長唄新稽古本
吉住小十郎は、
苦心の末完成させた譜面を早稲田倶楽部で使ってみた。
数字と同じ音を出せばいいのだから、
何度でも完璧に同じ節を唄うことが出来る。
長唄というものは、極論をいえばその都度節も違うし、
はまり(リズムようの意)も違う。
ところが、この譜面があれば、誰が唄っても同じ節に仕上がる。
これは便利で合理的だ、ということですこぶる好評。
曲数も次第に増え、成果も上々。
こんないいものなら、ちゃんと印刷して研精会方面に売り出そう、
ということになり、早稲田倶楽部が出資して商品化。
吉住小十郎編「長唄新稽古本」(俗には研譜)が誕生した。
その記念すべき第一冊目が「松の緑」(1916・大正5年)。
小十郎が稽古に行き始めてほんの1年目位のことなのだから、
なんとも仕事が速い。
〓 〓 〓
tea break・海中百景
photo by 和尚
吉住小十郎は、
苦心の末完成させた譜面を早稲田倶楽部で使ってみた。
数字と同じ音を出せばいいのだから、
何度でも完璧に同じ節を唄うことが出来る。
長唄というものは、極論をいえばその都度節も違うし、
はまり(リズムようの意)も違う。
ところが、この譜面があれば、誰が唄っても同じ節に仕上がる。
これは便利で合理的だ、ということですこぶる好評。
曲数も次第に増え、成果も上々。
こんないいものなら、ちゃんと印刷して研精会方面に売り出そう、
ということになり、早稲田倶楽部が出資して商品化。
吉住小十郎編「長唄新稽古本」(俗には研譜)が誕生した。
その記念すべき第一冊目が「松の緑」(1916・大正5年)。
小十郎が稽古に行き始めてほんの1年目位のことなのだから、
なんとも仕事が速い。
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tea break・海中百景
photo by 和尚