岐阜相互銀行が提供した日本民芸貯金箱シリーズ その2 で、民芸貯金箱、3個を紹介します。
上の写真、左側、「二ポポ」(19回目提供、北海道・網走)です。尚、いずれも陶器製、高さ10センチ前後です。ニポポとは、アイヌ語で木の小さな子という意味があります。これはアイヌ彫刻に特有な削りかけ技法の一端がうかがえ、八角の胴に丸い頭をつけた人型をしています。そしてこのニポポは、どんな願いでも叶えてくれるというカラフト・アイヌの信仰玩具です。
写真、真ん中、「横綱牛」(14回目提供、愛媛県・宇和島)です。これは、南伊予地方に古くから伝わる闘牛の横綱牛の土俵入りの晴れ姿で、力強く落着いた木彫りに堂々たる横綱の貫録がうかがえます。
写真、右側、「能古見人形」(11回目提供、佐賀県・佐賀)です。北九州には、土人形が多く、これもその一つで、佐賀県の能古見で焼かれているところからこの名があります。この地方では、年中行事の一つとして、この人形の面を被り、雨ごいや害虫封じの踊りをするそうで、地方色がよく出ています。