まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.33 都を結ぶ道

2015-02-07 11:29:26 | みち
おはようございます。タイトルは『都を結ぶ』とありますが、そんな大層で由緒ある道ではなくただ単にいつも京都まで走る道を紹介していこうと思います。

スタートは猿沢池が近い所にある道路元標から、ここが奈良の道の起点となる場所。県庁前から国道369号線を北へ行くと国道を分かれて急な坂道に差し掛かる。通称奈良坂、途中には夕日地蔵というお地蔵さんが立っている。この坂を上りきると街道っぽい雰囲気の通りとなり間もなく右手に般若寺の楼門が見えてくる。この般若寺は秋はコスモスで有名、向かいには植村牧場もあり、季節になると人と車でいっぱいになる。


(般若寺のコスモス)

坂を下って京都府に入る。国道24号線に合流して木津の街を過ぎ、嵐山へ向かう自転車道のスタート地点泉大橋を渡るとやがて上狛にたどり着く。ここからは国道を離れ環濠集落を通る府道70号線へ入って行く。この道が一般的に言うところの奈良街道、山背古道と言う呼び名もあるが古道にはちょっとそぐわない雰囲気の道である。
JR奈良線の快速停車駅玉水駅、次の山城多賀駅付近はわずかに街道の雰囲気を残す所。国道307号線の交差点を過ぎると梅林で有名な青谷地区、この付近も所々に街道の雰囲気を残している。やがて長池に差し掛かる、奈良を出て1時間余り、JR長池駅でトイレ休憩とする。


(玉水付近)

(長池付近)

長池の国道24号線と合流する所に大きな道標が立っている。しばらくJR奈良線を横に沿うように走り、国道24号線とは城陽新池交差点の少し先で分かれて細い道に入って行く。普通に民家が立ち並ぶ交通量の多い道だが、沿道には古墳や一部古い町並など街道の雰囲気を漂わせている所もあって、自分(一人称)はいつもこの道を京都への通り道としている。JR新田駅前の交差点は宇治を抜けて山科、大津へと向かう分岐点、道端には道標が立っている。ここは真っ直ぐ進み再び国道24号線に合流・・・いや、この道は府道69号線、24号線はどこへ?



小倉西山交差点で府道と分かれ北に向かう道へ、このまま府道を行く方が観月橋までははるかに早いが、今回は旧街道を行くということでこちらの道へと入ります。旧街道の雰囲気を残す小倉の町並を通り過ぎ再び府道と出会う槇島の交差点。槇島と言うと足利義昭、織田信長にひどい目に合わされた人ですが、なぜ大河ドラマではあんなふざけたキャラで描かれるんでしょうか?本人にしてみれば大変やったと思いますよ。その槇島を過ぎると今度は近鉄京都線を沿って走り、近鉄向島駅前を過ぎると道も狭くなってきて街道の雰囲気のある町並の中を通り過ぎる。


(小倉付近、牛、馬のフンって・・・?)

(槇島付近)

またまた出会ったのは大きな道路、今度は京滋バイパスとの交差点から復活していた国道24号線。ここは観月橋南詰、橋を渡り京阪電車の踏切を通り過ぎるとすぐに京都外環状線の交差点、ここからは真っ直ぐ進む伏見街道、左へ曲がり伏見の町並を抜けていく師団街道、更にその西側の竹田街道と選タクシーがあるが、今回は真っ直ぐ、まずは目の前の坂道を上って行きましょう。
御香宮前を過ぎやがて国道24号線は高架になって左へ分かれて行くが、ここは伏見街道(奈良街道)を北へ真っ直ぐ進むことに。北行き一方通行だが交通量は多い。この道も所々に街道の雰囲気が残っている。JR奈良線の踏切を過ぎると赤い駅舎のJR稲荷駅、その先は伏見稲荷の参道口、車も多いが人も多く警備員さんも大変だ。ちょっと前を失礼しますよ~


(清水寺)

先へ進むと東福寺の入口の前を通り、JR、京阪東福寺駅に至る手前の高架の道の下を右へと進む。この道はやがて東大路通となり国道1号線と交差する東山五条、八坂神社方面へと至る。ただしここは京都の中心地も合わせて歩道は自転車通行禁止、歩行者優先の気持ちはもちろん分かるが、バスがビュンビュン行き交う道を走らされるのはちょっと・・・自転車には優しくない町を巡り走る旅のお話はまた別の機会に、今回はここまでです。   まちみち