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「致知」http://www.chichi.co.jp/ 2008年5月号 特集・工夫用力
教育現場の工夫用力「こどもたちを甦らせる」
●対談 上田市前教育委員長・大塚貢 & ジャーナリスト・ 櫻井よしこ
[1] もはや非行ではなく立派な犯罪
[2] 問題の根源は食にあった
[3] 米飯給食の驚くべき効果
[4] 安心安全な給食を食べさせるための工夫
[5] 真田町の非行・犯罪がゼロになった理由
[6] 子どもたちの学力向上の背景
[7] 米飯給食導入のプロセスとは
[8] 学校に潤いがあれば人を殺したりしない
[9] 日本の社会の闇
[10] 日本人よ 日本人になりなさい
[10] 日本人よ 日本人になりなさい (p32)
【櫻井】 いまのお話をお聞きして非常に強く感じたのは、日本人は本当の日本人にならなければいけない、ということです。
本当の日本人とは何かといったら、この国の歴史を知っていること、先人たちが一体どういう生き方をして、どういうことを大事にしてきたかという価値観を知ることだと思います。
戦後の日本は占領軍の政策で意図的に縦軸を断続させられてしまいました。だから教育も「教育勅語」をなくしたり、食事だってアメリカ式でしょう。
その中で育った戦後の日本人は、日本人としての教養は身についていないし、歴史も知らない。確かに国籍は日本人ですけれども、心の中は本当の日本人じゃないと思うのです。
【大塚】 そうですね。日本の素材を生かし、日本人がつくっているものを使おうとしない。そして現場も、丁寧に心を込めるとか、子どもの健康を考えるよりも、なるべく自分たちの手がかからない楽なほうへ、楽なほうへ流されていっています。
私はよく給食センターも視察に行くのですが、まずゴミ捨て場のダンボールを見るんですね。まあ、中国の餃子とかハンバーグ、うなぎ、タイの焼き鳥、ロールキャベツとか、外国産の既製品が多いですね。
【櫻井】 そうなんですか。
【大塚】 現場はいろいろ理由を言うんです。始業が8時半で11時には学校へ配達に行かなければいけないから、そんなに下準備する時間がないとか、調理師の人数が少ないとか。でもそういう職場でこそフレックス制を敷いて、6時に来て下ごしらえをした人は、3時半に帰っていいとか、やる気になれば、工夫はいくらでもできると思うんです。
【櫻井】 そうですね。昔のように一所懸命働くというよりも、なるべく手抜きをしたいという姿勢が目立ちますね。それは本当の日本人の働き方ではありません。
だから私は、日本人の心の栄養として、日本の歴史、日本の価値観を学ぶことを教育の根本に位置づけなければいけないと思っています。そこにはもちろん食生活も含まれるわけです。海に囲まれた日本では魚や昆布を食べるのは当たり前、朝からファーストフードや菓子パンを食べさせる親がいること自体、もう日本が日本でなくなっている証拠です。
【大塚】 おっしゃるとおりです。
【櫻井】 子どもたちにはよき日本人になるための教育を施す、親たちにはよき親になるための親業教育をする。この二つが国家の最優先事項だと思います。
大塚先生が主導された真田町の教育改革は、様々な障害があっても、そこに子どもたちの未来を思う情熱があれば工夫と努力次第で実現できるということを教えてくださっています。子どもが変わることによって、大人が変わり、地域が変わる。この真田町の実践を教育に携わる多くの人たちに知ってほしいと思います。
【 これらの記事を発想の起点にしてメルマガを発行しています 】
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教育現場の工夫用力「こどもたちを甦らせる」
●対談 上田市前教育委員長・大塚貢 & ジャーナリスト・ 櫻井よしこ
[1] もはや非行ではなく立派な犯罪
[2] 問題の根源は食にあった
[3] 米飯給食の驚くべき効果
[4] 安心安全な給食を食べさせるための工夫
[5] 真田町の非行・犯罪がゼロになった理由
[6] 子どもたちの学力向上の背景
[7] 米飯給食導入のプロセスとは
[8] 学校に潤いがあれば人を殺したりしない
[9] 日本の社会の闇
[10] 日本人よ 日本人になりなさい
[10] 日本人よ 日本人になりなさい (p32)
【櫻井】 いまのお話をお聞きして非常に強く感じたのは、日本人は本当の日本人にならなければいけない、ということです。
本当の日本人とは何かといったら、この国の歴史を知っていること、先人たちが一体どういう生き方をして、どういうことを大事にしてきたかという価値観を知ることだと思います。
戦後の日本は占領軍の政策で意図的に縦軸を断続させられてしまいました。だから教育も「教育勅語」をなくしたり、食事だってアメリカ式でしょう。
その中で育った戦後の日本人は、日本人としての教養は身についていないし、歴史も知らない。確かに国籍は日本人ですけれども、心の中は本当の日本人じゃないと思うのです。
【大塚】 そうですね。日本の素材を生かし、日本人がつくっているものを使おうとしない。そして現場も、丁寧に心を込めるとか、子どもの健康を考えるよりも、なるべく自分たちの手がかからない楽なほうへ、楽なほうへ流されていっています。
私はよく給食センターも視察に行くのですが、まずゴミ捨て場のダンボールを見るんですね。まあ、中国の餃子とかハンバーグ、うなぎ、タイの焼き鳥、ロールキャベツとか、外国産の既製品が多いですね。
【櫻井】 そうなんですか。
【大塚】 現場はいろいろ理由を言うんです。始業が8時半で11時には学校へ配達に行かなければいけないから、そんなに下準備する時間がないとか、調理師の人数が少ないとか。でもそういう職場でこそフレックス制を敷いて、6時に来て下ごしらえをした人は、3時半に帰っていいとか、やる気になれば、工夫はいくらでもできると思うんです。
【櫻井】 そうですね。昔のように一所懸命働くというよりも、なるべく手抜きをしたいという姿勢が目立ちますね。それは本当の日本人の働き方ではありません。
だから私は、日本人の心の栄養として、日本の歴史、日本の価値観を学ぶことを教育の根本に位置づけなければいけないと思っています。そこにはもちろん食生活も含まれるわけです。海に囲まれた日本では魚や昆布を食べるのは当たり前、朝からファーストフードや菓子パンを食べさせる親がいること自体、もう日本が日本でなくなっている証拠です。
【大塚】 おっしゃるとおりです。
【櫻井】 子どもたちにはよき日本人になるための教育を施す、親たちにはよき親になるための親業教育をする。この二つが国家の最優先事項だと思います。
大塚先生が主導された真田町の教育改革は、様々な障害があっても、そこに子どもたちの未来を思う情熱があれば工夫と努力次第で実現できるということを教えてくださっています。子どもが変わることによって、大人が変わり、地域が変わる。この真田町の実践を教育に携わる多くの人たちに知ってほしいと思います。
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