldus の Freehand くらいだった時代、QuickDraw で描画するマイナーなドローソフトもいろいろあってずいぶん遊んだ。Mac ユーザー御用達のイケショップが神田明神下にあった時代で、珍しい輸入ソフトを見つけるたびに買い込んで遊んだものだった。結局は QuickDraw RGB PICT から Postscript CMYK EPS への変換問題などもあり、遊び以上の仕事に使えた記憶はあまりないけれど、楽しい時代ではあった。
久しぶりに遊び用と決めた MacBookAir で App Store からダウンロードしたマイナーなドローアプリを使って遊んだら、高度な出来映えなのでびっくりした。Adobe の Illustrator とは微妙に違うインターフェイスが面白くて MacDraw や CANVAS など懐かしいソフトの使い心地を思い出すし、意外と使いやすい機能に感心したりもする。PDF がベースにあるので、Adobe のアプリにちゃんと受け渡しができるわけで、ソフト自体も OS の環境もお金をいただく仕事に使えるレベルになっていて、面白い遊びができる時代になったものだと思う。
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