西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

曙会

2017-04-11 | 仕事関係
きょうは夜の7時から、
国立劇場小劇場で花柳寿美氏のリサイタル「曙会」がありました。

あいにくの冷たい雨でしたが、客席はほぼ満席でした。
さすがに寿美氏です。

この会は「水仙丹前」と「阿仏舞う」の2番のみで、8時半には終演という贅沢な会です。
わたしは「阿仏舞う」に出させていただきましたが、
これは唄が7人、三味線が5人、囃子が8人に箏とチェロという大編成です。
こういう大掛かりな編成も久しぶりでしたので、
気分が高揚し面白かったです。

チェロの溝口肇氏は、「世界の車窓から」のテーマ曲を作曲なさったチェリストで、
感性、理性が飛び抜けて素晴らしく、
三味線に寄り添い、違和感なく、しかし出るべきところは出る、
という実に知的なメリハリのある演奏をなさいます。

優秀な人は違いますね。

   「水仙丹前」のスタンバイです。