「こんにちわッ、テディちゃでス!
ほんとォにィ、ゆきィ~ッ!」
「がるる!ぐっるるる!」(←訳:虎です!降ってます!)
こんにちは、ネーさです。
案じておりました通り、2013ジロ・デ・イタリア第15ステージは、
雪が降る中でのゴールとなりました……
「さむいィ~!」
「ぐるる~!」(←訳:凍える~!)
観ている私たちも寒いっ!と叫びたくなる壮絶バトルでしたが、
総合優勝の栄誉はいったい誰の手に?
いえ、その前に!
今日もしゃっきり読書タイム!
本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
―― 幻坂 (まぼろしざか) ――
著者は有栖川有栖さん、2013年4月に発行されました。
わあ! この御本もステキな表紙ですねえ!
装画を担当なさったのは、影山徹(かげやま・とおる)さんです♪
「ゆうやけがァ、うつくしィ~♪」
「がるーぐるるるがるる~!」(←訳:カバー絵全体が美しい~!)
逢魔刻という言葉を想わせる色合いに包まれたこの御本は、
有栖川さんのファンさんなら、
新作ね!どんなミステリかしらっ!
と盛り上がっちゃうところでしょうが――
「うむうむッ! じけんでスねッ!」
「ぐっるがるがる!」(←訳:きっと難事件だ!)
いえ、それがね。
ミステリではないんです、有栖川さんのこの新作は。
『あとがき』には、こう記されていますよ。
《 大阪を舞台にした怪談 》
「かッかいだだッ??」
「がるる~っ!」(←訳:怖い話~っ!)
怖い。
けれども、どうにも魅了され、続きを聞きたくなるお話。
有栖川さんの《怪談》はそんな、
ひとのこころの深部へ
ぐいぐい迫ってくる《こわいおはなし》です。
でもぉ怖いお話って、ねぇ~…と躊躇する活字マニアさんは、
御本の最初に収録されている
『清水坂(きよみずざか)』を御一読あれ!
私ネーさ、圧倒されました!
「あッとうゥ~??」
「ぐるぐる??」(←訳:どうして??)
ここで語られている大阪弁、いえ、土地の言葉の、
なんという麗しさ!
活き活きと豊かで、きらめいていること!
大阪を含む関西の言葉の素晴らしさを描いた小林信彦さんの『唐獅子株式会社』、
名古屋言葉を世に知らしめた清水義範さんの『蕎麦ときしめん』『金鯱の夢』、
そして何処とも判らぬ仙境を描く泉鏡花さんの『高野聖』『夜叉ヶ池』、
といった名作と同じく、
“ことば”のちからが
この作品から放射されています。
大阪の“ことば”に、これほどの美が潜んでいたとは!
「うむゥ? こわくゥないィのかなッ?」
「がるがるる?」(←訳:怪談なのに?)
『清水坂』に始まり『夕陽庵』に幕を閉じる9編の怪談は、
もちろん、怖い!
でもまた、怖さ以上の何かも織り込まれているんです。
精錬し、磨ぎあげた日本刀の戦慄するような美にも似た、
熱く静謐な美――
日本語を母国語とする活字マニアさん、
そして国籍問わず現在日本語を勉強中の方々に、
ぜひ読んでいただきたい一冊が、この御本です!
「かんさいのォ、おかたもォ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:関東人さんも!)
さあ、皆で、大阪の逢魔境へ!
ほんとォにィ、ゆきィ~ッ!」
「がるる!ぐっるるる!」(←訳:虎です!降ってます!)
こんにちは、ネーさです。
案じておりました通り、2013ジロ・デ・イタリア第15ステージは、
雪が降る中でのゴールとなりました……
「さむいィ~!」
「ぐるる~!」(←訳:凍える~!)
観ている私たちも寒いっ!と叫びたくなる壮絶バトルでしたが、
総合優勝の栄誉はいったい誰の手に?
いえ、その前に!
今日もしゃっきり読書タイム!
本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
―― 幻坂 (まぼろしざか) ――
著者は有栖川有栖さん、2013年4月に発行されました。
わあ! この御本もステキな表紙ですねえ!
装画を担当なさったのは、影山徹(かげやま・とおる)さんです♪
「ゆうやけがァ、うつくしィ~♪」
「がるーぐるるるがるる~!」(←訳:カバー絵全体が美しい~!)
逢魔刻という言葉を想わせる色合いに包まれたこの御本は、
有栖川さんのファンさんなら、
新作ね!どんなミステリかしらっ!
と盛り上がっちゃうところでしょうが――
「うむうむッ! じけんでスねッ!」
「ぐっるがるがる!」(←訳:きっと難事件だ!)
いえ、それがね。
ミステリではないんです、有栖川さんのこの新作は。
『あとがき』には、こう記されていますよ。
《 大阪を舞台にした怪談 》
「かッかいだだッ??」
「がるる~っ!」(←訳:怖い話~っ!)
怖い。
けれども、どうにも魅了され、続きを聞きたくなるお話。
有栖川さんの《怪談》はそんな、
ひとのこころの深部へ
ぐいぐい迫ってくる《こわいおはなし》です。
でもぉ怖いお話って、ねぇ~…と躊躇する活字マニアさんは、
御本の最初に収録されている
『清水坂(きよみずざか)』を御一読あれ!
私ネーさ、圧倒されました!
「あッとうゥ~??」
「ぐるぐる??」(←訳:どうして??)
ここで語られている大阪弁、いえ、土地の言葉の、
なんという麗しさ!
活き活きと豊かで、きらめいていること!
大阪を含む関西の言葉の素晴らしさを描いた小林信彦さんの『唐獅子株式会社』、
名古屋言葉を世に知らしめた清水義範さんの『蕎麦ときしめん』『金鯱の夢』、
そして何処とも判らぬ仙境を描く泉鏡花さんの『高野聖』『夜叉ヶ池』、
といった名作と同じく、
“ことば”のちからが
この作品から放射されています。
大阪の“ことば”に、これほどの美が潜んでいたとは!
「うむゥ? こわくゥないィのかなッ?」
「がるがるる?」(←訳:怪談なのに?)
『清水坂』に始まり『夕陽庵』に幕を閉じる9編の怪談は、
もちろん、怖い!
でもまた、怖さ以上の何かも織り込まれているんです。
精錬し、磨ぎあげた日本刀の戦慄するような美にも似た、
熱く静謐な美――
日本語を母国語とする活字マニアさん、
そして国籍問わず現在日本語を勉強中の方々に、
ぜひ読んでいただきたい一冊が、この御本です!
「かんさいのォ、おかたもォ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:関東人さんも!)
さあ、皆で、大阪の逢魔境へ!